2017年の読売ジャイアンツ

2017年の読売ジャイアンツでは、2017年シーズンについての読売ジャイアンツの動向をまとめる。

2017年の読売ジャイアンツ
東京ドームにて行われたマスゲーム企画「アランチョ・ネロ」。2017年5月2日の対横浜DeNA戦にて撮影
成績
セントラル・リーグ4位
72勝68敗3分 勝率.514
本拠地
都市	東京都文京区
球場	東京ドーム
球団組織
オーナー	老川祥一
経営母体	読売新聞グループ本社
監督	高橋由伸
選手会長	長野久義
キャプテン	坂本勇人
スローガン
新化 ～GIANTS PRIDE 2017～
« 2016 2018 »

この年の読売ジャイアンツは、高橋由伸監督の2年目のシーズンである。

概要

前年オフに山口俊、陽岱鋼、森福允彦、ケーシー・マギー、アルキメデス・カミネロと大型補強を行い、優勝候補の筆頭となるも、シーズンが開幕すると好不調の波が激しく、首位戦線から早々に離脱した。特に5月25日の阪神戦から6月8日の西武戦にかけては、球団ワーストとなる13連敗を記録した。6月9日の日本ハム戦に勝利し連敗を止めてからは復調するも7月に山口俊が不祥事によりシーズン終了までの出場停止処分。それでも各月で勝ち越し9月に入るとDeNAとの3位争いとなるも、一時は3位に上がることもあったが、10月1日にDeNAが勝利したことで2006年以来、11年ぶりのBクラスとなり、連続CS出場も10年で途切れてしまった。シーズン勝ち越してのBクラスは1991年以来3度目。広島以外のセ4球団には勝ち越したが、広島戦に大きく負け越したことと、前述の連敗記録がBクラス転落の大きな要因となった。

できごと

• 5月25日の阪神戦から6月8日の西武戦まで、球団ワーストとなる13連敗を記録。
• 6月14日のソフトバンク戦で山口俊、スコット・マシソン、アルキメデス・カミネロの3投手が継投による無安打無得点を達成。
• 7月30日のDeNA戦から8月5日の中日戦まで6試合連続で3本塁打以上（プロ野球新記録）

• 中井大介が9月26日のヤクルト戦で岩橋慶侍から球団通算1万号となる本塁打を放つ。

チーム成績

レギュラーシーズン

オーダー変遷

	開幕		5/2		6/1		7/1		8/1		9/1
1	二	中井大介	中	立岡宗一郎	二	脇谷亮太	右	長野久義	中	陽岱鋼	中	陽岱鋼
2	中	立岡宗一郎	二	中井大介	中	立岡宗一郎	二	山本泰寛	二	マギー	二	マギー
3	遊	坂本勇人	遊	坂本勇人	遊	坂本勇人	遊	坂本勇人	遊	坂本勇人	遊	坂本勇人
4	一	阿部慎之助	一	阿部慎之助	三	マギー	三	マギー	一	阿部慎之助	一	阿部慎之助
5	三	マギー	三	マギー	指	阿部慎之助	一	村田修一	三	村田修一	三	村田修一
6	右	長野久義	右	長野久義	一	村田修一	中	陽岱鋼	左	亀井善行	左	亀井善行
7	左	岡本和真	左	石川慎吾	左	石川慎吾	左	石川慎吾	右	長野久義	右	長野久義
8	捕	小林誠司	捕	小林誠司	右	長野久義	捕	小林誠司	捕	小林誠司	捕	小林誠司
9	投	マイコラス	投	菅野智之	捕	小林誠司	投	マイコラス	投	マイコラス	投	菅野智之
					投	池田駿

2017年セントラル・リーグ順位変動

順位	4月終了時		5月終了時		6月終了時		7月終了時		8月終了時		最終成績
1位	広島	--	広島	--	広島	--	広島	--	広島	--	広島	--
2位	阪神	1.0	阪神	1.0	阪神	7.5	阪神	10.0	阪神	5.5	阪神	10.0
3位	巨人	2.5	DeNA	7.0	DeNA	9.5	DeNA	11.5	DeNA	10.0	DeNA	14.5
4位	DeNA	3.5	巨人	7.5	中日	12.0	巨人	15.5	巨人	12.5	巨人	16.5
5位	ヤクルト	5.5	ヤクルト	10.5	巨人	14.0	中日	20.0	中日	20.5	中日	28.5
6位	中日	5.5	中日	11.0	ヤクルト	16.5	ヤクルト	26.5	ヤクルト	32.0	ヤクルト	44.0
期間 成績	13勝12敗 勝率.520		10勝14敗 勝率.417		8勝14敗 勝率.364		13勝8敗1分 勝率.619		15勝10敗 勝率.600		13勝10敗2分 勝率.565

