第65回宝塚記念
2024年の宝塚記念
第65回宝塚記念は、2024年6月23日に京都競馬場で施行された競馬の競走である。ブローザホーンが優勝した。
第65回宝塚記念 | |
---|---|
優勝馬ブローザホーン | |
開催国 | 日本 |
主催者 | 日本中央競馬会(JRA) |
競馬場 | 京都競馬場 |
施行年 | 2024年 |
施行日 | 6月23日 |
距離 | 芝2200m |
格付け | GI |
賞金 |
1着賞金2億2000万円 |
出走条件 | サラ系3歳以上(指定・国際) |
負担重量 | 定量(4歳以上58kg、牝馬2kg減) |
天候 | 曇 |
馬場状態 | 重 |
優勝馬 | ブローザホーン |
優勝騎手 | 菅原明良(美浦) |
優勝調教師 | 吉岡辰弥(栗東) |
優勝馬主 | 岡田牧雄 |
優勝生産者 | 岡田スタツド |
優勝騎手の菅原明良はGI競走初制覇となった。
ファン投票
編集5月16日から6月2日までファン投票が行われた[1]。ただし前年同様、Web投票に限定された。
最終順位上位20頭は以下の通り。
最終順位 | 馬名 | 性齢 | 第1回[2] | 第2回[3] | 最終[4] | 出否 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
票数 | 順位 | 票数 | 順位 | 票数 | ||||
1位 | ドウデュース | 牡5 | 61,163 | 1 | 143,364 | 1 | 238,367 | 出走 |
2位 | リバティアイランド | 牝4 | 47,506 | 2 | 115,954 | 2 | 195,182 | 回避 |
3位 | ベラジオオペラ | 牡4 | 36,193 | 5 | 85,362 | 4 | 141,489 | 出走 |
4位 | ドゥレッツァ | 牡4 | 33,750 | 6 | 83,638 | 5 | 140,122 | 回避 |
5位 | ジャスティンパレス | 牡5 | 37,147 | 3 | 85,508 | 3 | 137,979 | 出走 |
6位 | テーオーロイヤル | 牡6 | 33,047 | 7 | 81,249 | 7 | 136,150 | 回避 |
7位 | ディープボンド | 牡7 | 36,947 | 4 | 82,183 | 6 | 132,146 | 出走 |
8位 | ジャスティンミラノ | 牡3 | 24,726 | 8 | 61,517 | 8 | 110,239 | 回避 |
9位 | ジャンタルマンタル | 牡3 | 24,181 | 9 | 56,556 | 9 | 95,490 | 回避 |
10位 | ソールオリエンス | 牡4 | 23,196 | 10 | 55,007 | 10 | 90,633 | 出走 |
11位 | タスティエーラ | 牡4 | 22,326 | 12 | 53,653 | 11 | 87,831 | 回避 |
12位 | ナミュール | 牝5 | 21,509 | 13 | 51,254 | 13 | 84,022 | 回避 |
13位 | ブレイディヴェーグ | 牝4 | 22,504 | 11 | 51,526 | 12 | 82,365 | 回避 |
14位 | レガレイラ | 牝3 | 18,146 | 15 | 45,537 | 15 | 80,832 | 回避 |
15位 | ジャックドール | 牡6 | 20,962 | 14 | 48,967 | 14 | 79,979 | 回避 |
16位 | スターズオンアース | 牝5 | 15,171 | 16 | 38,250 | 16 | 64,887 | 回避 |
17位 | ステレンボッシュ | 牝3 | 12,880 | 20 | 33,410 | 18 | 57,184 | 回避 |
18位 | テンハッピーローズ | 牝6 | 15,083 | 17 | 34,064 | 17 | 55,572 | 回避 |
19位 | アスコリピチェーノ | 牝3 | 14,467 | 18 | 32,803 | 19 | 53,543 | 回避 |
20位 | レモンポップ | 牡6 | 13,007 | 19 | 30,067 | 20 | 51,164 | 回避 |
