小柳奈穂子
日本の演出家
(小柳菜穂子から転送)
略歴
編集人物・エピソード
編集長野県松本市で出生、東京で育ち、4歳から10歳まで大阪で暮らした[3]。
小学生の頃からインドア派で、童話、文豪もの、SF、少女漫画、ミステリーなど手当たり次第に本を読んでいた[1]。小劇場系の芝居やMGMのミュージカル映画などを好んでいた[5]。
高校3年生のとき、先輩から借りた小池修一郎演出の『PUCK』のビデオを観て衝撃を受けた[2][5]。男役という非日常の存在が、日本人が日本語で歌うミュージカルの違和感を取り払い、独特のリアリティーを実現する面白さに魅せられたという[3]。
小池修一郎の出身校である慶應義塾大学に進学し[2]、大学時代は小劇場でプロデューサーなど制作に3年間携わっていた[1]。
宝塚歌劇団での舞台作品
編集作・演出
編集- ロマンティック・ミュージカル『めぐり会いは再び -My only shinin' star-』(2011年 星組 主演:柚希礼音)[6]*大劇場デビュー作
- ロマンティック・ミュージカル『めぐり会いは再び 2nd 〜Star Bride〜』(2012年 - 2013年 星組 主演:柚希礼音)
- ミュージカル『Shall we ダンス?』(2013年 - 2014年 雪組 主演:壮一帆)
- ミュージカル『ルパン三世 -王妃の首飾りを追え!-』(2015年 雪組 主演:早霧せいな)
- ミュージカル・コメディ『幕末太陽傳』(2017年 雪組 主演:早霧せいな)
- ミュージカル・オリエント『天は赤い河のほとり』(2018年 宙組 主演:真風涼帆)
- ミュージカル・フルコース『GOD OF STARS -食聖-』(2019年 星組 主演:紅ゆずる)
- ミュージカル浪漫『はいからさんが通る』(2020年 花組 主演:柚香光)[7]
- ミュージカル・キネマ『今夜、ロマンス劇場で』(2022年 月組 主演:月城かなと)
- ミュージカル・エトワール『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)-』(2022年 星組 主演:礼真琴)
- オペレッタ・ジャパネスク『鴛鴦歌合戦(おしどりうたがっせん)』(2023年 花組 主演:柚香光)[8]
その他の公演の作品
編集- バウ・ミュージカル『SLAPSTICK』(2002年 月組 宝塚バウホール、日本青年館 主演:霧矢大夢)*演出家デビュー作
- バウ・ミュージカル『アメリカン・パイ』(2003年 雪組 宝塚バウホール、日本青年館 主演:貴城けい)
- バウ・ミュージカル『NAKED CITY』(2004年 花組 宝塚バウホール、日本青年館 主演:彩吹真央)
- 『シルバー・ローズ・クロニクル』(2007年 雪組 シアタードラマシティ、日本青年館 主演:彩吹真央)
- バウ・ミュージカルプレイ『二人の貴公子』(2009年 月組 宝塚バウホール 主演:龍真咲、明日海りお)
- ミュージカル『シャングリラ -水之城-』(2010年 宙組 シアタードラマシティ、日本青年館 主演:大空祐飛)
- バウ・ラブ・アドベンチャー『アリスの恋人 -Alice in Underground Wonderland-』(2011年 月組 宝塚バウホール、日本青年館 主演:明日海りお)
- ミュージカル『フットルース』(2012年 雪組 梅田芸術劇場メインホール、博多座 主演:音月桂)*潤色・演出
- ミュージカル『怪盗楚留香外伝 -花盗人-』(2013年 星組 中日劇場、台湾公演 主演:柚希礼音)
- バウ・ミュージカル『かもめ』(2014年 星組 宝塚バウホール 主演:礼真琴)
