宝塚歌劇団36期生(たからづかかげきだん36きせい)とは1948年宝塚音楽学校に入学。翌1949年宝塚歌劇団に入団し、『黄金の林檎』『南の哀愁』で初舞台を踏んだ63人を指す。

概要

編集

この期には女優の2代有馬稲子、南風洋子、2代尾上さくら、上月左知子、藤乃高子が入団。

一覧

編集
芸名 読み仮名 誕生日 出身地 出身校 芸名の由来 愛称 役柄 退団年 備考
葵由紀子 あおい ゆきこ 8月1日 大阪府 帝塚山学院 堀正旗が命名 フミちゃん 1953年
秋野たま子 あきの たまこ 11月16日 大阪府 豊中高等女学校 百人一首より
叔母の芸名を襲名
照坊 1954年 叔母は初代・秋野たま子
朝日ひかる あさひ ひかる 3月6日 大阪府大阪市 お兄ちゃん 1953年
朝日奈世志子 あさひな よしこ 6月30日 神奈川県横浜市 高松高等女学校 母親が命名 トシちゃん
トシ坊
1956年
芦津あさみ あしづ あさみ 9月9日 北海道 京都光華高等女学校 能勢・妙見山住職が命名 1951年
明日香京子 あすか きょうこ 9月9日 大阪府 淀の水高等女学校 万葉集 1954年
天木美晴 あまき みはる 3月2日 東京都 三輪田高等女学校 母が命名 ミイちゃん 1954年 改名後・天木三晴(あまき みはる)
天路律子 あまじ りつこ 10月15日 京都府 華頂高等女学校 天津乙女が命名 ギッちゃん 1960年
有馬稲子 ありま いねこ 4月3日 大阪府池田市[1] 夕陽丘高等女学校 母(養母・実の伯母)の芸名を襲名[2] ミッちゃん
ネコちゃん[3]
娘役 1953年 母(養母・実の伯母)は初代・有馬稻子[4]
生島輝子 いくしま てるこ 4月5日 大阪府箕面市 梅花高等女学校 てるちゃん 1952年
和泉佐代子 いずみ さよこ 11月2日 大阪府堺市 堺市立高等女学校 出生地と本名に因んで
師が命名
イズキチ 1958年
一條圭子 いちじょう けいこ 1950年
歌川波瑠美 うたがわ はるみ 4月1日 東京都 共立女子学園 クロちゃん 1987年
宇津保千春 うつぼ ちはる 10月15日 兵庫県 西宮高等女学校 宇津保物語 松つん 1958年
海原はるみ うなばら はるみ 1月3日 東京都 十文字高等女学校 あっちゃん 1958年 改名後・海原晴美(うなばら はるみ)
梅屋かをる うめや かおる 9月19日 京都府 京都府立第一高等女学校 姉の芸名(竹屋みゆき)と関連 ツー坊 1957年 姉は竹屋みゆき[5]
大空ますみ おおぞら ますみ 6月1日 大阪府 生野高等女学校 マミちゃん 1951年
尾上さくら おのえ さくら 11月12日 兵庫県神戸市 神戸市立第二高等女学校 近所に住んでいた初代・尾上さくらから貰う ハムちゃん
ハムコ
1957年 俳優・福田公子[6]
賀川千草 かがわ ちぐさ 12月12日 石川県金沢市 石川県立第二高等女学校 出生地に因んで
月影笙子が命名
ウエダさん 1957年
春日花子 かすが はなこ 2月6日 大阪府豊中市 大阪府立豊中高等女学校 母の芸名を襲名[7] サトコちゃん 1956年 母は初代・春日花子[4]
川霧朝子 かわぎり あさこ 5月23日 大阪府 豊中高等女学校 イチノセさん 1957年 改名後・川霧雅子(かわぎり まさこ)
呉竹みどり くれたけ みどり 4月17日 京都府 華頂高等女学校 ケエちゃん 1954年
紅もゆる くれない もゆる 1951年 姉は千代田明子[5]
上月あきら こうづき あきら 10月9日 兵庫県神戸市 兵庫県立第三高等女学校 「三日月の影」上月城 コイちゃん 男役 1957年 後に娘役に転向
改名後・上月左知子(こうづき さちこ)
娘は嘉月絵理[4]
木花咲耶 このはな さくや 2月7日 兵庫県 出石高等学校 伝説・コノハナサクヤ姫 コイさん
コイちゃん
1992年
冴月ゆかり さえづき ゆかり 10月2日 大阪府 淀の水高等女学校 尊師が命名 圭ちゃん 1954年
澤美鶴 さわ みつる 4月26日 大阪府大阪市 清水谷高等女学校 父が命名 ヤコちゃん 1953年
三条公子 さんじょう きみこ 2月1日 福岡県 久留米高等女学校 愛称のまま
堀正旗が命名
エミちゃん 1953年
汐路みちる しおじ みちる 1月7日 京都府 伏見高等女学校 川路龍子から貰う 1956年
敷島千鳥 しきしま ちどり 1950年
時雨乙和 しぐれ おとわ 8月13日 満州奉天省奉天市 奉天浪速高等女学校 自分で考案 マッちゃん 1958年
城美鳥 しろ みどり 9月18日 東京都中央区 白百合高等女学校 ヤッコ 男役 1958年 改名後・城一世(しろ かずよ)
鈴風佐千代 すずかぜ さちよ 3月21日 東京都 目黒高等女学校 アツコさん 1952年
