NHK杯国際フィギュアスケート競技大会
NHK杯国際フィギュアスケート競技大会(エヌエイチケーはいこくさいフィギュアスケートきょうぎたいかい)は、日本で行われるフィギュアスケートの国際競技会。ISUグランプリシリーズを構成するフィギュアスケート競技会のひとつ。
NHK杯国際フィギュアスケート競技大会 | |
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2017年NHK杯 女子シングル表彰式。左からコストナー 、メドベージェワ、ツルスカヤ | |
大会概要 | |
英語 | NHK Trophy |
大会種 | ISUグランプリシリーズ |
優勝ポイント | 400 |
創設年 | 1979年 |
主催 | 日本スケート連盟 |
開催国 | 日本 |
会場 | 日本 |
賞金総額 | 180,000ドル |
中継局 | 日本放送協会 |
前回優勝者 | |
男子前回優勝 | 鍵山優真 |
女子前回優勝 | エヴァ・マリー・ジーグラー |
ペア前回女子 | ミネルヴァ・ファビアン・ハーゼ |
ペア前回男子 | ニキータ・ボロディン |
ダンス前回女 | ライラ・フィアー |
ダンス前回男 | ルイス・ギブソン |
最多優勝者 | |
男子最多優勝 | 5回 髙橋大輔 |
女子最多優勝 | 6回 伊藤みどり |
ペア最多女子 | 5回 申雪 |
ペア最多男子 | 5回 趙宏博 |
ダンス最多女 | 5回 マリナ・アニシナ |
ダンス最多男 | 5回 グウェンダル・ペーゼラ |
関連大会 | |
最新大会 | 2024年NHK杯 |
■テンプレート ■競技会 ■ポータル ■プロジェクト |
概要
編集歴史
編集日本スケート連盟と日本放送協会共催の国際フィギュアスケート競技大会で、1979年から開催され、1995年からISUグランプリシリーズに組み込まれている。 日本スケート連盟創立50周年を記念し、アジア初の国際フィギュアスケート競技大会であった[1]。当時は、日本におけるフィギュアスケートの普及を目的とし日本スケート連盟が1978年まで開催した日本とソ連の選手を招待した「日ソ親善フィギュアスケート大会」(エキシビションのみ)と、1978年に日本とソ連以外の選手も招かれた「国際チャンピオンズ大会」といった大会があった。
スケートカナダやスケートアメリカ等の欧米の国際大会と異なり、1979年の第1回大会(東京、国立代々木競技場)以来、競技種目のうちコンパルソリーフィギュアを行わずショートプログラム(SP)とフリースケーティングのみが実施されて現在に至る。ただし1983年の第5回大会のみ1984年世界ジュニアフィギュアスケート選手権を兼ねたために、コンパルソリーフィギュアが実施されている。1991年に国際ルールでコンパルソリーフィギュアが廃止となり、世界が日本にあわせた形となった。なお、日本の選手は伊藤みどりをはじめ北米の選手同様、コンパルソリーが比較的苦手な選手が多かった。
2002年大会から2006年大会までの間、女子シングルは日本勢が5連覇している。また、2005年大会では日本人男女でアベック優勝を果たし、翌年の2006年大会では男女共に日本人で表彰台を独占した。
2008年9月-11月にかけて「NHK杯フィギュア30周年記念展~銀盤の軌跡~」が開催された[2]。
2020年10月、2020-2021シーズンのグランプリシリーズは非公認大会。新型コロナウイルスの影響で変則開催の為、ISUの公認記録に反映されない。また世界ランキングのポイントも付与されない 各大会の出場者を地元選手や開催国に拠点を置く選手らに制限しており、公平性を保つためと国際スケート連盟より発表された[3]。
カルビー、三共生興、田崎真珠、矢崎総業、コーセー、ロッテが大会スポンサーに就き続けている。
開催地・時期
編集日本で開催される世界フィギュアスケート選手権(東京・千葉・長野・さいたま)やISUグランプリファイナル(東京・福岡・名古屋・大阪)が開催地の偏りがある一方、NHK杯の開催地は全国を転々と回っている。また、開催時期は11月下旬から12月上旬であることが多い(ISUグランプリシリーズ開催日程順:米→加→中→仏→露→日→ファイナル)。ただし、2004-2005シーズン(米→加→日→中→仏→露→中国でファイナル)、および、2009-2010シーズン(仏→露→中→日→米→加→日本でファイナル)は11月初頭に開催した。さらに、2010-2011シーズン(日→加→中→米→露→仏→中国でファイナル)は10月下旬に開催。
歴代メダリスト
編集男子シングル
