静岡市

静岡県庁所在地
静岡市長から転送)

静岡市(しずおかし)は、静岡県中部に位置する。静岡県の県庁所在地であり、政令指定都市のひとつ。県内では浜松市に次ぐ第2位の人口をもつ。

しずおかし ウィキデータを編集
静岡市
静岡市旗 静岡市章
静岡市旗
2003年5月29日制定
静岡市章
2003年5月29日制定[1]
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 静岡県
市町村コード 22100-7
法人番号 8000020221007 ウィキデータを編集
面積 1,411.93km2
(境界未定部分あり)
総人口 671,924[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 476人/km2
隣接自治体 富士市富士宮市藤枝市焼津市島田市榛原郡川根本町
山梨県南アルプス市南巨摩郡早川町身延町南部町
長野県飯田市伊那市下伊那郡大鹿村
市の木 ハナミズキ[2]
市の花 タチアオイ[2]
市の鳥
シンボルカラー
カワセミ[2]
ブルー(スマルト[1]
静岡市役所
市長 難波喬司
所在地 420-8602
静岡県静岡市葵区追手町5番1号
北緯34度58分32秒 東経138度22分57秒 / 北緯34.9756度 東経138.3825度 / 34.9756; 138.3825座標: 北緯34度58分32秒 東経138度22分57秒 / 北緯34.9756度 東経138.3825度 / 34.9756; 138.3825
地図
静岡市役所
外部リンク https://www.city.shizuoka.lg.jp/

静岡市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

特記事項 市役所所在地の欄は静岡庁舎について。それ以外は#市庁舎に記載。
ウィキプロジェクト
市内を走る静岡鉄道

概要

 
清水港 日の出地区
 
葵タワーから見た静岡市都心部静岡駅前)

静岡市は、東京名古屋太平洋ベルト地帯上のほぼ中間に位置し、静岡県の東西間でもほぼ中央にあり、静岡市葵区駿河区清水区の3区の範囲は駿河湾から日本平静岡平野や清水平野を経て赤石山脈南アルプス)の県境まで南北に繋がる。気候は非常に温暖穏やかで雪が殆ど降らず、一年を通して晴れ間が広がる[3]

旧静岡市と旧清水市の新設合併により、2003年4月1日に設置され、2005年4月1日に全国14番目(県内初)の政令指定都市に移行した。市制施行日は全国の政令指定都市の中で最も新しい。人口・面積ともに県内では浜松市に次ぎ第2位である。県西部の浜松市とともに静岡・浜松大都市圏を形成している(都市雇用圏として静岡市単独では静岡都市圏)。

市内には約4万の事業所が置かれ、年間商品販売額では3兆円を超えるなど静岡県中部地区における商業都市ビジネス都市として機能している[4]静岡駅から駿府城周辺にかけてを核とした静岡都心清水港周辺にかけて広がる清水都心を併せ持つ多核都市であり、文化教育拠点として東静岡・草薙副都心の整備が進んでいる[5][6][7][8]

世界遺産に指定された三保の松原駿府城清水港静岡浅間神社、国宝に指定された久能山東照宮、日本夜景遺産(自然夜景遺産)に認定された日本平登呂遺跡オクシズ(奥静岡エリア)など多くの観光資源を有し、大道芸ワールドカップin静岡静岡まつりなど毎年100万人超の参加者が集まる大規模イベントの他、静岡ホビーショーが開催されるなど[9][10] 県内の観光都市の一つでもあり、年間約2500万人の観光客が訪れる[11]

徳川家康が拠点としていた駿府城周辺地域は「駿府」と呼ばれ、江戸時代初期の大御所政治駿府政権)では、実質的な首都として機能し[12]江戸上方大坂)に並ぶ大都市であった[13][14]

地域間関係

金山妙音寺より静岡平野遠景の夕景を撮影。平野部は人口密度が非常に高く、高度に都市化されている。

1969年までの旧安倍郡域吸収合併などにより、全国で5番目に大きい面積を擁すが、森林面積が市域の約80%と全県庁所在地及び政令市の中で最も高く[15]、人口の約98%が市面積の8%に満たない市街地に集積し[3]、高密度な都市を形成している[16][17]。一方、南海トラフ巨大地震による建物倒壊の懸念から市内マンション化率は政令市で最も低い[18][19]。そのため地価が高騰する傾向にあり、バブル景気以前の公示地価横浜市神戸市など一部の旧六大都市より高く、バブル期の静岡銀行貸し渋り[20] や人口減少などにより停滞状態にある現在でも、札幌市千葉市など一部の地方中枢都市首都圏の大都市を抜き後発政令市ではトップクラスに高い[21][22]駿府政権時の駿府九十六ヶ町町割りにより中心市街地の道路幅が狭い傾向にある[23][24]。市面積の大半はオクシズより構成される[25]。北部赤石山脈の他、日本平賤機山谷津山八幡山など市街地にも多くのが存在する。2009年3月27日、国により「中心市街地活性化基本計画」が、2地区(静岡地区[注釈 1]、清水地区[注釈 2])に認定された[26]

地理

 
静岡市中心部周辺の空中写真。2020年6月24日撮影の109枚を合成作成[27]

広袤

 
 
東端
 
西端
 
南端
 
北端
 
人口重心
静岡市の広袤
節内の全座標を示した地図 - OSM
節内の全座標を出力 - KML

国土地理院の全国都道府県市区町村別面積調によると、静岡市の面積は1,411.93平方キロメートルである[28]

『静岡県 市区町村の役所・役場及び東西南北端点の経度緯度(世界測地系)』(国土地理院)によると静岡市の広袤は以下の通り[29]。また、『我が国の人口重心 -平成27年国勢調査結果から-』(総務省)による人口重心[30] も併記する。

地形

温暖かつ穏やかな気候で知られる。三方を山に囲まれ、南は駿河湾に接している。平野部に人口が集中しており、残り市域の大半は非可住の山林である。糸魚川静岡構造線上に位置しており、急峻な山や急流が目立つ。

山地

主な山

河川

主な川

湖沼

  • 井川湖(井川ダム湖)
  • 畑薙湖(畑薙第一ダム湖)
  • 麻機沼(麻機遊水地)
  • 鯨ヶ池
  • 有東坂池
  • 二ツ池(小鹿池)
  • 船越堤

気候

温暖な太平洋側気候である。夏は暑さが厳しく、南アルプスからの北風によるフェーン現象で最高気温が39℃前後に達することもある。2024年(令和6年)7月7日には市内の観測地点で初めて気温が40℃に到達した[31]。冬は1月の平均気温が6.7℃(1991年~2020年の平年値は6.9℃)と九州や四国の県庁所在地に匹敵する温暖さである。南岸低気圧では太平洋から暖気が入るため関東平野や濃尾平野が大雪の際にも基本的に雨になる。そのため1 cm以上の積雪は非常に希で、本土のなかでも最も雪の積もりにくい地域のひとつである。冬型の気圧配置下ではにわか雪が見られる。 北部の南アルプス南麗に接する井川葵区)は、豪雪地帯対策特別措置法に基づく豪雪地帯に指定されている。最暖月の平均気温が22.4℃で西岸海洋性気候(Cfb)との境界部に位置しまた年間降水量が非常に多い。

静岡市
雨温図説明
123456789101112
 
 
80
 
12
2
 
 
105
 
13
3
 
 
207
 
16
6
 
 
222
 
20
11
 
 
215
 
24
15
 
 
269
 
26
19
 
 
297
 
30
23
 
 
187
 
31
24
 
 
281
 
28
21
 
 
250
 
24
16
 
 
134
 
19
10
 
 
81
 
14
5
気温(°C
総降水量(mm)
出典:気象庁
インペリアル換算
123456789101112
 
 
3.1
 
53
36
 
 
4.1
 
55
37
 
 
8.2
 
60
43
 
 
8.7
 
68
51
 
 
8.5
 
74
59
 
 
11
 
79
67
 
 
12
 
86
74
 
 
7.3
 
88
76
 
 
11
 
83
70
 
 
9.9
 
74
60
 
 
5.3
 
66
50
 
 
3.2
 
57
40
気温(°F
総降水量(in)
 
