自動車レースのフォーミュラ1(F1)におけるチーム代表(チームだいひょう)とは、参戦している各チームの代表者のことで、チームの総責任者の呼称として用いられる。F1の共通言語となっている英語の呼称に合わせて「チームプリンシパル」(英語: Team Principal)と呼ばれることもある。

概要

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F1チームのチーム代表はチームの総責任者であり、チームのパフォーマンスやレース結果、チームの方針の決定、人事を含むチーム体制の構築、予算の管理、など、組織の運営に関するあらゆることに権限と責任を持っている[1][2]。そのため、ドイツ語のように言語によっては、単に「ボス」と呼ばれる[2][3]

チームのオーナー(所有者)や、チームの運営会社の経営者(CEO)と混同されがちだが、必ずしも同一人物ではない。チームを運営するマネージャーとしての役割を持つが、レースの実戦チームのまとめ役は別の人物が「チームマネージャー」等の肩書で分担していることがある[注釈 1]。かつてはチームの代表者がそれらの役職や業務を全て担っていることも多かったが、F1チームが大きな組織となっていったことや、チーム内の各業務が高度化して専門家による分業体制となっていったことで、チーム代表の位置付けも変わっていった(→#位置付けの変遷)。権限の範囲もチームによって考え方が若干異なり、「チーム代表」となる者にチームが与えている肩書もチームによって異なることがある(→#肩書)。

F1チームの対外的な顔役(アイコン)としての役目も持ち、F1チームの中ではドライバーに次いでメディアにおける露出が多い役割となる[1][2][3]F1の規則を承認する国際自動車連盟(FIA)、実質的な主催者で商業権を管理するフォーミュラワン・グループ、他チームのチーム代表との折衝を行うほか、FIA公式会見への出席やテレビのインタビューなどのメディア対応、スポンサーなどへのマーケティング対応が主な業務となっている[1][2]。そのため、ほぼ例外なく話術に長けた人物がその任に就いている[1]

位置付けの変遷

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かつてはチームオーナーがチーム代表を兼任していることが常だった[1][2]。チーム内の業務分担でも、F1チームが数名から十数名程度で運営されていた小規模な組織であることが一般的だった時代では、チーム代表が車両の設計者を兼務していたり、ドライバーを兼務していたりするチームも珍しくはなかった[1][2][3]。時代を経るにつれて、F1チームが数十名から数百名の人員を擁する巨大な組織となっていき、車両設計などの各分野がその分野を専門とする「スペシャリスト」たちによって担われるようになったことで、チーム内の業務は分業が進み、2000年代に入った頃にはチーム代表が他の仕事を兼ねるということはほぼ見られなくなった[1]。2000年代以降も、チームの運営会社の経営者(CEO)という役職についてはチーム代表が兼務していることもあるが[5]、これも分業が進みつつある。

そうして、近年のF1チームでは人員の大部分をスペシャリストが占めるようになったが、そうした人員を統率する役割を持つチーム代表だけは、各分野にある程度通じている必要があるため、チームの中でも例外的に「ゼネラリスト」としての能力が求められると言われている[1]

求められる経験は特に決まっておらず、モータースポーツとは無関係な分野で組織管理者や実業家をしていた人物が就任する例もあるが、近年、チーム代表を務めている者の多くは就任以前からモータースポーツに関わっていた人物で占められている[2]。(→#現在のチーム代表

オーナーとの関係

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チーム代表は、オーナーが兼任している場合を除けば、いずれもオーナーに雇われている立場となる[2][3]。会社組織としては、オーナーとの間にチームの運営会社の役員(CEOなど)が上席者として存在することが常となっている(チーム代表本人が兼任していることもある)。

2024年現在、参戦している10チームの内、メルセデスチームのトト・ヴォルフのみチームの共同オーナーだが[6][7]、他の9チームのチーム代表はいずれもチームオーナーに雇われてその役目を務めている。このため、成績が低迷しオーナーの期待にそぐわない場合には、代表者を更迭・交代するケースが多くなっており、メディアからは「サッカーチームの監督交代のような即効性が求められる時代になっている」とも指摘されている[8]

肩書

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チーム内の肩書は「Team Principal」とは別にあることがあり、マネージングディレクターなど、チームによって様々である。チームの運営会社の経営者を兼ねている場合、最高経営責任者(CEO)の肩書を持つこともある。

