アレックス・デミノー

オーストラリアの男子テニス選手

アレックス・デミノー英語: Alex de Minaur [də mɪˈnɔːr], スペイン語: Álex de Miñaúr [1] [ˈaleɡz ðe miɲaˈuɾ], 1999年2月17日 - )は[2]オーストラリアシドニー出身の男子プロテニス選手。身長183cm、体重69kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。ATPツアーでシングルス9勝、ダブルスでは1勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス6位。ダブルス58位。

アレックス・デミノー
Alex de Minaur
2024年ローレウス世界スポーツ賞でのアレックス・デミノー
基本情報
フルネーム Alex de Minaur
国籍 オーストラリアの旗 オーストラリア
出身地 同・シドニー
生年月日 (1999-02-17) 1999年2月17日(25歳)
身長 183cm
体重 69kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2015年
ツアー通算 10勝
シングルス 9勝
ダブルス 1勝
生涯獲得賞金 13,640,460 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 4回戦(2022-24)
全仏 ベスト8(2024)
全英 ベスト8(2024)
全米 ベスト8(2020・24)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 1回戦(2017・21)
全仏 2回戦(2020・21)
全英 2回戦(2021)
全米 2回戦(2019)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全英 2回戦(2023)
国別対抗戦最高成績
デビス杯 準優勝(2022・2023)
ATP杯 ベスト4(2020)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 6位(2024年7月15日)
ダブルス 58位(2020年10月12日)
2024年11月16日現在

スペイン語読みは「デ・ミニャウル」に近い。デミノールデミナーなどの表記揺れがみられる。

選手経歴

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2015年 プロ転向

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2015年全米オープンジュニアシングルスでのアレックス・デミノー

ジュニア世界ランキングでは自己最高の2位となった。2015年7月にスペインのF22フューチャーズでプロデビューし、準々決勝進出をする。

2016年 ATPツアー参戦

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2016年全豪オープン男子シングルス予選にはワイルドカードで出場したが、予選1回戦敗退。ジュニア男子ダブルスではブレイク・エリスと組んで優勝を果たした。2016年ウィンブルドン選手権ジュニア男子シングルスでは決勝進出。決勝でデニス・シャポバロフに4-6, 6-1, 3-6で敗れ、準優勝を果たしている。2016年シーズンの大半はスペイン国内のフューチャーズ大会に出場し、2大会で決勝に進出。2016年10月にはエッケンタールの予選から勝ち上がり、ATPチャレンジャーツアーで初めて決勝進出。年間最終ランキングは349位。

2017年 グランドスラム初出場

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年始のブリスベン国際に出場し、予選でミハイル・ククシュキンフランシス・ティアフォーを破ってATPツアーで初めて本選に出場したが、1回戦でミーシャ・ズベレフに敗れた。翌週にはシドニー国際に出場し、1回戦で世界46位のブノワ・ペールを破ってATPツアーで初勝利を挙げた。2回戦のアンドレイ・クズネツォフ戦は途中棄権した。全豪オープンではワイルドカードで初めてグランドスラムの本戦に出場。本戦1回戦ではフルセットの末にジェラルド・メルツァーに勝利し[3]、2回戦ではサム・クエリーに敗れた。2月にはローンセストン・チャレンジャーに出場し、1回戦では第1シードの添田豪を破って2回戦に進出した。3月にはBNPパリバ・オープンの予選3回戦で敗れ、チャレンジャーツアーに戻った。

5月の2017年全仏オープンではワイルドカードで出場し、1回戦でロビン・ハーセにスレートで敗れた[4]。6月にはノッティンガム・オープンとイルクレー・チャレンジャーに出場したが、それぞれ1回戦で敗れた。2017年ウィンブルドン選手権では予選2回戦で敗れた。7月にはポルトガルのF11フューチャーズで優勝し、カスティーリャ・イ・レオン・チャレンジャーで決勝に進出した。全米オープンのワイルドカードを得たが、1回戦でドミニク・ティームに敗れた。

