ノーベル化学賞

ノーベル賞の授賞部門のひとつ

ノーベル化学賞ノーベルかがくしょうスウェーデン語: Nobelpriset i kemi)は、ノーベル賞の一部門。アルフレッド・ノーベルの遺言によって創設された5部門のうちの一つ。自然科学分野で最も権威ある賞とされる[1]。この賞は化学の分野において重要な発見あるいは改良を成し遂げた人物に授与される。

ノーベル化学賞
受賞対象化学
会場ストックホルム
 スウェーデン
主催スウェーデン王立科学アカデミー
初回1901年
最新回2024年
最新受賞者デイヴィッド・ベイカー
デミス・ハサビス
ジョン・M・ジャンパー
公式サイトhttps://www.nobelprize.org/

他方で平和賞ほどではないが、戦争で化学兵器の研究に関わった化学者が受賞したことで大きな論争になったこともある(フリッツ・ハーバーなど)。

ノーベル化学賞のメダルは、表面にはアルフレッド・ノーベルの横顔(各賞共通)、裏面には宝箱を持ち雲の中から現れた自然の女神のベールを科学の神(科学のゲニウス)が持ち上げて素顔を眺めている姿がデザインされている(物理学賞と共通)[2]

歴代受賞者

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1900年代

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年度 受賞者名 国籍 受賞理由
1901年   ヤコブス・ヘンリクス・ファント・ホッフ
Jacobus Henricus van 't Hoff
  オランダ 化学熱力学の法則、溶液の浸透圧の発見
1902年   エミール・フィッシャー
Hermann Emil Fischer
  ドイツ帝国 糖類およびプリン誘導体の合成
1903年   スヴァンテ・アレニウス
Svante August Arrhenius
  スウェーデン 電解質溶液理論の研究
1904年   ウィリアム・ラムゼー
Sir William Ramsay
  イギリス 空気中の希ガス元素の発見と周期律におけるその位置の決定
1905年   アドルフ・フォン・バイヤー
Johann Friedrich Wilhelm Adolf von Baeyer
  ドイツ帝国 有機染料およびヒドロ芳香族化合物の研究
1906年   アンリ・モアッサン
Henri Moissan
  フランス共和国 フッ素の研究と分離、およびモアッサン電気炉の製作
1907年   エドゥアルト・ブフナー
Eduard Buchner
  ドイツ帝国 化学・生物学的諸研究および無細胞的発酵の発見
1908年   アーネスト・ラザフォード
Ernest Rutherford
  イギリス
  ニュージーランド
元素の崩壊、放射性物質の化学に関する研究
1909年   ヴィルヘルム・オストヴァルト
Friedrich Wilhelm Ostwald
  ドイツ帝国 触媒作用、化学平衡および反応速度に関する研究

1910年代

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年度 受賞者名 国籍 受賞理由
1910年   オットー・ヴァラッハ
Otto Wallach
  ドイツ帝国 脂環式化合物の先駆的研究
1911年   マリ・キュリー
Marie Skłodowska-Curie
 ポーランド立憲王国  ロシア帝国

  フランス共和国

ラジウムおよびポロニウムの発見とラジウムの性質およびその化合物の研究
1912年   ヴィクトル・グリニャール
François Auguste Victor Grignard
  フランス共和国 グリニャール試薬の発見
  ポール・サバティエ
Paul Sabatier
  フランス共和国 微細な金属粒子を用いる有機化合物水素化法の開発
1913年   アルフレート・ヴェルナー
Alfred Werner
  スイス 分子内原子の結合研究
1914年   セオドア・リチャーズ
Theodore William Richards
  アメリカ合衆国 原子量の精密測定に関する研究
1915年   リヒャルト・ヴィルシュテッター
Richard Martin Willstätter
  ドイツ帝国 植物色素物質(クロロフィル)に関する研究
1916年 該当者なし
1917年 該当者なし
1918年   フリッツ・ハーバー
Fritz Haber
  ドイツ帝国 アンモニア合成法(ハーバー・ボッシュ法)の開発
1919年 該当者なし

