トヨタ紡織

日本の愛知県刈谷市にある自動車部品メーカー

トヨタ紡織株式会社(トヨタぼうしょく、: TOYOTA BOSHOKU CORPORATION)は、自動車内装品と自動車用フィルターが主力の自動車部品メーカー。本社は愛知県刈谷市豊田町1-1に所在。1918年大正7年)1月30日、豊田佐吉により創業された豊田紡織がルーツ。東京証券取引所プライム市場上場、証券コード3116。

トヨタ紡織株式会社
TOYOTA BOSHOKU CORPORATION
トヨタ紡織本社
種類 株式会社
市場情報
東証プライム 3116
2000年3月16日上場
名証プレミア 3116
1950年8月25日上場
本社所在地 日本の旗 日本
448-8651
愛知県刈谷市豊田町1丁目1番地
設立 1950年昭和25年)5月15日
(民成紡績株式会社)
業種 輸送用機器
法人番号 2180301014324 ウィキデータを編集
事業内容 自動車部品および繊維製品の製造・販売
代表者 豊田周平(代表取締役会長)
白柳正義 (代表取締役社長)
資本金 84億円
発行済株式総数 187,665,738株
売上高 連結:1兆4,214億5,100万円
(2022年3月期)
営業利益 連結:602億9,000万円
(2022年3月期)
純利益 連結:392億6,000万円
(2022年3月期)
純資産 連結:4,238億3,500万円
(2022年3月31日時点)
総資産 連結:9,647億4,000万円
(2022年3月31日時点)
従業員数 連結:44,264名
単体:8,264名
(2022年3月31日時点)
決算期 3月31日
主要株主 トヨタ自動車株式会社 31.00%
トヨタ不動産株式会社 9.82%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社 8.05%
株式会社デンソー 5.45%
株式会社日本カストディ銀行 4.80%
株式会社豊田自動織機 4.15%
日本発条株式会社 3.86%
豊田通商株式会社 2.44%
(2022年3月31日現在)[1]
主要子会社 トヨタ紡織九州株式会社 100%
トヨタ紡織東北株式会社 100%
トヨタ紡織滋賀株式会社 100%
アラコ株式会社 100%
TBカワシマ株式会社 99.9%
トヨタ車体精工株式会社 33.6%
関係する人物 豊田佐吉(創業者)
豊田佐助(元社長)
豊田利三郎(元社長)
大野耐一(元会長)
小山敬(元社長)
好川純一(元社長)
浦西德一(元会長)
外部リンク トヨタ紡織株式会社
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概要

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グローバル研修センター(豊田市大林町)
  • 創業者・豊田佐吉が自ら発明した自動織機を使って創めた製織・紡績業が淵源であり、そのため現在でも社名に「紡織」の名がついている。
  • 現在の主力製品はシート骨格・メカ機能や内装用の繊維製品など自動車内装品である。また、羽毛羊毛毛糸などの繊維製品もこの他に手掛けている。
  • 第二次世界大戦中はトヨタ自動車工業に合併されたが、後に民成紡績として分離、その後に豊田紡織、トヨタ紡織と社名を変えた。
  • 三井住友アセットマネジメントが販売するトヨタグループ株式ファンドを構成する会社である。
  • トヨタグループ内では「TB」の略称で表記される。

ロゴマーク(社章)

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Toyota BoshokuのTとBを組み合わせた意匠となっている。

”柔らかくかつスピード感あふれるフォルムは、躍動感、ワクワク感を抱かせる,,

トヨタ紡織の未来をイメージしている。

沿革

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  • 1911年明治44年) - 豊田自働織布工場を新設。
  • 1914年大正03年) - 豊田自働織布工場から豊田自働紡織工場へと改称。
  • 1918年(大正07年) - 豊田自働紡織工場を株式会社化し、豊田紡織株式会社を設立(社長:豊田佐吉、常務:豊田利三郎、取締役:藤野亀之助、監査役:児玉一造[2]
  • 1921年(大正10年) - 中華民国上海に株式会社豊田紡織廠を設立。
  • 1923年(大正12年) - 愛知県碧海郡刈谷町に刈谷試験工場(現・刈谷工場)を新設
  • 1931年昭和06年) - 世界恐慌時の綿業不況に伴う経営合理化のため、豊田佐助菊井紡織株式会社を吸収合併、豊田紡織南工場と改称。
  • 1932年(昭和07年) - 刈谷工場に豊田佐吉像建立。
  • 1942年(昭和17年) - 豊田紡織、豊田押切紡織、中央紡織、内海紡織、協和紡織が合併して中央紡績となる(後にトヨタ自動車とも合併)。
  • 1950年(昭和25年) - トヨタ自動車より分離(トヨタ自動車も工販分離)、民成紡績となる。
  • 1964年(昭和39年) - 愛知県名古屋市内にボウリング場を開業。
    • ただし、3年後には紡績業に専念する経営方針を定めたため撤退。
  • 1967年(昭和42年) - 豊田紡織へ社名変更。
  • 1972年(昭和47年) - イグニッションコイルを皮切りに、自動車用シートファブリック(表皮)など自動車部品へ進出。
  • 1985年(昭和60年) - 日本電装(当時)から移管を受けたエアフィルターの本格生産を開始。
  • 2000年平成12年)
    • 東証一部に上場。
    • 豊田化工株式会社と合併。
  • 2004年(平成16年) - タカニチ(旧・高島屋日発工業髙島屋日本発条系)とアラコ(内装・シート部門)と合併し、トヨタ紡織に社名変更(合併比率はアラコ、タカニチ、豊田紡織で、2.85:21.5:1)[3]
  • 2005年(平成17年)
  • 2006年(平成18年)
  • 2007年(平成19年)
    • トヨタ紡織ブラジルを設立。
    • トヨタ紡織ミシシッピを設立。
    • トヨタ紡織インディアナを設立
    • 中国地域の統括会社として、豊田紡織(中国)が事業開始(設立は2002年3月)。
  • 2008年(平成20年)
    • トヨタ紡織ユニフォームを設立。
    • 技能系職場の核となる人材の育成を目的として、トヨタ紡織学園を設立。
    • 刈谷工場敷地内にトヨタ紡織基礎研究所を設立。素材科学・バイオ科学・人間工学を研究分野とする。
    • オートモーティブテクノロジーシステムズ(現・トヨタ紡織イリノイ)を設立。
    • トヨタ紡織ソマンを設立。
  • 2009年(平成21年)
    • TBAIポーランドを設立。
    • 富士裾野工場が生産開始。
    • 関東シート製作所を子会社化し、トヨタ紡織東北に社名変更。
    • TBカワシマを設立。
  • 2010年(平成22年)
    • 猿投開発センター2号館を竣工。
    • 長春富維豊田紡織汽車飾件を設立。
  • 2011年(平成23年)
    • 4月 - 上海国際モーターショーに初出展。
    • TBソーテックメキシコを設立。
    • 紡織オートモーティブポーランドを設立。
    • システムズオートモーティブインテリアを設立。
    • 欧州でのデザインスタジオとして、トヨタ紡織ミラノデザインブランチを設立。
  • 2012年(平成24年)
  • 2013年(平成25年)
  • 2015年(平成27年)
  • 2016年(平成28年)
    • 3月 - 紡織オートモーティブヨーロッパ、紡織オートモーティブポーランド、紡織オートモーティブチェコの全株式売却を発表[11]
  • 2019年令和元年)
    • 9月 - マツダ系2社(デルタ工業、東洋シート)とアメリカ合衆国での合弁会社設立を発表[12]
  • 2022年(令和4年)
    • 4月 - 刈谷本社内に歴史未来館が竣工[13]