2017年セントラル・リーグ最終成績

順位	球団	勝	敗	分	勝率	差
1位	広島東洋カープ	88	51	4	.633	優勝
2位	阪神タイガース	78	61	4	.561	10.0
3位	横浜DeNAベイスターズ	73	65	5	.529	14.5
4位	読売ジャイアンツ	72	68	3	.514	16.5
5位	中日ドラゴンズ	59	79	5	.428	28.5
6位	東京ヤクルトスワローズ	45	96	2	.319	44.0

セ・パ交流戦

日本生命セ・パ交流戦2017 最終成績

順位	球団	勝	敗	分	勝率	差
1位	福岡ソフトバンクホークス	12	6	0	.667	優勝
2位	広島東洋カープ	12	6	0	.667	0.0
3位	埼玉西武ライオンズ	10	7	1	.588	1.5
4位	阪神タイガース	10	8	0	.556	2.0
5位	東北楽天ゴールデンイーグルス	10	8	0	.556	2.0
6位	オリックス・バファローズ	10	8	0	.556	2.0
7位	横浜DeNAベイスターズ	9	9	0	.500	3.0
8位	中日ドラゴンズ	9	9	0	.500	3.0
9位	北海道日本ハムファイターズ	8	10	0	.444	4.0
10位	読売ジャイアンツ	6	12	0	.333	6.0
11位	千葉ロッテマリーンズ	6	12	0	.333	6.0
12位	東京ヤクルトスワローズ	5	12	1	.294	6.5

個人表彰

タイトル

• 菅野智之
  • 最多勝利（初）
  • 最優秀防御率（3度目）
• マイルズ・マイコラス
  • 最多奪三振（初）

表彰

• 菅野智之
  • 沢村栄治賞（初）
  • ベストナイン（3年ぶり2度目）
  • ゴールデングラブ賞（2度目）
  • 月間MVP（5月、7月、9月）
  • 最優秀バッテリー賞
• 小林誠司
  • ゴールデングラブ賞（初）
  • 最優秀バッテリー賞
  • オールスターゲーム敢闘選手賞
• 坂本勇人
  • ゴールデングラブ賞（2度目）
• マイルズ・マイコラス
  • 月間MVP（8月）

入団・退団

シーズン開幕前

本節では、前レギュラーシーズン終了から本シーズン開幕までの入退団について記述する。なお、退団の去就はスポーツ関係又は芸能関係の職業に転身した場合のみを記載し、空欄は前述以外の一般職業に転身もしくは去就不明を示す。

支配下選手
入団				退団
No.	選手名	入団区分	前所属	No.	選手名	退団区分	去就
投手
13	森福允彦	FA移籍	福岡ソフトバンクホークス	13	香月良太	自由契約
21	吉川光夫	トレード1	北海道日本ハムファイターズ	28	ガブリエル	自由契約	ドゥランゴ・ジェネラルズ
28	畠世周	ドラフト2位	近畿大学	48	矢貫俊之	自由契約	球団職員
40	谷岡竜平	ドラフト3位	東芝	49	ポレダ	自由契約
42	山口俊	FA移籍	横浜DeNAベイスターズ	57	公文克彦	トレード1	北海道日本ハムファイターズ
44	カミネロ	新外国人	マリナーズ	59	小山雄輝	トレード2	東北楽天ゴールデンイーグルス
48	池田駿	ドラフト4位	ヤマハ	67	土田瑞起	自由契約	育成再契約
53	高田萌生	ドラフト5位	創志学園高	92	平良拳太郎	FA補償	横浜DeNAベイスターズ
64	大江竜聖	ドラフト6位	二松學舍大学附属高等学校	94	メンドーサ	自由契約	亡命後、カージナルス傘下
97	廖任磊	ドラフト7位	開南大学	95	ウーゴ	自由契約	BCリーグ・栃木
				99	阿南徹	任意引退	ジャイアンツアカデミーコーチ
捕手
				40	加藤健	自由契約	BCリーグ・新潟フロント
内野手
0	吉川尚輝	ドラフト1位	中京学院大学
33	マギー	日本球界復帰	タイガース
59	柿澤貴裕	トレード2	東北楽天ゴールデンイーグルス
外野手
2	陽岱鋼	FA移籍	北海道日本ハムファイターズ	12	鈴木尚広	任意引退	野球評論家
49	石川慎吾	トレード1	北海道日本ハムファイターズ	33	アブレイユ	自由契約
				42	アンダーソン	自由契約	ブラボーズ
				44	大田泰示	トレード1	北海道日本ハムファイターズ

