第71回アカデミー賞
第71回アカデミー賞(だい71かいアカデミーしょう)は1999年3月21日に発表・授賞式が行われた。司会はウーピー・ゴールドバーグ。13部門にノミネートされていた『恋におちたシェイクスピア』が作品賞をはじめとする7部門を受賞した[1]。
第71回アカデミー賞 | |
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開催日 | 1999年3月21日日曜日 |
会場 | ロサンゼルス・ ドロシー・チャンドラー・パビリオン |
司会 | ウーピー・ゴールドバーグ |
Highlights | |
作品賞 | 『恋におちたシェイクスピア』 |
最多部門受賞 | 『恋におちたシェイクスピア』(7) |
最多部門ノミネート | 『恋におちたシェイクスピア』(13) |
テレビ放送 | |
放送局 | ABC |
式典
編集式典はロサンゼルスのロサンゼルス・ミュージックセンターにあるドロシー・チャンドラー・パビリオンで行われた。この会場では30年以上授賞式が行われてきたが、1999年が最後となり、2000年と2001年がシュライン・オーディトリアム、2002年からはコダック・シアターで行われることになっている。授賞式は4時間2分に渡って行われ、例年よりも長いものとなった[2]。
特別イベントとして、1998年に亡くなったフランク・シナトラと、授賞式の2週間前に亡くなったスタンリー・キューブリックの追悼が行われた。
また、映画監督のエリア・カザンに名誉賞が贈られた。しかし、元共産党員であったカザンは、赤狩りのあった1950年代、友人の映画人達を共産主義者であるとして下院非米活動委員会に密告したため、現在でも裏切り者であるとの見方もあり、彼に対して拍手することを拒んだ映画人の様子も放映された。
候補と受賞の一覧
編集太字は受賞である[3]。 また、以下での人名表記は
- 作品の日本語公式情報およびAMPAS公式サイトの日本版とWOWOWによる授賞式放送での表記に準ずる。
- 見当たらない場合はデータベースサイトなどを参考。
- それでもない場合は英語表記のままとする。
統計
編集
複数候補:
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複数受賞:
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プレゼンター
編集プレゼンター | 役 |
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Randy Thomas | アナウンサー |
ロバート・レイム (AMPAS 会長) | 開会挨拶 |
キム・ベイシンガー | 助演男優賞 |
グウィネス・パルトロー | 美術賞 |
マイク・マイヤーズ | メイクアップ賞 |
ブレンダン・フレイザー | 短編実写映画賞 |
フリック ハイムリック |
短編アニメ映画賞 |
ロビン・ウィリアムズ | 助演女優賞 |
クリス・ロック | 音響編集賞 |
アンジェリカ・ヒューストン | 録音賞 |
ジョン・ハーシェル・グレン | "Historical Figures in Cinema" montage |
ソフィア・ローレン | 外国語映画賞 |
アンディ・ガルシア アンディ・マクダウェル |
ミュージカル・喜劇映画音楽賞 |
ジーナ・デイヴィス | 劇映画音楽賞 |
ジョン・トラボルタ | フランク・シナトラへのトリビュート |
アン・ヘッシュ | Academy Award for Technical Achievementセグメント ゴードン・E・ソーヤー賞 |
ジム・キャリー | 編集賞 |
ニコラス・ケイジ | アービング・G・タルバーグ賞 |
リーアム・ニーソン | 視覚効果賞 |
ヴァル・キルマー | ジーン・オートリーとロイ・ロジャースへのトリビュート |
ヘレン・ハント | 主演男優賞 |
ベン・アフレック マット・デイモン |
短編ドキュメンタリー映画賞 長編ドキュメンタリー映画賞 |
ロバート・デ・ニーロ マーティン・スコセッシ |
名誉賞 (エリア・カザン) |
ウーピー・ゴールドバーグ | 衣裳デザイン賞 |
ジェニファー・ロペス | 歌曲賞 |
アネット・ベニング | In Memoriam |
ユマ・サーマン | 撮影賞 |
ジャック・ニコルソン | 主演女優賞 |
スティーヴン・スピルバーグ | スタンリー・キューブリックへのトリビュート |
ゴールディ・ホーン スティーヴ・マーティン |
脚色賞 脚本賞 |
ケヴィン・コスナー | 監督賞 |
ハリソン・フォード | 作品賞 |
パフォーマー
編集名前 | 役 | 内容 |
---|---|---|
ビル・コンティ | 編曲 | オーケストラ |
マライア・キャリー ホイットニー・ヒューストン |
パフォーマー | 「ホエン・ユー・ビリーブ」 (プリンス・オブ・エジプト) |
エアロスミス | パフォーマー | "I Don't Want to Miss a Thing" (アルマゲドン) |
Joaquín Cortés セビアン・グローバー Tai Jiminez デスモンド・リチャードソン ラスタ・トーマス[8] |
パフォーマー | ダンスナンバー |
アリソン・ムアアー | パフォーマー | "A Soft Place to Fall" (モンタナの風に抱かれて) |
ピーター・ガブリエル ランディ・ニューマン |
パフォーマー | "That'll Do" (ベイブ/都会へ行く) |
セリーヌ・ディオン アンドレア・ボチェッリ |
パフォーマー | "The Prayer" (キャメロット) |
In Memoriam
編集昨年亡くなった映画人を偲ぶIn Memoriamではアネット・ベニングがプレゼンターを務め、監督のアラン・J・パクラ、黒澤明、俳優のE・G・マーシャル、スーザン・ストラスバーグ、ジョン・デレク、リチャード・カイリー、モーリン・オサリヴァン、フィル・ハートマン、ジャン・マレー、アリス・フェイ、ロディ・マクドウォール、ロバート・ヤング、撮影監督のフレディ・ヤング、振付師のジェローム・ロビンスなどの活躍を振り返った。
関連項目
編集脚注
編集- ^ Rosen, Steven (March 22, 1999). “'Love,' not war Best-picture Oscar goes to 'Shakespeare'”. The Denver Post (MediaNews Group): p. A1
- ^ Richmond, Ray (March 21, 1999). “The 71st Annual Academy Awards”. バラエティ (Penske Media Corporation) June 27, 2015閲覧。
- ^ “第71回アカデミー賞 (1999) ノミネート・受賞”. oscars.org. 2015年6月27日閲覧。
- ^ Goldstein, Patrick (January 15, 1999). “Film Director Elia Kazan to Receive Oscar, Forgiveness”. ロサンゼルス・タイムズ (Tribune Publishing) June 14, 2015閲覧。
- ^ Higgins, Bill (January 10, 1999). “Jewison will receive Thalberg memorial”. バラエティ (Penske Media Corporation) June 14, 2015閲覧。
- ^ “The Scheduled Oscar Lineup”. ロサンゼルス・タイムズ (Tribune Publishing). (March 20, 1999) June 27, 2015閲覧。
- ^ Bona 2002, p. 228
- ^ Bona 2002, p. 234
参考文献
編集- Bona, Damien (2002), Inside Oscar 2, New York, United States: Ballantine Books, ISBN 0-345-44970-3
外部リンク
編集- 公式サイト
- ニュース
- 分析
- 1998 Academy Awards Winners and History Filmsite
- Academy Awards, USA: 1999 インターネット・ムービー・データベース
- その他