9月〜11月にはヨーロッパのチャレンジャー大会に出場し、2大会で準々決勝進出。12月には翌年の2018年全豪オープンのワイルドカードを手に入れた[5]。年間最終ランキングは208位。

2018年 トップ50入り

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2018年シティ・オープンでのアレックス・デミノー

2018年初頭のブリスベン国際でワールドカードを手にし[6]、1回戦でスティーブ・ジョンソンを破ると、2回戦では世界24位のミロシュ・ラオニッチをストレートで破る金星を挙げた[7]。準々決勝では予選から勝ち上がったマイケル・モーに勝利し、準決勝でライアン・ハリソンに敗れた[8]。2009年に始まったブリスベン国際の歴史において、もっとも低ランクかつもっとも若くしてベスト4となった選手である[9]。つづくシドニー国際ではフェルナンド・ベルダスコダミル・ジュムールフェリシアーノ・ロペスを立て続けに破り、ATPツアーで2週連続2度目の準決勝に進出した。2005年のラファエル・ナダル以降では、2連続でATPツアーの準決勝に進出したもっとも若い選手である[10]。準決勝ではブノワ・ペールを下し、決勝でダニール・メドベージェフに敗れた[11][12]全豪オープンでは1回戦で第19シードのトマーシュ・ベルディハに敗れた。

2018年2月のドイツ代表戦において、18歳でオーストラリア代表としてデビスカップデビューした。5番手で世界5位のアレクサンダー・ズベレフと対戦し、フルセットの末に敗れた[13]。3月のBNPパリバ・オープンでは1回戦に勝利したが、優勝することになるフアン・マルティン・デル・ポトロに2回戦で敗れた。マイアミ・オープンでは予選を突破したが、1回戦で西岡良仁に敗れた。4月には地元アリカンテでのJCフェレーロ・チャレンジャーでチャレンジャーツアー3度目の決勝に進出した。全仏オープンにはワイルドカードで出場したが[14]、1回戦で第16シードのカイル・エドマンドに敗れた[15]。その後にはチャレンジャーツアーで2大会続けて決勝に進出したが、それぞれジェレミー・シャルディーダニエル・エバンスに敗れた[16]ウィンブルドン選手権では、1回戦でマルコ・チェッキナートに、2回戦でピエール=ユーグ・エルベールに勝利したが、3回戦で第1シードのラファエル・ナダルに敗れた。

8月のシティ・オープンではバセク・ポシュピシル、第11シードのスティーブ・ジョンソン鄭現に勝利。準々決勝ではアンディ・マリーの棄権によって準決勝に進出し、準決勝ではアンドレイ・ルブレフに勝ってATP500シリーズで初めて決勝に進出した。決勝では第1シードのアレクサンダー・ズベレフに敗れたが、世界ランキングをトップ50にまで引き上げた。全米オープンは3回戦ではマリン・チリッチに敗退。年間最終ランキングは31位。

2019年 ツアー初優勝 トップ20入り

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シドニー国際では準決勝でジル・シモンを下して決勝に進出すると、決勝でアンドレアス・セッピを7-5, 7-6(5)で破り、ツアー初優勝を果たした[17]全豪オープンでは3回戦でラファエル・ナダルに敗れた。メキシコ・オープンでも準々決勝まで進み、アレクサンダー・ズベレフに敗れた後は怪我の影響もあり、クレーシーズンと芝シーズンは3勝7敗と苦しんだ。

 
2019年全仏オープンでのアレックス・デミノー

7月のアトランタ・テニス選手権では決勝でテイラー・フリッツを6-3, 7-6(2)で下して2勝目を挙げた[18]。この大会では1度も相手にブレイクポイントを与えない完璧な試合運びを続けた3人目の選手となった。全米オープンでは3回戦で準優勝経験を持つ錦織圭との初対決を6-2, 6-4, 2-6, 6-3で制して自身初のグランドスラム4回戦進出を果たす。4回戦ではグリゴール・ディミトロフにストレートで敗れた。珠海選手権の決勝でアドリアン・マナリノを下してツアー3勝目を挙げた。スイス・インドアでも決勝進出を果たしたが、ロジャー・フェデラーに敗れて、準優勝。ネクストジェネレーション・ATPファイナルではグループステージを突破して、準決勝でフランシス・ティアフォーに勝利して2年連続で決勝進出。決勝ではヤニック・シナーに敗れて、準優勝。年間最終ランキングは18位。

