コマンドライン (競走馬)
コマンドライン(欧字名:Command Line、2019年2月20日 - )は、日本の競走馬[1]。2021年のサウジアラビアロイヤルカップの勝ち馬である。
コマンドライン | ||||||
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第69回毎日杯(2022年3月26日) | ||||||
欧字表記 | Command Line[1] | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牡→騸[1] | |||||
毛色 | 青鹿毛[1] | |||||
生誕 | 2019年2月20日(6歳)[1] | |||||
抹消日 | 2024年2月22日 | |||||
父 | ディープインパクト[1] | |||||
母 | コンドコマンド[1] | |||||
母の父 | Tiz Wonderful[1] | |||||
生国 | 日本(北海道安平町)[1] | |||||
生産者 | ノーザンファーム[1] | |||||
馬主 | (有)サンデーレーシング | |||||
調教師 |
国枝栄(美浦) →武井亮(美浦)[1] | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 |
8戦2勝[1] 中央平地:6戦2勝 中央障害:1戦0勝 地方:1戦0勝 | |||||
獲得賞金 | 4025万2000円[1] | |||||
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戦績
編集デビュー前
編集2019年2月20日、北海道安平町のノーザンファームで誕生。一口馬主法人サンデーサラブレッドクラブから総額1億4,000万円(一口350万円×40口)で募集され[3]、ノーザンファーム早来で育成の後、美浦の国枝栄厩舎に入厩した。
2歳(2021年)
編集6月5日の2歳新馬戦(東京芝1600m)にクリストフ・ルメール鞍上で出走。単勝1.1倍の断然人気に推されると、レースは中団追走から直線で外に出すと伸び脚を見せ、最終的に2着コンクパールに3馬身差をつけ優勝、新馬勝ちを果たした[4]。
その後夏場を休養に充て、10月9日のサウジアラビアロイヤルカップで復帰し、ここでも1番人気に支持された。レースではスタート後5番手を追走し、道中で2番手まで押し上げると、直線では抜け出して最後は同じサンデーレーシングの2番人気ステルナティーアを半馬身差で振り切って優勝。無傷の2連勝で重賞初制覇を果たした[5][6]。このレースは7頭立て7着まで単勝人気順通りの決着となり、3着にもサンデーレーシング所属馬が入ったため同クラブ馬が上位3着までを独占、3連複の配当190円は2016年弥生賞に並ぶJRA史上最低配当タイとなった[7]。
次走はホープフルステークスを選択し、1番人気に推されたが、レースのスタートで後手を踏み、道中も後方のまま直線でも脚を伸ばせず、12着に敗れた[8]。
3歳(2022年)
編集この節の加筆が望まれています。 |
3歳初戦となった3月26日の毎日杯は8着に敗れる。続いて5月29日の第89回東京優駿(日本ダービー)に登録するも1/2の抽選で除外され[9]、初のダート戦としてJpn1の大井・ジャパンダートダービーに出走したが、良いところなく勝ち馬から7秒も離された殿負けを喫した。その後11月26日のキャピタルステークスにも出走したがここでも14着に沈んだ。
4歳 - 5歳(2023年 - 2024年)
編集この節の加筆が望まれています。 |
2023年のほとんどを長期休養に充て、その間に去勢された。去勢明けとなった11月18日のアンドロメダステークスに出走したが14着に終わる。
2024年に障害へ転向するが、初戦となった2月3日小倉の障害未勝利戦スタート時にゲート内で膠着し、そのまま競走中止になり、その結果裁定委員会の議定があるまでの間の出走停止処分を受けた[10]。その後、2月22日付けでJRAの競走馬登録を抹消され、現役を引退した。引退後はノーザンファーム天栄で乗馬となる[11]。
競走成績
編集以下の内容はnetkeiba.comの情報[12]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2021. 6. 5 | 東京 | 2歳新馬 | 芝1600m(良) | 11 | 6 | 7 | 1.1 (1人) | 1着 | 1:35.4(34.3) | -0.5 | C.ルメール | 54 | (コンクパール) | 512 | |
10. 9 | 東京 | サウジアラビアRC | GIII | 芝1600m(良) | 7 | 6 | 6 | 2.2 (1人) | 1着 | 1:36.4(33.5) | -0.1 | C.ルメール | 54 | (ステルナティーア) | 522 |
12.28 | 中山 | ホープフルS | GI | 芝2000m(良) | 15 | 4 | 6 | 2.9 (1人) | 12着 | 2:01.8(36.3) | 1.2 | C.ルメール | 55 | キラーアビリティ | 530 |
2022. 3.26 | 阪神 | 毎日杯 | GIII | 芝1800m(稍) | 10 | 2 | 2 | 8.3 (5人) | 8着 | 1:48.9(36.4) | 1.4 | 岩田望来 | 57 | ピースオブエイト | 524 |
