大成建設
大成建設株式会社(たいせいけんせつ、英語: TAISEI CORPORATION)は、東京都新宿区西新宿に本社を置く、日本の大手総合建設会社(スーパーゼネコン)である。日経平均株価の構成銘柄の一つ[3]。
本社が入居する新宿センタービル | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
機関設計 | 監査役会設置会社[1] |
市場情報 |
大証1部(廃止) 1801 1959年10月16日 - 2013年7月12日 |
略称 | 大成、大成建[2] |
本社所在地 |
日本 〒163-0606 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 (新宿センタービル) |
設立 |
1917年(大正6年)12月28日 (株式会社大倉土木組) |
業種 | 建設業 |
法人番号 | 4011101011880 |
事業内容 | 建築・土木・住宅・不動産 |
代表者 |
田中茂義(代表取締役会長兼安全担当) 相川善郎(代表取締役社長) |
資本金 | 1,227億4,215万8,842円 |
発行済株式総数 | 1億8,877万1,572株 |
売上高 |
連結:1兆6,427億1,200万円 単独:1兆3,255億9,800万円 (2023年3月期) |
営業利益 |
連結:547億4,000万円 単独:416億5,500万円 (2023年3月期) |
純利益 |
連結:473億5,600万円 単独:369億5,100万円 (2023年3月期) |
純資産 |
連結:8,339億4,400万円 単独:6,358億3,100万円 (2023年3月31日現在) |
総資産 |
連結:2兆0,167億1,700万円 単独:1兆7,562億5,800万円 (2023年3月31日現在) |
従業員数 | 連結:14,466人 単独:8,613人(2023年3月31日現在) |
決算期 | 3月31日 |
会計監査人 | 有限責任あずさ監査法人 |
主要株主 |
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 15.61% |
主要子会社 |
大成ロテック(株) 100% 大成有楽不動産(株) 100% |
関係する人物 |
大倉喜八郎(創業者) 佐古一(元・会長) 葉山莞児(元・会長) 山内隆司(元・会長) |
外部リンク |
www |
特記事項:各種経営指標は2023年3月期のもの |
概要
編集スーパーゼネコン5社(大成建設、大林組、鹿島建設、清水建設、竹中工務店)の一角。戦前の大倉財閥の流れを汲むが、スーパーゼネコンでは唯一の非同族会社である[4]。戦後は、占領軍による財閥解体の危機に際し、旧来の社員だけで会社の存続を図るため、社員持株制度を基に資本・経営・組合を一対とした協同組合的な発想によって、社員投票による役員選出や社員株主制度を導入した[5][6]。そうした背景から、社員の会社という雰囲気が強いと言われている。また、現場に与えられる権限が比較的強いとされる。
1946年(昭和21年)に現在の社名に改名した。「大成」という語は、創業者・大倉喜八郎の戒名「大成院殿礼本超邁鶴翁大居士」にちなむ[7]。また、「建設」という語は建築と土木の両方を表す新語として英語の"construction"から訳出したもので、同社が初めて社名に採用。その後同業他社を中心に採用されるようになった[7][8]。
超高層ビルやスタジアム、ダム、橋、トンネル、地下鉄、発電所などの大規模な建築土木工事を得意としているが、一般向け住宅「パルコン」も手がけるなど、住宅事業にも進出し、高機能性の住宅として注目を浴びている。