 
2019年ネクストジェネレーション・ATPファイナルズでのアレックス・デミノー

2020年 ATP杯ベスト4 全米ベスト8

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ATPカップではオーストリア代表として初出場。ドイツ戦でアレクサンダー・ズベレフ、カナダ戦でデニス・シャポバロフを破り、チームはベスト8入り。準々決勝でのイギリス戦ではダニエル・エバンスにシングルスで敗れたが、ダブルスではニック・キリオスとペアを組み、ジェイミー・マリー/ジョー・ソールズベリー英語版組に勝利し、ベスト4入り。準決勝のスペイン戦ではラファエル・ナダルに敗れた。

怪我の療養ために全豪オープンを欠場。2月の復帰戦のメキシコ・オープンではミオミル・キツマノビッチに初戦敗退。全米オープンでは2回戦でリシャール・ガスケ、3回戦でカレン・ハチャノフ、4回戦でバセク・ポシュピシルらを破り、グランドスラム初のベスト8進出。準々決勝では第2シードのドミニク・ティームに敗れた。全仏オープンではマルコ・チェッキナートに初戦敗退。年間最終ランキングは23位。

2021年 ツアー5勝目 トップ15入り

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アンタルヤ・オープン決勝では対戦相手であるアレクサンダー・ブブリクが右足首の負傷のために棄権したことでツアー4勝目を挙げた。

ATPカップではロベルト・バウティスタ・アグートステファノス・チチパスの両試合で敗退。全豪オープンでは3回戦で第16シードのファビオ・フォニーニにストレートで敗れた。

モンテカルロ・マスターズではアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナに初戦敗退。バルセロナ・オープンでは3回戦でチチパスに敗れた。マドリード・オープンでも3回戦でドミニク・ティエムに敗退。ローマ・マスターズでは初戦敗退。全仏オープンでは2回戦でマルコ・チェッキナートに敗れた。

イーストボーン国際の決勝でロレンツォ・ソネゴを破り、ツアー5勝目を挙げ、芝のサーフェスで初タイトルを獲得し、大会後にはトップ15入りを果たした。ウィンブルドン選手権セバスチャン・コルダに初戦敗退。

全米オープンではテイラー・フリッツに初戦敗退。BNPパリバ・オープンでは4回戦でチチパスに敗れた。年間最終ランキングは34位。

2022年 ツアー6勝目 ツアー通算150勝 デビス杯準優勝

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全豪オープンでは初の4回戦進出。4回戦では第11シードのヤニック・シナーに6-7(3), 3-6, 4-6のストレートで敗れた。BNPパリバ・オープンでは4回戦でテイラー・フリッツに6-3, 4-6, 6-7(5)で敗れた。マイアミ・オープンでは3回戦でステファノス・チチパスに敗れた。

 
2022年モンテカルロ・マスターズでのアレックス・デミノー

モンテカルロ・マスターズでは2回戦でアンドレイ・ルブレフに敗れた。バルセロナ・オープンではベスト4入り。準決勝でカルロス・アルカラスに7-6(4), 6-7(4), 4-6で敗れた。マドリード・オープンでは2回戦でシナーに敗れた。BNLイタリア国際では3回戦でアレクサンダー・ズベレフに3-6, 6-7(5)のストレートで敗れた。全仏オープンでは1回戦でユーゴ・ガストンに4-6, 6-2, 6-3, 0-6, 6-7(4)のフルセットの末に敗退。