7.13 | 大井 | ジャパンDダービー | JpnI | ダ2000m(不) | 14 | 8 | 13 | 12.1 (5人) | 14着 | 2:11.6(45.0) | 7.0 | 川田将雅 | 56 | ノットゥルノ | 527 |
11.26 | 東京 | キャピタルS | L | 芝1600m(良) | 18 | 7 | 14 | 10.5 (6人) | 18着 | 1:35.3(36.9) | 2.8 | C.ルメール | 55 | ララクリスティーヌ | 526 |
2023.11.18 | 京都 | アンドロメダS | L | 芝2000m(稍) | 16 | 5 | 9 | 74.6(12人) | 14着 | 2:02.0(37.1) | 2.8 | 松若風馬 | 56 | ディープモンスター | 522 |
2024. 2. 3 | 小倉 | 障害4歳上未勝利 | 障2860m(良) | 12 | 2 | 2 | 11.0 (6人) | 競走中止 | 石神深一 | 60 | ニシノフウジン | 532 |
血統表
編集コマンドラインの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系/ヘイロー系 |
[§ 2] | ||
父 ディープインパクト 鹿毛 2002 |
父の父 *サンデーサイレンス青鹿毛 1986 |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
父の母 *ウインドインハーヘア鹿毛 1991 |
Alzao | Lyphard | ||
Lady Rebecca | ||||
Burghclere | Busted | |||
Highclere | ||||
母 *コンドコマンド 青鹿毛 2012 |
Tiz Wonderful 鹿毛 2004 |
Tiznow | Cee's Tizzy | |
Cee's Song | ||||
Evil | *ヘネシー | |||
Lit'l Rose | ||||
母の母 Yearly Report鹿毛 2001 |
General Meeting | Seattle Slew | ||
Alydar's Promise | ||||
Fiscal Year | Half a Year | |||
Fiscal Gold | ||||
母系(F-No.) | (FN:22号族) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | アウトブリード | [§ 4] | ||
出典 |
- 全兄に2019年東京スポーツ杯2歳ステークスなど重賞2着3回[注 1]のアルジャンナがいる。
脚注
編集注釈
編集- ^ 2022年10月16日現在
出典
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n “コマンドライン”. JBISサーチ. 2021年10月9日閲覧。
- ^ “コマンドライン”. Sunday Thoroughbred Club サンデーサラブレッドクラブ. 2021年10月9日閲覧。
- ^ “コマンドラインの新馬データ”. netkeiba.com. 2021年10月9日閲覧。
- ^ “評判馬コマンドライン差し切り勝ち ルメール「いい勉強ができた」/新馬戦”. 日刊スポーツ 2021年10月9日閲覧。
- ^ “【サウジアラビアRC結果】コマンドラインが人気に応えてデビュー2連勝!サンデーレーシングの上位独占”. netkeiba.com 2021年10月9日閲覧。
- ^ “【サウジアラビアRC】コマンドラインがデビューから無傷の2連勝!”. 2021年10月9日閲覧。
- ^ “【サウジアラビアRC】3連複190円はJRA重賞最低配当タイ、7頭立て7着まで人気順決着”. netkeiba.com 2021年10月12日閲覧。
- ^ “【ホープフルS】1番人気コマンドラインまさかの12着 ルメール「3~4コーナーでペースアップできず…」”. サンケイスポーツ. (2021年12月28日) 2022年3月21日閲覧。
- ^ “【注目馬動向】日本ダービー抽選除外のコマンドラインは次走候補にジャパンダートダービーも”. スポーツ報知. (2022年5月26日) 2022年10月16日閲覧。
- ^ “障害初挑戦コマンドライン発馬機内で膠着、競走中止 かつてのダービー候補厳しい初戦/小倉5R”. 日刊スポーツ (2024年2月3日). 2024年2月6日閲覧。
- ^ ディープインパクト産駒コマンドラインが引退 ノーザンファーム天栄で乗馬に転身 2021年サウジアラビアRC覇者東スポ競馬web(東京スポーツ)、2024年2月22日配信・閲覧
- ^ “コマンドラインの競走成績”. netkeiba.com. 2021年10月9日閲覧。
- ^ a b “血統情報:5代血統表|コマンドライン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年10月9日閲覧。
- ^ a b c d “コマンドラインの血統表”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2021年10月9日閲覧。
- ^ “コマンドライン - Command Line - 競走馬データベース”. 競馬ラボ. 2022年10月16日閲覧。
外部リンク
編集- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