日本芸術院賞
日本芸術院が会員以外の卓越した芸術家に授与する賞
(芸術院賞から転送)
日本芸術院賞(にほん げいじゅついん しょう、旧字体:日本藝術院賞)は、日本芸術院がその会員以外の者に授与する賞のひとつ。卓越した芸術作品を作成した者または芸術の進歩に貢献した者に対して授与される。戦前は帝國藝術院賞(ていこく げいじゅついん しょう)といった。
日本芸術院会員からの推薦者の中から委員会を経て選考される。
昭和16年度にあたる1942年(昭和17年)の第1回から、第二次世界大戦の末期と直後(1945年 - 1947年)を除いて毎年授与されている。昭和24年度にあたる1950年(昭和25年)からは受賞者が増えたことから、以後は毎年の受賞者の中でも特に選ばれた者に対して「恩賜賞」を授与するようになった。
恩賜賞と共に皇室の下賜金で賄われており、受賞者には賞状・賞牌・賞金が贈呈される。 授賞式は、天皇・皇后の行幸啓を仰ぎ、毎年6月に挙行される。
日本芸術院賞を受けると後日、日本芸術院会員に推される運びとなっている。ただし日本芸術院会員は終身制で定員120と定められているため、芸術院会員に就任していない場合や、就任までの期間が10年以上の長期に渡る場合がある。
受賞者
編集以下一覧中、「恩」は恩賜賞、名跡は受賞時のもの。名の後にはそれぞれの専門分野、または日本藝術院賞受賞の根拠となった作品や理由を添えた。
第一部(美術)
編集日本画
編集- 1943年 島田墨仙(しまだ ぼくせん) 『山鹿素行先生』
- 1948年 伊東深水(いとう しんすい) 『鏡』
- 1951年 徳岡神泉(とくおか しんせん) 『鯉』
- 1953年 児玉希望(こだま きぼう) 『室内』
- 1954年 金島桂華(かなしま けいか) 『冬田』
- 1955年 橋本明治(はしもと めいじ) 『まり千代像』
- 1956年 東山魁夷(ひがしやま かいい) 『光昏』
- 1956年 山口華楊(やまぐち かよう) 『仔馬』
- 1957年 杉山寧(すぎやま やすし) 『孔雀』
- 1958年 森白甫(もり はくほ) 『花』
- 1958年 恩 菅楯彦(すが たてひこ) 長年の日本画活動とその業績
- 1958年 望月春江(もちづき しゅんこう) 『蓮』
- 1959年 加藤栄三(かとう えいぞう) 『空』
- 1959年 森田沙伊(もりた さい) 『少年』
- 1960年 高山辰雄(たかやま たつお) 『白翳』
- 1960年 池田遥邨(いけだ ようそん) 『波』
- 1960年 郷倉千靱(ごうくら せんじん) 『山霧』
- 1961年 恩 川崎小虎(かわさき しょうこ) 日本画壇に尽した業績
- 1961年 岩田正巳(いわた まさみ) 『石仏』
- 1961年 矢野橋村(やの きょうそん) 『錦楓』
- 1961年 西山英雄(にしやま ひでお) 『天壇』
- 1962年 恩 榊原紫峰(さかきばら しほう) 日本画壇に尽した業績
- 1962年 小倉遊亀(おぐら ゆき) 『母子』
- 1962年 三輪晁勢(みわ ちょうせい) 『朱柱』
- 1963年 奥田元宋(おくだ げんそう) 『磐梯』
- 1963年 山田申吾(やまだ しんご) 『嶺』
- 1964年 山本丘人(やまもと きゅうじん) 『異郷落日』
- 1965年 濱田觀(はまだ かん) 『彩池』
- 1965年 麻田辨自(あさだ べんじ) 『潮騒』
- 1966年 中村貞以(なかむら ていい) 『シャム猫と青衣の女』
- 1966年 山本倉丘(やまもと そうきゅう) 『たそがれ』
- 1967年 上村松篁(うえむら しょうこう) 『樹下幽禽』
- 1967年 佐藤太清(さとう たいせい) 『風騒』
- 1968年 伊東万燿(いとう まんよう) 『踊る』
- 1969年 三谷十糸子(みたに としこ) 『高原の朝』
- 1970年 恩 寺島紫明(てらしま しめい) 『舞妓』
- 1971年 吉岡堅二(よしおか けんじ) 『奈良の鹿』
- 1972年 岩橋英遠(いわはし えいえん) 『鳴門』
- 1973年 大山忠作(おおやま ちゅうさく) 『五百羅漢』
- 1974年 恩 猪原大華(いのはら たいか) 『清明』
- 1975年 恩 片岡球子(かたおか たまこ) 『面構(鳥文斎栄之)』
- 1976年 恩 川本末雄(かわもと すえお) 『春の流れ』
- 1977年 加藤東一(かとう とういち) 『女人』
- 1978年 浦田正夫(うらた まさお) 『松』
- 1979年 松尾敏男(まつお としお) 『サルナート想』
- 1980年 濵田臺兒(はまだ たいじ) 『女辯護士』
- 1981年 加倉井和夫(かくらい かずお) 『青苑』
- 1982年 恩 吉田善彦(よしだ よしひこ) 『春雪妙義』
- 1984年 福王寺法林(ふくおうじ ほうりん) 『ヒマラヤの花』
- 1985年 恩 村山徑(むらやま けい) 『冠』
- 1986年 関主税(せき ちから) 『野』
- 1987年 堂本元次(どうもと もとつぐ) 『懸空寺』
- 1988年 鈴木竹柏(すずき ちくはく) 『気』
- 1989年 佐藤圀夫(さとう くにお) 『月明』
- 1990年 恩 郷倉和子(ごうくら かずこ) 『静日』
- 1991年 恩 稗田一穂(ひえだ かずほ) 『月影の道』
- 1992年 山岸純(やまぎし じゅん) 『樹歌』
- 1993年 岩澤重夫(いわさわ しげお) 『渓韻』
- 1994年 恩 白鳥映雪(しらとり えいせつ) 『菊慈童』
- 1995年 上村淳之(うえむら あつし) 『雁金』
- 1997年 中路融人(なかじ ゆうじん) 『映象』
- 2000年 那波多目功一(なばため こういち) 『富貴譜』
- 2001年 福王寺一彦(ふくおうじ かずひこ) 『月の耀く夜に 三』
- 2003年 岩倉寿(いわくら ひさし) 『南の窓』
- 2004年 宇佐美江中(うさみ こうちゅう) 『暮れゆく函館』
- 2005年 恩 川崎春彦(かわさき はるひこ) 『朝明けの湖』
- 2006年 福田千惠(ふくだ せんけい) 『ピアニスト』
- 2007年 土屋礼一(つちや れいいち) 『軍鶏』
- 2008年 恩 清水達三(しみず たつぞう) 『翠響』
- 2011年 恩 山崎隆夫(やまざき たかお) 『海煌』
- 2013年 能島和明(のうじま かずあき) 『鐘巻』
- 2016年 恩 後藤純男(ごとう すみお) 『大和の雪』
- 2017年 西田俊英(にしだ しゅんえい) 『森の住人』
- 2018年 田渕俊夫(たぶち としお)『渦潮』
- 2020年 恩 村居正之(むらい まさゆき)『月照』
- 2021年 恩 千住博(せんじゅ ひろし)『瀧図』
- 2024年 大矢紀(おおや のり)『北の神山』
洋画
編集- 1942年 小磯良平(こいそ りょうへい) 『娘子関を征く』
- 1943年 宮本三郎(みやもと さぶろう) 『山下 パーシルバル両司令官会見図』
- 1950年 鍋井克之(なべい かつゆき) 『朝の勝浦港』
- 1951年 恩 三宅克己(みやけ こっき)
- 1951年 寺内万治郎(てらうち まんじろう) 『横臥裸婦』
- 1952年 恩 白滝幾之助(しらたき いくのすけ) 日本洋画会に尽した功績
- 1952年 中山巍(なかやま たかし) 『マチス礼讃』
- 1953年 恩 石川寅治(いしかわ とらじ) 永年の画業
- 1954年 小絲源太郎(こいと げんたろう) 『春雪』
- 1956年 鬼頭鍋三郎(きとう なべさぶろう) 『アトリエにて』
- 1957年 鈴木千久馬(すずき ちくま) 『てっせん』
- 1957年 東郷青児(とうごう せいじ) 壁画『創生の歌』
- 1958年 中野和高(なかの かずたか) 『少女』
- 1959年 恩 木村荘八(きむら しょうはち) 『東京繁昌記』
- 1959年 小山敬三(こやま けいぞう) 『初夏の白鷺城』
- 1959年 林武(はやし たけし) 林武回顧新作展
- 1960年 大久保作次郎(おおくぼ さくじろう) 『市場の魚店』
- 1960年 鈴木信太郎(すずき しんたろう) 鈴木信太郎油絵展
- 1961年 新道繁(しんどう しげる) 『松』
- 1961年 田崎広助(たざき ひろすけ) 『初夏の阿蘇山』『朝やけの大山』
- 1962年 耳野卯三郎(みみの うさぶろう) 『静物』
