鳴門市

徳島県の市
鳴南市から転送)

鳴門市(なるとし)は、四国の東端、徳島県の北東端に位置し、鳴門海峡の西側に位置する

なるとし ウィキデータを編集
鳴門市
鳴門市旗 鳴門市章
鳴門市旗 鳴門市章
1947年昭和22年)
11月7日制定
日本の旗 日本
地方 四国地方
都道府県 徳島県
市町村コード 36202-6
法人番号 6000020362026 ウィキデータを編集
面積 135.66km2
総人口 51,576[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 380人/km2
隣接自治体 板野郡松茂町北島町藍住町板野町
香川県東かがわ市
兵庫県南あわじ市(鳴門海峡を挟んで)
市の木 モチ
市の花 ハマボウ
鳴門市役所
市長 泉理彦
所在地 772-8501
徳島県鳴門市撫養町南浜字東浜170番地
北緯34度10分21秒 東経134度36分32秒 / 北緯34.17258度 東経134.60878度 / 34.17258; 134.60878座標: 北緯34度10分21秒 東経134度36分32秒 / 北緯34.17258度 東経134.60878度 / 34.17258; 134.60878
外部リンク 公式ウェブサイト

鳴門市位置図

― 市 / ― 町・村

地図
市庁舎位置
ウィキプロジェクト

兵庫県神戸市方面に通じる神戸淡路鳴門自動車道の四国側玄関口である。1947年(昭和22年)市制施行。

概要

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淡路島との間には鳴門海峡がありメッシーナ海峡セイモア海峡英語版と並んで「世界三大潮流」とされている[1]。海峡を境にした干満差と海底地形によって生じる渦潮は「鳴門の渦潮」として知られる[2]。海峡周辺は鳴門公園として整備が行われており、1931年(昭和6年)に史跡名勝天然記念物、1950年(昭和25年)に瀬戸内海国立公園への編入が行われ、鳴門の渦潮は日本の音風景100選にも選ばれている[2]

ドイツ館など多数の観光地を抱える徳島県下有数の観光都市であると同時に、地元発祥の大塚グループ関連の工場や企業、施設が多数立地する企業城下町としての側面も持ち合わせている。

第一次世界大戦当時には、板東俘虜収容所と呼ばれたドイツ人の収容所があり、日本で初めてベートーヴェン交響曲第9番の演奏が行われた。また、大麻地区には四国八十八箇所霊場の1番札所である霊山寺と2番札所の極楽寺があり、季節を問わず、白衣を着た遍路の姿が絶えない。特産品として、鳴門金時鳴門わかめなどが有名である。

地理

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鳴門スカイライン展望台から臨むウチノ海
 
鳴門市中心部周辺の空中写真。
2009年5月9日撮影の18枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

徳島県の北東部に位置し、鳴門海峡を隔てて、淡路島の南あわじ市福良と向かい合う。市は四国本島と大毛島高島島田島から成り、市の南側の市町境付近には旧吉野川が流れている。土地は市の北西地域が阿讃山脈の最東部に位置している事から全体的に山地の比率が高い。

瀬戸内海式気候で南風が当たりにくく、徳島県にありながら降雨量が少ない。また、撫養では1923年大正12年)8月6日に、国内の最高気温とも言われる42.5℃を記録した。これは気象庁の観測所ではなく気象庁から観測を委託されていた区内観測所(当時の板野郡役所)で記録されたもので非公式記録ではあるが、気象庁監修の『気象年鑑』(2007年版以前)にも掲載されていた。

隣接している自治体

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その他

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歴史

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市名の由来

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市名の由来は鳴門海峡である。市制施行当初は鳴門海峡の南側であることから鳴南市(めいなんし)としたが、住民から不評であったために2か月後には鳴門市に改称している。なお、市制によって市制施行が行われた最後の市である。鳴門海峡は瀬戸内海太平洋を結ぶ戸に見立てて、海峡に発生する渦潮の音の大きさから「鳴門」と呼ばれるようになったといわれている。

  • 1862年(文久2年)刊行の『雲錦随筆』(画家・暁鐘成 作)には鳴門の渦潮についての挿絵入りの随筆がある[3]

沿革

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人口

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人口は約5万5千人であり、平成の大合併前までは徳島市に次いで2番目に多かったが、阿南市が周辺2町と合併したことから現在は3番目である。

 
鳴門市と全国の年齢別人口分布(2005年) 鳴門市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 鳴門市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
鳴門市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 60,634人
1975年(昭和50年) 61,959人
1980年(昭和55年) 63,423人
1985年(昭和60年) 64,329人
1990年(平成2年) 64,575人
1995年(平成7年) 64,923人
2000年(平成12年) 64,620人
2005年(平成17年) 63,200人
2010年(平成22年) 61,513人
2015年(平成27年) 59,101人
2020年(令和2年) 54,622人
総務省統計局 国勢調査より


