Brew KASHIMA

日本のサッカークラブ

Brew KASHIMA(ブリューかしま)は、佐賀県鹿島市を本拠地とする社会人サッカークラブである。2021年までの名称は佐賀LIXIL FC(さがリクシルエフシー、Saga LIXIL F.C.)。

Brew KASHIMA
原語表記 Brew KASHIMA
呼称 Brew KASHIMA
愛称 Menbrews(メンブリュース)[1]
クラブカラー  
創設年 1991年
所属リーグ 九州サッカーリーグ
ホームタウン 佐賀県鹿島市
ホームスタジアム 鹿島市陸上競技場
運営法人 株式会社総合スポーツユニオンブリュー鹿島
代表者 樋口義春
監督 永吉龍也
公式サイト 公式サイト
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ
株式会社総合スポーツユニオンブリュー鹿島
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 849-1311
佐賀県鹿島市大字高津原1777番地1
設立 2022年5月30日
業種 サービス業
法人番号 5300001012942
事業内容 フットボールクラブ運営
代表者 樋口義春
外部リンク https://brewkashima.com/
テンプレートを表示

歴史

編集

1991年、INAXの子会社である九州INAX(現:佐賀LIXIL製作所)佐賀工場内にF.C. INAXサッカー部として誕生。佐賀県リーグ5部からスタートし、5年で県リーグ1部に昇格。1997年に「九州INAXサッカー部」にチーム名を変更。

1999年第79回天皇杯に初出場。初戦で城西大学に敗れる。その後天皇杯には2022年までに10回出場している。

2000年、県リーグ1部昇格5年目にして初優勝。九州各県リーグ決勝大会でも準優勝し、NTT熊本FCJFL昇格に伴い入替戦を経ることなく九州リーグに初昇格を決めた。

九州リーグでは2001年から2003年まで3シーズンを戦ったが、7位・9位・11位という結果に終わり、再び佐賀県リーグに降格。降格初年度の2004年は優勝を決めたが、各県リーグ決勝大会2回戦でFC琉球に敗れる。2005年も連覇を果たしたが、各県リーグ決勝大会1回戦で熊本県教員蹴友団に敗れ再び残留。2006年川副クラブに3連覇を阻まれた。

この間、2005年の第85回天皇杯1回戦で柏レイソルU-18を破り、天皇杯初勝利を挙げている。

2007年、2年ぶりの県リーグ優勝を飾ると、九州各県リーグ決勝大会でも優勝。5シーズンぶりとなる九州リーグ復帰を果たした。

2009年、九州予選を勝ち上がり全国社会人サッカー選手権に初出場。1回戦(佐川急便中国)・2回戦(FC KOREA)を勝ち上がり、ベスト8に進出(AC長野パルセイロに敗れる)。

2011年7月1日、会社名変更により佐賀LIXIL FCにチーム名を変更した[2]

2015年、7回目の出場となった第95回天皇杯1回戦で大分トリニータと対戦。チーム初のJリーグクラブとの対戦となったが0-2で敗れた。九州リーグで9位に終わり、熊本県教員蹴友団に入替戦で敗れて9年ぶりに佐賀県リーグに降格。翌2016年は県リーグを全勝優勝し、各県リーグ決勝大会でも準優勝。鹿児島ユナイテッドFCセカンドの活動終了もあり、入替戦を経ることなく1年で九州リーグ復帰を決めた。

2019年の九州リーグでは過去最高の3位に躍進したが、新型コロナウイルスの影響による業績の悪化を受け2021年夏に会社からの支援継続断念を告げられたため、地元企業約50社の支援を受け2022年よりクラブチームへ転換。クラブ名を「Brew KASHIMA」に変更した[3][4]。Brewは英語で「醸造」を意味し、酒造りが盛んな土地柄を現している。また、LIXIL時代の愛称である「Menbrews(メンブリュース)」からも取られており、面浮立や鉦浮立などの伝承芸能も表現している[3]。エンブレムやマスコットは佐賀LIXIL FCのものをほぼそのまま引き継ぐ。