- 1963年 田村一男(たむら かずお) 『梅雨高原』
- 1963年 中村琢二(なかむら たくじ) 『画室の女』『男の像』
- 1964年 恩 中川紀元(なかがわ きげん) 永年にわたる芸術上の功績
- 1964年 岡鹿之助(おか しかのすけ) 回顧展作品並びに多年にわたる業績
- 1965年 吉井淳二(よしい じゅんじ) 『水汲』
- 1966年 恩 池部鈞(いけべ ひとし) 永年にわたり洋画界に尽した業績
- 1966年 井手宣通(いで のぶみち) 『千人行列』
- 1967年 島村三七雄(しまむら みなお) 『巽橋』
- 1968年 佐竹徳(さたけ とく) 『オリーブと海』
- 1968年 服部正一郎(はっとり しょういちろう) 『水郷』
- 1969年 恩 黒田重太郎(くろだ じゅうたろう) 永年にわたり美術界につくした業績に対し
- 1969年 中村善策(なかむら ぜんさく) 『張碓のカムイコタン』
- 1970年 小堀進(こぼり すすむ) 『初秋』
- 1970年 森田茂(もりた しげる) 『黒川能』
- 1971年 高光一也(たかみつ かずや) 『緑の服』
- 1972年 高田誠(たかだ まこと) 『残雪暮色』
- 1973年 恩 野村守夫(のむら もりお) 『丘にある街』
- 1976年 岡田又三郎(おかだ またさぶろう) 『ともしび』
- 1977年 恩 伊藤清永(いとう きよなが) 『曙光』
- 1979年 宮永岳彦(みやなが たけひこ) 『鵬』
- 1980年 西山真一(にしやま しんいち) 『六月の頃』
- 1981年 楢原健三(ならはら けんぞう) 『漁港夜景』
- 1982年 菅野矢一(すがの やいち) 『くるゝ蔵王』
- 1984年 寺田竹雄(てらだ たけお) 『朝の港』
- 1985年 渡辺武夫(わたなべ たけお) 『シャンパアニュの丘』
- 1986年 廣瀬功(ひろせ こう) 『高原の秋』
- 1988年 恩 大内田茂士(おおうちだ しげし) 『卓上』
- 1990年 鶴岡義雄(つるおか よしお) 『舞妓と見習いさん』
- 1991年 國領經郎(こくりょう つねろう) 『呼』
- 1992年 平松譲(ひらまつ ゆずる) 『TOKYO』
- 1993年 恩 藤本東一良(ふじもと とういちりょう) 『展望台のユーカリ』
- 1994年 芝田米三(しばた よねぞう) 『楽聖讃歌』
- 1995年 恩 織田廣喜(おだ ひろき) 『夕やけ空の風景』
- 1996年 奥谷博(おくたに ひろし) 『月露』
- 1997年 恩 寺島龍一(てらしま りゅういち) 『アンダルシア讃』
- 1998年 中山忠彦(なかやま ただひこ) 『黒扇』
- 1999年 島田章三(しまだ しょうぞう) 『駅の人たち』
- 2000年 恩 庄司榮吉(しょうじ えいきち) 『聴音』
- 2001年 絹谷幸二(きぬたに こうじ) 『蒼穹夢譚』
- 2002年 恩 淸原啓一(きよはら けいいち) 『花園の遊鶏』
- 2003年 塗師祥一郎(ぬし しょういちろう) 『春を待つ山間』
- 2004年 山本貞(やまもと てい) 『少年のいる夏』
- 2005年 寺坂公雄(てらさか ただお) 『アクロポリスへの道』
- 2006年 恩 村田省蔵(むらた しょうぞう) 『春耕』
- 2007年 大津英敏(おおつ えいびん) 『朝暘巴里』
- 2008年 藤森兼明(ふじもり かねあき) 『アドレーション サンビターレ』
- 2009年 藪野健(やぶの けん) 『ある日アッシジの丘で』
- 2010年 恩 山本文彦(やまもと ふみひこ) 『樹想』
- 2012年 恩 池口史子(いけぐち ちかこ) 『深まる秋』
- 2013年 佐藤哲(さとう てつ) 『夏の終り』
- 2015年 馬越陽子(まこし ようこ) 『人間の大河-いのち舞う・不死の愛-』[1]
- 2017年 根岸右司(ねぎし ゆうじ) 『古潭風声』
- 2018年 湯山俊久(ゆやま としひさ) 『l’Aube(夜明け)』
- 2023年 小灘一紀(こなだ いっき) 『伊邪那岐命の悲しみ』
- 2024年 町田博文(まちだ ひろぶみ)『雪はれる』
彫塑
編集- 1943年 古賀忠雄(こが ただお) 『建つ大東亜』
- 1950年 吉田三郎(よしだ さぶろう) 『男立像』
- 1952年 加藤顕清(かとう けんせい) 『人間像』
- 1953年 澤田政廣(さわだ せいこう) 『三華』
- 1954年 清水多嘉示(しみず たかし) 『青年像』
- 1955年 橋本朝秀(はしもと ちょうしゅう) 『華厳』
- 1957年 雨宮治郎(あめのみや じろう) 『健人』
- 1958年 松田尚之(まつだ なおゆき) 『女性』
- 1961年 堀進二(ほり しんじ) 『人海』
- 1963年 中川清(なかがわ きよし) 『あるく』
- 1963年 大内青圃(おおうち せいほ) 『多羅菩薩』
- 1966年 円鍔勝三(えんつば かつぞう) 『旅情』
- 1966年 藤野舜正(ふじの しゅんせい) 『光は大空より』
- 1968年 北村治禧(きたむら はるよし) 『光る波』
- 1970年 晝間弘(ひるま ひろし) 『穹』
- 1971年 水船六洲(みずふね ろくしゅう) 『紡ぎ唄』
- 1972年 富永直樹(とみなが なおき) 『新風』
- 1973年 進藤武松(しんどう たけまつ) 『薫風』
- 1974年 木下繁(きのした しげる) 『裸婦』
- 1975年 分部順治(わけべ じゅんじ) 『瞭』
- 1977年 淀井敏夫(よどい としお) 『ローマの公園』
- 1979年 三坂耿一郎(みさか こういちろう) 『壺中天』
- 1980年 佐藤助雄(さとう すけお) 『振向く』
- 1981年 野々村一男(ののむら かずお) 『物とのはざま』
- 1982年 伊藤五百亀(いとう いおき) 『渚』
- 1985年 小森邦夫(こもり くにお) 『青春譜』
- 1986年 恩 高橋剛(たかはし ごう) 『稽古場の踊り子』
- 1987年 中村博直(なかむら ひろなお) 『静秋』
- 1988年 中村晋也(なかむら しんや) 『朝の祈り』
- 1990年 雨宮敬子(あめのみや けいこ) 『想秋』
- 1991年 長江録弥(ながえ ろくや) 『砂丘』
- 1992年 柴田鋼造(しばた こうぞう) 『香雲』
- 1994年 吉田鎮雄(よしだ しずお) 『遊憩』
- 1996年 橋本堅太郎(はしもと けんたろう) 『竹園生』
- 1997年 雨宮淳(あめのみや あつし) 『韻』
- 1998年 川﨑普照(かわさき ひろてる) 『大地』
- 1999年 山田良定(やまだ りょうじょう) 『開幕の刻』
- 2002年 蛭田二郎(ひるた じろう) 『告知 2001―』
- 2003年 恩 澄川喜一(すみかわ きいち) 『そりのあるかたち2002』
- 2004年 山本眞輔(やまもと しんすけ) 『生生流転』
- 2005年 能島征二(のうじま せいじ) 『慈愛 こもれび』
- 2006年 市村緑郎(いちむら ろくろう) 『間』
- 2007年 瀬戸剛(せと ごう) 『エチュード』
- 2008年 神戸峰男(かんべ みねお) 『朝』
- 2009年 宮瀬富之(みやせ とみゆき) 『源氏物語絵巻に想う』
- 2012年 吉野毅(よしの たけし) 『夏の終り'11』
- 2016年 山田朝彦(やまだ ともひこ) 『朝の響き』
- 2019年 池川直(いけがわ すなお) 『時の旅人』
- 2023年 桒山賀行(くわやま がこう) 『過ぎし日』
工芸
編集- 1943年 吉田源十郎(よしだ げんじゅうろう) 蒔絵『梅蒔絵飾棚』
- 1950年 恩 小場恒吉(おば つねきち) 日本紋様の研究
- 1951年 岩田藤七(いわた とうしち) 硝子『光の美』
- 1952年 山鹿清華(やまが せいか) 手織錦『無心壁掛』
- 1953年 香取正彦(かとり まさひこ) 鋳金『攀竜壺』
- 1954年 恩 沼田一雅(ぬまた いちが) 陶彫
- 1954年 山崎覚太郎(やまざき かくたろう) 漆芸『三曲衝立』
- 1954年 楠部彌弌(くすべ やいち) 陶芸「花瓶『慶夏』」
- 1955年 恩 杉浦非水(すぎうら ひすい) 図案
- 1955年 内藤春治(ないとう はるじ) 鋳金『青銅花瓶』