行政

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市長

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氏名 就任年月日 退任年月日 備考
近藤尚之 1947年昭和22年)4月 1951年(昭和26年)4月  
2 槇田献太郎 1951年(昭和26年)4月 1955年(昭和30年)5月  
3 近藤尚之 1955年(昭和30年)5月 1959年(昭和34年)5月  
4 谷光次 1959年(昭和34年)5月 1987年(昭和62年)4月  
5 矢野茂文 1987年(昭和62年)4月 1995年平成7年)4月  
6 山本幸男 1995年(平成7年)4月 1999年(平成11年)4月  
7 亀井俊明 1999年(平成11年)4月 2007年(平成19年)4月  
8 吉田忠志 2007年(平成19年)4月 2009年(平成21年)8月 在職中に死去
9 泉理彦 2009年(平成21年)10月 現職 (四期目)  

紋章

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議会

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市議会

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定数22人[6]

衆議院

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当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 重複
山口俊一 71 自由民主党 76,879票
中野真由美 50 立憲民主党 43,473票
久保孝之 58 日本共産党 8,851票

経済

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産業

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  • かつては塩業が盛んであり、それを生かした資料館の構想も進んでいる。又、現在、市内には大塚製薬グループや鳴門塩業などが立地している。漁業も盛んで、ハマチわかめの養殖の他にも、紀伊水道瀬戸内海に好漁場がある。

特産品

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伝統工芸

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市内に本社・本部・事業所を置く主要企業

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姉妹都市・提携都市

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国内

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提携都市

海外

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姉妹都市

地域

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町名一覧

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教育

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鳴門教育大学

幼稚園

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小学校

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中学校

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高等学校

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専門学校

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大学

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児童福祉施設

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郵便

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集配を担当する郵便局は、以下の3局である(局名の後に記述している数字は郵便番号)。このほか、集配を担当しない郵便局が10箇所[注釈 2]、簡易郵便局が4箇所[注釈 3]置かれている。

  • 鳴門郵便局 : 772-00xx・771-03xx
  • 板東郵便局 : 779-02xx
  • 堀江郵便局 : 779-03xx

交通

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鉄道

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鳴門駅

四国旅客鉄道(JR四国)

バス

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一般路線バス

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かつては鳴門市営バスが市内を運行していたが、2013年4月1日に廃止され、廃止時の残存路線は徳島バスに譲渡された。

高速バス路線

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鳴門西パーキングエリア

高速バス停留所

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道路

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大鳴門橋(神戸淡路鳴門自動車道)

高速道路・有料道路

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市内にあるインターチェンジ

一般国道

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県道

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主要地方道のみ記載

船舶

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観光

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大塚国際美術館
 
妙見山公園内の旧鳥居記念博物館
 
鳴門市ドイツ館
 
阿波大正浪漫 バルトの庭

鳴門は以前から四国を代表する観光地であったが、明石海峡大橋の開通後は神戸から50分程度、大阪からでも80分程度の所要時間の場所となった事から京阪神の近場の観光地として注目されている。

観光スポットでは鳴門公園周辺の「徳島県立渦の道」や「大塚国際美術館」の人気が高く、宿泊施設では大毛島の海岸沿いに立地するリゾートホテルの人気が高い。

公園

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名所

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社寺・史跡

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祭事

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スポーツ

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食文化

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著名な出身者

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実業家・学者

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文化人

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スポーツ

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報道・芸能

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鳴門市が舞台の作品

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脚注

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注釈

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  1. ^ かつては高松相互銀行→兵庫相互銀行→兵庫銀行みどり銀行の鳴門支店も存在した。
  2. ^ 堂浦・鳴門高島・鳴門岡崎・鳴門大代・鳴門北灘・鳴門土佐泊・鳴門斎田・鳴門里浦・鳴門木津・鳴門黒崎の各郵便局。
  3. ^ 矢倉・櫛木・恵美寿・折野の各簡易郵便局。

出典

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  1. ^ 鳴門やけん”. 鳴門市. 2024年9月29日閲覧。
  2. ^ a b 日本の音風景100選から 四国編6話”. 科学映像館. 2024年9月29日閲覧。
  3. ^ 暁鐘成「雲錦随筆」吉川弘文館(日本随筆大成 巻2)1927年(昭和2年)、42~44頁
  4. ^ a b 図典 日本の市町村章 p191
  5. ^ 徳島の平成史【平成7年】阪神大震災、県内も被害 丸新が閉店徳島新聞.2019年4月27日
  6. ^ 市議会のしくみ”. 2018年12月9日閲覧。
  7. ^ 「ドイツ記念碑」と日新館の教育九頭見和夫、福島大学教育実践研究紀要第13号、1988年3月
  8. ^ 鳴門市ホームページ 渡船

関連項目

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外部リンク

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