現役のチームの中で最も長い歴史を持つスクーデリア・フェラーリでは、伝統的に「スポーティングディレクター」(イタリア語: Dirigente Sportivo)の肩書が与えられていた(2000年代のジャン・トッド体制まで[注釈 2])。近年のフェラーリでは、「スポーティングディレクター」という肩書は、チーム代表ではなく、チーム代表の補佐役(チームマネージャー)に与えられているが[注釈 3]、イタリアのメディアは、2020年代の現在でも慣習的にフェラーリのチーム代表をスポーティングディレクターとしばしば呼んでいる。

一覧

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現在のチーム代表

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人物 チーム 就任年※1 出身分野※2 補足
  アレッサンドロ・アルニ・ブラビ ザウバー 2023年[注釈 4] 弁護士、ドライバーエージェント、チーム管理 呼称は「チーム代表者(Team Representative)」[注釈 5]
  トト・ヴォルフ メルセデス 2013年 ドライバー(Fフォード)、実業家(投資家) 共同オーナー[6]。チーム運営会社(Mercedes Grand Prix Ltd.)CEOを兼任[6]
  オリバー・オークス アルピーヌ 2024年 ドライバー(GP3)、実業家(レースチーム経営)
  マイク・クラック アストンマーティン 2022年 エンジニア(レースエンジニア)、チーム管理
  小松礼雄 ハース 2024年 エンジニア(レースエンジニア)
  アンドレア・ステラ マクラーレン 2023年 エンジニア(レースエンジニア)
  フレデリック・バスール フェラーリ 2023年 実業家(レースチーム経営) 過去にルノー2016年)、ザウバー/アルファロメオ2017年 - 2022年)のチーム代表。
  ジェームス・ボウルズ ウィリアムズ 2023年 エンジニア(ストラテジスト)
  クリスチャン・ホーナー レッドブル 2005年 ドライバー(F3000)、実業家(レースチーム経営) チーム創設時のチーム代表。チーム運営会社(Red Bull Racing Ltd.)CEOを兼任[14]
  ローラン・メキース RB 2024年 エンジニア(レースエンジニア)

※1 チーム代表に就任後、最初にレースを迎えた時点の年を「就任年」として記載。
※2 ドライバー経験者はシングルシーター(フォーミュラカー)の最高位カテゴリーを記載。エンジニア出身者は主な分野を記載。「チーム管理」は、F1に限らず、チームマネージャーなどレーシングチームの管理職経験がある者について記載。