1920年代

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年度 受賞者名 国籍 受賞理由
1920年   ヴァルター・ネルンスト
Walther Hermann Nernst
  ドイツ国 熱化学の研究
1921年   フレデリック・ソディ
Frederick Soddy
  イギリス 放射性物質の化学に関する研究
1922年   フランシス・アストン
Francis William Aston
  イギリス 非放射性元素における同位体の発見と質量分析器の開発
1923年   フリッツ・プレーグル
Fritz Pregl
  オーストリア 有機化合物の微量分析法の開発
1924年 該当者なし
1925年   リヒャルト・ジグモンディ
Richard Adolf Zsigmondy
  ドイツ国
  ハンガリー王国
コロイド溶液の研究およびコロイド化学の確立
1926年   テオドール・スヴェドベリ
Theodor Svedberg
  スウェーデン 分散系に関する研究
1927年   ハインリッヒ・ヴィーラント
Heinrich Otto Wieland
  ドイツ国 胆汁酸とその類縁物質の構造研究
1928年   アドルフ・ヴィンダウス
Adolf Otto Reinhold Windaus
  ドイツ国 ステリン類の構造およびそのビタミン類との関連性についての研究
1929年   アーサー・ハーデン
Arthur Harden
  イギリス 糖類発酵研究
  ハンス・フォン・オイラー=ケルピン
Hans Karl August Simon von Euler-Chelpin
  スウェーデン  ドイツ国

1930年代

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年度 受賞者名 国籍 受賞理由
1930年   ハンス・フィッシャー
Hans Fischer
  ドイツ国 ヘミンクロロフィルの構造研究、特にヘミンの合成
1931年   カール・ボッシュ
Carl Bosch
  ドイツ国 高圧化学的方法の発明と開発
  フリードリッヒ・ベルギウス
Friedrich Bergius
  ドイツ国
1932年   アーヴィング・ラングミュア
Irving Langmuir
  アメリカ合衆国 界面化学の研究
1933年 該当者なし
1934年   ハロルド・ユーリー
Harold Clayton Urey
  アメリカ合衆国 重水素の発見
1935年   フレデリック・ジョリオ=キュリー
Frédéric Joliot-Curie
  フランス共和国 人工放射性元素の発見
  イレーヌ・ジョリオ=キュリー
Irène Joliot-Curie
  フランス共和国
1936年   ピーター・デバイ
Peter Joseph William Debye
  オランダ 双極子モーメントおよびX線電子線回折による分子構造の研究
1937年   ウォルター・ハース
Walter Norman Haworth
  イギリス 炭水化物およびビタミンCの構造研究
  パウル・カラー
Paul Karrer
  スイス カロテノイド類、フラビン類、ビタミンAおよびB2に関する研究
1938年   リヒャルト・クーン
Richard Kuhn
  ドイツ国 カロテノイド類、ビタミン類についての研究
1939年   アドルフ・ブーテナント
Adolf Friedrich Johann Butenandt
  ドイツ国 性ホルモンの研究
  レオポルト・ルジチカ
Leopold Ružička
  スイス ポリメチレン類およびテルペン類の研究

1940年代

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年度 受賞者名 国籍 受賞理由
1940年 該当者なし
1941年 該当者なし
1942年 該当者なし
1943年   ゲオルク・ド・ヘヴェシー
George de Hevesy
  ハンガリー王国 化学反応研究におけるトレーサーとしての同位体の応用研究
1944年   オットー・ハーン
Otto Hahn
  ドイツ国 原子核分裂の発見
1945年   アルトゥーリ・ヴィルタネン
Artturi Ilmari Virtanen
  フィンランド 農業化学および栄養化学における研究と発明、特に飼料保存法の開発
1946年   ジェームズ・サムナー
James Batcheller Sumner
  アメリカ合衆国 酵素結晶化の発見
  ジョン・ノースロップ
John Howard Northrop
  アメリカ合衆国 酵素とウイルスタンパク質の結晶化
  ウェンデル・スタンリー
Wendell Meredith Stanley
  アメリカ合衆国
1947年   ロバート・ロビンソン
Sir Robert Robinson
  イギリス アルカロイドの研究
1948年   ウィルヘルム・ティセリウス
Arne Wilhelm Kaurin Tiselius
  スウェーデン 電気泳動装置の考案および血清タンパクの複合性に関する研究
1949年 ウイリアム・ジオーク
William Francis Giauque
  アメリカ合衆国 化学熱力学への貢献、特に極低温における物性の研究