日本国外での受注拡大(パーム・アイランドの海底トンネル、ボスポラス海峡海底トンネル、アルマスタワー建設)に注力し、技術力とグループ力に強みを持つ。特に近年、アラブ首長国連邦において大規模な送水管建設をはじめ、積極的な事業展開を進めている。『月からも見えるやしの木型人工島』で世界的に注目されているパーム・アイランドの海底トンネル工事においては、斬新な提案が評価され、欧米の競合を退けて受注に至り、このプロジェクトにおける環境対策は地元の新聞にも大きく紹介された。ボスポラス海峡横断鉄道トンネルはヨーロッパとアジアを結ぶ鉄道トンネルとして100年も前から計画され、トルコ人が待ち望んでいた国家プロジェクトを完遂させた。
環境対策として三宅島の大量の枯損木の炭化も行い、東京都の河川事業で水質浄化材として試用が検討されている。特に土壌浄化では国内トップクラスの実績を誇る。
沿革
編集- 1873年(明治6年)10月 - 大倉喜八郎により大倉組商会を創立。
- 1887年(明治20年)3月 - 渋沢栄一、大倉喜八郎(大倉組)、藤田伝三郎(藤田組)らによって有限責任日本土木会社を設立。
- 1892年(明治25年)11月 - 有限責任日本土木会社解散。
- 1893年(明治26年)6月 - 大倉喜八郎が単独経営の大倉土木組を創設し、日本土木会社の事業を継承。
- 1897年(明治30年)- 門野重九郎(千代田生命保険・日本徴兵保険社長門野幾之進の実弟)が入社。
- 1911年(明治44年)11月 - 株式会社大倉組に合併され、株式会社大倉組土木部と改称。
- 1914年(大正3年) - 門野重九郎が会長に就任(1934年まで)。
- 1917年(大正6年)12月 - 株式会社大倉組より再度分離し、資本金200万円の株式会社大倉土木組発足(公式にはこの1917年(大正6年)12月設立とされている)。
- 1920年(大正9年)12月 - 日本土木株式会社と改称。
- 1924年(大正13年)6月 - 大倉土木株式会社と改称。
- 1928年(昭和3年)4月 - 創業者大倉喜八郎逝去(享年90才)
- 1946年(昭和21年)1月14日 - 大成建設株式会社と改称。
- 1947年(昭和22年) - 社員投票により藤田武雄社長と役員を選出。
- 1949年(昭和24年) - 社員株主制度が実現、非同族会社となる。
- 1956年(昭和31年) - 株式を東京店頭市場に公開。
- 1957年(昭和32年) - 株式を東京証券取引所に上場(建設業界初)。
- 1958年(昭和33年) - 銀座大成ビル竣工、本社を移転。
- 1990年(平成2年)4月2日 - 現在のシンボルマークを制定(2003年(平成15年)4月に社章に昇格)。
- 2000年(平成12年)10月9日 - さいたまスーパーアリーナ内にジョン・レノンの常設博物館ジョン・レノン・ミュージアムをオープン(2010年(平成22年)9月末で閉館)[9]。
- 2007年(平成19年) - 山内隆司が社長に就任。
- 2015年(平成27年) - 村田誉之が社長に就任。
- 2020年(令和2年) - 相川善郎が社長に就任[5]。
- 2024年(令和6年)6月 - 平和不動産との間で資本業務提携を締結。今後、同社株式の追加取得により、大成建設が筆頭株主並びに持分法適用会社になる予定[10]。
歴代社長
編集代 | 氏名 | 就任日 | 退任日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
大倉土木 | ||||
大西進 | 1945年3月9日 | 1946年1月13日 | 改称[11] | |
大成建設 | ||||
1 | 大西進 | 1946年1月14日 | 1947年3月20日 | [11] |
2 | 藤田武雄 | 1947年3月20日 | 1957年5月29日 | [11] |
3 | 加藤一衛 | 1957年5月29日 | 1960年12月16日 | [11] |
4 | 水嶋篤次 | 1960年12月16日 | 1963年5月 | [11] |
5 | 本間嘉平 | 1963年5月 | 1969年 | [11][12] |
6 | 南幸治 | 1969年 | 1975年 | [12] |
7 | 菅澤英夫 | 1975年 | 1979年 | [12] |
8 | 佐古一 | 1979年 | 1985年 | [12] |