- 1956年 恩 初代龍村平蔵(しょだい たつむら へいぞう) 染織工芸に対する功績
- 1956年 六代目清水六兵衛(ろくだいめ きよみず ろくべえ) 陶磁『玄窯叢花瓶』
- 1956年 三井義夫(みつい よしお) 彫金『彫金象嵌花瓶』
- 1957年 宮之原謙(みやのはら けん) 陶芸『陶製花瓶(空)』
- 1958年 山室百世(やまむろ ひゃくせい) 鋳金『鋳銅平足・壺』
- 1959年 三代目井上良斎(さんだいめ いのうえ りょうさい) 陶芸『丸文平皿』
- 1959年 大須賀喬(おおすが たかし) 彫金『金彩透彫飾皿』
- 1960年 各務鉱三(かがみ こうぞう) 硝子『クリスタル硝子鉢』
- 1960年 岸本景春(きしもと けいしゅん) 刺繍『湖面の影』
- 1961年 佐治賢使(さじ ただし) 漆芸「漆工屏風『都会』」
- 1961年 皆川月華(みながわ げっか) 染織「染彩『濤』」
- 1962年 蓮田修吾郎(はすだ しゅうごろう) 鋳金『森の鳴動』
- 1962年 山脇洋二(やまわき ようじ) 彫金『游砂』
- 1963年 恩 河村蜻山(かわむら せいざん) 陶芸、帝展・文展・日展に出品して工芸界に尽した業績に対し
- 1963年 番浦省吾(ばんうら しょうご) 漆芸『象潮』
- 1963年 森野嘉光(もりの かこう) 陶芸『塩釉三足花瓶』
- 1964年 辻光典(つじ みつすけ) 漆芸『雲連作の六、クノサス』
- 1965年 髙橋節郎(たかはし せつろう) 漆芸『化石譜』
- 1966年 帖佐美行(ちょうさ よしゆき) 彫金『夜光双想』
- 1967年 浅見隆三(あさみ りゅうぞう) 磁器『爽』
- 1968年 北出塔次郎(きたで とうじろう) 陶芸『胡砂の旅』
- 1968年 安原喜明(やすはら きめい) 陶芸『火石器花挿』
- 1969年 般若侑弘(はんにゃ ゆうこう) 染色『青い朝連作』
- 1970年 海野建夫(うんの たけお) 彫金『雨もよい』
- 1971年 吉賀大眉(よしか たいび) 陶芸『連作暁雲』
- 1973年 佐野猛夫(さの たけお) 染色『噴煙の島』
- 1980年 新開寛山(しんかい かんざん) 陶芸『玄鳥』
- 1981年 浅蔵五十吉(あさくら いそきち) 陶芸『色絵磁器佐渡の印象飾皿』
- 1982年 岩田久利(いわた ひさとし) 硝子『聖華』
- 1983年 恩 大久保婦久子(おおくぼ ふくこ) 皮革『神話』
- 1984年 十三代目中里太郎右衛門(じゅうさんだいめ なかざと たろうえもん) 陶芸『叩き唐津手付瓶』
- 1985年 大樋年朗(おおひと しろう) 陶芸「花三島飾壺『峙つ』」
- 1986年 折原久佐ヱ門(おりはら きゅうざえもん) 金工『祀跡』
- 1988年 三谷吾一(みたに ごいち) 沈金『潮風』
- 1989年 恩 藤田喬平(ふじた きょうへい) 硝子『春に舞う』
- 1990年 奥田小由女(おくだ さゆめ) 人形『炎心』
- 1991年 青木龍山(あおき りゅうざん) 陶芸『胡沙の舞』
- 1992年 永井鐵太郎(ながい てつたろう) 金工『うつわ・その六』
- 1993年 中井貞次(なかい ていじ) 染色『原生雨林』
- 1994年 井波唯志(いなみ ただし) 漆芸『晴礁』
- 1996年 大塩正義(おおしお まさよし) 陶芸『樹相』
- 1997年 河合誓徳(かわい せいとく) 陶芸『行雲』
- 1998年 今井政之(いまい まさゆき) 陶芸『赫窯雙蟹』
- 1999年 恩 西本瑛泉(にしもと えいせん) 陶芸玄窯縄文譜『黎明』
- 2000年 吉賀将夫(よしか はたお) 陶芸「萩釉広口大器『曜99・海』」
- 2001年 川尻一寛(かわじり いっかん) 陶芸『豊穣』
- 2003年 大角勲(おおかど いさお) 鋳金『天地守道(生)』
- 2004年 伊藤裕司(いとう ひろし) 漆芸『スサノオ聚抄』
- 2006年 原益夫(はら ますお) 鋳金『エンドレス』
- 2007年 森野泰明(もりの たいめい) 陶芸『大地』
- 2010年 武腰敏昭(たけごし としあき) 陶芸『湖畔・彩釉花器』
- 2012年 宮田亮平(みやた りょうへい) 彫金『シュプリンゲン「翔」』
- 2013年 寺池静人(てらいけ しずと) 陶芸『富貴想』
- 2016年 春山文典(はるやま ふみのり) 彫金『宙の河』
- 2018年 三田村有純(みたむら ありすみ)漆芸『月の光 その先に』
- 2019年 並木恒延(なみき つねのぶ)漆芸『月出ずる』
- 2021年 相武常雄(あいむ つねお)鋳金『2020の祈り』
- 2023年 恩大樋年雄(おおひ としお)『モニュメント・クリフ』
- 2024年 山岸大成(やまぎし たいせい)『神々の座 綿津見』
書
編集- 1951年 川村驥山(かわむら きざん) 『楷書酔古堂剣掃語』
- 1953年 辻本史邑(つじもと しゆう) 『白詩七律』
- 1955年 西川寧(にしかわ やすし) 『隷書七言聯』
- 1957年 鈴木翠軒(すずき すいけん) 『禅牀夢美人』
- 1960年 恩 田中親美(たなか しんび) 『平家納経三十三巻』複製
- 1960年 松本芳翠(まつもと ほうすい) 『談玄観妙』
- 1961年 安東聖空(あんどう せいくう) 『万葉の歌・みなそこ』
- 1961年 二代目中村蘭台(にだいめ なかむら らんだい) 『老子語和光同塵』
- 1962年 炭山南木(すみやま なんぼく) 『白楽天詩』
- 1963年 山崎節堂(やまざき せつどう) 『古諺』
- 1964年 松井如流(まつい じょりゅう) 『杜少陵詩』
- 1965年 日比野五鳳(ひびの ごほう) 『清水』
- 1966年 青山杉雨(あおやま さんう) 『詩経の一節』
- 1967年 金子鷗亭(かねこ おうてい) 『丘壑寄懐抱』
- 1968年 村上三島(むらかみ さんとう) 『杜甫贈高式顔詩』
- 1969年 田中塊堂(たなか かいどう) 『平和』
- 1970年 桑田笹舟(くわた ささふね) 『母』
- 1971年 大石隆子(おおいし たかこ) 『王朝讃歌』
- 1971年 金田心象(かねだ しんしょう) 『玄覧』
- 1972年 広津雲仙(ひろつ うんぜん) 『杜甫詩』
- 1973年 宮本竹逕(みやもと ちくけい) 『万葉歌』
- 1976年 木村知石(きむら ちせき) 『二龍争珠』
- 1977年 殿村藍田(とのむら らんでん) 『薛逢詩』
- 1978年 上條信山(かみじょう しんざん) 『汲古』
- 1981年 恩 小坂奇石(こさか きせき) 『寒山詩二首』
- 1983年 杉岡華邨(すぎおか かそん) 『玉藻』
- 1984年 恩 小林斗盦(こばやし とあん)
- 1985年 古谷蒼韻(ふるたに そういん) 『萬葉・秋雑歌』
- 1986年 浅見筧洞(あさみ けんどう) 『曾子語』
- 1987年 恩 今井凌雪(いまい りょうせつ) 『桃花瞼薄』
- 1989年 浅香鉄心(あさか てっしん) 『白楽天・城上夜宴詩』
- 1990年 伊藤鳳雲(いとう ほううん) 『三吉野の歌』
- 1991年 近藤摂南(こんどう せつなん) 『薛濤詩』
- 1992年 恩 成瀬映山(なるせ えいざん) 『杜甫詩』
- 1993年 尾崎邑鵬(おざき ゆうほう) 『杜少陵詩』
- 1994年 栗原蘆水(くりはら ろすい) 『菜根譚一節』
- 1995年 高木聖鶴(たかぎ せいかく) 『春』
- 1996年 榎倉香邨(えのくら こうそん) 『流翳』
- 1997年 甫田鵄川(ぼた しせん) 『菜根譚』
- 1998年 恩 松下芝堂(まつした しどう) 『花下醉』
- 1999年 日比野光鳳(ひびの こうほう) 『花』
- 2000年 梅原清山(うめはら せいざん) 『漢鐃歌三章』
- 2001年 恩 津金孝邦(つがね よしくに) 『森鷗外の詩』
- 2002年 桑田三舟(くわだ さんしゅう) 『春秋』
- 2003年 井茂圭洞(いしげ けいどう) 『清流』
- 2004年 恩 新井光風(あらい こうふう) 『明且鮮』
- 2005年 黒野清宇(くろの せいう) 『梅の花』
- 2006年 劉蒼居(りゅう そうきょ) 『袁枚詩』
- 2007年 恩 池田桂鳳(いけだ けいほう) 『三諸』
- 2008年 杭迫柏樹(くいせこ はくじゅ) 『送茶』