育成選手
入団				退団
No.	選手名	入団区分	前所属	No.	選手名	退団区分	去就
投手
003	山川和大	育成ドラフト3位	兵庫ブルーサンダーズ	002	田原啓吾	自由契約
006	坂本工宜	育成ドラフト4位	関西学院大学準硬式野球部	003	ペレス	自由契約	BCリーグ・信濃
011	髙井俊	育成ドラフト1位	新潟アルビレックスBC	010	髙橋慎之介	自由契約
013	堀岡隼人	育成ドラフト7位	青森山田高	012	成瀬功亮	自由契約	ジャイアンツアカデミーコーチ
016	土田瑞起	再契約	支配下選手	013	田中太一	自由契約	社会人・セガサミー
028	高木京介	再契約	支配下選手	024	田中大輝	自由契約	球団打撃投手
捕手
010	高山竜太朗	育成ドラフト6位	九州産業大学	006	芳川庸	自由契約	ジャイアンツアカデミーコーチ
				016	小林大誠	自由契約	社会人軟式・公徳会佐藤病院
内野手
				023	坂口真規	自由契約
外野手
002	加藤脩平	育成ドラフト2位	磐田東高	007	髙橋洸	自由契約	社会人・深谷組
009	松原聖弥	育成ドラフト5位	明星大学	008	青山誠	自由契約	社会人・JX-ENEOS
014	松澤裕介	育成ドラフト8位	香川オリーブガイナーズ	009	長江翔太	自由契約	富山GRNサンダーバーズ
				011	北之園隆生	自由契約	ジャイアンツアカデミーコーチ

シーズン開幕後

支配下選手
退団
月	退団区分	No.	選手名	守備	去就
7月	金銭トレード	11	クルーズ	内野手	東北楽天ゴールデンイーグルス

育成→支配下
投手		捕手		内野手		外野手
No.	選手名	No.	選手名	No.	選手名	No.	選手名
001→92	篠原慎平	005→63	田中貴也	015→98	増田大輝	008→99	青山誠

2017 WBC選出選手

→詳細は「2017 ワールド・ベースボール・クラシック日本代表」、「2017 ワールド・ベースボール・クラシック・チャイニーズタイペイ代表」、「2017 ワールド・ベースボール・クラシック・カナダ代表」、および「2017 ワールド・ベースボール・クラシック・メキシコ代表」を参照

日本代表	台湾代表	カナダ代表	メキシコ代表
菅野智之	陽岱鋼	マシソン	クルーズ
小林誠司
坂本勇人

• 取り消し線は出場辞退

マイナビオールスターゲーム2017

→詳細は「2017年のオールスターゲーム (日本プロ野球)」を参照

コーチ	高橋由伸
ファン投票	菅野智之	坂本勇人
選手間投票			小林誠司	阿部慎之助	マギー
監督推薦	田口麗斗

ENEOS アジア プロ野球チャンピオンシップ 2017 選出選手

→詳細は「2017 アジア プロ野球チャンピオンシップ 日本代表」および「2017 アジア プロ野球チャンピオンシップ チャイニーズタイペイ代表」を参照

日本代表	台湾代表
田口麗斗	陽岱鋼
宇佐見真吾

• 取り消し線は出場辞退

選手・スタッフ

背番号変更 脇谷亮太 2→12 桜井俊貴 21→36 藤村大介 0→57 中井大介 36→61 和田恋 61→67 河野元貴 53→94 鬼屋敷正人 64→95 篠原慎平 001→92（4月支配下登録） 田中貴也 005→63（7月支配下登録） 青山誠 008→99（7月支配下登録） 増田大輝 015→98（7月支配下登録）