本年は上位20頭のうち15頭が回避となり、最終結果24位のブローザホーン、29位のローシャムパーク、30位のプラダリア、34位のルージュエヴァイユ、59位のカラテまでがファン投票による優先出走権を得た。ドウデュースの最終獲得票数は、2023年に約22万票を獲得したイクイノックスの票数を大きく上回る結果となった[5][6]。
また、日経賞と目黒記念の勝ち馬シュトルーヴェや、81位ヒートオンビート、ヤマニンサンパが出走を表明した。
予備登録があったロマンチックウォリアーとヴォイッジバブルは、前走(安田記念)の疲労によりそれぞれ出走を回避した[7][8]。
出走予定馬の状況
編集主な競走の結果
編集※性齢は全て4歳以上。
着順 | 競走馬名 | 騎手 | タイム | 着差 |
---|---|---|---|---|
1着 | ファクトゥールシュヴァル | W.ビュイック | 1:45.91 | ー |
5着 | ドウデュース | 武豊 | 1 |
第26回ドバイシーマクラシック GI
編集- メイダン・2410mで実施[10]。
※性齢は全て4歳以上。
着順 | 競走馬名 | 騎手 | タイム | 着差 |
---|---|---|---|---|
1着 | レベルスロマンス | W.ビュイック | 2:26.72 | ー |
4着 | ジャスティンパレス | J.モレイラ | クビ |
※性齢は全て4歳以上。
着順 | 競走馬名 | 騎手 | タイム | 着差 |
---|---|---|---|---|
1着 | ベラジオオペラ | 横山和生 | 1:58.2 | ー |
2着 | ローシャムパーク | 戸崎圭太 | 1:58.2 | クビ |
3着 | ルージュエヴァイユ | 菅原明良 | 1:58.2 | ハナ |
6着 | プラダリア | 池添謙一 | 1:58.6 | 1 |
7着 | ソールオリエンス | 横山武史 | 1:58.7 | クビ |
※性齢は全て4歳以上。
着順 | 競走馬名 | 騎手 | タイム | 着差 |
---|---|---|---|---|
1着 | テーオーロイヤル | 菱田裕二 | 3:14.2 | ー |
2着 | ブローザホーン | 菅原明良 | 3:14.5 | 2 |
3着 | ディープボンド | 幸英明 | 3:14.6 | 1/2 |
※性齢は全て4歳以上。
着順 | 競走馬名 | 騎手 | タイム | 着差 |
---|---|---|---|---|
1着 | シュトルーヴェ | J.モレイラ | 2:32.3 | ー |
7着 | ヒートオンビート | 坂井瑠星 | 2:32.6 | クビ |
- 京都・2000mで実施[14]。
※性齢は全て4歳以上。
着順 | 競走馬名 | 騎手 | タイム | 着差 |
---|---|---|---|---|
1着 | ヨーホーレイク | 岩田望来 | 1:57.2 | ー |
4着 | ヤマニンサンパ | 団野大成 | 1:57.4 | アタマ |
6着 | カラテ | 高杉吏麒 | 1:57.7 | 3/4 |
出走馬・枠順
編集※全頭とも性齢は「4歳以上」、斤量は4歳以上58kg、牝馬2kg減
枠番 | 馬番 | 競走馬名 | 騎手 | 調教師 | 馬主 | 単勝人気 | 馬体重 [kg] |
ファン投票 | |
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オッズ | 人気 | ||||||||
1 | 1 | シュトルーヴェ | ダミアン・レーン | 堀宣行 | 村木克子 | 25.4 | 9 | 470 | 87位 |
2 | 2 | ジャスティンパレス | クリストフ・ルメール | 杉山晴紀 | 三木正浩 | 3.7 | 2 | 472 | 5位 |
3 | 3 | ベラジオオペラ | 横山和生 | 上村洋行 | 林田祥来 | 11.6 | 5 | 518 | 3位 |
4 | 4 | ドウデュース | 武豊 | 友道康夫 | (株)キーファーズ | 2.3 | 1 | 508 | 1位 |
5 | ディープボンド | 幸英明 | 大久保龍志 | 前田晋二 | 25.4 | 8 | 508 | 7位 | |
5 | 6 | ヒートオンビート | 坂井瑠星 | 友道康夫 | (有)社台レースホース | 162.3 | 12 | 476 | 81位 |
7 | プラダリア | 池添謙一 | 池添学 | 名古屋友豊(株) | 15.1 | 6 | 468 | 30位 | |