- 2009年 恩 小山やす子(こやま やすこ) 『更級日記抄』
- 2010年 樽本樹邨(たるもと じゅそん) 『富陽妙庭観董雙成故宅發地得丹鼎』
- 2011年 黒田賢一(くろだ けんいち) 『小倉山』
- 2012年 星弘道(ほし こうどう) 『李頎詩 贈張旭』
- 2017年 恩 髙木聖雨(たかき せいう) 『協戮』
- 2018年 土橋靖子(つちはし やすこ)『かつしかの里』
- 2019年 恩 真神巍堂(まがみ ぎどう)『碧潯』
- 2022年 恩 牛窪梧十 (うしくぼ ごじゅう) 『陸游詩』
- 2023年 永守蒼穹(ながもり そうきゅう) 『松尾芭蕉の句』
- 2024年 高木厚人(たかぎ あつひと) 『山ざと』
建築
編集- 1950年 岸田日出刀(きしだ ひでと)[2]
- 1952年 吉田五十八(よしだ いそや)
- 1953年 村野藤吾(むらの とうご)[3]
- 1957年 堀口捨己(ほりぐち すてみ)[4]
- 1959年 中村順平(なかむら じゅんぺい)[5]
- 1961年 谷口吉郎(たにぐち よしろう) 東宮御所
- 1962年 竹腰健造(たけこし けんぞう)[6]
- 1965年 前田健二郎(まえだ けんじろう) 妙本寺釈迦堂[7]
- 1966年 今井兼次(いまい けんじ) 桃華楽堂
- 1967年 佐藤武夫(さとう たけお) 建築文化の向上に対する多年の業績により
- 1968年 恩 藤島亥治郎(ふじしま がいじろう) 四天王寺伽藍の再建
- 1971年 海老原一郎(えびはら いちろう) 尾崎記念館(現:憲政記念館)など一連の建築作品[8]
- 1974年 前川國男(まえかわ くにお) 埼玉県立博物館
- 1975年 吉村順三(よしむら じゅんぞう) 奈良国立博物館
- 1980年 白井晟一(しらい せいいち) 親和銀行設計
- 1981年 大江宏(おおえ ひろし) 香川県立丸亀武道館
- 1982年 高橋靗一(たかはし ていいち) 大阪芸術大学 塚本英世記念館・芸術情報センター
- 1984年 芦原義信(あしはら よしのぶ) 国立歴史民俗博物館
- 1985年 西澤文隆(にしざわ ふみたか) 神宮前の家
- 1987年 谷口吉生(たにぐち よしお) 土門拳記念館
- 1988年 池原義郎(いけはら よしろう) 早稲田大学所沢キャンパス[9]
- 1989年 内井昭蔵(うちい しょうぞう) 東京都世田谷美術館
- 1990年 阪田誠造(さかた せいぞう) 東京サレジオ学園・ドンボスコ記念聖堂
- 1991年 中村昌生(なかむら まさお) 白鳥公園・清羽亭
- 1992年 黒川紀章(くろかわ きしょう) 奈良市写真美術館
- 1993年 安藤忠雄(あんどう ただお) 姫路文学館などのコンクリートの素材を生かした一連の建築設計[10]
- 1995年 柳澤孝彦(やなぎさわ たかひこ) 郡山市立美術館
- 1996年 恩 岡田新一(おかだ しんいち) 宮崎県立美術館
- 1999年 伊東豊雄(いとう とよお) 大館樹海ドーム
- 2000年 長谷川逸子(はせがわ いつこ) 新潟市民芸術文化会館及び周辺ランドスケープ
- 2001年 山本理顕(やまもと りけん) 埼玉県立大学[11]
- 2003年 栗生明(くりゅう あきら) 平等院宝物館
- 2004年 宮本忠長(みやもと ただなが) 松本市美術館
- 2006年 香山壽夫(こうやま ひさお) 聖学院大学礼拝堂・講堂
- 2008年 鈴木了二(すずき りょうじ) 金刀比羅宮プロジェクト
- 2010年 北川原温(きたがわら あつし) 中村キース・ヘリング美術館
- 2011年 古谷誠章(ふるや のぶあき) 茅野市民館
- 2013年 恩 槇文彦(まき ふみひこ) 名古屋大学豊田講堂
- 2015年 陶器二三雄(とうき ふみお) 文京区立森鷗外記念館[1]
- 2020年 藤森照信(ふじもり てるのぶ) ラ コリーナ近江八幡 草屋根
- 2024年 恩 隈研吾(くま けんご) V&A Dundee
第二部(文芸)
編集小説・戯曲
編集- 1950年 大佛次郎(おさらぎ じろう) 『帰郷』( → 1960年会員)
- 1951年 小川未明(おがわ みめい)[12]( → 1954年会員)
- 1952年 川端康成(かわばた やすなり) ( → 1953年会員)
- 1955年 坪田譲治(つぼた じょうじ) 『坪田譲治全集』[13]( → 1964年会員)
- 1956年 井伏鱒二(いぶせ ますじ) 『漂民宇三郎』( → 1960年会員)
- 1957年 幸田文(こうだ あや) 『流れる』( → 1976年会員)
- 1959年 井上靖(いのうえ やすし) 『氷壁』( → 1964年会員)
- 1960年 火野葦平(ひの あしへい) 『革命前夜』その他生前の業績※没後受賞[14]
- 1961年 石川淳(いしかわ じゅん)[15] ( → 1964年会員)
- 1963年 獅子文六(しし ぶんろく) ( → 1964年会員)
- 1966年 中山義秀(なかやま ぎしゅう) 『咲庵』など[16]( → 1967年会員)
- 1966年 永井龍男(ながい たつお) 『一個その他』など[16]( → 1969年会員)
- 1967年 伊藤整(いとう せい)[17] ( → 1968年会員)
- 1968年 網野菊(あみの きく)[18]( → 1969年会員)
- 1969年 芹沢光治良(せりざわ こうじろう)『人間の運命』[19]( → 1970年会員)
- 1972年 恩 平林たい子(ひらばやし たいこ) ※没後受賞[20]
- 1972年 宇野千代(うの ちよ) ( → 1972年会員)
- 1973年 庄野潤三(しょうの じゅんぞう) ( → 1978年会員)
- 1975年 恩 中里恒子(なかざと つねこ) 『わが庵』など[21] ( → 1983年会員)
- 1976年 恩 司馬遼太郎(しば りょうたろう) 『空海の風景』( → 1981年会員)
- 1976年 安岡章太郎(やすおか しょうたろう) ( → 1976年会員)
- 1977年 戸板康二(といた やすじ) ( → 1991年会員)
- 1977年 海音寺潮五郎(かいおんじ ちょうごろう)
- 1979年 恩 阿川弘之(あがわ ひろゆき) ( → 1979年会員)
- 1979年 遠藤周作(えんどう しゅうさく) ( → 1981年会員)
- 1979年 吉行淳之介(よしゆき じゅんのすけ) ( → 1981年会員)
- 1980年 恩 田中千禾夫(たなか ちかお) ( → 1981年会員)
- 1981年 島尾敏雄(しまお としお)
- 1982年 恩 芝木好子(しばき よしこ)[22] ( → 1983年会員)
- 1982年 野口冨士男(のぐち ふじお) ( → 1987年会員)
- 1982年 小島信夫(こじま のぶお) ( → 1989年会員)
- 1984年 河野多惠子(こうの たえこ) ( → 1989年会員)
- 1986年 恩 水上勉(みずかみ つとむ) ( → 1988年会員)
- 1987年 恩 三浦朱門( みうら しゅもん) ( → 1987年会員)
- 1987年 吉村昭(よしむら あきら) ( → 1997年会員)
- 1988年 恩 八木義徳(やぎ よしのり) ( → 1989年会員)
- 1989年 恩 阪田寛夫(さかた ひろお) ( → 1990年会員)
- 1993年 恩 曾野綾子(その あやこ) ( → 1993年会員)
- 1993年 石井桃子(いしい ももこ)[10]( → 1997年会員)
- 1994年 竹西寛子(たけにし ひろこ) 作家・評論家としての業績 ( → 1994年会員)
- 1995年 陳舜臣(ちん しゅんしん) 作家としての業績 ( → 1996年会員)
- 1998年 恩 大原富枝(おおはら とみえ)[23] ( → 1998年会員)
- 1998年 堀田善衞(ほった よしえ)[23]
- 1999年 加賀乙彦(かが おとひこ) 『高山右近』 ( → 2000年会員)
- 2000年 小川国夫(おがわ くにお) ( → 2005年会員)
- 2000年 黒井千次(くろい せんじ) ( → 2000年会員)
- 2000年 日野啓三(ひの けいぞう) ( → 2000年会員)