ロスシー国際ではベスト4入りするも、フリッツに敗れた。ウィンブルドン選手権では初の4回戦進出。4回戦ではお互い初のベスト8入りをかけクリスチャン・ガリンと対戦し、2-6, 5-7, 7-6(3), 6-4, 6-7(6)のフルセットの末に敗退。グランドスラム大会2度目のベスト8入りを逃した。

アトランタ・オープンでは決勝でジェンソン・ブルックスビーを6-3, 6-3のストレートで下してツアー6勝目を挙げた。ナショナル・バンク・オープンでは3回戦でキリオスに2-6, 3-6のストレートで敗れた。ウエスタン・アンド・サザン・オープンでは2回戦でフェリックス・オジェ=アリアシムに3-6, 2-6のストレートで敗退。全米オープンでは1回戦でフィリップ・クライノビッチを7-5, 6-2, 6-3のストレートで破り、2回戦ではガリンを6-3, 6-0, 4-6, 6-2で破り、リベンジを果たした。3回戦で第12シードのパブロ・カレーニョ・ブスタに1-6, 1-6, 6-3, 6-7(5)で敗退。

レーバーカップは世界選抜として参戦。シングルスではアンディ・マリーに5-7, 6-3, 10-7で勝利。ダブルスではジャック・ソックと組み、マッテオ・ベレッティーニ/ノバク・ジョコビッチ組に5-7, 2-6で敗れたが、結果として世界選抜の初優勝に貢献した。

ストックホルム・オープンではベスト4入り。準決勝でホルガ・ルーネに6-4, 6-7(1), 5-7で逆転負けするも、同大会でツアー通算150勝を達成。パリ・マスターズでは2回戦でダニール・メドベージェフに4-6, 6-2, 7-5で勝利。3回戦でフランシス・ティアフォーに3-6, 6-7(5)で敗れた。

デビスカップでは準決勝でクロアチアを下し決勝進出。決勝でカナダに敗れ、準優勝。年間最終ランキングは24位。

2023年 マスターズ準優勝 2年連続デビス杯準優勝 ツアー通算200勝

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1月、全豪オープンでは第22シードとして出場。前年同様、4回戦まで進出。4回戦では第4シードのノバク・ジョコビッチに2-6, 1-6, 2-6のストレートで敗れた。

2月、ABNアムロ・オープンオープン13では両大会ともベスト8進出。それぞれ準々決勝でグリゴール・ディミトロフバンジャマン・ボンジ英語版に敗れた。

3月、メキシコ・オープンでは準決勝でホルガ・ルーネを3-6, 7-5, 6-2の逆転で破り、決勝進出。決勝ではトミー・ポール (テニス選手) 英語版を3-6, 6-4, 6-1の逆転で下し、ATPツアー500初優勝及びツアー7勝目を挙げた。BNPパリバ・オープンではマートン・フチョビッチに4-6, 2-6のストレートで初戦敗退。マイアミ・オープンではクエンティン・ハリーズ英語版に初戦敗退。

4月、モンテカルロ・マスターズでは1回戦でアンディ・マレーを6-1, 6-3のストレートで圧勝するも、2回戦ではヤン=レナード・ストルフに3-6, 2-6のストレートで敗退。バルセロナ・オープンではベスト8進出。準々決勝ではステファノス・チチパスに4-6, 2-6のストレートで敗れた。

5月、マドリード・オープンでは3回戦でアスラン・カラツェフに3-6, 6-4, 4-6で敗れた。ローマ・マスターズではフチョビッチに3-6, 4-6のストレートで初戦敗退。

6月、全仏オープンでは2回戦でトマス・マルティン・エチェベリー英語版に6-3, 7-6(2), 6-3のストレートで敗退。クイーンズ・クラブ選手権では1回戦でマレーを6-3, 6-1で下して、準々決勝ではアドリアン・マナリノ、準決勝ではホルガ・ルーネを下し、決勝進出。決勝ではカルロス・アルカラスに4-6, 4-6のストレートで敗れ、準優勝。

