東海工業地域
静岡県の工業地域
概要
編集名古屋と東京の中間に位置する。主な工業都市に、浜松市、静岡市、富士市、富士宮市、焼津市、藤枝市、牧之原市、掛川市、磐田市などがある。また、東駿河湾地区は工業整備特別地域に指定されていた。
温暖な気候、三大都市圏を結ぶ東海道を並行するように整えられた鉄道・高速道路、富士山の湧水や中部山岳地帯から流れ下る河川による工業用水や水力発電を背景に発展した。 繊維工業から織物機械を作るようになりその技術力で自動車工業は発展していった。
主な工業都市と特色
編集年間製造品出荷額は約16兆円となっている。[1]
- 小山町 - 自動車部品・繊維
- 御殿場市 - 研究所・電子部品・食品
- リコー環境事業開発センター
- ウシオ電機御殿場事業所(産業用光源)
- 中外製薬富士御殿場研究所
- キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所 (酒類・ミネラルウォーター)
- 裾野市 - 研究所・電気部品・食品
- 長泉町 - 医薬品
- 協和キリン富士リサーチパーク/CMC研究センター (医薬品)
- 三島市 - 化学繊維・製紙・食品
- 沼津市 - 電子機器
- 富士市 - 製紙・輸送機械
- 富士宮市 - 製紙・パルプ工業
- 静岡市 - 製茶・缶詰・アルミニウム
※伊藤園の前身企業「フロンティア製茶」は1966年静岡市で創業。3年目に東京に移転し社名改称。
- 焼津市 - 水産加工・造船
- 藤枝市 - 医薬品・食品
- 吉田町 - ガラス・樹脂
- 牧之原市 - 輸送機械
- スズキ相良工場 (軽乗用車)
- 御前崎市 - 原子力発電・風力発電
- 菊川市 - 輸送機械
- 掛川市 - 輸送機械
- ヤマハ掛川工場 (ピアノ製造)
- NECプラットフォームズ掛川事業所 (情報通信機器)
- 資生堂掛川工場
- スズキ大須賀工場 (鋳造部品)
- 袋井市 - 輸送機械
- 磐田市 - 輸送機械
- 浜松市 - 輸送機械(自動車・鉄道車両)・楽器・オートバイ
- 湖西市 - 自動車部品・電子機器
- スズキ湖西工場(軽乗用車)
- デンソー湖西製作所
- プライムアースEVエナジー(バッテリー)
- GSユアサエナジー本社 (バッテリー)
- 富士機工本社・新居工場 (ステアリング部品)
- FDK湖西工場・鷲津工場 (電池)
遠州地域の都市は自動車関連の企業が、駿河湾湾岸地域の都市は機械工業が盛んである。また、静岡市清水区蒲原は、1987年以降日本で唯一アルミニウム製錬が行われている場所であったが、2014年3月末で日本軽金属は蒲原製造所におけるアルミニウム電解事業を終了した [2]。
主な港湾都市
編集脚注
編集- ^ 帝国書院「中学校社会科地図」124頁より
- ^ アルミニウム電解事業の終了について (PDF)