チーム成績

編集

リーグ戦

編集
年度 所属 順位 勝点 チーム数 試合 90分勝 PK勝 PK敗 90分敗 得点 失点 得失差 天皇杯
1991 佐賀県5部 優勝 県予選敗退
1992 佐賀県4部 優勝
1993 佐賀県3部 3位
1994 2位
1995 佐賀県2部 優勝
1996 佐賀県1部 5位
1997 4位
1998 3位
1999 4位 1回戦敗退
2000 優勝 県予選敗退
2001 九州 7位 17 10 18 4 2 - 1 11 19 41 -22
2002 9位 14 10 18 4 1 - 0 13 19 38 -19 1回戦敗退
2003 11位 17 12 22 4 2 - 1 15 18 49 -31 1回戦敗退
2004 佐賀県1部 優勝 20 9 8 23 県予選敗退
2005 優勝 24 9 8 2回戦敗退
2006 2位 19 9 8 6 - 1 - 1 27 7 20 県予選敗退
2007 優勝 21 9 8 7 - 0 - 1 31 3 28
2008 九州 8位 15 10 18 3 3 - 0 12 15 48 -33 1回戦敗退
2009 6位 21 9 16 7 0 - 0 9 34 28 6 県予選敗退
2010 5位 20 9 16 4 3 - 2 7 25 31 -6
2011 7位 22 10 18 5 3 - 1 9 27 35 -8 1回戦敗退
2012 7位 17 10 18 5 1 - 0 12 33 38 -5 県予選敗退
2013 8位 18 10 18 3 3 - 3 9 18 30 -12
2014 9位 14 10 18 4 1 - 0 13 25 44 -19
2015 9位 12 10 18 3 1 - 1 13 20 37 -17 1回戦敗退
2016 佐賀県1部 優勝 24 9 8 8 - 0 - 0 41 6 35 県予選敗退
2017 九州 9位 17 11 20 4 2 - 1 13 27 39 -12
2018 7位 22 10 18 5 2 - 3 8 27 29 -2 1回戦敗退
2019 3位 29 10 18 9 1 - 0 8 37 31 6 1回戦敗退
2020 新型コロナウイルスの影響によりリーグ戦中止[5] 県予選敗退
2021 4位 27 11[6] 18 8 1 - 1 8 50 37 13
2022 6位 26 11 20 8 - 2 - 10 28 55 -27 1回戦敗退
2023 7位 20 10 18 5 - 5 - 8 17 22 -5 1回戦敗退
2024 - - 県予選敗退

天皇杯

編集
年月日 ラウンド 会場 スコア 対戦相手
79 1999年11月28日 1回戦 大宮サ 1 - 4 城西大学
82 2002年12月1日 1回戦 鳥栖ス 0 - 5 水戸ホーリーホック
83 2003年11月30日 1回戦 西が丘 0 - 4 佐川急便東京SC
85 2005年9月17日 1回戦 秋田陸 2 - 1 柏レイソルU-18
2005年9月19日 2回戦 1 - 5 愛媛FC
88 2008年9月14日 1回戦 佐賀陸 1 - 3 沖縄かりゆしFC
91 2011年9月3日 1回戦 鴨池 0 - 5 FC KAGOSHIMA
95 2015年8月29日 1回戦 大銀ド 0 - 2 大分トリニータ
98 2018年5月27日 1回戦 佐賀陸 0 - 3 テゲバジャーロ宮崎
99 2019年5月25日 1回戦 紀三井寺 0 - 3 アルテリーヴォ和歌山
102 2022年5月22日 1回戦 駅スタ 0 - 2 高知ユナイテッドSC
103 2023年5月20日 1回戦 ピカスタ 1 - 2 カマタマーレ讃岐

タイトル

編集

リーグ戦

編集

カップ戦

編集

所属選手・スタッフ

編集
2024年

スタッフ

編集
役職 名前 前所属 備考
会長/代表   樋口義春 佐賀LIXIL FC 部長
監督   永吉龍也 佐賀LIXIL FC 総監督
トレーナー   田中智史
  古藤真那斗 JAPANサッカーカレッジ

選手

編集
No. Pos 選手名 前所属 備考
GK 1   前田賢四朗 九州総合スポーツカレッジ
21   井坂健太 沖縄SV
30   八尾駿介 JAPANサッカーカレッジ
DF 2   比嘉和輝 沖縄SV
3   山下大地 九州総合スポーツカレッジ
4   村田玲央 ベルガロッソ浜田
6   粕谷海土   トレドECポルトガル語版
7   本田昂慎 ベルガロッソ浜田
9   宮里尚 沖縄国際大学
13   増田涼 筑紫台高校
MF 5   堀之内唯人 九州総合スポーツカレッジ
8   糸房珠希 広島ユナイテッドFC尾道
11   小宮大輔 東海大学熊本
13   増田涼 筑紫台高校
14   有内天 イトゥアーノFC横浜
17   森田舜 ヴェロスクロノス都農U-18
18   村中拳斗 九州総合スポーツカレッジ
20   金知洋 朝鮮大学校
22   吉田健人 おこしやす京都AC
25   永冨誠也 ヴェルスパ大分
29   平形武丸 佐賀大学
FW 9   森本瑠 東海大学熊本
10   川内真一   ニューカッスル・オリンピックFC英語版
24   武部壮馬 FC Turkgucu Fukuoka 21

歴代監督

編集
  • 2008-2009 寺井孝
  • 2010 小森通
  • 2011-2014 永吉龍也
  • 2015 木原智典
  • 2016-2020 永吉龍也
  • 2021 橋口大樹
  • 2022 - 永吉龍也