7月、ウィンブルドン選手権では2回戦でマッテオ・ベレッティーニに3-6, 4-6, 4-6のストレートで敗れた。混合ダブルスの部にも初出場し、3回戦進出。

8月、ロス・カボス・オープンでは決勝進出。決勝ではチチパスに3-6, 4-6のストレートで敗れ、準優勝となったが、その好調さのまま迎えたナショナル・バンク・オープンでは1回戦でキャメロン・ノリーを7-5, 6-4、2回戦ではガブリエル・ディアロ英語版を6-4, 7-5、3回戦ではテイラー・フリッツを7-6(7), 4-6, 6-1、準々決勝ではダニール・メドベージェフを7-6(7), 7-5、準決勝ではアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナを6-1, 6-3で下し、ATPマスターズ1000初の決勝進出。決勝ではヤニック・シナーに4-6, 1-6のストレートで敗れ、準優勝を飾った。

9月、全米オープンでは3回戦で第23シードのニコラス・ジャリーを6-1, 6-3, 6-2のストレートで破り、4回戦進出。4回戦では第3シードのダニール・メドベージェフに6-2, 4-6, 1-6, 2-6の逆転で敗れた。チャイナ・オープンでは1回戦でマレーを6-3, 5-7, 7-6(6)で破るも、2回戦ではメドベージェフに6-7(3), 3-6のストレートで敗退するも、大会後には世界ランキング11位を更新した。

10月、上海マスターズではファービアーン・マロジャーンに3-6, 5-7のストレートで初戦敗退。楽天オープンではベスト8進出。準々決勝ではカラツェフに3-6, 2-6のストレートで敗退。

11月、パリ・マスターズでは1回戦でマレーを7-6(5), 4-6, 7-5、(この勝利により、マレーから全サーフェスで勝利を収めた選手となった)、2回戦ではドゥシャン・ラヨビッチを4-6, 6-4, 6-4、3回戦ではシナー(不戦勝)により、初のベスト8進出。準々決勝ではメドベージェフに6-4, 3-6, 1-6で敗れたが、ラヨビッチ戦で勝利を挙げたことでツアー通算200勝目を挙げた。年間最終ランキングは12位。

2024年 全仏・ウィンブルドン・全米ベスト8 トップ10入り

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1月、ユナイテッドカップではアメリカ代表の世界ランキング10位テイラー・フリッツを6-4, 6-2のストレートで破り、チームをベスト8進出に導いた。準々決勝でのセルビア戦では世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチを6-4, 6-4のストレートで破る金星を挙げ、オーストラリア代表はベスト4進出。さらに大会後には世界ランキング10位になり、オーストラリア人としてはレイトン・ヒューイット以来となるトップ10入りを果たした。

全豪オープンでは3年連続で4回戦進出。4回戦では第5シードのアンドレイ・ルブレフに4-6, 7-6(5), 7-6(4), 3-3, 0-6のフルセットの末に敗れ、ベスト8進出を逃した。

2月、ABNアムロ・オープンでは準々決勝で前述のルブレフを7-6(5), 4-6, 6-3で下してリベンジを果たし、そのまま準決勝でグリゴール・ディミトロフを6-4, 6-3で破り、決勝進出。決勝では全豪新王者のヤニック・シナーに5-7, 4-6で屈して準優勝。

3月、アカプルコでの決勝ではキャスパー・ルードを6-4, 6-4で破り、2年連続の優勝を飾り、ツアー8勝目を挙げた。BNPパリバ・オープンでは2回戦でダニエル太郎を6-1, 6-2、3回戦でアレクサンダー・ブブリクを7-5, 6-0のストレートで両試合とも制して、同大会3度目のベスト16入りをするも、4回戦ではアレクサンダー・ズベレフに7-5, 2-6, 3-6の逆転で敗れた。マイアミ・オープンでもベスト16入り。4回戦でファービアーン・マロジャーンに4-6, 6-0, 1-6で敗れた。