- ミュージカル『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2015年 星組 赤坂ACTシアター、シアタードラマシティ 主演:紅ゆずる)*日本語脚本、歌詞、演出
- ギリシャ悲劇『オイディプス王』(2015年 専科 宝塚バウホール 主演:轟悠)
- マサラ・ミュージカル『オーム・シャンティ・オーム -恋する輪廻-』(2017年 星組 東京国際フォーラムホールC・梅田芸術劇場メインホール 主演:紅ゆずる)
- ミュージカル浪漫『はいからさんが通る』(2017年 花組 シアタードラマシティ、日本青年館 主演:柚香光)
- 異次元武侠ミュージカル『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』(2018年 星組 梅田芸術劇場メインホール、日本青年館、台湾公演 主演:紅ゆずる)
- ミュージカル『群盗-Die Räuber-』-フリードリッヒ・フォン・シラー作「群盗」より-(2019年 宙組 シアタードラマシティ、日本青年館 主演:芹香斗亜)
コンサート
編集- 龍真咲コンサート『Voice』(2016年 月組 赤坂ACTシアター、シアタードラマシティ)
演出のみ
編集大劇場作品
編集- ミュージカル『エリザベート -愛と死の輪舞-』(2016年 宙組 主演:朝夏まなと)*小池修一郎と共同演出
- ミュージカル・ロマン『うたかたの恋』(2023年 花組 主演:柚香光)
その他の公演の作品
編集- バウ・ワークショップ『おーい春風さん』(2003年 宙組 宝塚バウホール 主演:華宮あいり)
- バウ・ワークショップ『恋天狗』(2003年 花組 宝塚バウホール 主演:蘭寿とむ)
- 宝塚ロマン『はばたけ黄金の翼よ』(2019年 雪組 全国ツアー 主演:望海風斗)*脚本・演出
- 江戸切絵『川霧の橋』(2021年 月組 博多座 主演:月城かなと)
ディナーショーの構成・演出
編集- 涼紫央ディナーショー『0 〜Love〜』(2011年 第一ホテル東京、宝塚ホテル)
- 蒼乃夕妃ミュージック・サロン『VERY BEST OF ME』(2012年 宝塚ホテル)
- 夢咲ねねミュージック・サロン『N-Style』(2015年 宝塚ホテル)
- 愛希れいかミュージック・パフォーマンス『Wonder of Love』(2015年 宝塚ホテル、第一ホテル東京)
- 綺咲愛里ミュージック・サロン『My Melody』(2019年 宝塚ホテル)
- 華優希スペシャルライブ『華詩集』(2021年 宝塚ホテル)
新人公演担当
編集- 1999年 花組『タンゴ・アルゼンチーノ』[9]
- 2000年 月組『LUNA』[10]
- 2000年 月組『ゼンダ城の虜』[11]
- 2001年 月組『大海賊』[12]
- 2002年 月組『長い春の果てに』[13]
- 2003年 月組『薔薇の封印』[14]
- 2005年 月組『エリザベート』[15]
- 2005年 雪組『霧のミラノ』[16]
- 2006年 宙組『NEVER SAY GOODBYE』[17]
- 2006年 雪組『堕天使の涙』[18]
- 2007年 雪組『エリザベート』[19]
- 2008年 星組『THE SCARLET PIMPERNEL』[20]
- 2009年 月組『エリザベート』[21]
- 2009年 宙組『カサブランカ』[22]
- 2010年 宙組『誰がために鐘は鳴る』[23]
- 2013年 雪組『Shall we ダンス?』[24]
演出助手
編集()は主たる演出家
- 1999年 花組『夜明けの序曲(東京公演)』(植田紳爾)、宙組『Crossroad』(正塚晴彦)、宙組『ザ・レビュー'99』(岡田敬二)、花組『タンゴ・アルゼンチーノ』(小池修一郎)、花組『ザ・レビュー'99』(岡田敬二)