6 | 8 | カラテ | 岩田望来 | 音無秀孝 | 小田切光 | 133.1 | 11 | 530 | 59位 |
9 | ソールオリエンス | 横山武史 | 手塚貴久 | (有)社台レースホース | 16.9 | 7 | 460 | 10位 | |
7 | 10 | ローシャムパーク | 戸崎圭太 | 田中博康 | (有)サンデーレーシング | 10.5 | 4 | 506 | 29位 |
11 | ヤマニンサンパ | 団野大成 | 斉藤崇史 | 土井肇 | 165.0 | 13 | 474 | ||
8 | 12 | ブローザホーン | 菅原明良 | 吉岡辰弥 | 岡田牧雄 | 7.5 | 3 | 428 | 24位 |
13 | ルージュエヴァイユ | 川田将雅 | 黒岩陽一 | (株)東京ホースレーシング | 33.8 | 10 | 468 | 34位 |
レース結果
編集レース着順
編集着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | タイム | 上3F | 着差 (馬身) |
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1 | 8 | 12 | ブローザホーン | 2:12.0 | 34.0 | ― |
2 | 6 | 9 | ソールオリエンス | 2:12.3 | 34.0 | 2 |
3 | 3 | 3 | ベラジオオペラ | 2:12.4 | 34.8 | クビ |
4 | 5 | 7 | プラダリア | 2:12.4 | 34.9 | クビ |
5 | 7 | 10 | ローシャムパーク | 2:12.9 | 35.3 | 3 |
6 | 4 | 4 | ドウデュース | 2:12.9 | 34.6 | クビ |
7 | 4 | 5 | ディープボンド | 2:12.9 | 35.2 | クビ |
8 | 8 | 13 | ルージュエヴァイユ | 2:12.9 | 35.3 | ハナ |
9 | 7 | 11 | ヤマニンサンパ | 2:13.3 | 35.3 | 2 |
10 | 2 | 2 | ジャスティンパレス | 2:13.6 | 35.9 | 1 3/4 |
11 | 1 | 1 | シュトルーヴェ | 2:14.5 | 36.7 | 5 |
12 | 5 | 6 | ヒートオンビート | 2:15.5 | 37.3 | 6 |
13 | 6 | 8 | カラテ | 2:15.8 | 37.8 | 1 1/2 |
払戻金
編集馬番/枠番 | 人気 | 金額(円) | |
---|---|---|---|
単勝 | 12 | 3 | 750 |
複勝 | 12 | 3 | 240 |
9 | 7 | 400 | |
3 | 5 | 350 | |
枠連 | 6 - 8 | 18 | 3,770 |
馬連 | 9 - 12 | 20 | 4,890 |
馬単 | 12 → 9 | 36 | 9,380 |
ワイド | 9 - 12 | 16 | 1,310 |
3 - 12 | 18 | 1,330 | |
3 - 9 | 31 | 2,360 | |
3連複 | 3 - 9 - 12 | 61 | 16,020 |
3連単 | 12 → 9 → 3 | 325 | 91,680 |
データ
編集1000m通過タイム | 61.0秒(ルージュエヴァイユ) |
上がり4ハロン | 45.9秒 |
上がり3ハロン | 34.5秒 |
優勝馬上がり3ハロン | 34.0秒 |
最速上がり3ハロン | 34.0秒(ブローザホーン・ソールオリエンス) |
当日のWIN5(5重勝単勝式)
編集- 発売票数:7,926,129票
- 発売総額:792,612,900円
- 的中票数:179票
- 払戻金:3,099,600円
対象順[15] | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
---|---|---|---|---|---|
競走順 | 東京第10競走 | 京都第10競走 | 函館第11競走 | 東京第11競走 | 京都第11競走 |
競走名 | 甲州街道S | サイレンススズカC | 大沼S | パラダイスS | 第65回宝塚記念 |
条件 | ダート1600m 3歳以上3勝クラス |
ダート1400m 3歳以上3勝クラス |
