第1高射特科団

陸上自衛隊の部隊

第1高射特科団(だいいちこうしゃとっかだん、JGSDF 1st Antiaircraft Artillery Brigade)は北海道千歳市の東千歳駐屯地に団本部が駐屯する北部方面隊直轄の高射特科部隊で陸上自衛隊高射特科団のひとつ。

第1高射特科団
第1高射特科団の主力装備である改良ホーク
創設 1972年(昭和47年)3月24日
所属政体 日本の旗 日本
所属組織 陸上自衛隊
部隊編制単位
兵科 高射特科
兵種/任務 防空
所在地 北海道 千歳市
編成地 東千歳
上級単位 北部方面隊
担当地域 北海道
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概要

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北海道全般の防空を主任務とする。西部方面隊第2高射特科団とともに陸上自衛隊では最大の勢力をもつ高射特科部隊である。

1972年(昭和47年)3月24日、第4高射特科群が編成され、北海道には従来あった第1高射特科群とあわせて2個のホーク部隊が配置されたことからこれらを一元的に運用を図るために新編された。

沿革

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第1高射団

第1高射特科団

  • 1976年(昭和51年)8月20日:第1高射団が第1高射特科団に称号変更[1]
  • 1985年(昭和60年)
    • 7月1日:第301無線誘導機隊が下志津駐屯地から静内分屯地に移駐。
    • 7月15日:第301無線誘導機隊と第302無線誘導機隊を統合し、新たに第301無線誘導機隊を編成。第302無線誘導機隊を廃止[1]
  • 1989年(平成元年)3月24日:第101無人偵察機隊が編成完結[1]。第301無線誘導機隊を廃止。
  • 2000年(平成12年)3月28日:後方支援体制変換に伴い、整備部門を北部方面後方支援隊第101高射直接支援大隊へ移管。
  • 2019年(平成31年)3月26日:第101無人偵察機隊を廃止し、第101無人標的機隊を新編。
  • 2024年(令和06年)3月21日:第1高射特科群第302高射中隊が北千歳駐屯地から東千歳駐屯地に移駐[2]

編成・駐屯地

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編成
  • 第1高射特科団本部
  • 第1高射特科団本部付隊「1高団-本」
  • 第1高射特科群
    • 第1高射特科群本部
    • 本部管理中隊「1高群-本」
    • 第301高射中隊
    • 第302高射中隊
    • 第303高射中隊
    • 第304高射中隊
    • 第301高射搬送通信中隊
  • 第4高射特科群
    • 第4高射特科群本部
    • 本部管理中隊
    • 第315高射中隊
    • 第316高射中隊
    • 第317高射中隊
    • 第318高射中隊
    • 第304高射搬送通信中隊
  • 第101無人標的機隊
駐屯地

整備支援部隊

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  • 北部方面後方支援隊第101高射直接支援大隊(東千歳駐屯地):2000年(平成12年)3月28日から
    • 整備隊(東千歳駐屯地):団直轄部隊を支援。
    • 第1直接支援中隊(島松駐屯地):第1高射特科群を支援。
    • 第2直接支援中隊(名寄駐屯地):第4高射特科群を支援。

