アカデミー国際長編映画賞スペイン代表作品の一覧
本項目は、アカデミー国際長編映画賞[nb 1]へ出品されたスペインの映画作品の一覧である。アカデミー外国語映画賞はアメリカ合衆国の映画芸術科学アカデミー(AMPAS)が主催し、アメリカ合衆国以外の国で製作され、主要な会話が英語以外で占められた長編映画を対象としている[3]。アカデミー外国語映画賞は1956年のアカデミー賞で設置され、1947年から1955年まではアメリカ合衆国で公開された優秀な外国語映画にはアカデミー名誉賞が贈られていた[4]。
2020年までに20本の映画が国際長編映画賞ノミネートに至っており、『Begin the Beguine』(1982年)、『ベルエポック』(1993年)、『オール・アバウト・マイ・マザー』(1999年)、『海を飛ぶ夢』(2004)の4本が受賞を果たした[5]。受賞4回という数字は、イタリア(10回)、フランス(9回)に次ぐ多さであり、日本と同数である。またノミネート数20回もフランス(34回)、イタリア(27回)に次いで多い[6]。
1980年代以降、スペインの代表作はスペイン映画芸術科学アカデミー(AACCE)が選考している。また2001年より、AACCEは代表決定前に最終選考に残った3本を発表している。
最も多く代表となったのはペドロ・アルモドバルの監督作品で7回であり、ノミネートも最多の3回で受賞は1回。次いでホセ・ルイス・ガルシの監督作品で6回であり、こちらも受賞は1回している。
代表作
編集1956年よりAMPASは外国語映画賞を設置し、各国のその年最高の映画を招待している[7]。外国語映画賞委員会はプロセスを監視し、すべての応募作品を評価する。その後、委員会は5つのノミネート作品を決定するために秘密投票を行う[3]。外国語映画賞が設置される以前は、アメリカ合衆国で公開された外国語映画に投票されており、各国が代表作を出品するという形式ではなかった[4]。以下は、出品された映画作品の一覧である。
備考
編集- ^1: 他の最終候補: 『ナイト・トーキョー・デイ』と『Gordos』[25]
- ^2: 他の最終候補: 『Seven Billiard Tables』と『Sangre de Mayo』[26]
- ^3: 他の最終候補: 『Las 13 rosas』と『Sunday Light』[27]
- ^4: 他の最終候補: 『アラトリステ』と『サルバドールの朝』[28]
- ^5: 他の最終候補: 『Ninette』と『Princesas』[29]
- ^6: 他の最終候補: 『バッド・エデュケーション』と『Tiovivo c. 1950』[30]
- ^7: 他の最終候補: 『Al sur de Granada』と『Hotel Danubio』[31]
- ^8: 他の最終候補: 『トーク・トゥ・ハー』と『Story of a Kiss』[32]
- ^9: 他の最終候補: 『Lucia y el sexo』と『ウェルカム!ヘヴン』[33]
脚注
編集参考文献
編集- ^ “Academy announces rules for 92nd Oscars”. Academy of Motion Picture Arts and Sciences. 12 July 2019閲覧。
- ^ “Academy Announces Rule Changes For 92nd Oscars”. Forbes. 12 July 2019閲覧。
- ^ a b “Special Rules for the Best Foreign Language Film Award”. Academy of Motion Picture Arts and Sciences. 2008年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年7月29日閲覧。
- ^ a b “History of the Academy Awards - Page 1”. Academy of Motion Picture Arts and Sciences. 2008年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年7月29日閲覧。
- ^ “Foreign Language Film Facts”. Academy of Motion Picture Arts and Sciences (2008年3月8日). 2007年6月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年6月29日閲覧。
- ^ “Foreign Language Film Facts”. Academy of Motion Picture Arts and Sciences (2008年3月8日). 2007年6月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年6月18日閲覧。
- ^ “History of the Academy Awards - Page 2”. Academy of Motion Picture Arts and Sciences. 2008年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年7月30日閲覧。
- ^ “Bollain’s Even the Rain joins Oscar race”. cineuropa. 2010年10月9日閲覧。
- ^ “9 Foreign Language Films Continue to Oscar Race”. oscars.org. 2011年1月19日閲覧。
- ^ “"PA NEGRE" REPRESENTARA A ESPANA EN LOS OSCAR”. CBC. 2011年9月28日閲覧。
- ^ “63 Countries Vie for 2011 Foreign Language Film Oscar”. oscars.org. 2011年10月14日閲覧。
