ムスカテール
ムスカテールは日本の競走馬。馬名の由来はフランス語で銃士[1]。おもな勝ち鞍は2013年目黒記念。
| ムスカテール | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
_20130323nakayamarc.jpg) 2013年3月23日 中山競馬場 日経賞 | ||||||
| 欧字表記 | Mousquetaire | |||||
| 品種 | サラブレッド | |||||
| 性別 | 牡 | |||||
| 毛色 | 黒鹿毛 | |||||
| 生誕 | 2008年4月18日（16歳） | |||||
| 抹消日 | 2017年6月3日 | |||||
| 父 | マヤノトップガン | |||||
| 母 | シェリール | |||||
| 母の父 | サンデーサイレンス | |||||
| 生国 |
 日本（北海道安平町） | |||||
| 生産者 | ノーザンファーム | |||||
| 馬主 | 吉田勝己 | |||||
| 調教師 | 友道康夫（栗東） | |||||
| 競走成績 | ||||||
| 生涯成績 |
39戦7勝 中央：35戦7勝 地方：4戦0勝 | |||||
| 獲得賞金 |
2億4,229万3,000円 中央：2億1,969万3,000円 地方：2,260万0,000円 | |||||
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経歴
編集2歳（2010年）
編集デビューは12月5日の阪神競馬場のダート1800m戦。2着に2馬身差をつけてのデビュー戦を飾った。
3歳（2011年）
編集4ヶ月の休み明けとなった阪神の500万下（ダート1800m）を1番人気に応えて2連勝となった。陣営は東京のダービートライアルのプリンシパルステークスに出走。後方からの競馬で直線は良く追い込むも5着に敗れ、京都の白百合ステークスは4着に健闘した。このあと3ヶ月半の休みをはさみセントライト記念（9着）の後に迎えた京都の清滝特別は最後の直線で抜け出して3勝目を飾り、芝初勝利となった。このあと準オープンの2戦は1番人気に推されるも期待に応えることは出来なかった。
4歳（2012年）
編集1月の中山の初富士ステークス（6着）後、5ヶ月休養し1000万下に降級。阪神の1000万下を2戦し、迎えた7月の中京の木曽川特別で4勝目を飾った。その後格上挑戦となった新潟記念は11番人気ながら5着に健闘する。そして10月の東京の準オープンオクトーバーステークスは先に抜け出していたフジマサエンペラーを最後とらえて5勝目を飾ると共にオープン入りを果たした。アルゼンチン共和国杯は先に抜け出していたルルーシュを捕らえることができず2着に惜敗した。
5歳（2013年）
編集
日経新春杯は中団からの競馬となり、直線追い込むもカポーティスターを最後まで捕らえることが出来ず、またも2着に惜敗した。日経賞は徐々に前に進出するも3着に敗れた。天皇賞（春）（16着）を挟んで迎えた目黒記念は道中12番手から出走馬最速の上がり3F34.1の末脚で追い込み、2分29秒6のコースレコードタイムで重賞初制覇を果たした[2][3]。しかし秋初戦となったオールカマーは直線伸びず9着、続くアルゼンチン共和国杯は8着、金鯱賞は6着と精彩を欠いた。
6歳（2014年）
編集久々のダート戦となった1月の川崎記念では2着と好走する。しかしその後は勝ちきれないレースが続いた。
7歳（2015年）〜
編集1月の川崎記念は8着、4月の大阪杯は11着と惨敗続きだったが、4月のメトロポリタンステークスで久々の勝利を挙げる。しかしその後は1勝もすることなく2017年6月3日付けで競走馬登録を抹消された[4]。引退後はJRA馬事公苑で乗馬となる[4]。その後、2018年から2021年頃まで中京競馬場で誘導馬を務めた[5]。2022年5月に愛知学院大学馬術部に移動し、乗馬として繋養されている[6][7]。
競走成績
編集| 競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 頭数 |
オッズ |
（人気） | 着順 |
騎手 |
斤量 [kg] |