主なチーム代表

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人物 チーム 期間 補足
  シリル・アビテブール ケータハム 2013年 - 2014年
ルノー 2017年 - 2020年
  ジョージ・アベカシス英語版 HWM 1951年 - 1954年
  マウリツィオ・アリバベーネ フェラーリ 2015年 - 2018年
  アレッサンドロ・アルニ・ブラビ アルファロメオ 2023年
ザウバー 2024年 - (現職)
  クリスチャン・アルバース ケータハム 2014年
  オベ・アンダーソン トヨタ 2002年 - 2003年
  テディ・イップ セオドール 1977年 - 1978年 創設者、オーナー。
1981年 - 1983年
  トニー・ヴァンダーヴェル ヴァンウォール 1954年 - 1960年 創設者、オーナー。
  エルネスト・ヴィータ (Ernesto Vita) ライフ 1990年 創設者、オーナー。チームは決勝出走せず。
  キース・ウィギンス英語版 パシフィック 1994年 - 1995年
  マーティン・ウィットマーシュ マクラーレン 2009年 - 2013年
  クレア・ウィリアムズ ウィリアムズ 2013年 - 2020年 実質的なチーム代表(肩書は「副代表」)[注釈 6]
  フランク・ウィリアムズ ウィリアムズ 1977年 - 2020年 創設者、オーナー。
  ピーター・ウォー ロータス (チーム・ロータス) 1983年 - 1989年
  トム・ウォーキンショー リジェ 1995年 - 1996年 共同オーナー。
アロウズ 1996年 - 2002年 オーナー。
  トト・ヴォルフ メルセデス 2013年 - (現職) 共同オーナー。
  ネロ・ウゴリーニイタリア語版 フェラーリ 1952年 - 1955年
  クリス・エイモン エイモン 1974年 創設者、オーナー、ドライバー。
  バーニー・エクレストン ブラバム 1972年 - 1987年 オーナー。
  オリバー・オークス アルピーヌ 2024年 - (現職)
  ダニエル・オーデット フェラーリ 1976年
  フィンバー・オコンネル英語版 ケータハム 2014年
  エンツォ・オゼッラ英語版 オゼッラ 1980年 - 1990年 創設者、オーナー。
  ジャッキー・オリバー アロウズ 1978年 - 1996年 共同創設者、オーナー[注釈 7]
  ダン・ガーニー AAR (イーグル) 1966年 - 1968年 創設者、オーナー。
  トレバー・カーリン英語版 MF1 (MF1レーシング) 2006年
  ベルナール・カザン (Bernard Casin) ルノー 1985年
  ヨースト・カピート ウィリアムズ 2021年 - 2022年
  モニシャ・カルテンボーン ザウバー 2012年 - 2017年 共同オーナー。初の女性のF1チーム代表。
  河島喜好 ホンダ 1965年 第5戦と第6戦のみの臨時監督。
  ジョン・クーパー クーパー 1950年 - 1964年 創設者、オーナー、車両設計者。
  マイク・クラック アストンマーティン 2022年 - (現職)
  サンテ・ゲディーニイタリア語版 フェラーリ 1992年 - 1993年
  小嶋松久 コジマ 1976年 - 1977年 創設者、オーナー。
  フランコ・ゴッティイタリア語版 フェラーリ 1968年 - 1970年
  小松礼雄 ハース (ハースF1チーム) 2024年 - (現職)
  ピーター・コリンズ ベネトン 1985年 - 1989年
ロータス (チーム・ロータス) 1989年 - 1994年
  アメデ・ゴルディーニ ゴルディーニ 1950年 - 1956年 創設者、オーナー、車両設計者。
  コリン・コレス MF1 (スパイカーMF1レーシング) 2006年
スパイカー 2007年
フォース・インディア 2008年 - 2009年
HRT 2010年 - 2011年
  エンツォ・コローニ英語版 コローニ 1987年 - 1992年 創設者、オーナー。
  アレッサンドロ・コロンボ (Alessandro Colombo) フェラーリ 1973年
  ジョン・サーティース サーティース 1970年 - 1978年 創設者、オーナー、ドライバー。
  アンドレアス・ザイドル マクラーレン 2019年 - 2022年
  ペーター・ザウバー ザウバー 1993年 - 2005年 創設者、オーナー。
2010年 - 2012年
  エリッヒ・ザコウスキー英語版 ザクスピード 1985年 - 1989年 創設者、オーナー。
  アンドレア・サセッティ英語版 アンドレア・モーダ 1992年 創設者[注釈 8]、オーナー。
  オトマー・サフナウアー レーシング・ポイント 2018年 - 2019年
アストンマーティン 2020年 - 2021年
アルピーヌ 2022年 - 2023年
  ペーター・シェッティドイツ語版 フェラーリ 1971年 - 1972年
  フェデリコ・ジベルティ (Federico Giberti) フェラーリ 1950年 - 1951年
  ギュンター・シュタイナー ハース (ハースF1チーム) 2016年 - 2023年
  アレックス・シュナイダー英語版 ジョーダン 2005年 オーナー。
  ギュンター・シュミット ATSレーシング ※ドイツ国籍 1978年 - 1984年 創設者、オーナー。
リアル 1988年 - 1989年 創設者、オーナー。
  アンリ・ジュリアン英語版 AGS 1986年 - 1990年 創設者、オーナー。
  エディ・ジョーダン ジョーダン 1991年 - 2004年 創設者、オーナー。
  杉浦英男 ホンダ 1965年 第8戦と第9戦のみの臨時監督。
  エラルド・スクラーティ (Eraldo Scurati) フェラーリ 1956年
  鈴木亜久里 スーパーアグリ 2006年 - 2008年 創設者、オーナー。
  ルイス・スタンレー英語版 BRM 1960年 - 1977年 オーナー[注釈 9]
  ジャッキー・スチュワート スチュワート 1997年 - 1999年 創設者、オーナー。
  アンドレア・ステラ マクラーレン 2023年 - (現職)
  ポール・ストッダート ミナルディ 2001年 - 2005年 オーナー。
  関口久一 ホンダ 1965年 - 1966年 1965年は第1戦から第4戦まで。
  マリオ・タイセン BMWザウバー 2006年 - 2009年
  ロモロ・タヴォーニ英語版 フェラーリ 1958年 - 1961年
ATS ※イタリア国籍 1963年
  コーリン・チャップマン ロータス (チーム・ロータス) 1958年 - 1982年 創設者、オーナー、車両設計者。死去による退任。
  ケン・ティレル マトラ 1968年 - 1969年
ティレル 1970年 - 1998年 創設者、オーナー。
  ロン・デニス マクラーレン 1980年 - 2008年 共同オーナー。
  ロン・トーラナック ブラバム 1970年 - 1971年 共同創設者、共同オーナー[注釈 10]、車両設計者。