9 | 里見泰男 | 1985年 | 1993年 | [12] |
10 | 山本兵藏 | 1993年 | 1997年 | [12] |
11 | 平島治 | 1997年 | 2001年 | [12] |
12 | 葉山莞児 | 2001年 | 2007年 | [12] |
13 | 山内隆司 | 2007年 | 2015年 | [12] |
14 | 村田誉之 | 2015年 | 2020年 | [12] |
15 | 相川善郎 | 2020年 | 現職 | [12] |
主な施工物件
編集大成建設は、スーパーゼネコンでは標準化され合理的な建設を行うことで定評がある。社内のプロジェクト形式及び施工仕様書は標準化されており、ISO/TCにも技術者を派遣している。有名な建造物は少ないが社内風土として、仲間(Company)という意識が強いため、弱い者を強い者が助ける文化が定着している[13]。
- 国内(五十音順)
- 明石海峡大橋(兵庫県)
- アクアマリンふくしま(福島県)
- 浅草寺風神雷神門(東京都)
- 石川県庁舎(2代目庁舎、現・石川県政記念しいのき迎賓館、石川県金沢市)
- ウェスタ川越(埼玉県)
- 海の森水上競技場(東京都)
- ABCセンター(大阪市)
- エプソン 品川アクアスタジアム(東京都)
- NHK放送センター(東京都、JV、旧NHK千代田放送所も建設)
- 大蔵庁舎(現財務省庁舎)(東京都)
- 大阪城ホール(大阪府)
- オーテピア(高知県)
- 大手町タワー(東京都)
- 大渡ダム(高知県)
- Olinas(東京都)
- カシオ計算機TFT工場
- 釜石鵜住居復興スタジアム(岩手県)
- 関越トンネル 湯沢側(新潟県)
- 関西将棋会館 (大阪府高槻市)
- 関西電力黒部川第四発電所 第5工区(富山県)
- 関西電力高浜発電所 1, 2号機(福井県)
- 旧国立競技場(東京都)
- 九州国立博物館(福岡県)
- 京都水族館(京都府)
- 京都鉄道博物館(京都府)
- 近畿コカ・コーラボトリング千里丘リージョナルセンター
- キングマンション堂島川 (大阪市福島区)
- 銀座プレイス(東京都)
- グランドプリンスホテル赤坂新館の解体工事(東京都)
- 神内ファーム21プラントファクトリー
- 国立競技場(東京都)
- 神戸ファッション美術館(神戸市)
- さいたまスーパーアリーナ(埼玉県)
- ザ・ガーデンタワーズ(東京都)
- ザ・シンフォニーホール(大阪府)
- THE ROPPONGI TOKYO(東京都)
- サンポート高松シンボルタワー(香川県)
- 札幌ドーム+周辺ビオトープ(北海道)
- JTビル(現住友不動産虎ノ門タワー)(東京都)
- JRセントラルタワーズ(愛知県)
- JPタワー(東京都)
- The Okura Tokyo(東京都)
- 静岡新聞・静岡放送東京支社ビル(東京都)
- 品川シーズンテラス(東京都)
- ヒューリック将棋会館千駄ヶ谷ビル(東京都)
- 松濤温泉シエスパ(閉店)(東京都)
- 白井市役所本庁舎(千葉県)
- 市立吹田市民病院(大阪府)
- 新宿センタービル(東京都)
- 新宿アイランドタワー(東京都)
- 新宿NSビル(東京都)
- 新東京ビルヂング(東京都)
- 青函トンネル 吉岡工区(北海道)
- 仙台うみの杜水族館(宮城県)
- 仙台トラストタワー(宮城県)
- ソニービル(解体、東京都)
- ダイヤモンドシティ・ソレイユ(現イオンモール広島府中)(広島県)
- 田原リサイクルセンター(愛知県)
- 中銀カプセルタワービル(東京都)
- 中部国際空港(愛知県)
- 中部電力 西名古屋火力発電所7号系列本館(愛知県)
- 忠別ダム(北海道)
- テレコムセンタービル(東京都)
- 東海テレビ放送・東海ラジオ放送本社・放送センタービル(愛知県)
- 東京カテドラル聖マリア大聖堂(東京都)
- 東京国際フォーラムホール棟(東京都千代田区、JV幹事会社)
- 東京慈恵会医科大学附属病院 中央棟(東京都)
- 東京スカイツリータウン(東京都)
- 東京スタジアム(東京都)