1950年代

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年度 受賞者名 国籍 受賞理由
1950年   オットー・ディールス
Otto Paul Hermann Diels
  西ドイツ ディールス・アルダー反応の発見とその応用
  クルト・アルダー
Kurt Alder
  西ドイツ
1951年   エドウィン・マクミラン
Edwin Mattison McMillan
  アメリカ合衆国 超ウラン元素の発見
  グレン・シーボーグ
Glenn Theodore Seaborg
  アメリカ合衆国
1952年   アーチャー・マーティン
Archer John Porter Martin
  イギリス 分配クロマトグラフィーの開発およびその応用
  リチャード・シング
Richard Laurence Millington Synge
  イギリス
1953年   ヘルマン・シュタウディンガー
Hermann Staudinger
  西ドイツ 鎖状高分子化合物の研究
1954年   ライナス・ポーリング
Linus Carl Pauling
  アメリカ合衆国 化学結合の本性、ならびに複雑な分子の構造研究
1955年   ヴィンセント・デュ・ヴィニョー
Vincent du Vigneaud
  アメリカ合衆国 硫黄を含む生体物質(特にオキシトシンバソプレッシン)の構造決定と全合成
1956年   シリル・ヒンシェルウッド
Sir Cyril Norman Hinshelwood
  イギリス 気相系の化学反応速度論(特に連鎖反応)に関する研究
  ニコライ・セミョーノフ
Nikolay Nikolayevich Semyonov
  ソビエト連邦
1957年   アレクサンダー・トッド
VLord (Alexander Robertus) Todd
  イギリス ヌクレオチドとその補酵素に関する研究
1958年   フレデリック・サンガー
Frederick Sanger
  イギリス インスリンの構造研究
1959年   ヤロスラフ・ヘイロフスキー
Jaroslav Heyrovský
  チェコスロバキア ポーラログラフィーの理論および発見

1960年代

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年度 受賞者名 国籍 受賞理由
1960年 ウィラード・リビー
Willard Frank Libby
  アメリカ合衆国 炭素14による年代測定法の研究
1961年   メルヴィン・カルヴィン
Melvin Calvin
  アメリカ合衆国 植物における光合成の研究
1962年   マックス・ペルーツ
Max Ferdinand Perutz
  イギリス 球状タンパク質の構造研究
  ジョン・ケンドリュー
John Cowdery Kendrew
  イギリス
1963年   カール・ツィーグラー
Karl Ziegler
  西ドイツ 新しい触媒を用いた重合法の発見とその基礎的研究
  ジュリオ・ナッタ
Giulio Natta
  イタリア
1964年 ドロシー・ホジキン
Dorothy Crowfoot Hodgkin
  イギリス X線回折法による生体物質の分子構造の決定
1965年   ロバート・ウッドワード
Robert Burns Woodward
  アメリカ合衆国 有機合成化学に対する顕著な貢献
1966年   ロバート・マリケン
Robert Sanderson Mulliken
  アメリカ合衆国 分子軌道法による化学結合および分子の電子構造に関する研究
1967年   マンフレート・アイゲン
Manfred Eigen
  西ドイツ 短時間エネルギーパルスによる高速化学反応の研究
  ロナルド・ノーリッシュ
Ronald George Wreyford Norrish
  イギリス
  ジョージ・ポーター
George Porter
  イギリス
1968年   ラルス・オンサーガー
Lars Onsager
  アメリカ合衆国
  ノルウェー
不可逆過程熱力学の研究
1969年 デレック・バートン
Derek Harold Richard Barton
  イギリス 分子立体配座概念の確立
  オッド・ハッセル
Odd Hassel
  ノルウェー