 
静岡
 
清水
 
井川
気象観測地点
静岡地方気象台(静岡市駿河区曲金、標高14m)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 25.7
(78.3)
26.2
(79.2)
28.0
(82.4)
33.3
(91.9)
33.9
(93)
38.3
(100.9)
40.0
(104)
38.7
(101.7)
37.1
(98.8)
33.9
(93)
28.0
(82.4)
24.8
(76.6)
40.0
(104)
平均最高気温 °C°F 11.7
(53.1)
12.6
(54.7)
15.5
(59.9)
19.8
(67.6)
23.5
(74.3)
26.1
(79)
29.9
(85.8)
31.3
(88.3)
28.4
(83.1)
23.6
(74.5)
18.8
(65.8)
14.1
(57.4)
21.3
(70.3)
日平均気温 °C°F 6.9
(44.4)
7.7
(45.9)
10.7
(51.3)
15.2
(59.4)
19.2
(66.6)
22.4
(72.3)
26.1
(79)
27.4
(81.3)
24.5
(76.1)
19.4
(66.9)
14.3
(57.7)
9.3
(48.7)
16.9
(62.4)
平均最低気温 °C°F 2.1
(35.8)
2.9
(37.2)
6.0
(42.8)
10.6
(51.1)
15.1
(59.2)
19.2
(66.6)
23.1
(73.6)
24.2
(75.6)
21.1
(70)
15.6
(60.1)
9.9
(49.8)
4.6
(40.3)
12.9
(55.2)
最低気温記録 °C°F −6.8
(19.8)
−5.8
(21.6)
−4.6
(23.7)
−1.4
(29.5)
5.1
(41.2)
12.5
(54.5)
15.4
(59.7)
16.9
(62.4)
10.6
(51.1)
3.9
(39)
−1.7
(28.9)
−5.1
(22.8)
−6.8
(19.8)
降水量 mm (inch) 79.6
(3.134)
105.3
(4.146)
207.1
(8.154)
222.2
(8.748)
215.3
(8.476)
268.9
(10.587)
296.6
(11.677)
186.5
(7.343)
280.6
(11.047)
250.3
(9.854)
134.2
(5.283)
80.7
(3.177)
2,327.3
(91.626)
降雪量 cm (inch) 0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
平均降水日数 (≥0.5 mm) 5.8 6.5 10.2 10.5 10.9 13.6 12.9 10.6 12.8 10.9 7.6 6.1 118.3
平均降雪日数 1.8 1.7 0.1 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.5 4.1
湿度 57 57 62 65 71 77 79 76 75 71 67 60 68
平均月間日照時間 207.9 187.5 189.9 189.7 192.0 135.9 157.9 201.8 157.3 157.7 173.3 200.5 2,151.5
出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1940年-現在)[32][33]
清水の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 22.3
(72.1)
26.8
(80.2)
27.4
(81.3)
31.8
(89.2)
34.3
(93.7)
37.8
(100)
38.2
(100.8)
37.8
(100)
37.3
(99.1)
34.9
(94.8)
28.2
(82.8)
24.3
(75.7)
38.2
(100.8)
平均最高気温 °C°F 11.7
(53.1)
12.6
(54.7)
15.4
(59.7)
19.8
(67.6)
23.6
(74.5)
26.1
(79)
29.5
(85.1)
31.3
(88.3)
28.4
(83.1)
23.5
(74.3)
18.7
(65.7)
14.1
(57.4)
21.2
(70.2)
日平均気温 °C°F 6.7
(44.1)
7.5
(45.5)
10.5
(50.9)
14.9
(58.8)
18.9
(66)
22.1
(71.8)
25.7
(78.3)
27.1
(80.8)
24.3
(75.7)
19.3
(66.7)
14.1
(57.4)
9.1
(48.4)
16.7
(62.1)
平均最低気温 °C°F 2.5
(36.5)
3.1
(37.6)
6.0
(42.8)
10.5
(50.9)
14.9
(58.8)
19.0
(66.2)
22.8
(73)
24.0
(75.2)
21.0
(69.8)
15.7
(60.3)
10.3
(50.5)
5.0
(41)
12.9
(55.2)
最低気温記録 °C°F −4.0
(24.8)
−5.6
(21.9)
−2.1
(28.2)
1.7
(35.1)
6.8
(44.2)
12.9
(55.2)
16.3
(61.3)
18.8
(65.8)
12.2
(54)
6.4
(43.5)
0.7
(33.3)
−3.0
(26.6)
−5.6
(21.9)
降水量 mm (inch) 81.8
(3.22)
106.4
(4.189)
209.4
(8.244)
218.2
(8.591)
211.8
(8.339)
264.7
(10.421)
292.5
(11.516)
196.2
(7.724)
278.8
(10.976)
262.4
(10.331)
147.1
(5.791)
83.0
(3.268)
2,380.6
(93.724)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 5.6 6.2 10.3 10.1 10.8 13.1 11.9 9.7 11.8 10.4 7.8 5.6 113.7
平均月間日照時間 209.0 186.0 186.6 191.0 184.7 127.2 148.0 197.9 156.4 156.6 169.9 201.1 2,126.8
出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1978年-現在)[34][35]
井川の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 18.2
(64.8)
21.8
(71.2)
24.4
(75.9)
27.5
(81.5)
30.0
(86)
34.4
(93.9)
35.8
(96.4)
35.2
(95.4)
33.2
(91.8)
28.4
(83.1)
22.4
(72.3)
19.4
(66.9)
35.8
(96.4)
平均最高気温 °C°F 6.6
(43.9)
7.8
(46)
11.0
(51.8)
16.1
(61)
20.5
(68.9)
23.1
(73.6)
27.0
(80.6)
28.0
(82.4)
24.4
(75.9)
19.2
(66.6)
14.2
(57.6)
9.1
(48.4)
17.2
(63)
日平均気温 °C°F 1.2
(34.2)
1.9
(35.4)
5.1
(41.2)
10.0
(50)
14.4
(57.9)
17.9
(64.2)
21.7
(71.1)
22.4
(72.3)
19.2
(66.6)
13.8
(56.8)
8.4
(47.1)
3.5
(38.3)
11.6
(52.9)
平均最低気温 °C°F −3.0
(26.6)
−2.7
(27.1)
0.2
(32.4)
4.9
(40.8)
9.5
(49.1)
14.0
(57.2)
18.0
(64.4)
18.7
(65.7)
15.5
(59.9)
9.8
(49.6)
4.0
(39.2)
−0.8
(30.6)
7.3
(45.1)
最低気温記録 °C°F −11.5
(11.3)
−11.4
(11.5)
−8.6
(16.5)
−3.9
(25)
0.5
(32.9)
5.9
(42.6)
11.7
(53.1)
11.7
(53.1)
5.2
(41.4)
0.0
(32)
−3.5
(25.7)
−9.5
(14.9)
−11.5
(11.3)
降水量 mm (inch) 108.6
(4.276)
133.3
(5.248)
253.0
(9.961)
263.7
(10.382)
276.3
(10.878)
344.0
(13.543)
442.1
(17.406)
318.9
(12.555)
507.4
(19.976)
322.7
(12.705)
183.6
(7.228)
111.2
(4.378)
3,258.6
(128.291)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 6.3 7.3 11.0 11.5 12.4 14.6 15.0 13.3 13.8 11.7 8.4 6.7 132.8
平均月間日照時間 206.3 184.4 177.4 177.3 176.9 122.3 142.4 160.9 127.1 147.1 173.1 204.0 1,995.3
出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1978年-現在)[36][37]

人口

令和2年10月1日時点での国勢調査速報値は693,759人[38] であり、同県の同じく政令指定都市の浜松市よりも少なく、政令指定都市では最少となっている[39]。令和5年2月公開された人口は681,104人[40]令和2年からさらに人口が減少している。

近年、静岡市の人口は減少傾向となっており、2017年4月1日現在の推計人口が699,421人[41] となって以降、現在に至るまで推計人口70万人を下回り続けている。住民基本台帳人口は、2019年4月に699,946人となったが5月・6月は70万人を回復した。しかし、7月に699,794人となって以降、現在に至るまで70万人を下回り続けている[42]。政令指定都市の事実上の人口要件を満たさなくなっているが、総務省は「政令市の指定取り消しはない」としている[43]

人口減少の要因として

  • 市内マンション化率の低さによる宅地地価の大幅な高騰[16][44][45]
  • 地元企業が強力な地盤を築いている一方[46]、大企業の拠点や支店が少ない[41][47]
  • 進学や就職のため若者や人口の東京圏への流出による少子化の加速[48]

などが挙げられ、藤枝市など近隣自治体へのドーナツ化現象や、東京圏中京圏への人口流出が加速している。

一方、高齢化は限定的である[48]

 
静岡市と全国の年齢別人口分布(2005年) 静岡市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 静岡市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
静岡市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 681,797人
1975年(昭和50年) 718,719人
1980年(昭和55年) 727,260人
1985年(昭和60年) 737,098人
1990年(平成2年) 739,300人
1995年(平成7年) 738,674人
2000年(平成12年) 729,980人
2005年(平成17年) 723,323人
2010年(平成22年) 716,197人
2015年(平成27年) 704,989人
2020年(令和2年) 693,389人
総務省統計局 国勢調査より


隣接する市町村

歴史

 
1930年ごろ(昭和初頭)の清水市及び静岡市の地図。

静清地域(古代〜江戸時代)

旧静岡市(2003年清水市と合併前)

しずおかし
静岡市
   
静岡市旗
1964年9月15日制定
静岡市章
1914年4月11日制定
廃止日 2003年4月1日
廃止理由 新設合併
静岡市・清水市静岡市
現在の自治体 静岡市
廃止時点のデータ
  日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 静岡県
市町村コード 22201-1
面積 1,146.19km2
(境界未定部分あり)
総人口 469,120
推計人口、2003年2月1日)
隣接自治体 静岡県清水市本川根町川根町藤枝市岡部町焼津市
山梨県富沢町南部町身延町早川町芦安村
長野県南信濃村上村大鹿村長谷村
市の木 ケヤキ
市の花 タチアオイ
市の鳥 ヒメアマツバメ
静岡市役所
所在地 420-8602
静岡県静岡市追手町5番1号
外部リンク 静岡市Internet Archive
ウィキプロジェクト
明治
大正
 