  ジェラール・トス (Gérard Toth) ルノー 1985年 [注釈 11]
  フランツ・トスト トロ・ロッソ 2006年 - 2019年
アルファタウリ 2020年 - 2023年
  ジャン・トッド フェラーリ 1993年 - 2007年
  冨田務 トヨタ 2004年 - 2007年
  ステファノ・ドメニカリ フェラーリ 2008年 - 2014年
  エウジェニオ・ドラゴーニドイツ語版 フェラーリ 1962年 - 1966年
  中村良夫 ホンダ 1964年 - 1965年 1965年は最終戦(第10戦)のみ。
1967年 - 1968年
  ドン・ニコルズ シャドウ 1973年 - 1981年 創設者、オーナー。
  アルフレート・ノイバウアー メルセデス 1954年 - 1955年
  ロベルト・ノセット (Roberto Nosetto) フェラーリ 1977年
  トニー・パーネル英語版 ジャガー 2003年 - 2004年
  フレデリック・バスール ルノー 2016年
ザウバー 2017年 - 2018年
アルファロメオ 2019年 - 2022年
フェラーリ 2023年 - (現職)
  フリッツ・フシュケ・フォン・ハンシュタイン ポルシェ 1957年 - 1964年
  マルコ・ピッチニーニ英語版 フェラーリ 1978年 - 1988年
  マッティア・ビノット フェラーリ 2019年 - 2022年
  グラハム・ヒル ヒル (エンバシー・ヒル) 1973年 - 1975年 創設者、オーナー、ドライバー。死去による退任(チーム消滅)。
  ブルーノ・ファミン アルピーヌ 2023年 - 2024年
  チェーザレ・フィオリオ フェラーリ 1989年 - 1991年
リジェ 1994年 - 1995年
  ウィルソン・フィッティパルディ フィッティパルディ (コパスカー) 1975年 - 1982年 共同創設者、共同オーナー、ドライバー。
  ジョン・ブース英語版 ヴァージン 2010年 - 2011年
マルシャ 2012年 - 2015年
  エリック・ブーリエ ルノー 2010年 - 2011年
ロータス (ロータスF1チーム) 2012年 - 2013年
マクラーレン 2014年 - 2018年
  ジローラモ・フェラーリ (Girolamo Ferrari) フェラーリ 1957年
  トニー・フェルナンデス ロータス (ロータス・レーシング) 2010年 - 2011年 オーナー。
ケータハム 2012年 オーナー。
  マウロ・フォルギエリ フェラーリ 1970年 車両設計者。
  グイド・フォルティ英語版 フォルティ 1995年 - 1996年 創設者、オーナー。
  マルチン・ブコウスキー アルピーヌ 2021年 共同チーム代表[注釈 12]
  ニック・フライ B・A・R 2005年
ホンダ 2006年 - 2007年
  デイビッド・ブラウン アストンマーティン 1959年 - 1960年 創設者、オーナー。
  ロス・ブラウン ホンダ 2008年
ブラウンGP 2009年 創設者[注釈 13]、オーナー。
メルセデス 2010年 - 2013年
  ハービー・ブラッシュ ブラバム 1989年 - 1992年
  ジャック・ブラバム ブラバム 1961年 - 1970年 共同創設者、共同オーナー、ドライバー。
  フラビオ・ブリアトーレ ベネトン 1990年 - 1997年
2000年 - 2001年
ルノー 2002年 - 2009年
  ダビデ・ブリビオ英語版 アルピーヌ 2021年 共同チーム代表[注釈 12]
  ウォルター・ブルン ユーロブルン 1988年 - 1990年 創設者、オーナー。
  エリック・ブロードレイ ローラ (マスターカード・ローラ英語版) 1997年 創設者、オーナー、車両設計者。チームは決勝出走せず。
  アラン・プロスト プロスト 1997年 - 2001年 創設者[注釈 14]、オーナー。
  アレクサンダー・ヘスケス ヘスケス 1974年 - 1975年 共同創設者、オーナー。
  ロッコ・ベネトン英語版 ベネトン 1998年 - 2000年
  ルイス・ペレス=サラ HRT 2012年
  ロジャー・ペンスキー ペンスキー 1974年 - 1977年 創設者、オーナー[注釈 15]
  ジェームス・ボウルズ ウィリアムズ 2023年 - (現職)
  アンソニー・ホースリー ヘスケス 1976年 - 1978年 共同創設者。
  クリスチャン・ホーナー レッドブル 2005年 - (現職)
  クレイグ・ポロック ティレル 1998年 共同オーナー。
B・A・R 1999年 - 2001年 共同創設者[注釈 16]、共同オーナー。
  ブルース・マクラーレン マクラーレン 1963年 - 1970年 創設者、オーナー、ドライバー。死去による退任。
  マルコ・マティアッチ フェラーリ 2014年
  ビジェイ・マリヤ フォース・インディア 2010年 - 2018年 創設者[注釈 17]、オーナー。
  ジャンカルロ・ミナルディ ミナルディ 1997年 - 2000年 創設者、オーナー。
  三村建治 マキ 1974年 - 1976年 創設者、オーナー、車両設計者。チームは決勝出走せず。
  テディ・メイヤー マクラーレン 1970年 - 1982年
ハース (ハース・ローラ) 1985年 - 1986年
  ローラン・メキース RB 2024年 - (現職)
  マックス・モズレー マーチ 1970年 - 1977年 共同創設者。
  ルカ・ディ・モンテゼーモロ フェラーリ 1973年 - 1975年
  山科忠英語版 トヨタ 2007年 - 2009年
  ニキ・ラウダ ジャガー 2001年 - 2002年
  ジャン=リュック・ラガルデール英語版 マトラ 1970年 - 1972年
  マンフレディ・ラベット英語版 ケータハム 2014年
  ジェラール・ラルース ルノー 1977年 - 1984年
ラルース 1987年 - 1994年 創設者、オーナー。
  ギ・リジェ リジェ 1976年 - 1992年 創設者、オーナー。
  デビッド・リチャーズ ベネトン 1997年
B・A・R 2002年 - 2004年
  フランコ・リニドイツ語版 フェラーリ 1967年
  シリル・ド・ルーブル英語版 AGS 1991年 オーナー。
リジェ 1993年 オーナー。
  ガブリエーレ・ルミ英語版 フォンドメタル 1991年 - 1992年 創設者[注釈 18]、オーナー。
  ボビー・レイホール ジャガー 2001年
  ニール・レスラー (Neil Ressler) ジャガー 2000年
  ローレン・ロッシ英語版 アルピーヌ 2021年 共同チーム代表[注釈 12]
  サイモン・ロバーツ英語版 ウィリアムズ 2020年 - 2021年 臨時代表[注釈 6]
  ジェラール・ロペス ロータス (ロータスF1チーム) 2014年 - 2015年 オーナー(事実上[注釈 19])。
  クラウディオ・ロンバルディ英語版 フェラーリ 1991年 - 1992年
  ニック・ワース シムテック 1994年 - 1995年 創設者、オーナー、車両設計者。