1970年代

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年度 受賞者名 国籍 受賞理由
1970年   ルイ・ルロワール
Luis Federico Leloir
  アルゼンチン 糖ヌクレオチドの発見と糖生合成におけるその役割についての研究
1971年   ゲルハルト・ヘルツベルク
Gerhard Herzberg
  カナダ
  西ドイツ
遊離基の電子構造と幾何学的構造の研究
1972年   クリスチャン・アンフィンセン
Christian Boehmer Anfinsen
  アメリカ合衆国 リボヌクレアーゼ分子のアミノ酸配列の決定
スタンフォード・ムーア
Stanford Moore
  アメリカ合衆国 リボヌクレアーゼ分子の活性中心の構造に関する研究
ウィリアム・スタイン
William Howard Stein
  アメリカ合衆国
1973年 エルンスト・フィッシャー
Ernst Otto Fischer
  西ドイツ サンドイッチ構造を持つ有機金属化合物の研究
  ジェフリー・ウィルキンソン
Geoffrey Wilkinson
  イギリス
1974年   ポール・フローリー
Paul John Flory
  アメリカ合衆国 高分子化学の理論、実験両面にわたる基礎研究
1975年   ジョン・コーンフォース
John Warcup Cornforth
  オーストラリア  イギリス 酵素による触媒反応立体化学的研究
  ウラジミール・プレローグ
Vladimir Prelog
  スイス 有機分子および有機反応の立体化学的研究
1976年   ウィリアム・リプスコム
William Nunn Lipscomb, Jr.
  アメリカ合衆国 ボランの構造研究
1977年   イリヤ・プリゴジン
Ilya Prigogine
  ベルギー 非平衡熱力学、特に散逸構造の研究
1978年 ピーター・ミッチェル
Peter Dennis Mitchell
  イギリス 生体膜におけるエネルギー転換の研究
1979年 ハーバート・ブラウン
Herbert Charles Brown
  アメリカ合衆国 新しい有機合成法の開発
ゲオルク・ウィッティヒ
Georg Wittig
  西ドイツ

1980年代

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年度 受賞者名 国籍 受賞理由
1980年   ポール・バーグ
Paul Berg
  アメリカ合衆国 遺伝子工学の基礎としての核酸生化学的研究
  ウォルター・ギルバート
Walter Gilbert
  アメリカ合衆国 核酸の塩基配列の決定
  フレデリック・サンガー
Frederick Sanger
  イギリス
1981年   福井謙一
Kenichi Fukui
  日本 化学反応過程の理論的研究
  ロアルド・ホフマン
Roald Hoffmann
  アメリカ合衆国
  ポーランド
1982年   アーロン・クルーグ
Aaron Klug
  イギリス 電子線結晶学の開発と核酸タンパク質複合体の立体構造の研究
1983年   ヘンリー・タウベ
Henry Taube
  アメリカ合衆国 金属錯体電子遷移反応機構の解明
1984年   ロバート・メリフィールド
Robert Bruce Merrifield
  アメリカ合衆国 固相反応によるペプチド化学合成法の開発
1985年   ハーバート・ハウプトマン
Herbert Aaron Hauptman
  アメリカ合衆国 結晶構造を直接決定する方法の確立
  ジェローム・カール
Jerome Karle
  アメリカ合衆国
1986年   ダドリー・ハーシュバック
Dudley Robert Herschbach
  アメリカ合衆国 化学反応素過程の動力学的研究
  李遠哲
Yuan Tseh Lee
  アメリカ合衆国
  中華民国
  ジョン・ポラニー
John Charles Polanyi
  カナダ
  ハンガリー
1987年 ドナルド・クラム
Donald James Cram
  アメリカ合衆国 高選択的に構造特異的な相互作用をする分子(クラウン化合物)の開発と応用
  ジャン=マリー・レーン
Jean-Marie Lehn
  フランス
チャールズ・ペダーセン
Charles John Pedersen
  アメリカ合衆国
1988年   ヨハン・ダイゼンホーファー
Johann Deisenhofer
  西ドイツ 光合成反応中心の三次元構造の決定
  ロベルト・フーバー
Robert Huber
  西ドイツ
  ハルトムート・ミヒェル
Hartmut Michel
  西ドイツ
1989年   シドニー・アルトマン
Sidney Altman
  カナダ
  アメリカ合衆国
RNA触媒機能の発見
  トーマス・チェック
Thomas Robert Cech
  アメリカ合衆国