- 2000年 宙組『GLORIOUS!』(藤井大介)、月組『LUNA』(小池修一郎)、月組『BLUE・MOON・BLUE』(齋藤吉正)、雪組『ささら笹舟』(谷正純、バウホール)、月組『ゼンダ城の虜』(木村信司)、花組『Asian Sunrise』(岡田敬二)
- 2001年 星組『花の業平』(尾上菊之丞)、星組『夢は世界をかけめぐる』(草野旦)、月組『大海賊』(中村暁)、雪組『血と砂』(齋藤吉正、バウホール)
- 2002年 花組『琥珀色の雨にぬれて』(正塚晴彦)、専科・雪組・花組『風と共に去りぬ』(植田紳爾、日生劇場特別公演)、月組『長い春の果てに』(石田昌也)、雪組『ホップ スコッチ』(太田哲則)
- 2003年 花組『おーい春風さん』(川上正和、バウホール)、宙組『満天星大夜總会』(齋藤吉正)、月組『なみだ橋 えがお橋』(谷正純、バウホール)、月組『薔薇の封印』(小池修一郎)
- 2004年 花組『アプローズ・タカラヅカ!』(三木章雄・藤井大介・齋藤吉正)、星組『ロマンチカ宝塚'04』(荻田浩一)、雪組『タカラヅカ・ドリーム・キングダム』(三木章雄・藤井大介・齋藤吉正)
- 2005年 月組『エリザベート』(小池修一郎)、雪組『霧のミラノ』(中村暁)、宙組『ネオ・ヴォヤージュ』(三木章雄)
- 2006年 宙組『NEVER SAY GOODBYE』[小池修一郎)、雪組『堕天使の涙』(植田景子)、雪組『タランテラ!(東京公演)』(荻田浩一)
- 2007年 花組『明智小五郎の事件簿―黒蜥蜴』(木村信司)、雪組『エリザベート』(小池修一郎)
- 2008年 月組『ME AND MY GIRL』(三木章雄)、星組『THE SCARLET PIMPERNEL』(小池修一郎)
宝塚歌劇団以外での作品
編集舞台
編集- 『エリザベート TAKARAZUKA25周年 スペシャル・ガラ・コンサート』(2021年)*演出[25]
映画
編集- 『赤線』(2004年)*脚本
参考文献
編集- 宝塚歌劇団『宝塚歌劇90年史 すみれ花歳月を重ねて』ISBN 4484046016
脚注
編集- ^ a b c 「(under29)1976.9.17 小柳奈穂子 演出家」『アエラ』2005年11月7日号、84頁、朝日新聞出版、2005年。
- ^ a b c d “SUMiRE STYLE すみれの園を創る人たち 演出家 小柳奈穂子”. ENAK. 2013年11月26日閲覧。
- ^ a b c d e f 「宝塚歌劇団演出家・小柳奈穂子さん(旬の顔)」『朝日新聞 大阪版』2003年6月18日夕刊3面。
- ^ “演出家 小柳奈穂子が語る”. 2021年5月19日閲覧。
- ^ a b 「セ・マニアック宝塚-スタッフ編-」『宝塚GRAPH』2013年12月号、阪急コミュニケーションズ、2013年、89頁。
- ^ 2011年に博多座、中日劇場で続演
- ^ 2017年、シアタードラマシティ、日本青年館公演の再演
- ^ Inc, Natasha. “恋の騒動にお家騒動も…柚香光&星風まどかの宝塚歌劇団花組が映画「鴛鴦歌合戦」初舞台化”. ステージナタリー. 2022年12月22日閲覧。
- ^ “番組詳細|宝塚歌劇 衛星放送チャンネル|タカラヅカ・スカイ・ステージ”. www.tca-pictures.net. 2021年4月22日閲覧。
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- ^ Inc, Natasha. “宝塚版「エリザベート」25周年記念コンサート、配信&ライブビューイング決定”. ステージナタリー. 2021年4月22日閲覧。