- 東京地下鉄道 上野駅 - 浅草駅間(現在の東京地下鉄銀座線)[14]
- 東京都庁第一庁舎(東京都、JV幹事会社)
- 東京国際空港(羽田)第1旅客ターミナルビル(東京都)
- 東京国際空港(羽田)第2旅客ターミナルビル(東京都)
- 東京モノレール羽田線(現東京モノレール羽田空港線)(東京都)
- 東京湾横断道路(東京都)
- 東京湾アクアライン 風の塔(神奈川県)
- 東燃化学川崎工場(神奈川県)
- 十勝ダム(北海道)
- としまエコミューゼタウン(東京都)
- 等々力陸上競技場メインスタンド(神奈川県)
- 豊田スタジアム(愛知県)
- 名古屋ルーセントタワー (愛知県)
- 南北備讃瀬戸大橋 下部工 北工区(香川県)
- 日環アリーナ栃木(栃木県)[15]
- 日中ダム(福島県)
- ノリタケの森(愛知県)
- ヒューリック将棋会館千駄ヶ谷ビル (東京都)
- ヒルトン東京(東京都)
- 富士山レーダー庁舎
- プルデンシャルタワー(東京都)
- 別海バイオガスプラント(北海道)
- 法政大学 ボアソナード・タワー(東京都)
- 北海道庁本庁舎(北海道)
- ホテルオークラ東京本館(東京都、建て替えのため解体)
- 別館(東京都、JV幹事会社)
- ホテルニューオータニ(東京都)
- 本町ガーデンシティ (大阪府)
- 港区立郷土歴史館等複合施設ゆかしの杜(東京都)
- 明治製菓小田原工場(神奈川県)
- 明治安田生命大阪梅田ビル (大阪府)
- MIKIMOTO Ginza2(東京都)
- 高松市屋島競技場屋島(レクザムフィールド)(香川県)
- 夕張シューパロダム(北海道)
- 横浜ベイブリッジ(横浜市、JV幹事会社)
- 横浜ランドマークタワー+クイーンズスクエア横浜(横浜市、JV幹事会社)
- 代々木ゼミナール本部校代ゼミタワー(東京都)
- 雷電廿六木橋(埼玉県)
- ワテラス(東京都)
- 日本国外
- コハットトンネル(パキスタン)
- きずな橋(カンボジア)
- カントー橋(ベトナム、JV)
- マレ島消波堤(モルディブ)
- すばる天文台(アメリカ)
- クアラルンプール国際空港(マレーシア)
- アルマスタワー(2010年、アラブ首長国連邦)
- パーム島の海底トンネル(アラブ首長国連邦)
- 香港ジョッキークラブ沙田競馬場(香港)
- ボスポラス海峡横断鉄道トンネル(2014年、トルコ)
- 烏山頭ダム(台湾、ほか3社が参画)
- 大甲渓鉄橋[16](台湾)
- 高屏渓斜張橋(台湾、ほか3社が参画)
- ソウル・プラザ・ホテル(韓国)
- MRT環状線(シンガポール)
- ノイバイ国際空港第2ターミナル(2014年、ベトナム)
- コロンボ外郭環状道路(2015年、スリランカ)
住宅地開発
編集- 八千代・もえぎ野
- いわき市泉もえぎ台
開発住宅団地
編集大成建設では関連会社の大成ユーレック(旧社名:大成プレハブ、2001年改称)とともに、いくつか集合住宅タイプの住宅団地の開発を手がけている。
- 大宮七里グリーンハイツ:1971年(昭和46年)、埼玉県さいたま市、開発主体:大成建設、設計施工:大成建設グループ
- 鎌ヶ谷グリーンハイツ:1972年(昭和47年)、千葉県鎌ケ谷市、開発主体:大成建設
- 船橋グリーンハイツ:1974年(昭和49年)、千葉県船橋市、開発主体:大成建設、設計施工:大成プレハブ
- 船橋二和グリーンハイツ:1981年(昭和56年)、千葉県船橋市、開発主体:大成建設
- 鎌倉グリーハイツ:1972年(昭和47年)、神奈川県鎌倉市、開発主体:大成建設、設計施工:大成プレハブ
- 湘南長沢グリーンハイツ:1980年(昭和55年)、神奈川県横須賀市、開発主体:事業主:大成建設、設計施工:大成プレハブ
- 鵜野森ハイツ:1967年(昭和42年)、神奈川県相模原市、開発主体:大成プレハブ、設計施工:大成プレハブ
- 新原町田グリーンハイツ:1970年(昭和45年)、神奈川県相模原市、開発主体:大成プレハブ、設計施工:大成プレハブ
- 宮前平グリーンハイツ:神奈川県川崎市、開発主体:大成建設、施工:大成建設、管理:大成サービス