F1チーム代表全般を題材とした作品

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ドキュメンタリー
コンピュータゲーム

脚注

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注釈

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  1. ^ 混同されがちだが[4]、F1の場合「チームマネージャー」はチーム代表の補佐役で、役割は異なる[4]
  2. ^ トッドは1993年から2007年にかけてチーム代表を務めた。トッドの肩書は2001年までは「スポーティングディレクター」だったが[9]2002年から「ゼネラルディレクター」となっている[10](退任する2007年まで[11])。
  3. ^ フェラーリにおいて、「スポーティングディレクター」の肩書はトッドの後はチームマネージャーのステファノ・ドメニカリが2002年から2007年まで帯び[12][11]、トッド退任翌年の2008年にドメニカリがチーム代表に就任(昇格)した後はルカ・バルディッセリが引き継いでいる[13]
  4. ^ アルファロメオ時代を含む。
  5. ^ 運営会社(ザウバーモータースポーツ)のCEOであるアンドレアス・ザイドルの代理(日常のチーム運営の代行者)という側面が強いと考えられている。
  6. ^ a b 2023年の時点で、ウィリアムズは、クレア・ウィリアムズと臨時代表のサイモン・ロバーツ英語版を元チーム代表としてカウントしていないことを明らかにしている[15](ウィリアムズは2020年12月にロバーツがチーム代表に「正式に」就任したことを発表したことがあり[16]、発表内容には矛盾を含む)。
  7. ^ 創設初期と、フットワーク参画期(1990年 - 1995年)に共同オーナー。それ以外の期間は単独のオーナー。
  8. ^ コローニを買収。
  9. ^ 1975年に義兄のアルフレッド・オーウェン英語版から相続。
  10. ^ 1971年は単独のオーナー。
  11. ^ 1984年末に就任し、1985年8月末に辞任[17]
  12. ^ a b c 2021年のアルピーヌは、チーム代表を置かず、ローレン・ロッシ英語版(CEOを兼任)、ダビデ・ブリビオ英語版マルチン・ブコウスキーの3人による指導体制で運営された[18]
  13. ^ ホンダ(Honda Grand Prix Ltd.、「HRF1」)を買収(MBO)。
  14. ^ リジェを買収。
  15. ^ ロジャー・ペンスキーは北米の事業に集中していたため、実質的にはチームマネージャーのハインツ・ホーファー(Heinz Hofer)がF1チームの指揮を執った[19]
  16. ^ ティレルを買収。
  17. ^ スパイカーを買収。
  18. ^ オゼッラを買収。
  19. ^ チームの親会社のジニー・キャピタル英語版の共同オーナー。