距離 （馬場） | タイム（上がり3F） | 着差 | 1着馬（2着馬） |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2010.12.5 | 阪神 | 2歳新馬 | 10 | 6.9 | （3人） | 1着 | C.ルメール | 55 | ダ1800m（稍） | 1:54.1（37.3） | -0.3 | （トレンドハンター） | |
| 2011.4.3 | 阪神 | 3歳500万下 | 16 | 3.4 | （1人） | 1着 | 岩田康誠 | 56 | ダ1800m（良） | 1:54.9（37.2） | -0.2 | （スクウェルチャー） | |
| 5.7 | 東京 | プリンシパルS | OP | 18 | 22.5 | （9人） | 5着 | N.ピンナ | 56 | 芝2000m（稍） | 2:01.4（34.1） | 0.4 | トーセンレーヴ |
| 28 | 京都 | 白百合S | OP | 10 | 5.7 | （4人） | 4着 | N.ピンナ | 56 | 芝1800m（不） | 1:50.8（35.1） | 0.5 | マイネルラクリマ |
| 9.18 | 中山 | セントライト記念 | GII | 17 | 32.5 | （9人） | 9着 | 四位洋文 | 56 | 芝2200m（良） | 2:12.0（34.9） | 1.7 | フェイトフルウォー |
| 10.15 | 京都 | 鳴滝特別 | 1000万下 | 11 | 2.3 | （1人） | 1着 | 岩田康誠 | 54 | 芝2200m（稍） | 2:11.7（33.5） | -0.1 | （レッドシャガーラ） |
| 11.12 | 京都 | 比叡S | 1600万下 | 14 | 2.6 | （1人） | 4着 | 岩田康誠 | 55 | 芝2400m（良） | 2:25.0（34.6） | 0.6 | スマートロビン |
| 12.24 | 阪神 | 元町S | 1600万下 | 14 | 3.1 | （1人） | 4着 | C.ウィリアムズ | 55 | 芝2000m（良） | 2:04.2（34.7） | 0.4 | リッカロイヤル |
| 2012.1.15 | 中山 | 初富士S | 1600万下 | 14 | 5.1 | （4人） | 6着 | C.ルメール | 55 | 芝1800m（良） | 1:47.5（35.8） | 0.6 | アカンサス |
| 6.9 | 阪神 | 三田特別 | 1000万下 | 15 | 5.7 | （4人） | 4着 | C.ウィリアムズ | 57.5 | 芝2200m（稍） | 2:14.8（35.7） | 0.4 | タガノキャプテン |
| 28 | 阪神 | 京橋特別 | 1000万下 | 14 | 3.3 | （1人） | 3着 | C.ウィリアムズ | 57 | 芝2000m（良） | 2:03.5（35.5） | 0.1 | サトノパンサー |
| 7.8 | 中京 | 木曽川特別 | 1000万下 | 15 | 3.4 | （2人） | 1着 | 小牧太 | 57 | 芝2200m（良） | 2:15.5（34.9） | -0.1 | （カフナ） |
| 9.2 | 新潟 | 新潟記念 | GIII | 18 | 25.8 | （11人） | 5着 | 北村宏司 | 52 | 芝2000m（良） | 1:57.7（32.9） | 0.1 | トランスワープ |
| 10.6 | 東京 | オクトーバーS | 1600万下 | 11 | 2.5 | （1人） | 1着 | 内田博幸 | 56 | 芝2400m（良） | 2:26.9（32.9） | -0.4 | （フジマサエンペラー） |
| 11.4 | 東京 | アルゼンチン共和国杯 | GII | 15 | 4.9 | （3人） | 2着 | 内田博幸 | 55 | 芝2500m（良） | 2:30.1（34.2） | 0.2 | ルルーシュ |
| 2013.1.13 | 京都 | 日経新春杯 | GII | 16 | 4.0 | （1人） | 2着 | W.ビュイック | 56 | 芝2400m（良） | 2:25.1（34.6） | 0.1 | カポーティスター |
| 3.23 | 中山 | 日経賞 | GII | 14 | 16.9 | （7人） | 3着 | 内田博幸 | 56 | 芝2500m（良） | 2:32.4（34.6） | 0.4 | フェノーメノ |
| 4.28 | 京都 | 天皇賞（春） | GI | 18 | 48.0 | （7人） | 16着 | 福永祐一 | 58 | 芝3200m（良） | 3:19.3（40.8） | 5.1 | フェノーメノ |