- 2001年 恩 伊藤桂一(いとう けいいち) 長年にわたる小説と詩の業績 ( → 2001年会員)
- 2003年 恩 津村節子(つむら せつこ) ( → 2003年会員)
- 2004年 恩 中野孝次(なかの こうじ) 『風の良寛』『中野孝次作品(全十巻)』『ローマの哲人セネカの言葉』
- 2004年 富岡多惠子(とみおか たえこ) 文学から映像分野にまでわたる幅広い創造活動の業績( → 2008年会員)
- 2006年 恩 辻井喬(つじい たかし) 近作をはじめとする小説群の旺盛な創作活動に対し( → 2007年会員)
- 2007年 恩 三木卓(みき たく) 文学の諸分野での長年の功績( → 2007年会員)
- 2009年 恩 井上ひさし(いのうえ ひさし) 戯曲を中心とする広い領域における長年の業績( → 2009年会員)
- 2011年 恩 山崎正和(やまざき まさかず) 戯曲、評論の長年の業績( → 2011年会員)
- 2016年 恩 辻原登(つじはら のぼる) 多年にわたる文学的業績
- 2017年 髙樹のぶ子(たかぎ のぶこ) 様々な類型の人間関係の機微を緻密に考察し,豊かな物語性を織りこんだ小説を造型した業績に対し
- 2019年 松浦寿輝(まつうら ひさき) 小説、詩、評論など多くの領域において、高度の水準に達した作品を創造し続けた業績
- 2022年 恩 筒井康隆 (つつい やすたか)SF作品から純文学作品まで幅広い創作活動による傑出した文学的業績に対し
- 2023年 小川洋子(おがわ ようこ) 精力的にユニークな小説世界を生み出し、それを発展させてきた文学的業績に対し
- 2024年 恩 多和田葉子(たわだ ようこ) 小説を中心とする多年にわたる文学的業績に対し
- 2024年 桐野夏生(きりの なつお) ミステリーから純文学作品まで幅広い創作活動による傑出した文学的業績に対し
詩歌
編集- 1942年 高村光太郎(たかむら こうたろう) 詩集『道程』 ( → 1953年会員に推されるが辞退)
- 1942年 川田順(かわだ じゅん) 歌文集『国初聖蹟歌』歌集『鷲』 ( → 1963年会員)
- 1948年 折口信夫(おりくち しのぶ) 詩集『古代感愛集』
- 1949年 半田良平(はんだ りょうへい) 詩集『幸木』※没後受賞[24]
- 1951年 尾山篤二郎(おやま とくじろう) [12]
- 1953年 三好達治(みよし たつじ) 『駱駝の瘤にまたがつて』『午後の夢』 ( → 1963年会員)
- 1953年 土屋文明(つちや ぶんめい)『万葉集私注』[3]( → 1962年会員)
- 1953年 服部担風(はっとり たんぷう)『担風詩集』[3]
- 1958年 川路柳虹(かわじ りゅうこう) 詩集『波』など[25]
- 1964年 水原秋桜子(みずはら しゅうおうし) ( → 1966年会員)
- 1971年 富安風生(とみやす ふうせい) ( → 1971年会員)
- 1977年 宮柊二(みや しゅうじ) ( → 1983年会員)
- 1980年 佐藤佐太郎(さとう さたろう) ( → 1983年会員)
- 1981年 恩 飯田龍太(いいだ りゅうた) ( → 1984年会員)
- 1983年 恩 木俣修(きまた おさむ) 歌人としての業績[26]
- 1984年 恩 中村草田男(なかむら くさたお) 俳人としての業績※没後受賞[27]
- 1984年 中村汀女(なかむら ていじょ)[27]
- 1987年 山口誓子(やまぐち せいし)
- 1987年 上田三四二(うえだ みよじ) 短歌と文学上の業績
- 1994年 恩 那珂太郎(なか たろう) ( → 1994年会員)
- 1995年 恩 大岡信(おおおか まこと) ( → 1995年会員)
- 1995年 清岡卓行(きよおか たかゆき) 詩・小説・評論にわたる作家としての業績[28] ( → 1996年会員)
- 1997年 恩 森澄雄(もり すみお) 俳人としての業績 ( → 1997年会員)
- 1998年 岡野弘彦(おかの ひろひこ) ( → 1998年会員)
- 1998年 田村隆一(たむら りゅういち)[23]
- 1999年 恩 伊藤信吉 (いとうしんきち)[29]
- 2003年 馬場あき子(ばば あきこ) ( → 2003年会員)
- 2003年 まど・みちお
- 2003年 金子兜太(かねこ とうた) ( → 2005年会員)
- 2005年 恩 前登志夫(まえ としお) 歌集『鳥総立』(とぶさだて)( → 2005年会員)
- 2015年 恩 吉増剛造(よします ごうぞう)[1]( → 2015年会員)
- 2015年 鷹羽狩行(たかは しゅぎょう)[1]( → 2015年会員)
- 2016年 宇多喜代子(うだ きよこ)
- 2019年 恩 荒川洋治(あらかわ ようじ)
- 2023年 藤井貞和(ふじい さだかず) 『よく聞きなさい、すぐにここを出るのです。』
評論・翻訳
編集- 1943年 野口米次郎(のぐち よねじろう) 『芸術殿』
- 1950年 山内義雄(やまうち よしお) 『チボー家の人びと』( → 1966年会員)
- 1951年 小林秀雄(こばやし ひでお) [12]『小林秀雄全集』( → 1960年会員)
- 1952年 日夏耿之介(ひなつ こうのすけ) 『明治浪漫文学史』『日夏耿之介全詩集』[30]
- 1953年 石川欣一(いしかわ きんいち) 翻訳『花ひらくニューイングランド』[3]
- 1954年 小宮豊隆(こみや とよたか)
- 1955年 鈴木信太郎(すずき しんたろう)
- 1956年 昇曙夢(のぼり しょむ) 『ロシヤ・ソヴェト文学史』[31]
- 1957年 恩 折口信夫(おりくち しのぶ) 『折口信夫全集』※没後受賞[4]
- 1957年 和田芳恵(わだ よしえ) 『一葉の日記』
- 1958年 新関良三(にいぜき りょうぞう) 評論『ギリシャ・ローマ演劇史』[25]
- 1959年 吉田精一(よしだ せいいち) 『自然主義の研究』
- 1961年 河上徹太郎(かわかみ てつたろう) ( → 1963年会員)
- 1963年 福原麟太郎(ふくはら りんたろう) 英文学を基盤とする随筆一般 ( → 1964年会員)
- 1964年 亀井勝一郎(かめい かついちろう) ( → 1966年会員)
- 1966年 舟木重信(ふなき しげのぶ) 『詩人ハイネ・生活と作品』
- 1966年 山本健吉(やまもと けんきち) ( → 1969年会員)
- 1967年 恩 三宅周太郎(みやけ しゅうたろう) 長年にわたる演劇研究および批評の業績 ※没後受賞[17]
- 1967年 中村光夫(なかむら みつお) ( → 1970年会員)
- 1969年 高橋健二(たかはし けんじ) ( → 1973年会員)
- 1971年 唐木順三(からき じゅんぞう)
- 1973年 中村白葉(なかむら はくよう) ロシア文学の翻訳と紹介[32]
- 1976年 江藤淳(えとう じゅん) ( → 1991年会員)
- 1977年 恩 平野謙(ひらの けん) 評論家としての業績[33]
- 1981年 福田恆存(ふくだ つねあり) ( → 1981年会員)
- 1981年 生島遼一(いくしま りょういち)
- 1982年 佐伯彰一(さえき しょういち) ( → 1988年会員)
- 1984年 磯田光一(いそだ こういち)
- 1986年 富士川英郎(ふじかわ ひでお) ( → 1989年会員)
- 1990年 恩 新庄嘉章(しんじょう よしあきら) フランス文学の名作を正確で流麗な翻訳で紹介[34] ( → 1990年会員)
- 1991年 恩 佐藤朔(さとう さく) フランス近現代文学などの評論・翻訳家としての業績 ( → 1991年会員)
- 1997年 高橋英夫(たかはし ひでお) 評論家としての業績 ( → 1997年会員)
- 2000年 恩 河竹登志夫(かわたけ としお) 『河竹登志夫歌舞伎論集』
- 2000年 川村二郎(かわむら じろう) ( → 2005年会員)
- 2001年 菅野昭正(かんの あきまさ) 文芸評論活動及文学研究の業績 ( → 2003年会員)
- 2002年 恩 高階秀爾(たかしな しゅうじ) 芸術文化に対する評論の業績 ( → 2015年会員)