静岡市章(旧)
昭和(第二次大戦前)
 
1930年ごろ(昭和初頭)の静岡市清水市、および、周辺の地図。
4階建て 床面積4881 m2 建設費約66万円 設計者・中村与資平千代田村麻機村長田村大谷村久能村の5村を編入。
昭和(第二次大戦後)
平成(合併前)
 
現在の静岡市域における1893年(明治26年)当時の静岡市および周辺町村。
  市制施行時の旧静岡市
  旧静岡市
  旧清水市
  旧蒲原町
  旧由比町
周辺市町村一覧
1.静岡市 2.豊田村 3.南賤機村 4.北賤機村 5.大里村 6.安東村 7.千代田村 8.麻機村 9.大谷村 10.久能村 11.長田村 12.西奈村 13.美和村 14.服織村 15.中藁科村 16.南藁科村 17.大河内村 18.梅ヶ島村 19.玉川村 20.井川村 21.大川村 22.清沢村 23.有度村 24.清水町 25.入江町 26.江尻町 27.辻村 28.不二見村 29.三保村 30.飯田村 31.高部村 32.袖師村 33.興津町 34.庵原村 35.小島村 36.両河内村 37.蒲原町 38.由比町

旧静岡市歴代市長

旧静岡市歴代市長
氏名 就任日 退任日
1 星野鉄太郎 1889年5月13日 1902年4月17日
2 長嶋弘裕 1902年5月14日 1914年5月13日
3 小森慶助 1914年5月28日 1918年5月27日
4 伴野欣平 1918年6月18日 1926年7月2日
5 小島源三郎 1926年9月8日 1929年9月7日
6 宮崎通之助 1931年3月3日 1933年1月25日
7 菅貞仁 1933年3月14日 1935年8月12日
8 尾崎元次郎 1935年10月12日 1938年6月30日
9 稲森誠次 1938年8月29日 1942年8月5日
10 尾崎元次郎 1942年10月7日 1944年8月21日
11 宮崎通之助 1944年9月11日 1946年11月11日
12 増田茂 1947年4月5日 1955年4月9日
13 山田順策 1955年5月2日 1959年5月1日
14 松永彦雄 1959年5月2日 1963年5月1日
15 荻野凖平 1963年5月2日 1983年5月1日
16 河合代悟 1983年5月2日 1987年5月1日
17 天野進吾 1987年5月2日 1994年7月31日
18 小嶋善吉 1994年8月28日 2003年3月31日


現在の静岡市(合併後)

平成(合併後)
令和

合併への変遷表

市内の町字名については静岡市の町名の変遷を参照のこと。

市域における自治体の変遷
合併への変遷表
地図上
の番号
地図上
の色
明治22年
4月1日
明治26年
4月9日
明治29年
4月1日
明治41年
10月2日
明治42年
7月1日
大正7年
8月1日
大正13年
1月13日
大正13年
2月11日
昭和3年
10月1日
昭和4年
3月1日
昭和7年
4月1日
昭和9年
10月1日
昭和23年
4月8日
昭和23年
4月10日
昭和29年
2月11日
昭和29年
4月1日
昭和30年
4月1日
昭和30年
6月1日
昭和33年
4月1日
昭和36年
6月29日
昭和44年
1月1日
平成5年
1月1日
平成15年
4月1日
平成18年
3月31日
平成20年
11月1日 - 現在
1 静岡市 静岡市 静岡市 静岡市 静岡市 静岡市 静岡市 静岡市 静岡市 静岡市 静岡市 静岡市
2 0 有渡郡
豊田村
安倍郡
豊田村
安倍郡
豊田村


3 0 安倍郡
南賤機村
静岡市
0 安倍郡
賤機村


4 安倍郡
北賤機村
5 有渡郡
大里村
安倍郡
大里村
静岡市


6 安倍郡
安東村


7 安倍郡
千代田村


8 安倍郡
麻機村


9 有渡郡
大谷村
安倍郡
大谷村


10 有渡郡
久能村
安倍郡
久能村


11 有渡郡
長田村
安倍郡
長田村


12 庵原郡
西奈村


13 安倍郡
美和村


14 安倍郡
服織村


15 安倍郡
中藁科村


16 安倍郡
南藁科村


17 安倍郡
大河内村


18 安倍郡
梅ヶ島村


19 安倍郡
玉川村


20 安倍郡
井川村


21 安倍郡
大川村


22 安倍郡
清沢村


23 0 有渡郡
有度村
安倍郡
有度村
清水市 静岡市
0 清水市 清水市
0 清水市
24 有渡郡
清水町
安倍郡
清水町
清水市 清水市 清水市


25 有渡郡
入江町
安倍郡
入江町
安倍郡
入江町


26 庵原郡
江尻町
庵原郡
江尻町


27 庵原郡
辻村
庵原郡
辻町


28 有渡郡
不二見村
安倍郡
不二見村


29 有渡郡
三保村
安倍郡
三保村


30 庵原郡
飯田村


31 庵原郡
高部村


32 庵原郡
袖師村
庵原郡
袖師町


33 庵原郡
興津町


34 庵原郡
庵原村


35 庵原郡
小島村


36 庵原郡
両河内村


37 庵原郡
蒲原町


38 庵原郡
由比町

政治

行政

市長

歴代市長
静岡市の歴代市長一覧
氏名 就任日 退任日
1 - 2 小嶋善吉 2003年4月14日 2011年4月12日
3 - 5 田辺信宏 2011年4月13日 2023年4月12日
6 難波喬司 2023年4月13日 現職
行政組織[67]

静岡市は、行政組織に局制を採用している(同クラス自治体の静岡県と浜松市は部制を採用している)。なお合併から政令指定都市移行までは部制を採用していた。

  • 市長
    • 副市長 x2
      • 政策官
静岡市の行政組織
総務局
  • 行政管理課
  • コンプライアンス推進課
  • 政策法務課
  • 人事課
  • 秘書課
  • 広報課
  • ICT推進課
  • 職員厚生課
  • 東京事務所
危機管理総室
  • 危機管理課
企画局
  • 企画課
  • アセットマネジメント推進課
財政局 財政部
  • 財政課
  • 管財課
  • 契約課
  • 公営競技事務所
税務部
  • 税制課
  • 納税課
  • 滞納対策課
  • 市民税課
  • 固定資産税課
  • 清水市税事務所
市民局
  • 市民自治推進課
  • 男女参画・多文化共生課
  • 生涯学習推進課
  • 生活安心安全課
  • 戸籍管理課
  • 井川支所
観光交流文化局
  • 観光・国際交流課
  • 歴史文化課
  • 文化財課
  • まちは劇場推進課
  • 文化振興課
  • スポーツ振興課
  • スポーツ交流課
  • 日本平動物園
環境局
  • 環境創造課
  • 環境保全課
  • 環境保健研究所
  • ごみ減量推進課
  • 廃棄物対策課
  • 収集業務課
  • 廃棄物処理課
保健福祉長寿局 地域包括ケア推進本部
健康福祉部
  • 福祉総務課
  • 健康づくり推進課
  • 障害者福祉課
  • 高齢者福祉課
  • 介護保険課
  • 保険年金管理課
  • 福祉債権収納対策課
  • 地域リハビリテーション推進センター
保健衛生医療部
  • 保健医療課
  • こころの健康センター
  • 動物指導センター
  • 静岡看護専門学校
  • 清水看護専門学校
保健衛生医療部
保健所
  • 保健予防課
  • 生活衛生課
  • 食品衛生課
  • 精神保健福祉課
  • 保健所清水支所
清水病院
  • 病院総務課
  • 病院施設課
  • 医事課
子ども未来局
  • 子ども未来課
  • 青少年育成課
  • 幼保支援課
  • こども園課
  • 子ども家庭課
  • 児童相談所
経済局 海洋文化都市推進本部
商工部
  • 産業政策課
  • 産業振興課
  • 商業労政課
  • 中央卸売市場
農林水産部
  • 農業政策課
  • 農地利用課
  • 農地整備課
  • 治山林道課
  • 水産漁港課
  • 中山間地振興課
  • 経済事務所
都市局 都市計画部
  • 都市計画課
  • 交通政策課
  • 開発指導課
  • 市街地整備課
  • 新インターチェンジ周辺整備課
  • 清水駅周辺整備課
  • 緑地政策課
  • 公園整備課
  • 都市計画事務所
建築部
  • 建築総務課
  • 建築指導課
  • 住宅政策課
  • 公共建築課
  • 設備課
建設局 土木部
  • 建設政策課
  • 技術政策課
  • 土木管理課
  • 河川課
  • 土木事務所
道路部
  • 道路計画課
  • 道路保全課
  • 葵南道路整備課
  • 葵北道路整備課
  • 駿河道路整備課
  • 清水道路整備課
会計管理者 会計室
  • 静岡会計課
  • 清水会計課
消防局 消防部
  • 消防総務課
  • 財産管理課
  • 予防課
  • 査察課
警防部
  • 警防課
  • 救急課
  • 指令課
  • 航空課
消防署
  • 葵消防署
  • 駿河消防署
  • 千代田消防署
  • 清水消防署
  • 港北消防署
  • 日本平消防署
  • 島田消防署
  • 吉田消防署
  • 牧之原消防署
上下水道局 水道部
  • 水道総務課
  • 水道企画課
  • 営業課
  • 給水装置課
  • 水道管路課
  • 水道施設課
  • 水質管理課
  • 水道事務所
下水道部
  • 下水道総務課
  • 下水道計画課
  • 下水道建設課
  • 下水道維持課
  • 下水道施設課
  • 下水道事務所
教育委員会 事務局
教育局
  • 教育総務課
  • 教職員課
  • 教育施設課
  • 学校教育課
  • 児童生徒支援課
  • 学校給食課
  • 教育センター
  • 中央図書館
  • 市立学校
選挙管理委員会 事務局
人事委員会 事務局
監査委員 事務局
農業委員会 事務局
議会 事務局
  • 議会総務課
  • 議事課
  • 調査法制課

