西名古屋火力発電所(にしなごや かりょくはつでんしょ)は、愛知県海部郡飛島村東浜3-5にあるJERA天然ガス火力発電所

西名古屋火力発電所
西名古屋火力発電所の位置(愛知県内)
西名古屋火力発電所
愛知県における西名古屋火力発電所の位置
正式名称 株式会社JERA西名古屋火力発電所
日本の旗 日本
所在地 愛知県海部郡飛島村東浜3-5
座標 北緯35度01分58.9秒 東経136度49分49.3秒 / 北緯35.033028度 東経136.830361度 / 35.033028; 136.830361 (西名古屋火力発電所)座標: 北緯35度01分58.9秒 東経136度49分49.3秒 / 北緯35.033028度 東経136.830361度 / 35.033028; 136.830361 (西名古屋火力発電所)
現況 運転中
着工 7号系列:2014年1月30日
運転開始

7-1号:2017年9月29日

7-2号:2018年3月30日
運転終了 1号機:2013年11月30日
2号機:2013年11月30日
3号機:2013年11月30日
4号機:2013年11月1日
5号機:2002年12月31日
6号機:2003年12月31日
事業主体 JERA
発電所
主要動力源 LNG
発電機数 8基(GT6基,ST2基)
熱効率 7号系列:62%以上(LHV)
コンバインド
サイクル発電
7号系列:MACCII採用
発電量
定格出力 総出力:237.64万kW 
ウェブサイト
西名古屋火力発電所
2019年4月1日現在
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概要

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1970年中部電力石油火力発電所として1号機が運転を開始、6号機までが建設された。

2010年9月14日に、既存設備を廃止し高効率天然ガス焚きコンバインドサイクル発電方式を採用した7号系列を建設する更新計画が発表された。

7号系列は、ガスタービン3台と蒸気タービン1台にそれぞれ発電機が連結する排熱回収多軸型1,600℃級コンバインドサイクル発電方式(MACCII)を採用し、世界最高水準の熱効率62%以上を実現する。当発電所で使用する天然ガスを輸送するため、知多第二火力発電所から当発電所まで伸びる延長4.6 kmの海底トンネルが建設され、その中にパイプラインが敷設された[1]

2014年1月30日に着工[2]2017年9月29日に7-1号が、2018年3月30日に7-2号が運転を開始した[3]

2018年3月には発電設備の7-1号が世界最高効率のコンバインドサイクル発電設備としてギネス世界記録に認定された(発電効率63.08%[4][5]。この世界記録は、2023年1月、東北電力上越火力発電所1号機によって塗り替えられた(発電効率63.62%)[6]

2019年4月、中部電力からJERAに承継された。

発電設備

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  • 総出力:237.64万kW(2018年3月30日現在)[7]
  • 敷地面積:約41万m2
7号系列
発電方式:1,600℃級多軸型コンバインドサイクル発電(More Advanced Combined CycleII)方式
定格出力:237.64万kW
 7-1号:118.82万kW
  ガスタービン: × 3軸
  蒸気タービン: × 1軸
 7-2号:118.82万kW
  ガスタービン: × 3軸
  蒸気タービン: × 1軸
使用燃料:LNG
熱効率:62%以上(低位発熱量基準)
営業運転開始
 7-1号:2017年9月29日
 7-2号:2018年3月30日

廃止された発電設備

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かつて名古屋一を誇った高さ230mの煙突
1号機(廃止)
定格出力:22万kW
使用燃料:重油
営業運転期間:1970年 - 2013年11月30日
2号機(廃止)
定格出力:22万kW
使用燃料:重油、原油
営業運転期間:1970年 - 2013年11月30日
3号機(廃止)
定格出力:37.5万kW
使用燃料:重油、原油、ナフサ
営業運転期間:1972年 - 2013年11月30日
4号機(廃止)
定格出力:37.5万kW
使用燃料:重油、原油、ナフサ
営業運転期間:1972年 - 2013年11月1日
5号機(廃止)
定格出力:50万kW
使用燃料:重油、原油
営業運転期間:1974年 - 2002年12月31日
6号機(廃止)
定格出力:50万kW
使用燃料:重油、原油
営業運転期間:1975年 - 2003年12月31日

出典

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関連項目

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外部リンク

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