ジェンソン・ブルックスビー
ジェンソン・タイラー・ブルックスビー(Jenson Tyler Brooksby, 英語発音: /ˈʤɛnsən ˈtaɪlər ˈbrʊksˌbi/[1]; 2000年10月26日 - )は、アメリカ合衆国出身の男子プロテニス選手。ATPランキング自己最高位はシングルス33位。ダブルス1403位。身長193cm、体重83kg。右利き、バックハンドは両手打ち。愛称はJ.T.。7歳からJoseph Gilbertがコーチを務めている。
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2021年全仏オープンでのジェンソン・ブルックスビー | ||||
基本情報 | ||||
愛称 | J.T. | |||
国籍 | アメリカ合衆国 | |||
出身地 | 同・カリフォルニア州サクラメント | |||
生年月日 | 2000年10月26日(24歳) | |||
身長 | 193cm | |||
体重 | 83kg | |||
利き手 | 右 | |||
バックハンド | 両手打ち | |||
ツアー経歴 | ||||
デビュー年 | 2021年 | |||
ツアー通算 | 0勝 | |||
シングルス | 0勝 | |||
ダブルス | 0勝 | |||
生涯獲得賞金 | 1,159,561 アメリカ合衆国ドル | |||
4大大会最高成績・シングルス | ||||
全豪 | 3回戦(2023) | |||
全仏 | 1回戦(2021・22) | |||
全英 | 3回戦(2022) | |||
全米 | 4回戦(2021) | |||
4大大会最高成績・混合ダブルス | ||||
全米 | 1回戦(2019) | |||
キャリア自己最高ランキング | ||||
シングルス | 33位(2022年6月13日) | |||
ダブルス | 1403位(2019年11月18日) | |||
2024年2月16日現在 |
選手経歴
編集2018年 グランドスラム初出場
編集2018年のUSTAのアンダー18の全国大会でブランドン・ナカシマ下して優勝し、ワイルドカードとして同年の全米オープンの出場権を獲得[2]。同大会では1回戦でジョン・ミルマンと対戦し、ストレートで敗戦となった[3]。
2019年 グランドスラム初勝利
編集2019年の全米オープン予選で内田海智、杉田祐一、ペドロ・マルティネスらを下して本戦入り。1回戦でトマーシュ・ベルディヒ (当時98位)と対戦し、3-1で勝利。2回戦でニコロズ・バシラシビリに3-1で敗れた。このバシラシビリとの試合で右腕を負傷し、更に2019年12月に足の付け根を痛め、2020年シーズンは全休となった[4]。
2019年9月にベイラー大学に進学した[5]が、2020年12月に大学を中退した[6]。
2021年 トップ100入り
編集2021年2月に下部ツアーで復帰すると、同月行われたポチェフストルーム・オープンでガバシビリを下しチャレンジャー初優勝を挙げる。更に3月のクリーブランド・チャレンジャーで準優勝、4月のオーランドとタラハシーのチャレンジャー大会でも優勝を挙げる。
5月の全仏オープンの予選で、シュテーベ、ヒュースラー、フルネスらを下し本戦進出。1回戦で第24シードのカラツェフにストレートで敗れた。
7月のテニス殿堂選手権で、ドンスコイ、クドラ、ゴヨフチク、トンプソンらを下してATPツアーで初めて決勝に進出。決勝ではケビン・アンダーソンと対戦し、0-2で敗れ準優勝となった。
8月のワシントン・オープンの準決勝でシナーに敗れベスト4となったが、この大会でATPシングルスランキング99位となり、トップ100入りを果たす。翌週のロジャーズ・カップでマスターズデビューを果たすが、1回戦でバシラシビリに1-2で敗れた。
9月の全米オープンでは、1回戦のマイケル・イマーを3-1、2回戦のフリッツも3-1で下す。3回戦で第21シードのカラツェフと対戦。フルセット・3時間50分に及ぶ試合の末、ブルックスビーが勝利を挙げた。続く4回戦で当時ランキング1位のジョコビッチと対戦。1セット目を先取するが、2セット目以降はジョコビッチがセットを取り敗れた。
10月のインディアンウェルズの1回戦でイルケルを下しマスターズ初勝利。2回戦で第3シードのズベレフと対戦し1-2で敗れた。同月のアントウェルペンで予選を突破すると、オペルカ、ファン・デ・ザンツフープ、ダビドビッチ・フォキナらを下し、準決勝でシュワルツマンに敗れベスト4。
11月のパリ・マスターズでは予選を突破するも、腹部のケガで本戦を棄権し、シーズンを終えた[7]。
ATPシングルスランキングは、年始の310位から、年末は56位まで順位を上げた。この功績から、ATPはブルックスビーを2021年ニューカマー・オブ・ザ・イヤーの一人に選出した[8]。
2022年 マスターズ4回戦進出
編集1月の全豪オープンに出場予定であったが、COVID-19の陽性反応が検出されオーストラリアに入国出来なくなったため、大会を欠場した[9]。
2月のダラス・オープンで、セッピ、トンプソン、ギロンらを下し、2回目のATPツアー決勝進出。決勝でライリー・オペルカに0-2で敗れ、準優勝となった[10]。また、同月のアカプルコでは1回戦で第2シードのズベレフに1-2で敗れた。
3月のインディアンウェルズでは、カルバリェス・バエナ、ハチャノフらを下すと、3回戦で第5シードのチチパスと対戦。1セット目はチチパスが取るも、2,3セット目を取り返し、トップ10相手に初勝利を挙げる[11]。続く4回戦では第12シードのノーリーと対戦。0-2で敗れ、ベスト16となった。
人物
編集成績
編集- 略語の説明
W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | Z# | PO | G | S | B | NMS | P | NH |
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
シングルス
編集グランドスラム
編集大会 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 通算成績 |
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全豪オープン | A | A | A | A | A | 0–0 |
全仏オープン | A | A | A | 1R | 0–1 | |
ウィンブルドン | A | A | NH | A | 0–0 | |
全米オープン | 1R | 2R | A | 4R | 4-3 | |
年別 | 0–1 | 1-1 | 0-0 | 3-2 | 0-0 | 4-4 |