出典

編集
  1. ^ a b c d e f g h Red Bull Racing Honda (2021年3月26日). “Bulls' Guide To: Team Principals” (英語). Red Bull Racing. 2024年2月29日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h Richard Asher (2022年8月21日). “特集|F1チーム代表ってどんな人? 彼らの仕事内容や十人十色の経歴をリストアップ!”. Motorsport.com. 2023年1月14日閲覧。
  3. ^ a b c d Richard Asher (2024年1月15日). “F1 team principals: Who are they and what do they do?” (英語). Autosport. 2024年2月29日閲覧。
  4. ^ a b Performing Under Pressure: Sporting Director” (英語). Red Bull Racing (2023年7月13日). 2024年8月4日閲覧。
  5. ^ オートスポーツ 2007年12月6日号(No.1137)、「ホンダが“天才の頭脳”を求めた理由」(和田康裕インタビュー) pp.14–17
  6. ^ a b c The Team Welcomes INEOS as a One Third Equal Shareholder Alongside Daimler and Toto Wolff” (英語). Mercedes-AMG Formula One Team (2020年). 2023年8月20日閲覧。
  7. ^ Chris Medland (2023年7月21日). “【F1チーム代表の現場事情:メルセデス】トト・ウォルフが新規チーム誕生に強硬に反対する特別な理由”. Auto Sport web. 三栄. 2023年8月20日閲覧。
  8. ^ この2年で8チームが代表を交代。サッカーにおけるアプローチをF1チームの株主らも適用する傾向に - オートスポーツ・2024年1月16日
  9. ^ F1速報 2001総集編、「スクーデリア・フェラーリ・マールボロ」 p.72
  10. ^ F1速報 2002総集編、「スクーデリア・フェラーリ・マールボロ」 p.72
  11. ^ a b F1速報 2007総集編、「スクーデリア・フェラーリ・マールボロ」 pp.64–65
  12. ^ Stefano Domenicali” (英語). GrandPrix.com. 2023年1月17日閲覧。
  13. ^ F1速報 2008総集編、「スクーデリア・フェラーリ・マールボロ」 pp.58–59
  14. ^ Oracle Red Bull Racing、Oracle Cloudに支えられチャンピオン・シーズンを達成”. 日本オラクル (2022年11月14日). 2023年1月15日閲覧。
  15. ^ Williams Racing appoints new Team Principal” (英語). Williams Racing (Williams Group) (2023年1月13日). 2023年1月14日閲覧。
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  18. ^ Alpine part ways with Executive Director Marcin Budkowski” (英語). Formula1.com (2022年1月13日). 2023年1月14日閲覧。
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参考資料

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雑誌 / ムック
  • 『オートスポーツ』(NCID AA11437582
    • 『1987年1/10臨時増刊 F1 Grand Prix (No.462)』三栄書房、1987年1月10日。ASB:AST19870110 
    • 『2007年12月6日号(No.1137)』三栄書房、2007年12月6日。ASB:AST20071206 
  • 『F1速報』(NCID BB22714872
  • 『F1 Racing 日本版』
    • 『2009年5月号』三栄書房、2009年5月24日。ASIN 4779606136ISBN 978-4779606137 

関連項目

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外部リンク

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