| 5.26 | 東京 | 目黒記念 | GII | 18 | 8.8 | （4人） | 1着 | 内田博幸 | 56 | 芝2500m（良） | 2:29.6（34.1） | -0.2 | （ルルーシュ） |
| 9.22 | 中山 | オールカマー | GII | 16 | 6.6 | （3人） | 9着 | 内田博幸 | 57 | 芝2200m（良） | 2:12.7（34.7） | 0.7 | ヴェルデグリーン |
| 11.3 | 東京 | アルゼンチン共和国杯 | GII | 18 | 4.6 | （2人） | 8着 | U.リスポリ | 57.5 | 芝2500m（良） | 2:31.8（35.9） | 0.9 | アスカクリチャン |
| 11.30 | 中京 | 金鯱賞 | GII | 14 | 8.0 | （4人） | 6着 | M.デムーロ | 57 | 芝2000m（良） | 2:00.6（34.8） | 1.0 | カレンミロティック |
| 2014.1.29 | 川崎 | 川崎記念 | JpnI | 11 | 10.7 | （3人） | 2着 | 岩田康誠 | 57 | ダ2100m（良） | 2:13.9（38.4） | 0.1 | ホッコータルマエ |
| 3.19 | 船橋 | ダイオライト記念 | JpnII | 14 | 1.3 | （1人） | 5着 | 岩田康誠 | 56 | ダ2400m（稍） | 2:36.5（40.3） | 1.9 | ニホンピロアワーズ |
| 6.1 | 東京 | 目黒記念 | GII | 16 | 14.1 | （7人） | 6着 | 内田博幸 | 57 | 芝2500m（良） | 2:31.2（34.8） | 0.2 | マイネルメダリスト |
| 6.25 | 大井 | 帝王賞 | JpnI | 11 | 10.6 | （4人） | 6着 | 岩田康誠 | 57 | ダ2000m（不） | 2:05.6（37.5） | 2.1 | ワンダーアキュート |
| 9.28 | 新潟 | オールカマー | GII | 18 | 39.9 | （11人） | 10着 | 北村友一 | 56 | 芝2200m（良） | 2:12.7（35.1） | 0.5 | マイネルラクリマ |
| 2015.1.28 | 川崎 | 川崎記念 | JpnI | 12 | 19.9 | （5人） | 8着 | 岩田康誠 | 57 | ダ2100m（重） | 2:19.8（42.3） | 2.9 | ホッコータルマエ |
| 4.5 | 阪神 | 大阪杯 | GII | 14 | 312.8 | （13人） | 11着 | 四位洋文 | 56 | 芝2000m（不） | 2:05.2（37.5） | 2.3 | ラキシス |
| 4.25 | 東京 | メトロポリタンS | OP | 12 | 18.8 | （7人） | 1着 | 吉田豊 | 57 | 芝2400m（良） | 2:24.8（34.3） | 0.0 | (ニューダイナスティ) |
| 5.31 | 東京 | 目黒記念 | GII | 18 | 21.3 | （10人） | 7着 | 吉田豊 | 57.5 | 芝2500m（良） | 2:30.4（35.1） | 0.7 | ヒットザターゲット |
| 2016.7.10 | 中京 | プロキオンS | GIII | 15 | 208.1 | （15人） | 14着 | 藤岡康太 | 57 | ダ1400m（稍） | 1:23.9（37.8） | 1.8 | ノボバカラ |
| 9.4 | 新潟 | 新潟記念 | GIII | 18 | 103.1 | （16人） | 7着 | 津村明秀 | 57 | 芝2000m（良） | 1:57.8（33.6） | 0.3 | アデイインザライフ |
| 11.6 | 東京 | アルゼンチン共和国杯 | GII | 15 | 42.7 | （10人） | 11着 | A.シュタルケ | 57 | 芝2500m（良） | 2:34.2（34.9） | 0.8 | シュヴァルグラン |
| 12.3 | 中京 | 金鯱賞 | GII | 13 | 147.6 | （12人） | 7着 | 中谷雄太 | 56 | 芝2000m（良） | 2:00.1（33.7） | 0.4 | ヤマカツエース |