大会最高成績
編集大会 | 成績 | 年 |
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ATPツアーファイナルズ | A | 出場なし |
インディアンウェルズ | 4R | 2022 |
マイアミ | 4R | 2022 |
モンテカルロ | A | 出場なし |
マドリード | 1R | 2022 |
ローマ | 3R | 2022 |
カナダ | 2R | 2022 |
シンシナティ | 1R | 2022 |
上海 | A | 出場なし |
パリ | 2021 | |
オリンピック | A | 出場なし |
デビスカップ | A | 出場なし |
ATPカップ | A | 出場なし |
ATPツアー決勝進出結果
編集シングルス: 0勝2敗
編集
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結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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準優勝 | 1. | 2021年7月 | ニューポート | ハード | ケビン・アンダーソン | 6–7(8–10), 4–6 |
準優勝 | 2. | 2022年2月 | ダラス | ハード | ライリー・オペルカ | 6–7(5–7), 6-7(3-7) |
ATPチャレンジャー・ITFワールドテニスツアー決勝
編集シングルス: 6勝1敗
編集
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結果 | 勝-敗 | 日時 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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優勝 | 1–0 | 2019年3月 | M25 ベーカーズフィールド | ハード | アレクサンダー・ブキッチ | 6–3, 6–1 |
優勝 | 2–0 | 2019年7月 | M25 シャンペーン | ハード | Oliver Crawford | 6–2, 6–1 |
優勝 | 3–0 | 2019年7月 | M25 ディケーター | ハード | サンティアゴ・ロドリゲス・タベルナ | 6–1, 6–4 |
優勝 | 4–0 | 2021年2月 | ポチェフストルーム | ハード | テイムラズ・ガバシビリ | 2–6, 6–3, 6–0 |
準優勝 | 4–1 | 2021年3月 | クリーブランド | ハード (屋内) | ビオーン・フラタンジェロ | 5–7, 4–6 |
優勝 | 5–1 | 2021年4月 | オーランド | ハード | デニス・クドラ | 6–3, 6–3 |
優勝 | 6–1 | 2021年4月 | タラハシー | クレー | ビオーン・フラタンジェロ | 6–3, 4–6, 6–3 |
脚注
編集- ^ “英語のIPA発音記号変換(アメリカ英語)”. tophonetics.com. 2022年3月16日閲覧。
- ^ “OSUIGWE, BROOKSBY WIN USTA JUNIOR NATIONAL TITLES”. USTA (August 13, 2018). August 14, 2018閲覧。
- ^ “It was a hot day at the U.S. Open. Here's how Carmichael teen Jenson Brooksby fared”. The Sacramento Bee (August 28, 2018). July 16, 2021閲覧。
- ^ a b Matt Fitzgerald (2021年7月18日). “THE TENNIS CONVERSATION: JENSON BROOKSBY, A PIANO MAN AND NADAL FAN”. tennis.com. 2022年3月16日閲覧。
- ^ “Men's Tennis Signs Brooksby to National Letter of Intent”. baylorbears.com (December 12, 2018). February 21, 2019閲覧。
- ^ “MT’s Brooksby To Turn Pro”. BaylorBears.com (2020年12月8日). 2022年3月16日閲覧。
- ^ a b “Lucky Loser Koepfer Saves 7 MPs, Stuns Murray In Paris”. ATP Tour. 2022年3月16日閲覧。
- ^ Andrew Eichenholz (2021年12月3日). “Five #NextGenATP Stars Nominated For Newcomer Of The Year In 2021 Awards”. ATPtour.com. 2022年3月16日閲覧。
- ^ “https://www.reuters.com/lifestyle/sports/american-brooksby-out-australian-open-due-covid-19-2022-01-10/”. ロイター通信 (2021年1月10日). 2022年3月16日閲覧。
- ^ “Opelka Stands Tall, Sinks Brooksby For Dallas Title”. ATP Tour. 2022年3月16日閲覧。
- ^ “Brooksby Runs Down Tsitsipas To Reach Fourth Round”. ATP Tour. 2022年3月16日閲覧。
- ^ Andrew Eichenholz (2021年7月18日). “Playing Brooksby? Get Ready For A Battle...”. ATPtour.com. 2022年3月16日閲覧。
- ^ 予選を突破したが、腹部の負傷で本戦を欠場したため、大会の総数には数えられない。[7]
外部リンク
編集- ジェンソン・ブルックスビー - ATPツアーのプロフィール
- ジェンソン・ブルックスビー - 国際テニス連盟
- ジェンソン・ブルックスビー - デビスカップのプロフィール
受賞 | ||
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先代 カルロス・アルカラス |
ATP年間最優秀新人賞 2021 |
次代 ホルガ・ルーネ |