守備位置変更 阿部慎之助 捕手→内野手

試合結果

凡例
勝利試合	敗北試合	引き分け	中止

個人成績

投手成績

• 色付きは規定投球回数（143イニング）以上の選手

選 手	登 板	完 投	完 封	勝 利	敗 戦	セ 丨 ブ	ホ 丨 ル ド	勝 率	投 球 回	被 安 打	被 本 塁 打	与 四 球	奪 三 振	失 点	自 責 点	防 御 率
マイコラス	27	0	0	14	8	0	0	.636	188.0	162	10	23	187	53	47	2.25
菅野智之	25	6	4	17	5	0	0	.773	187.1	129	10	31	171	36	33	1.59
田口麗斗	26	3	2	13	4	0	0	.765	170.2	159	14	49	122	59	57	3.01
畠世周	13	0	0	6	4	0	0	.600	72.1	53	9	23	72	27	24	2.99
大竹寛	13	0	0	4	4	0	0	.500	69.0	75	9	18	50	41	39	5.09
マシソン	59	0	0	4	4	2	27	.500	68.1	52	6	18	79	18	17	2.24
カミネロ	57	0	0	3	5	29	4	.375	63.1	56	4	23	65	21	17	2.42
内海哲也	12	0	0	2	7	0	0	.222	57.2	66	10	18	34	37	37	5.77
宮國椋丞	17	0	0	1	7	0	1	.125	57.0	64	5	18	41	32	30	4.74
西村健太朗	45	0	0	0	2	0	10	.000	48.0	44	5	14	34	19	19	3.56
吉川光夫	12	0	0	1	3	0	0	.250	38.1	51	4	15	28	28	25	5.87
池田駿	33	0	0	0	2	0	4	.000	37.2	31	2	15	33	14	14	3.35
田原誠次	27	0	0	1	1	0	1	.500	28.0	28	4	11	17	9	9	2.89
篠原慎平	23	0	0	1	1	0	0	.500	27.1	25	2	14	19	13	11	3.62
高木勇人	16	0	0	1	2	0	1	.333	27.1	20	4	5	15	9	8	2.63
桜井俊貴	19	0	0	0	1	0	0	.000	27.0	28	2	15	16	18	17	5.67
中川皓太	18	0	0	0	0	0	0	----	25.0	28	2	4	19	12	12	4.32
山口俊	4	0	0	1	1	0	0	.500	21.0	24	5	16	22	15	15	6.43
森福允彦	30	0	0	1	3	0	6	.250	20.2	23	3	7	18	8	7	3.05
山口鉄也	18	0	0	1	1	0	3	.500	13.1	14	1	8	10	6	6	4.05
戸根千明	6	0	0	1	0	0	0	1.000	8.0	13	1	4	11	8	6	6.75
今村信貴	3	0	0	0	2	0	0	.000	6.1	12	1	3	6	5	4	5.68
谷岡竜平	5	0	0	0	1	0	0	.000	6.0	12	1	8	7	8	8	12.00
乾真大	5	0	0	0	0	0	0	----	5.1	8	0	3	5	3	3	5.06
江柄子裕樹	2	0	0	0	0	0	0	----	3.0	5	2	0	2	5	5	15.00

野手成績

• 色付きは規定打席（443打席）以上の選手

選 手	試 合	打 席	打 数	得 点	安 打	二 塁 打	三 塁 打	本 塁 打	打 点	盗 塁	犠 打	犠 飛	四 球	三 振	打 率	出 塁 率
坂本勇人	142	614	539	82	157	30	0	15	61	14	1	3	68	85	.291	.372
マギー	139	586	523	67	165	48	1	18	77	4	0	4	58	107	.315	.382
長野久義	134	516	463	52	121	20	3	16	46	6	1	1	46	98	.261	.334
阿部慎之助	129	512	455	41	119	13	0	15	76	0	1	7	41	67	.262	.329
小林誠司	138	443	378	25	78	11	1	2	27	2	19	3	41	64	.206	.285
村田修一	118	424	381	41	100	19	0	14	58	0	1	2	34	63	.262	.331
陽岱鋼	87	381	330	46	87	18	1	9	33	4	2	1	41	80	.264	.356
亀井善行	109	277	247	20	62	16	0	6	47	1	0	2	27	38	.251	.325
中井大介	90	254	229	32	57	12	1	5	15	2	4	1	19	44	.249	.308
石川慎吾	99	251	236	21	57	12	3	5	20	2	0	0	13	51	.242	.287
立岡宗一郎	62	214	197	24	41	3	3	0	10	4	6	0	11	43	.208	.250
橋本到	78	139	120	19	32	7	1	1	6	3	6	1	11	30	.267	.331
山本泰寛	29	83	66	8	12	2	0	1	7	1	7	0	9	18	.182	.289
重信慎之介	74	77	70	18	11	4	0	0	2	10	1	0	6	21	.157	.224
脇谷亮太	52	68	64	7	16	0	0	0	0	0	1	0	3	14	.250	.284
宇佐見真吾	21	45	40	6	14	0	0	4	8	0	0	0	3	14	.350	.422
相川亮二	29	40	38	0	6	1	0	0	3	0	0	1	1	9	.158	.175
辻東倫	18	36	32	3	8	0	0	0	1	1	0	0	4	7	.250	.333
岡本和真	15	35	31	2	6	1	0	0	2	0	0	0	4	10	.194	.286
寺内崇幸	83	34	25	7	6	3	1	1	6	1	5	0	3	8	.240	.345
クルーズ	9	33	32	2	5	1	0	0	3	0	0	1	0	3	.156	.152
實松一成	14	13	8	1	0	0	0	0	0	0	1	0	2	6	.000	.333
吉川尚輝	5	12	11	1	3	0	0	0	0	1	1	0	0	2	.273	.273

脚注

関連項目

• 2017年の日本プロ野球
• 読売ジャイアンツの年度別成績一覧