市庁舎

  • 静岡庁舎・葵区役所 〒420-8602 静岡市葵区追手町5番1号
    • 葵区役所井川支所 〒428-0504 静岡市葵区井川656番地の2
  • 駿河区役所 〒422-8550 静岡市駿河区南八幡町10番40号
    • 駿河区役所長田支所 〒421-0132 静岡市駿河区上川原13番1号
  • 清水庁舎・清水区役所 〒424-8701 静岡市清水区旭町6番8号 (旧清水市役所)
    • 清水区役所蒲原支所 〒421-3211 静岡市清水区蒲原新田一丁目21番1号
 
東静岡駅から富士山を望む。この画像でいえば、ドコモ東海静岡ビルの奥が新しい事務所の建設予定地だった。
静岡市役所本庁舎について
静岡市・清水市合併協議会において、合併後に東静岡駅周辺に新しく事務所を建設することが決定した。新市発足時にも、地方自治法第四条の1の規定に基づく市の事務所の位置は条例において、本則では新事務所建設予定地であった「静岡市長沼663番地の9」(制定時の地名、NTTドコモ静岡ビルの東隣、現在葵区長沼南2番・東静岡スマイル公園のある場所)とし、附則として、完成するまでは暫定的に「静岡市追手町5番1号」(同、静岡庁舎の位置)と定めた[68]
しかし当時の市長である小嶋善吉は2008年12月に、老朽化した草薙体育館を新事務所建設予定地に移転するよう当時の静岡県知事である石川嘉延に求め、新事務所の建設予定は白紙撤回された[69]。パブリックコメントや市議会(特別議決)を経て、2009年4月1日施行の市条例において、同附則を削除し、本則を「静岡市葵区追手町5番1号」(静岡庁舎の位置)と改めた[70]

行政区

2005年4月1日政令指定都市移行に伴い、3つの行政区が設置された。行政区の数は政令指定都市の中では浜松市相模原市と並んで最も少ない(次に少ないのは岡山市の4区である)。これは、従来の行政管轄や地域流動をそのまま移行させ、移行による混乱を最小限に抑えるためであること、コスト面、サービス面でバランスが良い1行政区あたり20万人程度という適正人口目安に沿うように設定しているからである。市内中心部では、東海道本線の山側が概ね葵区、海側が概ね駿河区所属だが、JR東海静岡支社静岡駅敷地内は葵区となっている。

  • 葵区(旧静岡市の長田地区、国吉田一・二丁目、中吉田の一部、弥生町を除く東海道線より北の地域と旧清水市楠、鳥坂の各一部※楠は一部が瀬名川三丁目に、鳥坂も一部が東瀬名町および瀬名一丁目に編入されている)
  • 駿河区(長田地区、国吉田一・二丁目、中吉田の一部、弥生町と旧静岡市東海道線より南の地域と旧清水市谷田、草薙の各一部※いずれも町域で谷田に編入されている)
  • 清水区(旧清水市の全域(楠、鳥坂、谷田、草薙の各一部を除く)、旧庵原郡蒲原町由比町の全域)
歩道橋などの表記の変遷
- 2003年3月31日 2003年4月1日 - 2005年3月31日 2005年4月1日 - 2006年3月30日 2006年3月31日 - 2008年10月31日 2008年11月1日 - 現在
静岡市○○ 葵区○○
駿河区○○
清水市○○ 清水 ○○[注釈 6] 清水区○○
蒲原町○○ 清水区蒲原○○
由比町○○ 清水区由比○○
行政区の人口・面積と人口密度[71]
コード 区名 人口
(人)
面積
(km2
人口密度
(人/km2
22101-5 葵区 241,737 1,073.75 225.13
22102-3 駿河区 209,319 73.06 2,865.03
22103-1 清水区 220,868 265.12 833.09
合計 671,924 1,411.93 475.89
推計人口、2024年11月1日)
行政区のイメージカラー

2006年12月22日、それぞれの区をイメージした「区のイメージカラー・ロゴマーク」が制定された[72]

行政区のイメージカラー
葵区 葵区グリーン (DIC 214[73])
駿河区 駿河区レッド (DIC 2484[73])
清水区 清水区ブルー (DIC 69[73])
都市基盤の整備
市の玄関口として再開発を進める。駅南口(サウスポット静岡、エスパティオ)、御幸町(ペガサート)、紺屋町再開発事業
  • 東静岡新都市拠点整備
静岡駅から約3キロ東に位置する東静岡駅周辺地区。第三次都市再生緊急整備地域
清水駅西口(通称「江尻口」)再開発(再開発ビル建設、バスターミナル整備)
清水駅東口(通称「みなと口」)清水港側の整備
  • 清水区港町再開発(キララシティ)
  • 清水港日の出地区の整備(浪漫館、エスパルスドリームプラザなど)
  • 下水道普及率:70.2%(平成17年度末)
福祉・医療
  • 城東保健福祉エリア(葵区)
(保健所、急病センター、保健福祉センター、心身障害者デイサービスセンター、いこいの家)
分区について

政令指定都市移行直後、初代市長小嶋善吉は都市の発展に合わせる形での行政区増設を示唆したが、現状では難しいとの判断で凍結。市議会の中では長田区、日本平区などの提案がある(駿河区役所長田支所は将来、駿河区から分区されることを想定し、また、駿河区の安倍川以西の住民の便を考慮して設置している)。また現状では葵区の区域面積が非常に広大であるため、山間部地域から区役所までの距離が非常に離れているなど、行政サービス上の問題が残存したままとなっている。

市町合併の経過

現在の静岡市は、旧静岡市と旧清水市の新設合併(静清合併)により、2003年4月に発足した。市の名称については、合併の際の合併協議会の多数決により「静岡市」となった。したがって現在の静岡市は、制度上は旧静岡市とは別の自治体である。同様の例は数多くあり、県内では磐田市掛川市袋井市(いずれも2005年4月1日合併)や島田市(2005年5月5日合併)などがあげられる。

2005年4月1日には、さいたま市(2003年4月移行)に続いて全国で14番目の政令指定都市に移行した。

2006年3月31日には蒲原町を編入し、これによって飛地が発生した。これは、同じく庵原郡由比町では現在の静岡市との合併が議会で否決され、富士川町では合併相手として現在の静岡市ではなく、元々経済圏である富士市を選んだ。ただし、由比町では住民投票で合併賛成派が多数となった。2007年4月22日の由比町長選挙では合併推進の現職が当選、町議会議員選挙でも合併推進派が過半数となった。これに伴い、5月1日の由比町議会で、5月14日から合併推進室を設置することが可決された。これに基づき、「静岡市・由比町合併協議会」を再度設置して協議が進められ、2008年11月1日に合併することで双方が合意した。12月5日に合併調印式を開催。2008年11月1日には由比町を編入し、飛地を解消した。

平成に入ってからの合併の経過
  • 1991年(平成3年) - 静岡市、清水市、島田市、焼津市、藤枝市、富士川町、蒲原町、由比町、岡部町、大井川町の5市5町で、政令指定都市研究会を設置し、研究調査を行った。
  • 1998年(平成10年) - 静岡市・清水市合併協議会を設置。2002年まで4年間にわたり、協議が行われた。
  • 2003年(平成15年) - 合併協定書調印から1年間の準備期間を経て、静岡市と清水市が新設合併し、現在の静岡市に移行。
  • 2004年(平成16年) - 蒲原町、由比町とそれぞれ合併協議会を設置。
  • 2006年(平成18年) - 蒲原町を編入。
  • 2008年(平成20年) - 由比町を編入。