- ^ Fernandez-Santos, Estela (27 September 2012). “‘Blancanieves’ sera la candidata espanola a los Oscar”. El Pais 27 September 2012閲覧。
- ^ “Oscars: Spain Nominates '15 Years and One Day' for Foreign Language Category”. Hollywood Reporter. 2013年11月18日閲覧。
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- ^ Aguilar, Carlos (29 September 2015). “Spain Chooses Basque-Language Drama 'Loreak' as Oscar Submission”. IndieWire. 29 September 2015閲覧。
- ^ Rolfe, Pamela (7 September 2016). “Oscars: Spain Selects Pedro Almodovar's 'Julieta' for Foreign-Language Category”. The Hollywood Reporter. 7 September 2016閲覧。
- ^ Keslassy, Elsa (7 September 2017). “Spain Sends Carla Simon’s feature debut ‘Summer 1993’ to Foreign-Language Oscar Race”. Variety. 7 September 2017閲覧。
- ^ Hopewell, John (6 September 2018). “Javier Fesser’s ‘Champions’ Chosen as Spain’s Oscar Submission”. Variety. 6 September 2018閲覧。
- ^ Jones, 2019 by Benjamin (5 September 2019). “Oscars: Spain Picks Pedro Almodovar's 'Pain and Glory' for International Feature Category”. The Hollywood Reporter. 5 September 2019閲覧。
- ^ “Oscar Nominations 2020: The Complete List of Nominees”. The Hollywood Reporter (13 January 2020). 17 January 2020閲覧。
- ^ Gómez, Víctor (3 November 2020). “Antonio de la Torre y Belén Cuesta buscarán el Oscar para España”. La Opinion de Malaga. 3 November 2020閲覧。
- ^ “'El buen patrón', de Fernando León de Aranoa, representará a España en los Oscar” (Spanish) (5 October 2021). 5 October 2021閲覧。
- ^ Davis, Clayton (21 December 2021). “Oscars Shortlists Include Beyoncé, ‘Spider-Man’ and Two Jonny Greenwood Scores as France’s ‘Titane’ Is Snubbed”. Variety. 21 December 2021閲覧。
- ^ Martínez, Beatriz (13 September 2022). “'Alcarràs', de Carla Simón, representará a España en los Oscar”. El Periódico de Catalunya. 2023年3月17日閲覧。
- ^ “Spain picks The Dancer And The Thief for Oscars”. (2009年9月29日) 2012年11月16日閲覧。
- ^ “The Blind Sunflowers vying for nomination”. (2008年9月29日) 2012年11月16日閲覧。
- ^ “The Orphanage is Oscar Bound”. Rotten Tomatoes. (2007年9月28日) 2012年11月16日閲覧。
- ^ “Spain backs Almodovar's Volver in Oscar race”. (2006年9月28日) 2012年11月16日閲覧。
- ^ http://www.elmulticine.com/noticias2.php?orden=264
- ^ “'Mar adentro', 'La mala educación' y 'Tiovivo C. 1950' optan a representar a España en los Oscar”. (2004年9月17日) 2012年11月16日閲覧。
- ^ “´Soldados de Salamina´ opta al Oscar al mejor filme extranjero”. (2003年10月2日) 2012年11月16日閲覧。
- ^ “Mondays in the Sun chosen as Spanish Oscar entry”. (2002年11月12日) 2012年11月16日閲覧。
- ^ “Se adelanta la selección de la película que representará a España en los Oscar”. (2003年7月29日) 2012年11月16日閲覧。[リンク切れ]