編集女子シングル
編集ペア
編集アイスダンス
編集テレビ中継
編集概ね、男女シングルの模様はNHK総合テレビジョンでゴールデンタイムに生中継され、ペアやアイスダンスなどは1990年代ごろまでは主に総合テレビで夕方に中継、それ以後は男子シングルSPの序盤も含めて衛星第1放送(現・BS1)で生中継されている。なお、女子シングルに関しては年によっては総合テレビが大相撲九州場所の中継との兼ね合いでBS1で生中継する場合がある。また、最終日の上位入賞者によるエキシビションについても同様にBS1で生中継した後、深夜に総合テレビでダイジェスト放送されているが、2013・14年は総合テレビで生中継されていた。また、BS1では2012年以降、アイスダンスFDとエキシビションの間に日本人選手やメダリストに鈴木明子が質問やインタビューをするという「明子の部屋」が放送されている。この大会の開催が日本のフィギュアスケートブームの始まりとなり、昭和50年代当時視聴率が20%を超えていた[5]。
2005年限りでNHKとISUとの間でのグランプリシリーズの放送契約が満了し、代わってテレビ朝日がISUと2006年以降日本国内での独占放送契約を結んで以降も、タイトルの通りNHKから賞杯が贈呈され、かつ大会の主催も行っているので、一連のグランプリシリーズで唯一特例としてNHKでの放送が継続されている(独占契約を有効としてテレビ朝日から放送権を購入しているか、独占契約の対象外としてISUから直接放送権を購入しているかは不明)。
スペシャルエキシビション
編集2016年1月9日、東日本大震災発生5周年に寄せて、過去のNHK杯国際フィギュアスケートに出場した選手による特別大会として「NHK杯フィギュアスペシャルエキシビション」が、盛岡市アイスアリーナ(現:盛岡市総合アリーナ)で行われた。[6][7][8]
当特別大会では、被災地にゆかりのある羽生結弦、荒川静香、鈴木明子を初め、過去のこの大会に出場し好成績を上げた国内外のトップスケーターが総出場し、被災地にフィギュアスケートのエキシビション演技をプレゼントすることで、復興への力強いエールを送るというものだった。
この模様は開催当日、BS1と総合テレビへのリレー中継として2チャンネル合算3時間近くにわたり生放送され、さらにその抜粋・再編集版(約1時間40分)が同1月11日にBS1、2月11日に総合テレビにて放送された。
脚注
編集- ^ 「NHK杯国際フィギュアスケート競技大会の歴史」 2013NHK杯国際フィギュアスケート|NHK
- ^ NHK杯フィギュア30周年記念展~銀盤の軌跡~ - ウェイバックマシン(2008年10月16日アーカイブ分)
- ^ a b “フィギュア、今季GPは得点非公認 変則開催で”. 日本経済新聞. (2020年10月27日) 2021年9月7日閲覧。
- ^ 大会の1年8か月前に発生した東日本大震災の復興祈願として開催された。
- ^ 〈放送史への証言〉樋口秀夫さん(元 NHK 事業部長)
- ^ 『「東日本大震災5年 NHK杯フィギュアスペシャルエキシビション」実施について』(PDF)(プレスリリース)NHK/NHKプロモーション/公益財団法人日本スケート連盟、2015年10月4日 。2018年5月19日閲覧。
- ^ “いわて復興だより” (PDF). 岩手県復興局復興推進課. p. 1 (2016年2月1日). 2018年5月19日閲覧。 “「NHK 杯フィギュアスペシャルエキシビション」開催”
- ^ 中村有花 (2016年1月9日). “震災復興願い羽生、浅田両選手や荒川さん舞う”. 毎日新聞 2018年5月19日閲覧。
注釈
編集参考文献
編集- 2000年大会サイト
- 2001年大会サイト
- 2002年大会サイト
- 2003年大会サイト
- 2004年大会サイト
- 2005年大会サイト
- 2006年大会サイト
- 2007年大会サイト
- 1998公式結果
- 1999公式結果
- 2000公式結果
- 2002公式結果
- 2003公式結果
- 2004公式結果
- 2005公式結果
- 2006公式結果
- 2007公式結果
- 2008公式結果
- 2009公式結果
- 2010公式結果
- 2011公式結果
- 2012公式結果
- 2013公式結果
- 2014公式結果
- 2015公式結果
- 2016公式結果
- 2017公式結果
- 2018公式結果
- 2019公式結果
- 2020大会公式サイト
- 2020公式結果
- 2021公式結果
- 2022公式結果
- 2023公式結果