4月、モンテカルロ・マスターズでは初のベスト8進出。準々決勝ではノバク・ジョコビッチに5-7, 4-6のストレートで敗れた。バルセロナ・オープンでは復帰明けのラファエル・ナダルを7-5, 6-1のストレートで下すも、2回戦ではアルトゥール・フィスに5-7, 2-6のストレートで敗退。マドリード・オープンではナダルに6-7(6), 3-6のストレートでリベンジされ、初戦敗退。

5月、ローマ・マスターズでは初のベスト16入りするも、4回戦でステファノス・チチパスに1-6, 2-6のストレートで敗れた。

6月、全仏オープンでは第11シードとして出場。順当に駒を進めて、4回戦で第5シードのダニール・メドベージェフを4-6, 6-2, 6-1, 6-3の逆転で下して同大会初のベスト8進出を果たす。準々決勝では第4シードのズベレフに4-6, 6-7(5), 4-6のストレートで敗れた。

芝シーズンとなり、リベマでは第1シードとして出場。準々決勝でミロシュ・ラオニッチを7-5, 6-2、準決勝ではウゴ・アンベールを7-6(4), 6-3のストレートで下して決勝進出。決勝ではセバスチャン・コーダを6-2, 6-4のストレートで下して、ツアー9勝目を挙げた。大会後には世界ランキング7位を更新した。

7月、ウィンブルドン選手権では第9シードとして出場。4回戦でフィスを6-2, 6-4, 4-6, 6-3で下して、同大会初のベスト8進出を果たしたが、腰の負傷により、準々決勝のジョコビッチ戦を前に棄権を余儀なくされた。

8-9月、全米オープンでは第10シードとして出場。3回戦でダニエル・エバンスを6-3, 6-7(4), 6-0, 6-0で破り、4回戦ではジョーダン・トンプソンを6-0, 3-6, 6-3, 7-5で下して2020年以来となるグランドスラムベスト8進出を果たした。準々決勝では第25シードのジャック・ドレイパーを3-6, 5-7, 2-6のストレートで敗れ、初のベスト4進出を逃した。

10月、ヨーロピアン・オープンでは第1シードとして出場し、ベスト8進出。準々決勝ではユーゴ・ガストンに3-6, 6-3, 5-7で敗れた。エルステ・バンク・オープンではベスト4進出。準決勝ではカレン・ハチャノフに2-3, 4-6のストレートで敗退。

11月、パリ・マスターズでは2回戦でミオミル・キツマノビッチを6-4, 7-6(5)、3回戦ではドレイパーを5-7, 6-2, 6-3で下し、ベスト8進出。準々決勝ではホルガ・ルーネに4-6, 6-4, 5-7で敗れた。

今季の活躍により、ATPファイナルズに初出場。レースランキング7位で迎えて「イリ・ナスターゼグループ」に割り振られ、シナー(3-6, 4-6)、メドベージェフ(2-6, 4-6)、フリッツ(7-5, 4-6, 3-6)に3戦全敗により、2024年ATPファイナルズ英語版をラウンドロビン敗退で終えた。

ATPツアー決勝進出結果

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シングルス: 17回(9勝8敗)