- 2010年 恩 粟津則雄(あわづ のりお) 文学を中心にした芸術各分野における長年の活動 ( → 2010年会員)
- 2012年 恩 三浦雅士(みうら まさし) 『青春の終焉』など独自の視点から温かい理解と成熟を深めている批評の業績 ( → 2012年会員)
- 2017年 恩 渡辺保(わたなべ たもつ) 演劇全般,特に伝統演劇の本質を綿密かつ精緻に探究した長年にわたる評論の業績に対し
- 2018年 恩 芳賀徹(はが とおる)『文明としての徳川日本 一六〇三-一八五三』
- 2023年 恩 北川透(きたがわ とおる) 9年間に及ぶ『現代詩論集成』1巻より5巻までの果敢なる独走に対し
第三部(音楽・演劇・舞踊)
編集能楽
編集- 1948年 野口兼資(のぐち かねすけ) 「姨捨」能 シテ方宝生流[35]
- 1951年 観世華雪(かんぜ かせつ) 能 シテ方観世流[12]
- 1953年 櫻間弓川(さくらま きゅうせん) 東京水道橋能楽堂での「卒塔婆小町」の演技 能 シテ方金春流[3]
- 1954年 茂山弥五郎(しげやま やごろう) 「釣狐」 狂言 大蔵流[36]
- 1960年 近藤乾三(こんどう けんぞう) 能 シテ方宝生流
- 1961年 橋岡久太郎(はしおか きゅうたろう) 「羽衣」「菊慈童」ほか[15] 能 シテ方観世流
- 1963年 後藤得三(ごとう とくぞう) 「卒塔婆小町」 能 シテ方喜多流[37]
- 1970年 六世野村万蔵(ろくせい のむら まんぞう) 狂言 和泉流
- 1975年 喜多実(きた みのる) 能 シテ方喜多流[21]
- 1977年 三世茂山千作(さんせい しげやま せんさく) 狂言 大蔵流[33]
- 1980年 宝生弥一(ほうしょう やいち) 能 ワキ方下掛宝生流[38]
- 1983年 田中幾之助(たなか いくのすけ) 能 シテ方宝生流[26]
- 1985年 梅若雅俊(うめわか まさとし) 能 シテ方観世流[39]
- 1987年 四世野村万之丞(よんせい のむら まんのじょう) 狂言 和泉流[40]
- 1988年 梅若恭行(うめわか やすゆき) 能 シテ方観世流[9]
- 1988年 観世元正(かんぜ もとまさ) 能 シテ方観世流[9]
- 1990年 九世片山九郎右衛門(きゅうせい かたやま くろうえもん) 能 シテ方観世流
- 1990年 二世野村万作(にせい のむら まんさく) 能 和泉流狂言方
- 1992年 八世観世銕之丞(はっせい かんぜ てつのじょう) 能 シテ方観世流[41]
- 1992年 宝生閑(ほうしょう かん) 能 ワキ方下掛宝生流
- 1995年 二世金剛巌(にせい こんごう いわお) 能 シテ方金剛流[28]
- 1996年 二十二世金春惣右衛門(にじゅうにせい こんぱる そうえもん) 能 太鼓方金春流[42]
- 1999年 五十六世梅若六郎(ごじゅうろくせい うめわか ろくろう) 能 シテ方観世流
- 2000年 粟谷菊生(あわや きくお) 能 シテ方喜多流
- 2001年 近藤乾之助(こんどう けんのすけ) 能 シテ方宝生流
- 2002年 関根祥六(せきね しょうろく) 能 シテ方観世流
- 2003年 友枝昭世(ともえだ あきよ) 能 シテ方喜多流
- 2005年 三世観世喜之(さんせ かんぜ よしゆき) 能 シテ方観世流
- 2006年 野村四郎(のむら しろう) 能 シテ方観世流
- 2007年 四世山本東次郎(よんせ やまもと とうじろう) 狂言 大蔵流
- 2008年 恩 一噌仙幸(いっそう ひさゆき) 能 囃子笛方一噌流
- 2009年 九世観世銕之丞(きゅうせい かんぜ てつのじょう) 能 シテ方観世流
- 2011年 山本孝(やまもと たかし) 能 大鼓方大倉流
- 2013年 浅見真州(あさみ まさくに) 能 観世流シテ方
- 2014年 香川靖嗣(かがわ せいじ) 能 シテ方喜多流
- 2015年 恩 柿原崇志(かきはら たかし) 能 大鼓方高安流[1]
- 2016年 高橋章(たかはし あきら) 能 シテ方宝生流
- 2017年 大槻文藏(おおつき ぶんぞう) 能の最高秘曲と復曲における優れた舞台成果,大阪能楽界の発展及び後進育成の業績に対し
- 2019年 恩 亀井忠雄(かめい ただお) 能楽の最高秘曲「姨捨」をはじめとする様々な曲趣を奏する卓越した技法による舞台成果
- 2021年 観世清和(かんぜ きよかず) 能 観世流シテ方
- 2023年 恩 金剛永謹(こんごう ひさのり) 能楽の普及・興隆に寄与するその業績に対し
- 2024年 恩 十六世福王茂十郎(じゅうろくせい ふくおう しげじゅうろう) 長年にわたる能楽の普及・発展ならびに後進の育成等、その顕著な業績に対し
歌舞伎
編集- 1951年 三代目中村時蔵(さんだいめ なかむら ときぞう) 歌舞伎 女方[12]
- 1952年 二代目市川猿之助(にだいめ いちかわ えんのすけ) 歌舞伎 立役
- 1953年 三代目市川壽海(さんだいめ いちかわ じゅかい) 歌舞伎 立役
- 1954年 三代目阪東壽三郎(さんだいめ ばんどう じゅうざぶろう) 歌舞伎 立役
- 1956年 三代目市川左團次(さんだいめ いちかわ さだんじ) 歌舞伎 立役 女形[31]
- 1962年 六代目中村歌右衛門(ろくだいめ なかむら うたえもん) 歌舞伎 女方
- 1966年 七代目尾上梅幸(しちだいめ おのえ ばいこう) 歌舞伎 女方
- 1966年 八代目坂東三津五郎(はちだいめ ばんどう みつごろう) 歌舞伎 立役
- 1969年 十七代目中村勘三郎(じゅうしちだいめ なかむら かんざぶろう) 歌舞伎 立役[19]
- 1970年 二代目中村鴈治郎(にだいめ なかむら がんじろう) 歌舞伎 立役[43]
- 1972年 十三代目片岡仁左衛門(じゅうさんだいめ かたおか にざえもん) 歌舞伎 立役
- 1974年 八代目松本幸四郎(はちだいめ まつもと こうしろう) 歌舞伎 立役
- 1975年 七代目中村芝翫(しちだいめ なかむら しかん) 歌舞伎 女方
- 1981年 四代目中村雀右衛門(よだいめ なかむら じゃくえもん) 歌舞伎 女方
- 1982年 三代目實川延若(さんだいめ じつかわ えんじゃく) 上方歌舞伎の伝承[22] 歌舞伎 立役
- 1984年 十七代目市村羽左衛門(じゅうしちだいめ いちむら うざえもん) 歌舞伎 立役
- 1985年 二代目中村吉右衛門(にだいめ なかむら きちえもん) 歌舞伎 立役[39]
- 1986年 二代目中村扇雀(にだいめ なかむら せんじゃく) 歌舞伎 立役
- 1987年 五代目中村富十郎(ごだいめ なかむら とみじゅうろう) 歌舞伎 立役
- 1987年 七代目尾上菊五郎(しちだいめ おのえ きくごろう) 歌舞伎 立役
- 1988年 片岡孝夫(かたおか たかお) 歌舞伎 立役
- 1989年 十二代目市川團十郎(じゅうにだいめ いちかわ だんじゅうろう) 歌舞伎 立役
- 1990年 八代目中村福助(はちだいめ なかむら ふくすけ) 歌舞伎 立役
- 1991年 九代目坂東三津五郎(くだいめ ばんどう みつごろう) 歌舞伎 立役
- 1993年 五代目中村松江(ごだいめ なかむら まつえ) 歌舞伎 女方[10]
- 1996年 恩 二代目中村又五郎(にだいめ なかむら またごろう ) 歌舞伎 脇役
- 1999年 五代目中村勘九郎(ごだいめ なかむら かんくろう) 歌舞伎 立役
- 2001年 六代目澤村田之助(ろくだいめ さわむら たのすけ) 歌舞伎 脇役
- 2005年 九代目中村福助(くだいめ なかむら ふくすけ) 歌舞伎 女方
- 2006年 十代目坂東三津五郎(じゅうだいめ ばんどう みつごろう) 歌舞伎 立役
- 2007年 五代目中村翫雀(ごだいめ なかむら かんじゃく) 歌舞伎 立役
- 2008年 五代目中村時蔵(ごだいめ なかむら ときぞう) 歌舞伎 女方
- 2008年 七代目中村芝雀(しちだいめ なかむら しばじゃく) 歌舞伎 女方
- 2011年 三代目中村橋之助(さんだいめ なかむら はしのすけ) 歌舞伎 立役
- 2016年 恩 五代目坂東玉三郎(ごだいめ ばんどう たまさぶろう) 歌舞伎 女形
- 2016年 五代目中村歌六(ごだいめ なかむら かろく) 歌舞伎 脇役