1990年代

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年度 受賞者名 国籍 受賞理由
1990年   イライアス・コーリー
Elias James Corey
  アメリカ合衆国 有機合成理論および方法論の開発
1991年   リヒャルト・エルンスト
Richard Robert Ernst
  スイス 高分解能NMRの開発への貢献
1992年   ルドルフ・マーカス
Rudolph Arthur Marcus
  アメリカ合衆国
  カナダ
溶液中の電子移動反応理論への貢献
1993年   キャリー・マリス
Kary Banks Mullis
  アメリカ合衆国 DNA化学での手法開発への貢献(PCR法の発明)
  マイケル・スミス
Michael Smith
  カナダ DNA化学での手法開発への貢献(オリゴヌクレオチドによる部位特異的突然変異法の確立およびそのタンパク質研究への発展に対する基礎的貢献)
1994年   ジョージ・オラー
George Andrew Olah
  アメリカ合衆国
  ハンガリー
カルボカチオン化学への貢献
1995年   パウル・クルッツェン
Paul Jozef Crutzen
  オランダ 大気化学、特にオゾンの生成と分解に関する研究
  マリオ・モリーナ
Mario Jose Molina
  アメリカ合衆国
  シャーウッド・ローランド
Frank Sherwood Rowland
  アメリカ合衆国
1996年   ロバート・カール
Robert Floyd Curl Jr.
  アメリカ合衆国 フラーレン (C60) の発見
  ハロルド・クロトー
Harold Walter Kroto
  イギリス
  リチャード・スモーリー
Richard Errett Smalley
  アメリカ合衆国
1997年   ポール・ボイヤー
Paul Delos Boyer
  アメリカ合衆国 アデノシン三リン酸 (ATP) の合成の基礎となる酵素機構の解明
  ジョン・E・ウォーカー
John Ernest Walker
  イギリス
  イェンス・スコウ
Jens Christian Skou
  デンマーク イオン輸送酵素、Na+, K+-ATPアーゼの最初の発見
1998年   ウォルター・コーン
Walter Kohn
  アメリカ合衆国 密度汎関数法の開発
  ジョン・ポープル
John Anthony Pople
  イギリス 量子化学における計算化学的方法の開発
1999年   アハメッド・ズウェイル
Ahmed Hassan Zewail
  アメリカ合衆国
  エジプト
フェムト秒分光学を用いた化学反応の遷移状態の研究