議会

市政

  • 市議会議員は、合併に伴う在任特例で2004年度末まで旧両市の議員がそのまま務めていた。その際は71名だったが、現在は定数48。

県政

  • 静岡県議会議員(定数68 2023年4月選挙 任期4年)
    • 葵区:5人 会派別内訳(自民改革会議2、ふじのくに県民クラブ(無所属) 1、公明党静岡県議団1、無所属1)
    • 駿河区:4人 会派別内訳(自民改革会議2、ふじのくに県民クラブ(立憲民主党)1、公明党静岡県議団1)
    • 清水区:4人 会派別内訳(自民改革会議1、ふじのくに県民クラブ(無所属1、国民民主党1)2、公明党静岡県議団1)

国政

選挙区 議員名 党派名 当選回数 備考
静岡県第1区葵区駿河区 上川陽子 自由民主党 7 選挙区
静岡県第4区清水区など) 深澤陽一 自由民主党 2 選挙区
田中健 国民民主党 1 比例復活

このほかに、大口善徳公明党・比例単独)が当市に在住している。

国家機関

施設

図書館

文化施設

 
静岡県立美術館 ロダン館、手前の作品は「考える人」(2014年7月16日撮影)
美術館
博物館[注釈 7]
動物園・水族館

産業展示・見本市施設

  • 静岡産業支援センター(駿河区曲金、ツインメッセ静岡)
  • 駿府匠宿(駿河区丸子、伝統工芸等地場産業の展示体験施設)

コンサートホール・コンベンション施設・会議場

主な公園

運動施設

野球場・テニス場・スキー場
  • 静岡市清水庵原球場 (ちゅ〜るスタジアム清水)(清水区)
  • 桜ケ丘公園テニス場(清水区)
  • 横砂テニス場(清水区)
  • 月見公園テニス場(清水区)
  • リバウェル井川スキー場(葵区)
プール
  • ふれあい健康増進館「ゆ・ら・ら」
  • 田町公園プール
  • 大浜公園プール
  • 清水総合運動場プール
  • 清見潟スポーツセンター屋内プール
  • 清水テルサ屋内プール
体育館
  • 静岡市東部体育館
  • 静岡市北部体育館
  • 静岡市南部体育館
  • 静岡市長田体育館
  • 静岡市清水鈴与記念体育館
  • 静岡市清水清見潟体育館
  • 静岡市清水三保体育館
  • 蒲原体育館
多目的グラウンド
  • 門屋スポーツ広場
  • 下スポーツ広場
  • 与一スポーツ広場
  • 狩野橋スポーツ広場
  • 秋山スポーツ広場
  • 堤町スポーツ広場
  • 桜町スポーツ広場
  • 伝馬町新田スポーツ広場
  • 辰起町スポーツ広場
  • 柳町スポーツ広場
  • 弥勒スポーツ広場
  • 田町安倍中スポーツ広場
  • 田町緑地スポーツ広場
  • 山崎スポーツ広場
  • 新間宮前スポーツ広場
  • 安倍口スポーツ広場
  • 足久保八十岡スポーツ広場
  • 麻機遊水池スポーツ広場
  • 辰起町スポーツ広場
  • 有度山総合公園
  • 南安倍スポーツ広場
  • 中原スポーツ広場
  • 中島多目的スポーツグラウンド
  • 南部スポーツ広場
  • 向敷地スポーツ広場
  • 丸子新田スポーツ広場
  • 東新田スポーツ広場
  • 下川原スポーツ公園
  • 蛇塚スポーツグラウンド
  • 草薙スポーツ広場
  • 宍原スポーツ広場
  • 長崎新田スポーツ広場
  • 三保貝島スポーツ広場
  • 清見寺公園スポーツ広場
  • 富士川河川敷グラウンド

レジャー

海水浴場
  • 用宗海水浴場(駿河区)
  • 清水三保海水浴場(清水区)
キャンプ場
  • 玉川キャンプセンター
  • 梅ヶ島キャンプ場
  • 県民の森キャンプ場
  • 南アルプス井川オートキャンプ場
  • 井川青少年キャンプセンター
  • 清水森林公園やすらぎの森キャンプ場
  • 清水黒川キャンプ場
  • 清水大平キャンプ場
  • 清水西河内キャンプ場
市営温泉

その他の施設

対外関係

姉妹都市・提携都市

 
2015年、オマハとの姉妹都市提携50周年を記念して、同市から静岡市に贈られた陶製のタヌキ像。金子潤[75]

海外

姉妹都市
友好都市
過去の友好都市[76]
  •   オックスナード市(アメリカ合衆国カリフォルニア州
    1991年友好都市提携 - 旧静岡市が「友好の証」を交換し交流をしていたが1996年以降交流が途絶え、新市発足の際に引き継がれなかった。
  •   城南市大韓民国京畿道
    2003年友好都市提携 - 旧清水市が職員の交流を図るなど友好関係を結んでおり、その関係は現在も続いているが、正式な友好都市提携として調印は、静岡市に合併されてからはされていない。城南市には友好都市と表記されている。

日本国内

姉妹都市
なお、室蘭市、上越市同士も姉妹都市である。
提携都市
過去の友好都市
その他
  •  全国門前町サミット - 全国の神社仏閣を中心に発展してきた門前町を有する自治体・観光協会・商業関係者などが集まり地域活性、街作り推進のため開催する会議。

姉妹港湾・友好港湾

清水区にある清水港は、富士山を仰ぎ、世界文化遺産である三保の松原に囲まれた美しい港町で外国船員の人気も高く、神戸港長崎港と共に日本三大美港の1つに数えられている。
港湾法上の国際拠点港湾に指定され、また中核国際港湾にも指定されている。さらに、港則法上の特定港にも指定されている。
姉妹港湾
  サバンナ港(アメリカ合衆国ジョージア州) - 1986年10月27日姉妹港提携
友好港湾
  青島港(中華人民共和国山東省) - 1984年4月友好港提携

国際機関

領事館

名誉領事館

経済

 
富士山と静岡市平野部の夜景
 
朝鮮岩から望む静岡駅周辺

第一次産業

 
賤機山の茶畑。静岡市葵区。
 
久能山から久能地区を見下ろす。白い建物のほとんどがビニールハウスである。2016年2月撮影。

葵区郊外の安倍川上流の地区は、日本で緑茶栽培業が興った土地でもある。これ以降、安倍川上流の郊外部では緑茶栽培業が盛んになり、江戸時代には徳川将軍家に献上する御用茶の栽培が行われた。北原白秋作詞の『ちゃっきり節』は、地元鉄道会社(現静岡鉄道)のコマーシャルソングとして作られたが、今では茶どころ静岡の新民謡と言える。

また、ワサビ栽培業の発祥地は、安倍奥の有東木(うとうぎ)地区とされる[77]。また、足久保地区は静岡茶発祥の地を称している[78]

しかし、近年では観光来客数の減少や、人口減少による後継者不足により市内農業は衰退傾向にある[79]

農業(太字は本市で開発された品種)
  • 静岡茶
    本山やぶきたなど。市内各所で生産される。主な地区としては、葵区藁科地区、清水区両河内地区が緑茶の産地となっている。)
  • 石垣イチゴ
    章姫紅ほっぺ(静岡11号)など。国道150号沿いの駿河区久能地区、清水区駒越地区)
  • ワサビ(安倍奥の葵区有東木など)
  • 温州みかん青島温州清見はるみなど。)
  • その他柑橘類スルガエレガントなど。)
    (主な産地:葵区麻機地区、清水区興津清見寺町、駿河区小坂など)
  • レンコン(葵区麻機地区)
  • 大豆枝豆)(清水区三保地区、折戸地区、駒越地区)
  • バラ(清水区庵原地区、興津地区)
  • (駿河区長田地区)
水産業

第二次産業

 
清水区蒲原にあるイハラニッケイ化学工業
 
日本三大美港の1つである清水港

清水港を擁する清水区(旧清水市)の臨海部を中心に東海工業地域が広がっている。実は県内で工業都市のイメージが強い浜松市より製造品出荷額が多く、県内一の工業都市である[80]

清水港臨海地帯を中心に軍需工場の系譜を引く大企業や戦後建設された工場など、様々な製造業が立地している。その為、清水の工業生産高は一時県下一を誇ったが、産業構造の変化によりその地位を失った。しかし、近年は一時の停滞期を脱し生産高は微増に転じている。

  • 製造業
自動車部品、アルミニウム、産業用・民生用空調機、特殊紙、化学製品、食料品、精密機器、造船
  • 地場産業・伝統工芸品
缶詰
プラモデル、雛具・雛人形家具仏壇賤機焼、井川メンパ、静岡挽物、駿河和染、下駄、駿河蒔絵、駿河漆器、駿河指物、駿河竹千筋細工

第三次産業

静岡駅周辺は、百貨店ファッションビルなどの大型店や商店街、公共施設や鉄道駅の間に有効的な回遊性・回廊性を持っており、効率的に集積した構造の商業地区となっている。

大規模小売店舗法時代に、商工会議所の意見を定めるための調査審議機関である商業活動調整協議会(商調協)の前に会議所の小売商業部会で全員合意をしない限り商調協に案件を上げないという静岡方式は実質上の出店規制であり、静岡は総合スーパーも大型家電量販店も建てられない無風地帯とされてきた。イトーヨーカドーは申請から13年後に売り場面積は当初予定の四分の一になってようやく許可された。1990年、ベスト電器を入れようとした静岡電気小売商業組合の理事長が辞任する、しないの騒動が起きた。