| 12.25 | 中山 | 有馬記念 | GI | 16 | 202.3 | （16人） | 14着 | 中谷雄太 | 57 | 芝2500m（良） | 2:34.9（37.1） | 2.3 | サトノダイヤモンド |
| 2017.2.18 | 東京 | ダイヤモンドS | GIII | 15 | 134.5 | （12人） | 8着 | 中谷雄太 | 56 | 芝3400m（良） | 3:36.1（34.8） | 0.9 | アルバート |
| 5.7 | 新潟 | 新潟大賞典 | GIII | 16 | 92.1 | （14人） | 7着 | 丸山元気 | 56 | 芝2000m（稍） | 1:59.2（34.8） | 0.6 | サンデーウィザード |
| 5.28 | 東京 | 目黒記念 | GII | 18 | 259.3 | （18人） | 14着 | 吉田豊 | 56 | 芝2500m（良） | 2:32.4（35.1） | 1.5 | フェイムゲーム |
血統表
編集| ムスカテールの血統（ロベルト系（ヘイルトゥリーズン系） / Hail to Reason 4 x 4 = 12.50%） | （血統表の出典） | |||
父 マヤノトップガン 1992 栗毛 |
父の父 *ブライアンズタイムBrian's Time 1985 黒鹿毛 |
Roberto | Hail to Reason | |
| Bramalea | ||||
| Kelley's Day | Graustark | |||
| Golden Trail | ||||
父の母 *アルプミープリーズAlp Me Please 1981 栗毛 |
Blushing Groom | Red God | ||
| Runaway Bride | ||||
| Swiss | Vaguely Noble | |||
| Gala Host | ||||
母 シェリール 2000 青鹿毛 |
*サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason | |
| Cosmah | ||||
| Wishing Well | Understanding | |||
| Mountain Flower | ||||
母の母 *ジェドゥーザムールJ'ai Deux Amours 1986 黒鹿毛 |
Top Ville | High Top | ||
| Sega Ville | ||||
| Pollenka | Reliance | |||
| Polana F-No.16-a | ||||
- 母の半兄に愛ダービー馬Winged Love（父In the Wings）、重賞3勝のダイワカーリアン（父：Caerleon）。母の全弟に東京スポーツ杯2歳ステークス勝ちのあるアドマイヤビッグがいる。
- 半弟にダイヤモンドステークス勝ちのあるグロンディオーズ（父ルーラーシップ）がいる。
脚注
編集- ^ “公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル”. web.archive.org (2022年5月30日). 2022年5月30日閲覧。
- ^ “ムスカテールが待望の重賞初制覇/目黒記念 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2022年7月16日閲覧。
- ^ “天皇賞の惨敗から一変、4番人気ムスカテールが重賞初制覇/目黒記念 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2022年7月16日閲覧。
- ^ a b “平成29年6月2日ＪＲＡ関西広報室 お知らせ ムスカテールの競走馬登録抹消について”. JRA. 2022年5月30日閲覧。
- ^ “誘導馬紹介：中京競馬場 JRA”. web.archive.org (2021年8月5日). 2022年5月30日閲覧。
- ^ “5/25（水）、ムスカテールが入厩しました！”. 愛知学院大学馬術部Instagram. 2022年7月2日閲覧。
- ^ “公益社団法人 日本馬術連盟 《Japan Equestrian Federation》・日本馬術連盟・日馬連・馬術連盟・公益社団法人 日本馬術連盟”. www.equitation-japan.com. 2022年7月16日閲覧。