瀬戸あけみ せと あけみ 1月10日 香川県高松市 高松高等女学校 瀬戸内海に因む 横ちゃん 1954年
篁照子 たかむら てるこ 6月6日 京都府京都市 京都府立第一高等女学校 1954年
立花操 たちばな みさお 7月4日 神奈川県 川崎高等女学校 地名 1953年
龍城のぼる たつき のぼる 4月24日 愛知県岡崎市 甲子園高等女学校 出生地に因む サーペエ 男役 1961年
玉恵翠 たまえ みどり 6月5日 東京都 白百合高等女学校 小夜福子が命名 タマ
ター坊
1955年
千里萬里 ちさと まり 12月16日 兵庫県神戸市 鳥取高等女学校 「芸の道を果てしなく歩め」
母が命名
ミッチィ 1951年
月影美砂 つきかげ みさ 1月1日 兵庫県宝塚市 神戸女学院 打吹美砂から名前を取り、母校の院歌 アイコちゃん 1953年 妹は宝三千代[5]
筑波峯子 つくば みねこ 12月13日 兵庫県神戸市 親和高等女学校 百人一首 ミキコ 1954年
名和のり子 なわ のりこ 7月27日 東京都 鳥取県立由良高等女学校 出身地に因む ノンちゃん 1953年
久方有哥 ひさかた ゆか 1月16日 東京都 東京都立第十高等女学校 ユカちゃん 1956年 改名後・久方ゆか(ひさかた ゆか)
藤乃高子 ふじの たかこ 1月25日 大阪府大阪市 プール学院 母の芸名を貰う[7] ヨネコ 娘役 1953年 母は富士野高子[4]
船越かほる ふなこし かおる 11月16日 和歌山県 梅花高等女学校 月影笙子の姉が命名 イノちゃん 1954年
万來妙子 まき たえこ 10月17日 兵庫県神戸市 親和高等女学校 オンタイ 1959年
真白不二 ましろ ふじ 7月19日 大阪府 茨木高等女学校 万葉集巻三「田子之浦ゆ」から
扶桑の空に輝く清楚な富士の姿の如くといって
ミコちゃん 1957年
三笠野萌子 みかさの もえこ 6月3日 兵庫県伊丹市 伊丹高等女学校 コロちゃん 1955年
御門公子 みかど きみこ 9月18日 大阪府 尼崎市立高等女学校 本名より父が命名 シマダさん 1954年
三鈴町子 みすず まちこ 9月18日 大阪府大阪市 大阪女学院 日本舞踊名取名
本名
ヨネちゃん 1961年 改名後・三鈴寿子(みすず としこ)
妹は折鶴千代[5]
美竹しげる みたけ しげる 2月22日 大阪府大阪市 相愛高等女学校 牧間さん 1965年
南風洋子 みなかぜ ようこ 1月22日 兵庫県 第一神戸高等女学校 「南の風は暖かいからそんな雰囲気で広々とした
舞台をつくるように」と堀正旗が命名
洋ちゃん
ノロちゃん
男役 1953年 俳優
夫は演出家の若杉光夫
娘は俳優・若杉民
御幸沙智子 みゆき さちこ 3月10日 大阪府大阪市 金蘭会高等女学校 父が命名 サチ坊
キクイちゃん
娘役 1976年
武蔵野萠 むさしの もえ 1950年
八雲琴路 やぐも ことじ 2月1日 兵庫県神戸市 神戸山手高等女学校 近所の御宮に因む ママ 1953年
矢車みつる やぐるま みつる 3月25日 大阪府大阪市 大阪成蹊高等女学校 上級生が命名 ロスちゃん 1951年
八洲令子 やしま れいこ 8月5日 大阪府 豊中高等女学校 レイコさん 1959年 改名後・八州礼子(やしま れいこ)
山吹しのぶ やまぶき しのぶ 1951年
由比牧子 ゆい まきこ 12月14日 神奈川県横浜市 共立女学校 友人の筆名 フクさん 1958年
夕張月子 ゆうばり つきこ 11月7日 兵庫県神戸市 京城高等女学校 姉の芸名
尊師の名
ヅケちゃん 1954年 姉は夕張ゆさ子
兄は宝塚歌劇団演出家・鴨川清作
夢野三千代 ゆめの みちよ 8月11日 兵庫県神戸市東灘区 芦屋高等女学校 1952年
萬代千世子 よろずよ ちよこ 5月15日 大阪府大阪市 扇町高等女学校 母が命名 ノブちゃん 1954年
若宮淡紅子 わかみや ときこ 6月5日 大阪府 羽衣高等女学校 父の知人が命名 1964年

脚注

編集

出典

編集
  1. ^ 有馬 & 樋口 2018, p. 11.
  2. ^ 有馬 & 樋口 2018, pp. 22–23.
  3. ^ 有馬 & 樋口 2018, p. 37.
  4. ^ a b c d 100年史(人物) 2014, p. 28.
  5. ^ a b c d 100年史(人物) 2014, p. 29.
  6. ^ 橋本雅夫『素晴らしい宝塚歌劇―夢とロマンの85年―』阪急電鉄コミュニケーション事業部、1999年9月10日、207頁。ISBN 4-89485-013-3 
  7. ^ a b 有馬 & 樋口 2018, p. 23.

参考文献

編集