大規模小売店舗立地法になってからは企業私有地の有効活用などで徐々に増えてきたが、もともと平野部の人口密度が高く、安価で大規模な開発用地が残されていないため、店舗面積3万平米を越えるような大型ショッピングセンターは2013年4月MARK IS 静岡開業までなかった。他方、旧静岡地区全体の商業販売高の減少率は郊外店舗が展開する近隣地域より大きく、今後に課題を残している[81]

繁華街

静岡都心、清水副都心を中心に、大きく分けて10個の繁華街エリアが存在する[82]

  • 静岡駅北口周辺エリア(紺屋町、御幸通り、ゴールデン横丁、栄町周辺)
  • 静岡駅南口周辺エリア(石田街道、南町周辺)
  • 江川町周辺エリア(呉服町両替町、昭和町周辺)
  • 伝馬町周辺エリア(伝馬町、御幸町、けやき通り周辺)
  • 鷹匠周辺エリア(鷹匠、北街道、つつじ通り周辺)
  • 七間町周辺エリア(七間町、人宿町追手町[要曖昧さ回避]周辺)
  • 常磐町周辺エリア(常磐町、駿河町、青葉通り、駒形通り、玄南通り周辺)
  • 中町周辺エリア(本通、浅間通り、茶町通り周辺)
  • 清水駅周辺エリア(駅前銀座商店街、清水銀座商店街、真砂町、銀座、さつき通り周辺)
  • 新清水駅周辺エリア(巴町、旭町、相生町周辺)
静岡駅周辺の主な繁華街
  • 呉服町通り - 静岡駅寄りの二丁目(札之辻からスクランブル交差点まで)は、静岡県内最大の繁華街。紺屋町には葵タワー静岡パルコが並ぶ。空き店鋪がほとんどなく人通りも多く、3ブロックある二丁目の最も静岡駅寄りのブロック(旧六丁目)は、県内一地価が高いことで知られる。静岡駅からやや離れた一丁目(静岡銀行本店から静岡伊勢丹まで)は人通りは比較的少なかったが、3ブロックある一丁目の中央に呉服町タワー札の辻クロスができ人通りが増えつつある。
  • 御幸町周辺 - 静岡市において老舗と呼べる百貨店松坂屋新静岡セノバ静岡モディ静岡東急スクエアDen billペガサートなどのSCが集積する。かつては静岡109静岡マルイが立地した。
  • 七間町 - 旧東海道沿いの映画館や飲食店の集積するかつては静岡市内で最も賑やかな通りであったが、娯楽としての映画の地位低下でやや賑わいが乏しくなっている。それでも石畳風の車道、大理石の歩道と整備されたけやき並木など、風格を保っている。隣接する人宿町ではOMACHI創造計画としてEZAKI SOZOSYA キネマ館人宿町離宮などの再開発が行われている[83]
  • 両替町 - 静岡駅寄りの二丁目(七間町通りとの交差点から江川町通りとの交差点まで)は、飲食店の集積した静岡県内最大の歓楽街。銀座の発祥地である一丁目は比較的落ち着いた雰囲気の飲食店や衣料品店、雑貨店などが立地する。
清水駅周辺の主な繁華街
  • 真砂町:駅前銀座商店街
  • 銀座:清水銀座商店街
  • 旭町・巴町:古くからの飲食店街。港町清水の象徴的地域。
  • さつき通り

主な商業施設

静岡駅周辺
葵区(静岡駅周辺以外)
駿河区
清水区

市内に本社を置く主な企業

金融
小売業・サービス業
建設業
製造業
インフラ・情報
運輸・流通

市内に拠点を置く主な企業

 
日本軽金属 蒲原製造所
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成(清水区、1988年度撮影)

マスメディア

テレビ放送

※ チャンネルはリモコンキーIDと市内各テレビ中継局の物理チャンネルを表記する。
放送局名と物理チャンネル
放送局名 リモコンキー
ID
日本平D 静岡籠上 玉川 清沢 静岡大原
(大原)
井川 静岡丸子 清水興津
NHK静岡
総合
1 20 30 16 52 16 16 30 36
NHK静岡
教育
2 13 34 14 45 14 14 34 37
SDT
静岡第一テレビ
4 19 -- 25 25 27 25 -- --
SATV
静岡朝日テレビ
5 18 -- 23 23 29 23 -- --
SBS
静岡放送
6 15 -- 21 21 24 21 -- --
SUT
テレビ静岡
8 17 -- 22 22 26 22 -- --

ラジオ放送

AM放送
FM放送(県域局)
FM放送(コミュニティFM局)

トンネル内の再送信設備

ケーブルテレビ放送

コミュニティー誌・情報誌

  • 静岡ぐるぐるマップ
  • 季刊清水
  • 静岡市Walker
  • すろーかる
  • ジュニアアスリート静岡

本社を置くマスメディア

  • 静岡新聞社(日刊紙。駿河区)
  • 静岡放送(ラテ兼営。テレビはJNN系列、ラジオはJRN/NRN系列。駿河区)
  • テレビ静岡(FNN系列。駿河区)
  • 静岡朝日テレビ(ANN系列。葵区)
  • 静岡第一テレビ(NNN系列。駿河区)
  • 建通新聞社(建設専門紙。駿河区)

拠点を置くマスメディア

教育

大学・短期大学

葵区
駿河区
清水区

専門学校

葵区
私立
駿河区
公立
私立
清水区
公立
私立

高等学校

葵区
公立
私立
私立単位制による通信制
駿河区
公立
私立
私立単位制による通信制
清水区
公立
私立
私立単位制による通信制

小・中学校

小中学校給食

市立小・中学校は全校給食を実施。自校調理を行う後述の学校以外は、市立の学校給食センター(10か所)で一括製造。 葵区の梅ケ島小中学校、清水区の小学校(清水有度第二小学校、清水飯田東小学校、庵原、小島、両河内、由比地区の各校を除く)、蒲原中学校では自校調理。

特別支援学校

県立
国立

各種学校

学校教育以外の施設

独立行政法人海技教育機構立
職業能力開発校
自動車教習所
  • 静岡県自動車学校
  • 中田自動車学校
  • 古庄自動車学校
  • 清水自動車学校
  • 静鉄自動車学校
  • スルガ自動車学校

交通

空港

公共用ヘリポートとして葵区諏訪静岡ヘリポートがある。他の空港などとの定期便はない。他には航空法上の飛行場ではないものの、清水区三保に三保場外離着陸場(三保飛行場)、清水区蒲原に富士川場外離着陸場(富士川滑空場)があり、主にゼネラル・アビエーション(一般航空)に利用されている。

鉄道

市中心部東西を横断する静岡駅・清水駅間においては、日中、東海道線6~7本/h、静岡清水線9~15本/hと高頻度運転が行われている。[84][85]

東海旅客鉄道(JR東海)
日本貨物鉄道(JR貨物)
静岡鉄道(静鉄)
大井川鐵道

現在LRT(路面電車方式のライトレール)が計画されている。LRT導入を促進する複数の市民団体が発足され、超党派の市議会議員を迎えて実現に向けた活動を行っており、静岡市長の2009年度施政方針に盛り込まれた他、同年度静岡市の予算案に路面電車の路線策定、調査などの予算が静岡市議会で議決された。2011年9月には静岡市と静岡鉄道、静岡商工会議所の三者により「LRT導入検討委員会」が正式に発足している。しかし、その後LRT新設に向けての表だった動きは殆ど見られず、建設を推進する市民団体の活動も先細りの傾向にあり、解散に至った市民団体も存在する模様である。

バス・索道

市内南北の鉄道路線空白地域を補完する形で路線バス網が整備されており、日中8~28本/hと高頻度運転を行う[86]。 運行経路、停留所などの詳細はバス事業者記事、バス営業所記事、路線記事を参照。

路線バス(市内・近郊)
高速バス
索道

道路

高速道路
地域高規格道路
国道

国道1号(バイパス、現道共に)、52号は市内全て指定区間(国土交通省中部地方整備局管理)、その他は非指定区間(静岡市建設局が管理)である。また、焼津市とを結ぶ国道150号新日本坂トンネルは、焼津市内部分についても平成20年度より静岡市が管理している(トンネル設備の管理を市境で区切ることは物理的に不可能なので静岡市が一元的に管理。19年度までは静岡県による一元管理)。

その他高規格道路

港湾

清水港

国際拠点港湾に指定されている。

漁港
  • 蒲原漁港(清水区):第1種漁港
  • 由比漁港(清水区):第1種漁港
  • 西倉沢漁港(清水区):第2種漁港
  • 用宗漁港(駿河区):第3種漁港