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大会カテゴリ
グランドスラム (0–0)
ATPファイナルズ (0–0)
ATPツアー・マスターズ1000 (0–1)
ATPツアー500 (2–4)
ATPツアー250 (7–3)
サーフェス別タイトル
ハード (7–7)
クレー (0–0)
芝 (2–1)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2018年1月13日   シドニー ハード   ダニール・メドベージェフ 6-1, 4-6, 5-7
準優勝 2. 2018年8月5日   ワシントンD.C. ハード   アレクサンダー・ズベレフ 2-6, 4-6
優勝 1. 2019年1月12日   シドニー ハード   アンドレアス・セッピ 7-5, 7-6(7-5)
優勝 2. 2019年7月28日   アトランタ ハード   テイラー・フリッツ 6-3, 7-6(7-2)
優勝 3. 2019年9月29日   珠海 ハード   アドリアン・マナリノ 7-6(7-4), 6-4
準優勝 3. 2019年10月27日   バーゼル ハード (室内)   ロジャー・フェデラー 2-6, 2-6
準優勝 4. 2020年10月25日   アントワープ ハード   ユーゴ・アンベール 1-6, 6-7(4-7)
優勝 4. 2021年1月13日   アンタルヤ ハード   アレクサンダー・ブブリク 2-0, 途中棄権
優勝 5. 2021年6月26日   イーストボーン   ロレンツォ・ソネゴ 4-6, 6-4, 7-6(7-5)
優勝 6. 2022年7月31日   アトランタ ハード   ジェンソン・ブルックスビー 6-3, 6-3
優勝 7. 2023年3月5日   アカプルコ ハード   トミー・ポール英語版 3-6, 6-4, 6-1
準優勝 5. 2023年6月25日   ロンドン   カルロス・アルカラス 4-6, 4-6
準優勝 6. 2023年8月6日   ロス・カボス ハード   ステファノス・チチパス 3-6, 4-6
準優勝 7. 2023年8月13日   トロント ハード   ヤニック・シナー 4-6, 1-6
準優勝 8. 2024年2月18日   ロッテルダム ハード (室内)   ヤニック・シナー 5-7, 4-6
優勝 8. 2024年3月2日   アカプルコ ハード   キャスパー・ルード 6-4, 6-4
優勝 9. 2024年6月16日   スヘルトーヘンボス   セバスチャン・コルダ 6-2, 6-4

成績

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略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 通算成績
全豪オープン LQ 2R 1R 3R A 3R 4R 4R 4R 14–7
全仏オープン A 1R 1R 2R 1R 2R 1R 2R QF 7–8
ウィンブルドン A LQ 3R 2R NH 1R 4R 2R QF 11–5
全米オープン A 1R 3R 4R QF 1R 3R 4R QF 18–8

: 2024年ウィンブルドン選手権準々決勝の不戦敗は通算成績に含まない

大会最高成績

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大会 成績
ATPファイナルズ RR 2024
インディアンウェルズ 4R 2021, 2022, 2024
マイアミ 4R 2024
モンテカルロ QF 2024
マドリード 3R 2021, 2023
ローマ 4R 2024
カナダ F 2023
シンシナティ 3R 2019
上海 3R 2018
パリ QF 2023, 2024
オリンピック A 出場なし
デビスカップ F 2022, 2023
ATPカップ SF 2020
ユナイテッド・カップ SF 2024
Next Gen ATPファイナルズ F 2018, 2019

人物

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スペイン人の母親とウルグアイ人の父親の元、1999年にオーストラリアシドニーに生まれた。弟が1人、妹が2人いる[19]。5歳までをオーストラリアで過ごし、その後スペインのアリカンテに移ったが、2012年にオーストラリアに戻った。なお、両親は2016年にスペインに戻っている。デミノーは英語スペイン語フランス語を話すことができる[20]

青年期までの大半をスペインで過ごしたが、故郷のオーストラリアに強いつながりを感じていると述べている。2017年にはオーストラリアの『シドニー・モーニング・ヘラルド』紙に対して、「僕はスペインに住んでいたが、常にオーストラリア人だと感じていた。僕らがここに戻ったらすぐにやりたかったことがあるんだ。オーストラリアのためにプレーすること、それが僕のマイライフさ」[21]と述べていた。