- 2017年 四代目市川左團次(いちかわ さだんじ) 「助六由縁江戸桜」の髭の意休役,「仮名手本忠臣蔵」の高師直役及び桃井若狭之助役における演技に対し
- 2018年 三代目中村扇雀(なかむら せんじゃく)「桂川連理柵帯屋」お絹(平成29年4月),「新口村」傾城梅川(平成29年11月)等,近年の歌舞伎俳優としての活躍に対し
- 2020年 十代目松本幸四郎(じゅうだいめ まつもと こうしろう) 歌舞伎 立役
- 2021年 片岡孝太郎(かたおか たかたろう) 歌舞伎 女形
- 2022年 竹本葵太夫(たけもと あおいだゆう) 歌舞伎音楽竹本太夫
文楽
編集- 1944年 二代目豊竹古靱太夫(にだいめ とよたけ こうつぼだゆう) 文楽 大夫
- 1950年 四代目鶴澤清六(よんだいめ つるさわ せいろく) 文楽 三味線方[2]
- 1963年 八代目竹本綱大夫(はちだいめ たけもと つなたゆう) 文楽 太夫
- 1968年 二代目野澤喜左衛門(にだいめ のざわ きざえもん) 義太夫三味線の演奏技術と作曲活動 文楽 三味線方[18]
- 1972年 六代目鶴澤寛治(つるさわ かんじ) 文楽 三味線方[20]
- 1976年 十代目竹沢弥七(じゅうだいめ たけざわ やしち) 文楽 三味線方[44]
- 1997年 三代目吉田簑助(さんだいめ よしだ みのすけ) 文楽 人形方
- 1998年 恩 七代目竹本住大夫(しちだいめ たけもと すみたゆう) 文楽 太夫
- 2003年 九代目竹本綱大夫(くだいめ たけもと つなたゆう) 文楽 太夫
- 2009年 豊竹咲大夫(とよたけ さきたゆう) 文楽 太夫
- 2010年 三代目桐竹勘十郎(さんだいめ きりたけ かんじゅうろう) 文楽 人形遣
- 2011年 五代目野澤錦糸(ごだいめ のざわ きんし) 文楽 三味線方
- 2012年 二代目鶴澤藤蔵(にだいめ つるさわ とうぞう) 文楽 三味線方
- 2013年 六代目鶴澤燕三(ろくだいめ つるさわ えんざ) 文楽 三味線方
- 2014年 吉田玉女(よしだ たまめ) 文楽 人形遣
- 2018年 鶴澤清介(つるざわ せいすけ)長年の文楽公演における三味線の演奏。子供たちのための新作文楽の作曲。「かみなり太鼓」(平成26年7月),「ふしぎな豆の木」(平成27年7月)等に対し
邦楽
編集- 1948年 芝祐泰(しば すけひろ) 「傾盃楽」(芸術祭時の雅楽)雅楽[35]
- 1953年 三代目常磐津文字兵衛(さんだいめ ときわづ もじべえ) 常磐津節 三味線[3]
- 1953年 初代中尾都山(しょだい なかお とざん) 尺八 都山流
- 1955年 山田抄太郎(やまだ しょうたろう) 長唄 三味線方[13]
- 1956年 三代目杵屋栄蔵(さんだいめ きねや えいぞう) 「伊達政宗」「お七吉三」などの作曲 長唄 三味線方[31]
- 1957年 七代目芳村伊十郎(しちだいめ よしむら いじゅうろう) 長唄 唄方[4]
- 1959年 中能島欣一(なかのしま きんいち) 箏曲 山田流[5]
- 1961年 十四代目杵屋六左衛門(じゅうよんだいめ きねや ろくざえもん) 長唄 唄方[15]
- 1962年 安倍季巌(あべ すえよし) 篳篥及び右舞の技 雅楽[6]
- 1968年 清元志寿太夫(きよもと しずたゆう) 清元節 太夫[18]
- 1971年 五代目荻江露友(ごだいめ おぎえ ろゆう) 荻江節の伝承 荻江節家元[8]
- 1972年 杵屋六一朗(きねや ろくいちろう) 長唄 三味線方[20]
- 1974年 中能島慶子(なかのしま けいこ) 箏曲 山田流[45]
- 1980年 二代目上原真佐喜(にだいめ うえはら まさき) 箏曲 山田流[38]
- 1983年 三代目今藤長十郎(さんだいめ いまふじ ちょうじゅうろう) 長唄 三味線方
- 1987年 初代富山清琴(しょだい とみやま せいきん) 箏曲 生田流[40]
- 1990年 多忠麿(おおの ただまろ) 雅楽[34]
- 1991年 二代目青木鈴慕(にだいめ あおき れいぼ) 尺八 琴古流
- 1991年 清元榮三郎(きよもと えいざぶろう) 清元節 三味線方[46]
- 1992年 三代目杵屋五三郎(さんだいめ きねや ごさぶろう) 長唄 三味線方[41]
- 1993年 恩 四代目常磐津文字兵衛(よだいめ ときわづ もじべえ) 常磐津節 三味線方
- 1994年 山彦節子(やまびこ せつこ) 河東節 唄方[47]
- 1995年 山口五郎(やまぐち ごろう) 尺八 琴古流
- 1999年 十五代目杵屋喜三郎(じゅうごだいめ きねや きさぶろう) 長唄 唄方
- 2000年 恩 東儀俊美(とうぎ としはる) 雅楽
- 2002年 六代目山勢松韻(ろくだいめ やませ しょういん) 箏曲 山田流
- 2002年 初代米川敏子(よねかわ としこ) 箏曲 生田流
- 2003年 恩 芝祐靖(しば すけやす) 雅楽
- 2003年 東音 宮田哲男(とうおん みやた てつお) 長唄 唄方
- 2004年 恩 鶴澤清治(つるざわ せいじ) 文楽 三味線方
- 2004年 川瀬白秋(かわせ はくしゅう) 胡弓
- 2004年 二代目富山清琴(にだいめ とみやま せいきん) 箏曲 生田流
- 2007年 唯是震一(ゆいぜ しんいち) 箏曲 生田流
- 2009年 七代目杵屋巳太郎(しちだいめ きねや みたろう) 長唄 三味線方
- 2009年 豊英秋(ぶんの ひであき) 雅楽
- 2010年 二代目今藤政太郎(にだいめ いまふじ まさたろう) 長唄 三味線方
- 2010年 五代目常磐津文字兵衛(ごだいめ ときわづ もじべえ) 常磐津節 三味線方
- 2011年 二代目野坂操壽(にだいめ のさか そうじゅ) 箏曲 生田流
- 2012年 恩 山本邦山(やまもと ほうざん) 尺八 都山流
- 2012年 笠置侃一(かさぎ かんいち) 雅楽
- 2013年 恩 二代目米川文子(よねかわ ふみこ) 箏曲 生田流
- 2014年 恩 小野功龍(おの こうりゅう) 雅楽
- 2015年 十二代目都一中(みやこ いっちゅう) 一中節 三味線方[1]
- 2015年 二代目米川敏子(よねかわ としこ) 箏曲 生田流[1]
- 2017年 鳥羽屋里長(とばや りちょう) 長年にわたり歌舞伎長唄に尽くした業績に対し
- 2020年 恩 杵屋勝国(きねや かつくに) 長唄 三味線方
- 2022年 恩 大窪永夫(おおくぼ ながお)雅楽の伝承と発展・普及・指導に対し
- 2022年 萩岡松韻(はぎおか しょういん)箏曲 山田流
- 2023年 藤井泰和(ふじい ひろかず)生田流箏曲・地歌の演奏、普及活動に対し
- 2024年 六世杵屋勝四郎(ろくせい きねや かつしろう) 長年の研鑽により長唄唄方として優れた力量を示したことに対し
洋楽
編集- 1943年 井口基成(いぐち もとなり) ピアノ
- 1948年 藤原義江(ふじわら よしえ) 声楽
- 1961年 豊増昇(とよます のぼる) バッハの演奏 ピアノ[15]( → 1962年会員)
- 1965年 恩 柳兼子(やなぎ かねこ) 声楽[7] ( → 1972年会員)
- 1966年 團伊玖磨(だん いくま) 作曲( → 1973年会員)
- 1967年 渡邉暁雄(わたなべ あけお) 指揮( → 1978年会員)
- 1971年 園田高弘(そのだ たかひろ) ピアノ( → 1980年会員)
- 1972年 小沢征爾(おざわ せいじ) 指揮
- 1975年 安川加壽子(やすかわ かずこ) ピアノ[21]( → 1976年会員)
- 1976年 朝比奈隆(あさひな たかし) 指揮
- 1979年 江藤俊哉(えとう としや) ヴァイオリン( → 1987年会員)
- 1980年 武満徹(たけみつ とおる) 作曲
- 1986年 山田一雄(やまだ かずお) 指揮
- 1989年 伊藤京子(いとう きょうこ) 声楽[48]( → 1995年会員)
- 1990年 三善晃(みよし あきら) 作曲 ( → 1999年会員)
- 1991年 東敦子(あずま あつこ) 声楽
- 1992年 若杉弘(わかすぎ ひろし) 指揮 ( → 1994年会員)
- 1993年 堤剛(つつみ つよし) チェロ ( → 2009年会員)