歴代所属選手

編集

ユニフォーム

編集
ユニフォームの色
カラー シャツ パンツ ストッキング
FP(1st)
FP(2nd)
GK(1st)
GK(2nd)
 
 
 
 
 
 
FP 1st
 
 
 
 
 
 
FP 2nd
 
 
 
 
GK 1st
 
 
 
 
GK 2nd

クラブカラー

編集
  • - 2021年   オレンジ
  • 2022年 -  

ユニフォームスポンサー

編集
掲出箇所 スポンサー名 表記 掲出年 備考
ワークヴィジョンズ WORKVISIONS
ARCHITECTS OFFICE
2024年 - 1stのみ
2023年はパンツ前面
2023年は「MOMs BagelWORK VISIONS」表記
東亜工機 TOA
Toa Koki Co.,Ltd.
2022年 - 2ndのみ
鎖骨 大串プロパン 大串プロパン 2022年 - 左側に表記
2018年 - 2021年は袖
蟹御殿 GOTEN
リゾート
2022年 - 右側に表記
2022年 - 2023年は「KANIGOTEN」表記
背中上部 東亜工機 TOA
Toa Koki Co.,Ltd.
2022年 - 1stのみ
ワークヴィジョンズ WORKVISIONS
ARCHITECTS OFFICE
2024年 - 2ndのみ
2023年はパンツ前面
2023年は「MOMs BagelWORK VISIONS」表記
背中下部 大洋建設 ㍿大洋建設 2023年 -
ひぜん・嬉野
芯鋭法律事務所
SHINA 芯鋭法律事務所 2023年 - 2022年は背中下部
パンツ前面 医療法人誠晴會
ふきあげ納富病院
F.N.H
Fukiage Notomi Hospital
2024年 - 2018年 - 2021年はパンツ前面
2018年 - 2021年は「医療法人誠晴會 納富病院 介護老人保健施設 ふるさとの森」表記
2022年 - 2023年は胸(1stのみ)、背中上部(2ndのみ)
パンツ背面 祐徳旅行 祐徳旅行 2022年 -

ユニフォームサプライヤー

編集

歴代ユニフォームスポンサー年表

編集
年度 鎖骨左 鎖骨右 背中上部 背中下部 パンツ前面 パンツ背面 サプライヤー
2005 - - INAX - - - - PUMA
2006 SYSTEM BATHROOM
Lukinar
システムバスルーム ルキナ
2007
2008 お湯を抜くたび勝手にキレイ
くるりんポイ
排水口

(1st)
ECO6
超節水トイレシリーズ

(2nd)
2009
2010 SATIS
(1st)
お湯を抜くたび勝手にキレイ
くるりんポイ
排水口

(2nd)
2011 LIXIL
2012 SATIS
(1st)
SYSTEM BATHROOM
GRANDAGE
システムバスルーム グランデージ

(2nd)
2013 SYSTEM BATHROOM
GRANDAGE
システムバスルーム グランデージ

(1st)
SATIS
(2nd)
2014
2015
2016
2017
2018 INAX
(1st)
SPAGE
(2nd)
- LIXIL 大串プロパン 医療法人誠晴會
納富病院
介護老人保健施設
ふるさとの森
PENALTY
2019
2020
2021
2022 F.N.H
Fukiage Notomi Hospital

(1st)
TOA
Toa Koki Co.,Ltd.

(2nd)
大串プロパン KANIGOTEN TOA
Toa Koki Co.,Ltd.

(1st)
F.N.H
Fukiage Notomi Hospital

(2nd)
SHINA 芯鋭法律事務所 24 Fitness gym
beFIT
もっとeこと、世の中へ
宮園電工
祐徳旅行
2023 ㍿大洋建設 SHINA 芯鋭法律事務所 MOMs Bagel
WORK VISIONS
2024 WORKVISIONS
ARCHITECTS OFFICE

(1st)
TOA
Toa Koki Co.,Ltd.

(2nd)
GOTEN
リゾート
TOA
Toa Koki Co.,Ltd.

(1st)
WORKVISIONS
ARCHITECTS OFFICE

(2nd)
F.N.H
Fukiage Notomi Hospital
エグゼフ

脚注

編集
  1. ^ 当地の伝統芸能「面浮立」に由来する
  2. ^ 佐賀LIXIL(第91回天皇杯チーム紹介)”. 共同通信 (2011年11月25日). 2022年3月1日閲覧。
  3. ^ a b クラブ概要・活動紹介”. Brew KASHIMA. 2023年8月11日閲覧。
  4. ^ “地元の支援で再出発 サッカーBrew KASHIMA 19日開幕の九州Lに闘志”. 佐賀新聞. (2022年3月17日). https://www.saga-s.co.jp/articles/-/826003 2022年3月17日閲覧。 
  5. ^ 中止時点で「2勝1PK勝・得点4・失点2」で暫定4位であった。
  6. ^ 日本製鉄大分は出場辞退。

外部リンク

編集