脚注

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  1. ^ La historia del español que juega por Australia en siete razonamientos”. 2018年9月30日閲覧。
  2. ^ Alex de Minaur – Overview – ATP Tour – Tennis”. 2019年12月30日閲覧。
  3. ^ Alex De Minaur wins through to second round on Australian Open debut”. ガーディアン (16 January 2017). 17 January 2017閲覧。
  4. ^ DE MINAUR AWARDED WILDCARD FOR ROLAND GARROS”. Tennis Australia (18 May 2017). 18 May 2017閲覧。
  5. ^ DESTANEE AIAVA AND ALEX DE MIÑAUR WIN AUSTRALIAN OPEN WILDCARDS”. Tennis Australia (17 December 2017). 31 December 2017閲覧。
  6. ^ Australian Associated Press (29 December 2017). “In-form De Miñaur dealt Brisbane wildcard”. Wide World of Sports. 13 January 2018閲覧。
  7. ^ Johnson, Paul (3 January 2018). “Alex de Minaur blasts Milos Raonic out of Brisbane International”. The Australian (News Corp Australia). http://www.theaustralian.com.au/sport/tennis/nick-kyrgios-overcomes-knee-injury-and-matt-ebden-in-brisbane/news-story/af2bed6c3cb186fd786c9d450c1296b3 13 January 2018閲覧。 
  8. ^ Baynes, Valkerie (6 January 2018). “Alex De Minaur falls agonisingly short against Ryan Harrison in Brisbane International semi-final”. The Courier-Mail (News Corp Australia). http://www.couriermail.com.au/sport/tennis/alex-de-minaur-v-ryan-harrison-live-score-of-brisbane-international-mens-semifinal/news-story/3586662cdb63169aa8661238dd5d3e6c 13 January 2018閲覧。 
  9. ^ Nick Kyrgios through to Brisbane International final, Australian teen Alex De Minaur falls just short”. ABC (6 January 2017). 8 January 2018閲覧。
  10. ^ Buckley, James (13 January 2018). “Alex de Minaur the youngest player to make Sydney International final since Lleyton Hewitt”. シドニー・モーニング・ヘラルド (Fairfax Media Media). http://www.smh.com.au/sport/tennis/alex-de-minaur-the-youngest-player-to-make-sydney-international-final-since-lleyton-hewitt-20180112-h0hq22.html 13 January 2018閲覧。 
  11. ^ Pandaram, Jamie (12 January 2018). “Alex De Minaur v Benoit Paire: Aussie ‘Demon’ into Sydney International final”. デイリー・テレグラフ (News Corp Australia). https://www.perthnow.com.au/sport/tennis/alex-de-minaur-v-benoit-paire-sydney-international-semi-final-live-updates-and-scores-ng-ebe5fca27323b13c43cddebd66f71937 13 January 2018閲覧。 
  12. ^ Kemp, Emma (13 January 2018). “Australian Alex de Minaur loses Sydney International final but wins fans after gutsy display”. The West Australian (Seven West Media). https://thewest.com.au/sport/tennis/australian-alex-de-minaur-loses-sydney-international-final-but-wins-fans-after-gutsy-display-ng-b88713773z 13 January 2018閲覧。 
  13. ^ Davis Cup: Alex De Minaur falls just short in thrilling debut The Australian
  14. ^ WILD-CARDS ANNOUNCED !”. 全仏オープン (2018年5月16日). 2018年9月26日閲覧。
  15. ^ Kyle Edmund French Open Comfortable Victory Alex de Miñaur”. ガーディアン (2018年5月29日). 2018年9月25日閲覧。
  16. ^ Dan Evans beaten by Alex de Minaur in Nature Valley Open in Nottingham”. BBC. 17 June 2018閲覧。
  17. ^ 19歳デミノーが母国でATPツアー初優勝”. tennismagazine.jp. 2019年4月9日閲覧。
  18. ^ 「口ひげをキープしなきゃ」とゲン担ぎへ。20歳デミノーのピンチ0での優勝は3人目の快挙”. www.thetennisdaily.jp. 2019年7月30日閲覧。
  19. ^ MY FAMILY” (英語). ALEX DE MIÑAUR. 2018年1月13日閲覧。
  20. ^ Alex de Minaur: Five Facts About Australia’s Latest Tennis Star”. UBI tennis (16 January 2017). 4 January 2018閲覧。
  21. ^ Aussie prodigy Alex De Miñaur taking advice from Nick Kyrgios and Bernard Tomic”. シドニー・モーニング・ヘラルド (8 January 2017). 4 January 2018閲覧。

外部リンク

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受賞
先代
  デニス・シャポバロフ
ATP年間最優秀新人賞
2018
次代
  ヤニック・シナー