- 戸塚芙蓉ハイツ:1973年(昭和48年)、神奈川県横浜市、開発主体:昭興、設計施工:大成プレハブ
- 藤阪ハイツ:1974年(昭和49年)、大阪府枚方市、開発主体:有楽土地、設計施工:大成プレハブ
- 高槻グリーンハイツ:1979年(昭和54年)、大阪府高槻市、開発主体:東京建物・大成プレハブ、設計施工:大成プレハブ
広告活動
編集大成建設は、アニメーションCMを中心に積極的に企業広告を行っている。
アニメーションCM
編集2011年度よりコミックス・ウェーブ・フィルム制作のアニメーションによる企業イメージCMが放映されている。CMは概ね1年ごとに差し替えられているが、2015年頃からは過年度のCMの再放送も行っている(最後のサウンドロゴの箇所でインフラ整備の「完成」もしくは「完成予定」をアナウンスしている)。
その他
編集- ラジオCM
- すばる天文台や国立競技場といった有名な施工実績建造物等をナレーターが読み上げるという構成となっている。
- SNS
- 2013年より公式Facebookページ、2018年より公式Youtubeチャンネル、2023年より公式X(旧twitter)アカウント、2024年より公式Instagramアカウントが開設された。各種SNSにおいて、会社広告と更新が続く。
- 将棋
- 2020年より、将棋の女流棋戦の一つである清麗戦の主催を務め、棋戦名称も「大成建設杯清麗戦」となる。
提供番組
編集現在
編集- ニッポン放送ショウアップナイター(ニッポン放送)
- 東海ラジオ ガッツナイター(東海ラジオ)
- スタイルプラス(東海テレビ)
- 金曜ロードショー (日本テレビ系)※日曜ドラマから提供枠引き継ぎ、長年続いた積水ハウスから引き継ぎ。
過去
編集- ヒカリノモリ(日本テレビ、関東ローカル、一社提供)
- NNNニュースプラス1(日本テレビ、土曜日)
- スーパーテレビ情報最前線(日本テレビ系、1990年代)
- 年末時代劇スペシャル(日本テレビ系)
- トヨタクラブワールドカップ(日本テレビ系、後半スポンサー/日替わり)
- ワールドビジネスサテライト(テレビ東京系列)2012年1月から3月まで
- モヤモヤさまぁ〜ず2(テレビ東京系列)2013年7月から2016年3月まで
- 日曜ドラマ(日本テレビ系列)2015年4月から2016年3月まで、現在、『金曜ロードショー』にて番組提供継続。
- YOUは何しに日本へ?(テレビ東京系列)
- 旅・わくわく(CBC、TBS系)
- ザ・シンフォニーホール・アワー(朝日放送ラジオ)
- EAR STATION 耳の穴(TOKYO FM)
- TBSラジオナイター - 五洋建設、クボタハウス、1992年シーズンでは子会社の大成ロテックも提供。
- 出川哲朗の充電させてもらえませんか?(テレビ東京、関東ローカル)
グループ企業
編集建設事業
- ピーエス・コンストラクション
- 大成ロテック
- 大成ユーレック
- 大成設備
- 大成建設ハウジング
- 成和リニューアルワークス
- ボー
不動産エレベーター
- 大成有楽不動産
- 大成有楽不動産販売
- 神戸ファッションプラザ
- シンボルタワー開発(高松シンボルタワー)
- 大成建設ビルマネジメント
ホテル事業
- ホテルプリシード名古屋
- ホテルプリシード郡山
- ホテルプラザ神戸(旧ホテルプラザグループ)
その他事業
- 大成情報システム
- 大成ツーリスト
- 大成スタッフサービス
- 大成ビジネスサポート
- タイセイ総合研究所(トータルソリューション研究所)
- 北軽井沢開発(軽井沢高原ゴルフ倶楽部)
- ミュージアム・タイセイ(ジョン・レノン・ミュージアム)
海外現地法人
- PP大成インドネシア建設
- 大成タイランド
- ビナタ・インターナショナル
- 大成ミャンマー
- 中建‐大成建築有限責任公司
- 大成フィリピン建設
- インドタイセイ インダ デベロップメント
不祥事
編集- 2006年(平成18年)5月11日、 防衛施設庁談合事件にからむ不正入札に関して、国土交通省から30日間の営業停止命令が下りる。同事件に絡むでは営業停止命令は、大成建設を含むゼネコン大手など8社に及んだ。