主要幹部

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官職名 階級 氏名 補職発令日 前職
第1高射特科団長 陸将補 貴島康二 2022年12月23日 中部方面総監部幕僚副長
副団長 1等陸佐 末永吉孝 2023年12月01日 東部方面総監部監察官
高級幕僚 1等陸佐 佐々木誠 2022年12月23日 陸上自衛隊教育訓練研究本部
※2024年1月1日 1等陸佐昇任
歴代の第1高射団長
(陸将補)
氏名 在職期間 出身校・期 前職 後職
01 望月眞七 1972年03月24日 - 1973年07月15日 陸士53期・
陸大60期
第1特科団副団長 陸上幕僚監部
→1973年7月31日 退職
02 矢嶋仁 1973年07月16日 - 1975年07月15日
※1974年01月01日 陸将補昇任
陸士54期 陸上自衛隊幹部学校総務部長
(1等陸佐)
陸上幕僚監部付
→1976年1月1日 退職
03 南部睦憲 1975年07月16日 - 1976年08月19日
※1976年07月01日 陸将補昇任
陸士58期 第1高射団副団長
(1等陸佐)
第1高射特科団長
歴代の第1高射特科団長
(陸将補)
氏名 在職期間 出身校・期 前職 後職
01 南部睦憲 1976年08月20日 - 1977年07月31日 陸士58期 第1高射団長 陸上自衛隊高射学校副校長
兼 同校企画室長
02 島田敏彦 1977年08月01日 - 1980年03月16日
※1978年01月01日 陸将補昇任
陸士59期 第13師団司令部幕僚長
(1等陸佐)
第7師団司令部付
→1980年5月1日 退職
03 中川芳一 1980年03月17日 - 1982年01月10日
※1981年01月01日 陸将補昇任
鹿児島大学
昭和28年卒
陸上幕僚監部防衛部研究課長
(1等陸佐)
陸上自衛隊幹部学校副校長
兼 同校企画室長
04 冨田定幸 1982年01月11日 - 1983年07月31日
※1982年07月01日 陸将補昇任
防大1期 第8高射特科群
青野原駐とん地司令
(1等陸佐)
陸上幕僚監部人事部厚生課長
05 関谷道春 1983年08月01日 - 1985年08月07日
※1984年03月16日 陸将補昇任
防大1期 統合幕僚会議事務局第2幕僚室勤務
(1等陸佐)
陸上自衛隊高射学校副校長
兼 同校企画室長
06 村田純一 1985年08月08日 - 1987年07月06日 防大2期 陸上幕僚監部教育訓練部訓練課長 陸上自衛隊少年工科学校
武山駐屯地司令
07 渡邊滋 1987年07月07日 - 1988年07月06日 防大3期 自衛隊札幌地方連絡部 東北方面総監部幕僚長
仙台駐屯地司令
08 黒柳彰久 1988年07月07日 - 1990年07月08日 防大5期 西部方面総監部幕僚副長 統合幕僚会議事務局第5幕僚室長
09 佐々木英嗣 1990年07月09日 - 1992年06月15日 防大7期 中部方面総監部幕僚副長 西部方面総監部幕僚長
健軍駐屯地司令
10 森岡薫 1992年06月16日 - 1995年03月22日 早稲田大学
昭和38年卒
陸上幕僚監部監理部総務課長 陸上自衛隊高射学校長
下志津駐屯地司令
11 井本敏夫 1995年03月23日 - 1997年12月07日
※1996年07月01日 陸将補昇任
防大11期 自衛隊沖縄地方連絡部
(1等陸佐)
陸上自衛隊幹部学校副校長
12 藤本四郎 1997年12月08日 - 2000年06月29日
※1998年10月01日 陸将補昇任
防大12期 陸上自衛隊高射学校副校長
兼 企画室長
(1等陸佐)
陸上自衛隊関東補給処
霞ヶ浦駐屯地司令
13 武田正徳 2000年06月30日 - 2002年03月21日
※2001年12月03日 陸将補昇任
法政大学
昭和49年卒
陸上幕僚監部人事部援護業務課長
(1等陸佐)
陸上自衛隊少年工科学校長
兼 武山駐屯地司令
14 宗像久男 2002年03月22日 - 2003年03月26日 防大18期 北部方面総監部幕僚副長 陸上幕僚監部防衛部長
15 伊藤隆 2003年03月27日 - 2005年12月04日
※2003年12月05日 陸将補昇任
防大19期 北部方面総監部防衛部長
(1等陸佐)
北部方面総監部幕僚副長
16 土谷貴史 2005年12月05日 - 2008年07月31日 防大19期 自衛隊愛知地方連絡部
(1等陸佐)
陸上自衛隊高射学校長
兼 下志津駐屯地司令
17 小原繁 2008年08月01日 - 2010年03月28日 中央大学
昭和52年卒
第10師団副師団長
守山駐屯地司令
退職
18 住田和明 2010年03月29日 - 2011年08月04日 防大28期 陸上幕僚監部防衛部防衛課長 中部方面総監部幕僚副長
19 飯盛進 2011年08月05日 - 2013年03月27日 防大29期 陸上幕僚監部人事部厚生課長 陸上自衛隊高射学校長
兼 下志津駐屯地司令
20 權藤三千蔵 2013年03月28日 - 2015年08月03日 防大29期 陸上幕僚監部装備部開発課長 防衛監察本部監察官
21 木口雄司 2015年08月04日 - 2016年12月19日 防大32期 東北方面総監部人事部長 陸上自衛隊開発実験団
22 宮本久徳 2016年12月20日 - 2019年03月31日 防大33期 西部方面総監部防衛部長 陸上自衛隊高射学校長
兼 下志津駐屯地司令
23 髙木勝也 2019年04月01日 - 2020年12月21日 防大33期 統合幕僚監部総務部総務課長 第9師団副師団長
青森駐屯地司令
24 久保勝裕 2020年12月22日 - 2022年12月22日 防大38期 陸上自衛隊教育訓練研究本部
総合企画部総合企画課長
自衛隊沖縄地方協力本部
25 貴島康二 2022年12月23日 - 防大36期 中部方面総監部幕僚副長

脚注

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  1. ^ a b c d e 北部方面隊 五十年のあゆみ
  2. ^ 陸上自衛隊 北千歳駐屯地 【公式】 [@kitachitose_STA] (2024年4月1日). "第1高射特科群第302高射中隊は、令和6年3月21日をもって東千歳駐屯地に移駐となりました。". X(旧Twitter)より2024年4月1日閲覧

関連項目

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外部リンク

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