役員

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歴代社長

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事業内容

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国内生産拠点

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現在
過去
  • 富士裾野工場 - 静岡県裾野市須山(新工場)※2020年12月末に閉鎖された。

非生産拠点 

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関係会社

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国内

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海外

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北中南米地域

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中国地域

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  • 豊田紡織(中国)有限公司(中国上海市):地域統括会社
    • 上海豊田紡汽車部件有限公司(上海市)
    • 成都豊田紡汽車部件有限公司(四川省成都市
    • 豊愛(広州)汽車座椅部件有限公司(広東省広州市
    • 広州桜泰汽車飾件有限公司(広東省広州市)
    • 河源豊田紡織汽車部件(広東省河源市
    • 崑山豊田紡汽車部件有限公司(江蘇省
    • 寧波豊田紡織汽車部件有限公司(浙江省
    • 天津豊愛汽車座椅部件有限公司(天津市
    • 天津英泰汽車飾件有限公司(天津市)
    • 天津華豊汽車装飾有限公司(天津市)
    • 天津豊田紡汽車部件有限公司(天津市)
    • 長春富維豊田紡織汽車飾件有限公司(吉林省長春市
    • 佛山豊田紡織汽車零部件有限公司(広東省)
    • 瀋陽豊田紡織汽車部件有限公司(遼寧省瀋陽市
    • 青島英聯精密模具有限公司(山東省青島市
    • 川島織物(上海)有限公司(上海市)

アジア・オセアニア地域

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欧州・アフリカ地域

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提携関係

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以下は関係会社の共同出資などを行っている会社である。

国内

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海外

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広告協賛

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スポーツ活動

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女子バスケットボール部、陸上競技部、ボート部の存在が広く知られている。

女子バスケットボール部はトヨタ紡織サンシャインラビッツとしてWリーグに参加している。子会社のトヨタ紡織九州がトヨタ紡織九州レッド・トルネードとして日本ハンドボールリーグに参加している。

脚注

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  1. ^ 株式概要
  2. ^ 第2項 豊田紡織株式会社の設立 トヨタ自動車
  3. ^ 自動車内装3社合併”. 豊田紡織・アラコ・タカニチ (2003年10月3日). 2021年2月11日閲覧。
  4. ^ 【北京ショー】トヨタ紡織が初出展、移動空間モデルなどを出品TechOn
  5. ^ 新型「クラウン」のハイブリッドシステム、モーターコアはトヨタ紡織が供給 - MONOist・2013年2月1日
  6. ^ 北陸新幹線の最高級座席にトヨタ車の技術 鉄道で初採用 - SankeiBiz(2013年4月16日)
  7. ^ トヨタ紡織、BMWからシート初受注-樹脂骨格のEV向け
  8. ^ トヨタ紡織、企業内託児所を開設
  9. ^ トヨタ紡織が航空機シート 全日空が共同開発、6月から使用
  10. ^ 2015年11月1日付組織変更および人事異動について~競争力強化に向けたシート骨格機構部品事業集約~
  11. ^ トヨタ紡織、欧州における事業再編~内装事業の一部売却とコア事業で合弁会社を設立~
  12. ^ 「トヨタ紡織、マツダ系2社と米に共同出資会社」 日本経済新聞ニュースサイト(2019年9月3日)2019年11月14日閲覧
  13. ^ トヨタ紡織、刈谷本社に歴史未来館が完成し、 一般見学の予約受付を開始”. トヨタ紡織. 2024年6月29日閲覧。
  14. ^ かつては金曜日もスポンサーだった。

関連項目

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外部リンク

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