2000年代

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年度 受賞者名 国籍 受賞理由
2000年   アラン・ヒーガー
Alan Jay Heeger
  アメリカ合衆国 導電性高分子の発見と開発
  アラン・マクダイアミッド
Alan Graham MacDiarmid
  アメリカ合衆国
  ニュージーランド
  白川英樹
Hideki Shirakawa
  日本
2001年 ウィリアム・ノールズ
William Standish Knowles
  アメリカ合衆国 不斉触媒による水素化反応の研究
  野依良治
Ryoji Noyori
  日本
  バリー・シャープレス
Karl Barry Sharpless
  アメリカ合衆国 不斉触媒による酸化反応の研究
2002年   ジョン・フェン
John Bennett Fenn
  アメリカ合衆国 生体高分子の同定および構造解析のための手法の開発(生体高分子の質量分析法のための穏和な脱離イオン化法の開発)
  田中耕一
Koichi Tanaka
  日本
  クルト・ヴュートリッヒ
Kurt Wüthrich
  スイス 生体高分子の同定および構造解析のための手法の開発(溶液中での生体高分子の3次元構造の決定に関する核磁気共鳴分光法の開発)
2003年   ピーター・アグレ
Peter Agre
  アメリカ合衆国 細胞膜に存在するチャネルに関する発見
アクアポリンの発見)
  ロデリック・マキノン
Roderick MacKinnon
  アメリカ合衆国 細胞膜に存在するチャネルに関する発見
イオンチャネルの構造および機構の研究)
2004年   アーロン・チカノーバー
Aaron Ciechanover
  イスラエル ユビキチンを介したタンパク質分解の発見
  アブラム・ハーシュコ
Avram Hershko
  イスラエル
  アーウィン・ローズ
Irwin Rose
  アメリカ合衆国
2005年   イヴ・ショーヴァン
Yves Chauvin
  フランス 有機合成におけるメタセシス法の開発
  ロバート・グラブス
Robert Howard Grubbs
  アメリカ合衆国
  リチャード・シュロック
Richard Royce Schrock
  アメリカ合衆国
2006年   ロジャー・コーンバーグ
Roger David Kornberg
  アメリカ合衆国 真核生物における転写の研究
2007年   ゲルハルト・エルトル
Gerhard Ertl
  ドイツ 固体表面の化学反応過程の研究
2008年   下村脩
Osamu Shimomura
  日本 緑色蛍光タンパク質 (GFP) の発見と開発
  マーティン・チャルフィー
Martin Lee Chalfie
  アメリカ合衆国
  ロジャー・Y・チエン
Roger Yonchien Tsien
  アメリカ合衆国
2009年   ヴェンカトラマン・ラマクリシュナン
Venkatraman Ramakrishnan
  アメリカ合衆国
  インド
  イギリス
リボソームの構造と機能の研究
  トマス・A・スタイツ
Thomas Arthur Steitz
  アメリカ合衆国
  アダ・ヨナス
Ada E. Yonath
  イスラエル

2010年代

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年度 受賞者名 国籍 受賞理由
2010年   リチャード・ヘック
Richard Fred Heck
  アメリカ合衆国 有機合成におけるパラジウム触媒クロスカップリング
  根岸英一
Ei-ichi Negishi
  日本
  鈴木章
Akira Suzuki
  日本
2011年   ダン・シェヒトマン
Dan Shechtman
  イスラエル
  アメリカ合衆国
準結晶の発見
2012年   ロバート・レフコウィッツ
Robert Joseph Lefkowitz
  アメリカ合衆国 Gタンパク質共役受容体の研究[3]
  ブライアン・コビルカ
Brian Kent Kobilka
  アメリカ合衆国
2013年   マーティン・カープラス
Martin Karplus
  アメリカ合衆国
  オーストリア
複雑な化学系のためのマルチスケールモデルの開発[4]
  マイケル・レヴィット
Michael Levitt
  アメリカ合衆国
  イギリス
  イスラエル
  アリー・ウォーシェル
Arieh Warshel
  アメリカ合衆国
  イスラエル
2014年   エリック・ベツィグ
Eric Betzig
  アメリカ合衆国 超高解像度蛍光顕微鏡の開発[5]
  シュテファン・ヘル
Stefan Hell
  ドイツ
  ルーマニア
  ウィリアム・モーナー
William E. Moerner
  アメリカ合衆国
2015年   トマス・リンダール
Tomas Lindahl
  スウェーデン
  イギリス
DNA修復の仕組みの研究[6]
  ポール・モドリッチ
Paul L. Modrich
  アメリカ合衆国
  アジズ・サンジャル
Aziz Sancar
  アメリカ合衆国
  トルコ
2016年   ジャン=ピエール・ソヴァージュ
Jean-Pierre Sauvage
  フランス 分子マシンの設計と合成[7]
  フレイザー・ストッダート
Fraser Stoddart
  イギリス
  アメリカ合衆国
  ベルナルト・L・フェリンハ
Ben Feringa
  オランダ
2017年   ジャック・ドゥボシェ
Jacques Dubochet
  スイス 溶液中で生体分子を高分解能構造測定するためのクライオ電子顕微鏡の開発[8][9]
  ヨアヒム・フランク
Joachim Frank
  ドイツ
  アメリカ合衆国
  リチャード・ヘンダーソン
Richard Henderson
  イギリス
2018年   フランシス・アーノルド
Frances Arnold
  アメリカ合衆国 酵素の指向性進化法の開発[10]
  グレゴリー・ウィンター
Greg Winter
  イギリス ペプチドおよび抗体ファージディスプレイ法の開発[11]
  ジョージ・P・スミス
George Smith
  アメリカ合衆国
2019年   ジョン・グッドイナフ
John B. Goodenough
  アメリカ合衆国 リチウムイオン二次電池の開発
  スタンリー・ウィッティンガム
M. Stanley Whittingham
  イギリス
  アメリカ合衆国
  吉野彰
Akira Yoshino
  日本