- 2007年(平成19年)9月26日、TKN(大成建設、鹿島建設、新日鉄エンジニアリングのジョイントベンチャー)が建設中のカントー橋が崩落し、死者55人、負傷者79人を出す大事故となった。調査の結果、事故の主因は予測不可能であったと結論され、TKNにより建設が継続された[17]。
- 同社が2010 - 2013年3月期の3年間で、約2億円の申告漏れを東京国税局から指摘されていたことが、2014年6月に判明した。指摘額のうち約6,000万円については、同社幹部社員の男性が、下請会社に対し虚偽の発注を繰り返した上で裏金を捻出し、私的にマンションを建設するための費用に使っていたとして、所得隠しと認定された。同社はこの件については、報道機関の取材に対しコメントを避けており、問題の幹部社員も取材に応じていない模様である[18]。
- 2016年(平成28年)11月8日、大成建設が施工していた福岡県福岡市博多区の博多駅前2丁目交差点付近の地下鉄トンネル延伸工事現場で陥没事故(博多駅前道路陥没事故)が発生。崩落の原因について、2017年3月にまとめられた有識者委員会の報告書では、工事の地盤調査の誤りと、地盤のもろさが指摘されている。
- 2017年(平成29年)8月11日、大成建設が施工していた東京都千代田区丸の内のビル建て替え工事現場で、3人の作業員が死亡する事故が発生。50代の男性作業員が5階で内壁の工事中に、約3m×3mのエレベーター開口部を塞ぐ鉄板の上を高所作業車で乗り上げた際、鉄板の許容荷重を超過したとみられ、付近にいた40代の作業員2人を巻き込み約25m下の地下3階まで転落した[19][20][21][22]。東京都は19日、大成建設を2カ月間の指名停止処分にした[23]。
- 2018年(平成30年)3月2日、中央新幹線をめぐる談合で、大成建設の元常務執行役員及び鹿島建設の幹部が私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(独占禁止法)違反の容疑で東京地検特捜部に逮捕された[24][25]。その後、公正取引委員会の刑事告発を受け、3月23日に法人としての大成建設等4社と同社元常務執行役員ら2人が起訴された[26]。2021年(令和3年)3月1日、東京地方裁判所から法人としての大成建設に罰金2億5000万円、常務執行役員に懲役1年6月、執行猶予3年が言い渡された[27]。2023年(令和5年)3月2日、東京高等裁判所は大成建設と元常務の控訴を棄却した[28]。
- 2023年(令和5年)1月末、北海道札幌市中央区北1条西5丁目に建設中だった、地上26階、地下2階建ての複合高層ビルで、事業主のNTT都市開発による現地視察にて発注したものと異なるボルトが使われていたことが判明。調査を行ったところ、大成建設による施工不良および計測値の虚偽報告が発覚し、23%ほど進んでいた工事を概ねやり直す事態となった[29]。大成建設は3月16日付けで事実と役員の辞任を発表した[30][31]。大成建設は4月17日、ビルの建て直し費用と工期の遅れによる違約金として、約240億円の損失を計上し、相川善郎社長以下社外を除く取締役・執行役員全員の役員報酬減額処分を発表した[32]。
- 同年9月19日、東京都中央区の再開発工事現場で作業員2人が死亡した。大成建設は大林組との共同企業体として工事を担っている[33]。
その他
編集- 週刊こどもニュース(日本放送協会・2007年5月19日)で「質問バンバン!」のコーナーで「ビルのクレーンのしくみ」の特集で大成建設のビルのクレーンが取り上げられた。
- CS局ディスカバリーチャンネルで放送中の番組『エキストリーム・エンジニアリング』で、上記のボスポラス海峡海底鉄道トンネルの函体建造に携わる同社の日本人技術者が紹介され、番組途中に同社のイメージCMが放送されていた。
- 2013年、創立140周年記念事業の一環として、創業140周年記念サイトと公式Facebookページが開設された。