かつて、江尻漁港(清水区)・興津漁港(清水区)は漁港漁場整備法の第1種漁港に指定され漁港区域ではあるが沿岸部の埋め立てなどにより漁港施設はなく廃止手続きが行われた[88][89]

観光

景勝地・観光地

標高3000メートル以上の山岳地帯から駿河湾岸に至る起伏に富んだ地形のため、市内には多くの景勝地がある。

清水区

中心部
  • 鉄舟寺(前身は700年ころ創建の久能寺。国宝「久能寺経」を始め数々の文化財を有する。山岡鉄舟再興の寺)
  • 龍華寺(「観富山」の名のとおり富士の絶景を望む寺。高山樗牛ゆかりの寺でもある。)
  • 草薙神社(「日本平」とともに「日本武尊の東征」にちなむ名を残す古社、祭神は日本武尊)
  • 霊山寺室町時代創建の寺、仁王門は国の重要文化財、桜の名所)
  • 海長寺日蓮宗本山)
  • 梅蔭寺(清水次郎長墓)
  • 清水船越堤公園(桜の名所)
  • 末廣(清水次郎長の経営した船宿(復元))
  • 次郎長生家(美濃輪町) - 次郎長の産湯に使ったと言われる井戸や、座敷などが当時のまま残っている。もともと実家は船持ち船頭を営んでいたが、次郎長は叔父の家に養子に出された為、この家で暮らしたのは幼少期のみ。
  • 壮士の墓(清水港内で官軍に襲われて全滅した幕軍(咸臨丸)の湾に漂う遺体を、次郎長が官軍の威を恐れず葬った墓。これが次郎長と鉄舟を結びつけた。墓碑の揮毫は山岡鉄舟。
  • 甲州廻米置場跡(富士川を川舟で下った甲州米を江戸へ廻送するために大型船に積替えた場所)
  • 河岸の市(仲卸業者が直接水産物を販売する施設)
  • エスパルスドリームプラザ(清水港に面し、対岸に三保の松原を望み富士を仰ぐ、観光・商業施設)
  • 日の出ドリームパーク(エスパルスドリームプラザに隣接する施設群)
    • 清水マリンターミナル(駿河湾フェリーの清水港側乗船受付がある、展示場・ホール・会議室などを設備する)
    • 清水マリンパーク(臨海公園。西欧の城壁風の歩道に囲まれたイベント広場、ボードウォーク、ヨットハーバーやスケー トボードパークなどを設備する)
    • 清水港テルファー(港湾荷役機械、国の登録有形文化財)
    • 清水マリンビル(多目的ホール・展示室・会議室などを設備する)
  • フェルケール博物館(「人・海・未来がふれあう――“みなと”」をテーマとした博物館)
三保
  • 御穂神社(創建は平安時代以前。羽衣の松より続く神の道(参道)を持つ古社。)
  • 羽衣の松(天女の伝説・能「羽衣」の舞台の地)
  • 清水灯台(日本最古の鉄筋コンクリート灯台、初点灯明治45年 日本の近代化産業遺産)
  • 東海大学社会教育センター(博物館など、三保文化ランドは2006年を以って緑地公園としてのリニューアルに向けて閉館中)
  • エスパルス練習場(Jリーグ1部清水エスパルスの練習場・本社がある。連日多くの見学者が訪れる)
興津
 
清見寺と東海道本線
日米友好のため、旧東京市からアメリカ合衆国に贈られたワシントンD.C.ポトマック川畔に植えられた桜の育苗地。贈られた桜の兄弟木やアメリカ合衆国から返礼に贈られたハナミズキが現存する。
  • 坐漁荘(最後の元老西園寺公望の別荘。政財界の要人が頻繁に訪れ「興津詣で」という言葉が生まれた地。
2004年に市が復元。実物は愛知県の博物館明治村に移築。ただし、明治時代ではなく大正時代の建築物である。)
  • 水口屋ギャラリー(興津宿の脇本陣。フェルケール博物館別館 ※水口屋はオリバー・スタットラー著「ジャパニーズ・イン(歴史の宿)水口屋物語」で海外にもその名を知られ、1957年(昭和32年)静岡国体の際には昭和天皇も宿泊した名門旅館であったが港湾建設による海岸の消滅とともにその幕を閉じた。)
小島
由比
  • 倉沢の宿(由比宿から薩埵峠へ向かう途中、寺尾・倉沢地区と呼ばれる集落を通るが、この界隈にも古い木造建築が多く残っている)
  • 東海道広重美術館
  • 東海道由比宿、おもしろ宿場館(弥次喜多道中のキャラクター人形などを使って、江戸時代の由比宿の様子を分かり易く再現した見学施設)
  • 正雪紺屋(江戸時代に活躍した軍学者・由比正雪の生家とされる染物店)
蒲原
  • 蒲原城跡(静岡市指定史跡
  • 旧五十嵐邸登録有形文化財) - 蒲原宿に残る歯科医院兼住宅として使われていた建物。江戸時代から明治ごろに建てられた町家を、大正3年(1914年)に洋風の外観に改装したもので、1階の和室の住居部と、2階の診療室・待合室に分かれている。
  • 志田邸(「志田家主屋」登録有形文化財)- 慶長時代から東海道で米などを扱っていた商家。主屋部分は江戸期の典型的な商家建築で、蔀戸、箱階段、野郎畳、通り土間などが現存する。嘉永7年の大震災(安政地震)で母屋部分の大半が倒壊したが、安政2年に再建された。切妻造り平入瓦葺きの主屋は、蒲原宿に現存する建物の中では、最も古い建物の1つと言われている。「山六(やまろく)」の屋号で、天保13年から昭和初期まで「山六醤油」や味噌などの醸造業を営んでおり、醸造に使われていた道具類や神棚、提灯を入れる箱などが保存されている。
  • 和泉屋(登録有形文化財)- 平岡本陣前の旅籠。天保年間の建築といわれ、2階の手摺部分には櫛型のような曲線が入っており、江戸期のデザインとしては珍しい装飾となっている。
  • 御殿山(桜の名所)
庵原

葵区

中心部
安倍川以西

駿河区

静岡駅南・有度山周辺
安倍川以西

温泉

葵区安倍川上流部
葵区藁科川上流部
  • 湯ノ島温泉
葵区井川地区
葵区平野部他
  • 静岡温泉
  • 平山温泉
  • 麻機温泉
清水区興津川上流部
  • 西里温泉

文化・名物

祭事・催事

特産品

 
駿府城公園にある、ワサビ漬け発祥の地の碑

名物

 
はごろもフーズの「清水もつカレー缶」
 
歌川広重東海道五十三次・丸子』に描かれた鞠子宿のとろろ汁屋
 
富士川の河川敷にある桜えび干し場
おでん
おでんは静岡市で多く食べられており、葵区の青葉横丁・青葉おでん街に店舗が立地する。長年、注ぎ足しして使っているうちに黒くなっただし、具が串に刺してある、黒はんぺん(はんべとも呼ぶ)が入っている、味噌を付けて青海苔や出汁粉(だしこ)をかけるといった特徴があり、酒の肴だけではなく、おかず、おやつとしても食されている。
おでんは居酒屋や料理屋だけでなく、駄菓子屋や甘味処、大浜プールに隣接した売店などでも、一年を通して提供されている。そういった駄菓子屋や甘味処は、昭和のころと比べて一時期激減した。キリンビールのコマーシャルに取り上げられ、それにタイアップして紀文から黒はんぺんが発売(大手メーカーで静岡の黒はんぺんが全国発売されるのは初の試み)されるなど、販売促進が行われている。「静岡おでんフェスティバル」を開催し、ご当地B級グルメとしてPRされている。近年では首都圏バンコクでも静岡おでんが味わえる店が進出している。
フライ
フライはおでんと並んで伝統的な居酒屋料理の代表格である。代表的な具材としては黒はんぺんやじゃがいもししとうなどの野菜などが用いられる。前述の青葉横町・青葉おでん街などでは、串に刺した具材を目の前で揚げたフライを供してくれる。串カツのように熱々のフライをソースに浸して食べるスタイルである(ただし、古くからの店では愛知風に、ソースの入った醤油差しをカウンターに置く店もある)。
餃子
静岡市は統計上餃子の消費量が多い。過去に餃子の一人当たり消費量が、宇都宮市を抜き日本一になった年もあった(平成7年家計調査年報)。しかし、市民にはさほど認知されていない。静岡市においても餃子を町興しに利用しようという動きもあるが、宇都宮市程に活発ではない。
蕎麦
魚介類
清水港用宗漁港・蒲原漁港・由比漁港、また焼津漁港・大井川漁港にも近いため、海産物に恵まれている。水深の深い駿河湾では桜海老シラスタカアシガニ、その他白身の地魚が豊富に獲れる。静岡駅周辺や駿河区の海岸部、清水区に魚を出す料理屋や居酒屋が多い。
雑煮
本地域の家庭で一般的に食べられている雑煮は角餅・醤油仕立て・煮餅であり、関東風の角餅・醤油仕立て・焼餅、関西風の丸餅・味噌仕立て・煮餅のいずれとも異なる。
とろろ汁
静岡のとろろ汁は「自然薯(じねんじょ)」を摩り下ろして「だし味噌汁」で溶いて麦飯にかけるというもの(とろろご飯)。安倍川を挟んで静岡市街の対岸にある山間の町・駿河区丸子(まりこ=旧丸子宿)は、昔ながらの「とろろ汁」を出すことで知られる。
もつカレー
静岡割り(お茶割り)
静岡割りは焼酎などを緑茶で割った飲み物。「お茶割り」と呼ばれることが多かったが、2006年6月8日に静岡割り普及推進委員会が設立され、静岡おでん、黒はんぺんとセットで「静岡B級グルメ3点セット」と銘打ち、「静岡割り」として普及活動に乗り出した。