2020年代

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年度 受賞者名 国籍 受賞理由
2020年   エマニュエル・シャルパンティエ
Emmanuelle Charpentier
  フランス ゲノム編集手法の開発
  ジェニファー・ダウドナ
Jennifer Doudna
  アメリカ合衆国
2021年   ベンジャミン・リスト
Benjamin List
  ドイツ 不斉有機触媒の開発
  デイヴィッド・マクミラン
David MacMillan
  イギリス
  アメリカ合衆国
2022年   キャロライン・ベルトッツィ
Carolyn R. Bertozzi
  アメリカ合衆国 クリックケミストリー生体直交化学の開発
  モーテン・P・メルダル
Morten P. Meldal
  デンマーク
  バリー・シャープレス
Karl Barry Sharpless
  アメリカ合衆国
2023年   ムンジ・バウェンディ
Moungi Bawendi
  チュニジア
  フランス
  アメリカ合衆国
量子ドットの発見と合成
  ルイ・ブラス
Louis E. Brus
  アメリカ合衆国
  アレクセイ・エキモフ
Alexey Ekimov
  ロシア
2024年   デイヴィッド・ベイカー
David Baker
  アメリカ合衆国 コンピュータによるタンパク質設計手法の開発[12]
  デミス・ハサビス
Demis Hassabis
  イギリス タンパク質構造予測プログラムの開発[12]
  ジョン・M・ジャンパー   アメリカ合衆国

脚注

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  1. ^ 日本放送協会. “記録で見るノーベル賞|まるわかりノーベル賞2018|NHK NEWS WEB”. www3.nhk.or.jp. 2023年10月1日閲覧。
  2. ^ ノーベル賞のメダル”. アワードプレス. 2017年10月4日閲覧。
  3. ^ The Nobel Prize in Chemistry 2012”. Nobel Foundation. 2013年10月12日閲覧。
  4. ^ The Nobel Prize in Chemistry 2013”. Nobel Foundation. 2013年10月12日閲覧。
  5. ^ The Nobel Prize in Chemistry 2014”. Nobel Foundation. 2014年10月12日閲覧。
  6. ^ The Nobel Prize in Chemistry 2015”. Nobel Foundation. 2015年10月7日閲覧。
  7. ^ The Nobel Prize in Chemistry 2016”. Nobel Foundation. 2016年10月5日閲覧。
  8. ^ The 2017 Nobel Prize in Chemistry - Press Release”. www.nobelprize.org (2017年10月4日). 2017年10月4日閲覧。
  9. ^ “Nobel Prize in Chemistry Awarded for Cryo-Electron Microscopy”. The New York Times. (2017年10月4日). https://www.nytimes.com/2017/10/04/science/nobel-prize-chemistry.html 2017年10月4日閲覧。 
  10. ^ The Nobel Prize in Chemistry 2018”. Nobel Foundation. 2018年10月3日閲覧。
  11. ^ The Nobel Prize in Chemistry 2018”. Nobel Foundation. 2018年10月3日閲覧。
  12. ^ a b The Nobel Prize in Chemistry 2024”. The Nobel Prize (2024年10月9日). 2024年10月9日時点のオリジナルよりアーカイブ2024年10月9日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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