- 2023年、創立150周年記念事業の一環として、創業150周年記念サイトと公式twitterアカウントが開設された。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ コーポレート・ガバナンス/内部統制 - 大成建設株式会社
- ^ 基本情報 2021年3月9日閲覧
- ^ 構成銘柄一覧:日経平均株価 Nikkei Inc. 2021年10月8日閲覧。
- ^ “なぜ日本のスーパーゼネコンは同族経営ばかりなのか”. NEWSポストセブン. (2016年12月31日). オリジナルの2021年3月28日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b “会社の歴史”. 大成建設株式会社. 2021年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月28日閲覧。
- ^ 『社長公選―大成建設・炎の群像』Yoshiya Satō, 佐藤 良也、講談社、19880101。ISBN 4-06-203661-4。OCLC 673108772 。
- ^ a b “理念と沿革”. 大成建設株式会社. 2016年3月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月28日閲覧。
- ^ 『日本の15大財閥―現代企業のルーツをひもとく』p.160
- ^ “ジョン・レノン・ミュージアム9月末で閉館 さいたま”. 朝日新聞. (2010年2月4日). オリジナルの2010年2月5日時点におけるアーカイブ。
- ^ “大成建設、平和不動産と資本業務提携 兜町エリアの再開発で協業”. 朝日新聞 (2024年6月7日). 2024年6月10日閲覧。
- ^ a b c d e f 大成建設株式会社 1969, 365-370頁.
- ^ a b c d e f g h i j k “会社の歴史”. 大成建設. 2022年1月28日閲覧。
- ^ “技アリ | 地図に残る仕事。大成建設”. www.taisei.co.jp (2023年4月1日). 2024年4月25日閲覧。
- ^ 地下鉄銀座線プラットホーム : 東京都台東区 『週刊朝日「大いに成るほど〜近代化遺産編」2002年1月4日・11日合併号』 当時の大倉土木組の施工[リンク切れ]
- ^ 永廣正邦・川野久雄・日比淳・飯田雄介・栃木県「栃木県総合運動公園東エリア」『新建築』第96巻第3号、新建築社、2021年3月1日、98-105頁、NAID 40022493929。
- ^ 台湾総督府鉄道部 (1911-12). 台湾鉄道史. 中. 国立国会図書館デジタルコレクション. p. 241
- ^ 「カントー橋崩落事故に関するベトナム国家事故調査委員会最終報告について および「ベトナム公表資料(仮訳)」 外務省 平成20年7月4日
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- ^ “大成建設、札幌ビル施工不良で240億円損失 業績予想も下方修正:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2023年4月17日). 2023年4月18日閲覧。
- ^ “東京駅近くの工事現場で鉄骨落下 2人死亡、1人意識不明、2人けが:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2023年9月19日). 2023年9月20日閲覧。
参考文献
編集- 大成建設株式会社 編『大成建設のあゆみ』大成建設、1969年。
- 菊地浩之『日本の15大財閥―現代企業のルーツをひもとく』平凡社新書、2009年。ISBN 4582854532
関連項目
編集外部リンク
編集- 大成建設
- TAISEI CORPORATION
- 150周年記念サイト | 大成建設の歩み - 大成建設
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