- 1994年 恩 吉田雅夫(よしだ まさお) フルート
- 1996年 木村俊光(きむら としみつ ) 声楽
- 1999年 恩 湯浅譲二(ゆあさ じょうじ) 作曲
- 2002年 恩 岩城宏之(いわき ひろゆき) 指揮 ( → 2003年会員)
- 2004年 前橋汀子(まえはし ていこ) ヴァイオリン
- 2005年 恩 内田光子(うちだ みつこ) ピアノ
- 2006年 恩 畑中良輔(はたなか りょうすけ) 声楽( → 2008年会員)
- 2007年 恩 栗林義信(くりばやし よしのぶ) 声楽
- 2009年 恩 中村紘子(なかむら ひろこ) ピアノ
- 2010年 恩 大野和士(おおの かずし) 指揮
- 2011年 恩 栗山昌良(くりやま まさよし) オペラ演出
- 2013年 飯守泰次郎(いいもり たいじろう) 指揮( → 2014年会員)
- 2014年 野島稔(のじま みのる) ピアノ
- 2017年 恩 一柳慧(いちやなぎ とし) 長年にわたる幅広い作曲活動と常に新しい世界を切り開いていく積極的な姿勢に対し
- 2019年 野平一郎(のだいら いちろう) 作曲家、ピアニスト、指揮者、プロデューサーとしての長年の秀でた業績
- 2021年 恩 小林研一郎(こばやし けんいちろう) 指揮
舞踊
編集- 1952年 四代目井上八千代(よだいめ いのうえ やちよ) 京舞 井上流
- 1957年 二代目花柳壽輔(にだいめ はなやぎ じゅすけ) 日本舞踊 花柳流
- 1963年 六代目藤間勘十郎(ろくだいめ ふじま かんじゅうろう) 日本舞踊 藤間流[37]
- 1965年 四代目藤間勘右衛門(よんだいめ ふじま かんえもん) 日本舞踊 藤間流[7]
- 1967年 吾妻徳穂(あづま とくほ) 日本舞踊 吾妻流
- 1979年 藤間藤子(ふじま ふじこ) 日本舞踊 藤間流[49]
- 1985年 森下洋子(もりした ようこ) バレエ
- 1988年 二代目花柳壽楽(にだいめ はなやぎ じゅらく) 日本舞踊 花柳流[9]
- 1989年 藤間友章(ふじま ともあき) 日本舞踊 藤間流[48]
- 1990年 三代目花柳壽輔(さんだいめ はなやぎ じゅすけ) 日本舞踊 花柳流[34]
- 1991年 十代目西川扇藏(じゅうだいめ にしかわ せんぞう) 日本舞踊 西川流
- 1992年 花柳寿南海(はなやぎ としなみ) 歌舞伎舞踊 花柳流
- 1997年 七代目藤間勘十郎(しちだいめ ふじま かんじゅうろう) 日本舞踊 藤間流
- 1999年 五代目井上八千代(ごだいめ いのうえ やちよ) 京舞 井上流
- 2000年 藤間蘭景(ふじま らんけい) 日本舞踊 藤間流
- 2001年 五代目花柳芳次郎(ごだいめ はなやぎ よしじろう) 日本舞踊 花柳流
- 2002年 二代目尾上菊之丞(にだいめ おのえ きくのじょう) 日本舞踊 尾上流
- 2004年 吾妻徳彌(あづま とくや) 日本舞踊 吾妻流
- 2008年 藤間藤太郎(ふじま とうたろう) 日本舞踊 藤間流
- 2015年 山村友五郎(やまむら ともごろう) 日本舞踊 山村流[1]
- 2016年 二代目中村梅彌(にだいめ なかむら うめや) 日本舞踊 中村流
- 2018年 花柳寿楽(はなやぎ じゅらく)平成29年に上演された「一人の乱」,「関の扉」,「高野物狂」の三演目。それぞれ異なった役柄を演じ分けた技柄とその品格の高さに対し
- 2019年 宮城能鳳(みやぎ のうほう) 組踊
- 2020年 藤間蘭黄(ふじま らんこう) 舞踊
- 2021年 西川箕乃助(にしかわ みのすけ) 日本舞踊 西川流
演劇
編集脚注
編集- ^ a b c d e f g h “平成26年度日本芸術院賞授賞者の決定について”. 日本芸術院. 2022年6月2日閲覧。
- ^ a b c 『朝日新聞』1950年4月1日(東京本社発行)朝刊、2頁。
- ^ a b c d e f 『朝日新聞』1953年2月10日(東京本社発行)朝刊、7頁。
- ^ a b c 『朝日新聞』1957年2月28日(東京本社発行)朝刊、11頁。
- ^ a b 『朝日新聞』1959年2月26日(東京本社発行)朝刊、1頁。
- ^ a b 『朝日新聞』1962年4月7日(東京本社発行)朝刊、14頁。
- ^ a b c 『朝日新聞』1965年4月10日(東京本社発行)朝刊、14頁。
- ^ a b 『朝日新聞』1971年4月10日(東京本社発行)朝刊、23頁。
- ^ a b c d 『朝日新聞』1988年3月29日(東京本社発行)朝刊、30頁。
- ^ a b c 『朝日新聞』1993年3月25日(東京本社発行)朝刊、30頁。
- ^ 『朝日新聞』2001年3月23日(東京本社発行)朝刊、37頁。
- ^ a b c d e 『朝日新聞』1951年4月1日(東京本社発行)朝刊、2頁。
- ^ a b c 『朝日新聞』1955年3月1日(東京本社発行)朝刊、11頁。
- ^ 『朝日新聞』1960年3月3日(東京本社発行)朝刊、1頁。
- ^ a b c d 『朝日新聞』1961年4月15日(東京本社発行)朝刊、1頁。
- ^ a b 『朝日新聞』1966年4月7日(東京本社発行)朝刊、14頁。
- ^ a b 『朝日新聞』1967年4月7日(東京本社発行)朝刊、14頁。
- ^ a b c 『朝日新聞』1968年4月9日(東京本社発行)朝刊、14頁。
- ^ a b 『朝日新聞』1969年4月9日(東京本社発行)朝刊、14頁。
- ^ a b c 『朝日新聞』1972年4月12日(東京本社発行)朝刊、23頁。
- ^ a b c 『朝日新聞』1975年4月8日(東京本社発行)朝刊、22頁。
- ^ a b 『朝日新聞』1982年3月3日(東京本社発行)朝刊、22頁。
- ^ a b c 『朝日新聞』1998年3月21日(東京本社発行)朝刊、33頁。
- ^ 『朝日新聞』1949年3月30日(東京本社発行)朝刊、2頁。
- ^ a b 『朝日新聞』1958年2月22日(東京本社発行)朝刊、1頁。
- ^ a b 『朝日新聞』1983年3月3日(東京本社発行)朝刊、22頁。
- ^ a b 『朝日新聞』1984年4月5日(東京本社発行)朝刊、22頁。
- ^ a b 『朝日新聞』1995年3月24日(東京本社発行)朝刊、37頁。
- ^ 『朝日新聞』1999年3月20日(東京本社発行)朝刊、37頁。
- ^ 『朝日新聞』1952年3月26日(東京本社発行)夕刊、2頁。
- ^ a b c 『朝日新聞』1956年2月8日(東京本社発行)朝刊、7頁。
- ^ 『朝日新聞』1973年4月10日(東京本社発行)朝刊、22頁。
- ^ a b 『朝日新聞』1977年3月18日(東京本社発行)朝刊、3頁。
- ^ a b c 『朝日新聞』1990年3月27日(東京本社発行)朝刊、3頁。
- ^ a b 『朝日新聞』1948年4月29日(東京本社発行)朝刊、2頁。
- ^ 『朝日新聞』1954年3月16日(東京本社発行)朝刊、7頁。
- ^ a b 『朝日新聞』1963年4月10日(東京本社発行)朝刊、14頁。
- ^ a b 『朝日新聞』1980年3月5日(東京本社発行)朝刊、22頁。
- ^ a b 『朝日新聞』1985年3月30日(東京本社発行)朝刊、22頁。
- ^ a b 『朝日新聞』1987年3月28日(東京本社発行)朝刊、26頁。
- ^ a b 『朝日新聞』1992年3月24日(東京本社発行)朝刊、30頁。
- ^ 『朝日新聞』1996年3月23日(東京本社発行)朝刊、34頁。
- ^ 『朝日新聞』1970年4月10日(東京本社発行)朝刊、14頁。
- ^ 『朝日新聞』1976年4月6日(東京本社発行)朝刊、22頁。
- ^ 『朝日新聞』1974年4月10日(東京本社発行)朝刊、18頁。
- ^ 『朝日新聞』1991年3月26日(東京本社発行)朝刊、30頁。
- ^ 『朝日新聞』1994年3月24日(東京本社発行)朝刊、33頁。
- ^ a b 『朝日新聞』1989年3月28日(東京本社発行)朝刊、30頁。
- ^ 『朝日新聞』1979年3月6日(東京本社発行)朝刊、22頁。
関連項目
編集外部リンク
編集- 日本芸術院 - 収蔵されている受賞作品を見ることができる。
- 文学賞の世界 日本藝術院賞受賞者一覧