音楽

  • 静岡交響楽団
  • コンセール・リベルテ
  • 静岡フィルハーモニー管弦楽団
  • 清水フィルハーモニー管弦楽団
  • シンフォニエッタ静岡
  • デリリウムトレーメンス弦楽四重奏団
  • 静岡混声合唱団TERRA

スポーツチーム

サッカー

 
清水エスパルスのホームゲームの様子

清水地域はJリーグ清水エスパルスのホームタウンであり、小学生サッカークラブ発祥の地でもある。1970年代から約20年の間に旧清水市内の高校は、選手権優勝5回・準優勝4回、高校総体優勝8回・準優勝2回の成績を残している。エスパルスのエス (S)は静岡 (Shizuoka)及び清水 (Shimizu)の頭文字である。ホームスタジアムは、清水区にあるIAIスタジアム日本平

野球

プロ野球の球団は存在しないが、2012年、プロ野球球団創設に向けての新部署設置と予算計上することが報道された[91]。そして2024年ウエスタン・リーグにファーム球団としてくふうハヤテベンチャーズ静岡が参入した。

横浜DeNAベイスターズは旧大洋時代に静岡草薙球場で春季キャンプを行っていた。また、同球団で選手・監督を務め、くふうハヤテベンチャーズ静岡のGMとなる山下大輔静岡県立清水東高等学校出身である。

静岡草薙球場は県内の中心的球場で、全国高等学校野球選手権静岡大会の会場である。2006年までは毎年11月にパリーグ東西対抗が同球場で行われていたほか、かつては横浜・DeNA主催の公式戦・交流戦が年2試合程度行われていた。読売ジャイアンツ東北楽天ゴールデンイーグルスオープン戦イースタン・リーグ戦も開催されている。日米野球が行われたことがあり、沢村栄治ベーブ・ルースらアメリカチーム相手に9三振を獲ったというエピソードがあり、球場ゲート前にその対戦を再現した銅像が建っている。

高校野球では、静岡高校選手権優勝や静岡商業高校センバツ優勝などがある。

社会人野球では、クラブチーム静岡硬式野球倶楽部が活動している。1991年に全日本クラブ野球選手権大会を制覇した。

バスケットボール

 
静岡市役所葵区役所。各チームのバナーが出ている。(2024年4月)

WリーグシャンソンVマジックが存在する。1980年代から90年代にかけて、日本リーグ、Wリーグで優勝を果たすなど黄金時代を築いた。

2018年、プロバスケットボールのBリーグを目指す男子のクラブチームが静岡市に創設された。名称は「ベルテックス静岡(VELTEX SHIZUOKA)」。2019-20年のシーズンよりB3リーグに参入[92]し、2023-24年シーズンよりB2リーグに昇格した。

その他のスポーツ

名称 競技種目 所属リーグ 本拠地 運営会社・団体 設立
シャンソンVマジック バスケットボール Wリーグ 静岡県草薙総合運動場体育館 シャンソン化粧品 1962年(昭和37年)
清水第八プレアデス サッカー 東海女子サッカーリーグ(2部) 静岡市清水日本平運動公園球技場など PENALTY 1978年(昭和53年)
静岡硬式野球倶楽部 野球 JABA社会人野球 静岡県草薙総合運動場硬式野球場など 静岡県立静岡商業高等学校静岡県立静岡高等学校OB 1981年(昭和56年)
清水エスパルス サッカー JリーグJ2 静岡市清水日本平運動公園球技場 株式会社エスパルス 1991年(平成3年)
FC Fuji Megere サッカー 東海女子サッカーリーグ(1部) 静岡市清水日本平運動公園球技場など NPO法人富士スポーツクラブ 1998年(平成10年)
ベルテックス静岡 バスケットボール Bリーグ(B2リーグ) 静岡県草薙総合運動場体育館など 株式会社VELTEXスポーツエンタープライズ 2018年(平成30年)
静岡ジェード 卓球 Tリーグ(Tプレミアリーグ) 静岡市中央体育館など 静岡オクシズUU株式会社 2022年(令和5年)
くふうハヤテベンチャーズ静岡 野球 ウエスタン・リーグ(2軍リーグ) 静岡市清水庵原球場など ハヤテ223株式会社 2023年{令和6年)

出身・関連著名人

静岡市観光親善大使

静岡市を舞台にした作品

漫画

テレビドラマ

小説

※なお上記のうち村松友視、乾くるみ、初野晴、瀬名秀明、榛名丼の各氏は静岡市出身である。

テレビアニメ

ドラマ撮影地

映画撮影地

映像外部リンク
  『幕が上がる』映画予告編 - YouTube
踊る大捜査線シリーズでも知られる本広克行が監督を務めた青春映画。静岡市の旧庵原高校などで撮影された。

鉄道唱歌

1900年に作られた鉄道唱歌・第1集東海道編に静岡市が登場する歌詞は、下記のとおりである。

19. 世にも名高き興津鯛 鐘の音響く清見寺 清水につづく江尻より 行けば程なき久能山 (1911年一部修正)
20. 三保の松原田子の浦 逆さにうつる富士の嶺を 波にながむる舟人は 夏も冬とや思ふらむ
21. 駿州一の大都会 静岡いでて安部川を わたればここぞ宇津ノ谷の 山きりぬきし洞の道

その他

市章・市歌・名誉市民・市民栄誉賞

市章 :富士山と波を描いたもの。
  • 公募作品
  • 2003年5月29日制定
市歌 :『わたしの街 静岡
名誉市民[99]
市民栄誉賞

市外局番

固定電話の市外局番は、054(200-299、320-399、600-699、900-909)である(焼津市藤枝市とともに静岡MA)。NTT西日本の一般加入電話の場合、番号帯はいずれも主に、葵区と駿河区は200番台・650番台(一部)、清水区[注釈 13]は300番台、焼津市・藤枝市は600番台を使用している。

1990年9月9日、静岡MA(旧静岡市 0542)に藤枝MA(当時の志太2市2町[注釈 14] 0546)が編入され、3市2町で市内通話となった。同時に市外局番が054に統一される。

2003年の静清合併当時は、旧静岡市域、志太2市2町が054、旧清水市域が0543(20-99)と、同一市内でも2つの市外局番があり単位料金区域 (MA) も054は静岡MA、0543は清水MAと市外局番ごとに異なっていた。このため、旧静岡市域と旧清水市域の相互間は市外通話となっていた。このため、2007年2月1日に静岡MAに編入され、市内通話となった。市外局番も054に統合された。

防災無線チャイム

静岡市防災行政無線鳴動表
静岡市全域 清水区のみ 備考
12:00 椰子の実
17:00 ウエストミンスターの鐘
17:03 夕焼け小焼け・うみ・羽衣 現在は廃止

脚注

注釈

  1. ^ 静岡市中心市街地活性化基本計画における静岡地区は、静岡駅と葵区役所付近の約250ヘクタールである。
  2. ^ 静岡市中心市街地活性化基本計画における清水地区は、清水駅と清水区役所付近の約140ヘクタールである。
  3. ^ 静岡県最北端でもある。
  4. ^ 比定地については異説もある。
  5. ^ この日の直前には村域の一部が町に編入された所が5か所ほどあり、また静岡駅の所在地となる有渡郡南安東村の一部が分離し「静岡栄町」に改称された。なお、飛び地の有渡郡静岡銭座町は、静岡市に入らず千代田村に編入された。
  6. ^ 「市」を無印刷のステッカーなどで削除。後に国道についてはを追加し、市県道については(国交省管轄国道の一部も含む)、地名表示部分自体を新たに作成し直した。
  7. ^ 登録博物館以外の博物館類似施設を含む
  8. ^ 平成24年3月31日をもって廃止。
  9. ^ しずまえとは、清水区蒲原から駿河区石部の沿岸地域のこと。世界的なブランド「江戸前」にあやかって名付けられた[90]
  10. ^ 『りぼん』レギュラー連載版
  11. ^ 雑誌『富士山』『りぼん』不定期連載版。中断期間含む。2019年以降は「さくらプロダクション」作画に変更。
  12. ^ 新聞連載版
  13. ^ 富士市のごく一部の地域も含む。
  14. ^ その後平成の大合併期に旧岡部町は藤枝市に、旧大井川町は焼津市に編入された。

出典

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関連項目

外部リンク