ダート1700m 3歳以上オープン |
芝1400m 3歳以上オープン |
芝2200m 3歳以上オープン |
単勝人気 | 2番人気 | 1番人気 | 7番人気 | 2番人気 | 3番人気 |
勝利馬 (鞍上) |
ニシノカシミヤ (田辺裕信) |
ライツフォル (松山弘平) |
サヴァ (岩田康誠) |
オーキッドロマンス (内田博幸) |
ブローザホーン (菅原明良) |
馬番 | 2 | 11 | 3 | 6 | 12 |
残票数 | 1,051,589票 | 544,527票 | 12,292票 | 1,425票 | 179票 |
エピソード
編集- 発走のファンファーレは陸上自衛隊中部方面音楽隊が務めた。
- 先述にもある通り、菅原明良は通算23回目のGI騎乗で初制覇となった。また、21世紀生まれの騎手として初のGI勝利となった。
- 吉岡辰弥調教師はJRA・GI初制覇となった。
- 本来であれば阪神競馬場で開催されるが、阪神競馬場スタンドのリフレッシュ工事を行っているため、本年度は京都競馬場で開催される。なお、京都開催で本競走が行われるのは第47回(2006年)以来18年ぶり8回目となった。
- 本競走の結果を踏まえて、上半期に行われたJRA・GI競走の優勝騎手は全て異なる騎手となり、1984年のグレード制導入以降、史上初の出来事となった。また、優勝調教師も全て異なる調教師となった。その後スプリングステークスまで続いた。
競走名 | 優勝馬 | 優勝騎手 | 優勝調教師 |
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フェブラリーS | ペプチドナイル | 藤岡佑介 | 武英智 |
高松宮記念 | マッドクール | 坂井瑠星 | 池添学 |
大阪杯 | ベラジオオペラ | 横山和生 | 上村洋行 |
桜花賞 | ステレンボッシュ | J.モレイラ | 国枝栄 |
皐月賞 | ジャスティンミラノ | 戸崎圭太 | 友道康夫 |
天皇賞(春) | テーオーロイヤル | 菱田裕二 | 岡田稲男 |
NHKマイルC | ジャンタルマンタル | 川田将雅 | 高野友和 |
ヴィクトリアM | テンハッピーローズ | 津村明秀 | 高柳大輔 |
優駿牝馬 | チェルヴィニア | C.ルメール | 木村哲也 |
東京優駿 | ダノンデサイル | 横山典弘 | 安田翔伍 |
安田記念 | ロマンチックウォリアー | J.マクドナルド | C.シャム |
宝塚記念 | ブローザホーン | 菅原明良 | 吉岡辰弥 |
テレビ・ラジオ中継
編集本レースのテレビ・ラジオ放送実況担当者並びに放送体制。民放各社社員の役職、その他出演者の肩書はレース当時のもの。
実況担当者
- ラジオNIKKEI:大関隼(東京本社、初実況)[16]※含・グリーンチャンネル・BS11[注 1]
- 関西テレビ(カンテレ)(KEIBA BEAT):岡安譲(編成局アナウンス部次部長、3年連続4回目)
他局・系列局利用社局
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “宝塚記念ファン投票スタート”. jra.jp. 日本中央競馬会 (2023年5月13日). 2024年6月19日閲覧。
- ^ “宝塚記念ファン投票 第1回中間発表!気になる1位は?”. jra.jp. 日本中央競馬会 (2024年5月23日). 2024年6月19日閲覧。
- ^ “宝塚記念ファン投票 第2回中間発表!順位に変動は?”. jra.jp. 日本中央競馬会 (2024年5月30日). 2024年6月19日閲覧。
- ^ “宝塚記念ファン投票 最終結果発表!”. jra.jp. 日本中央競馬会 (2024年6月6日). 2024年6月19日閲覧。
- ^ 「ドウデュースが23万8367票で1位、宝塚記念ファン投票 一昨年の日本ダービー馬」『サンケイスポーツ』2024年6月6日。2024年6月20日閲覧。
- ^ 「宝塚記念ファン投票、ドウデュースが歴代最多得票」『中日スポーツ』2024年6月6日。2024年6月20日閲覧。
- ^ “宝塚記念(GⅠ) 外国馬の出走なし”. jra.jp. 日本中央競馬会 (2024年6月3日). 2024年6月20日閲覧。
- ^ 「【宝塚記念】ロマンチックウォリアーとヴォイッジバブルの回避が決定 日本馬との再戦はお預けに」『東京スポーツ』2024年6月3日。2024年6月20日閲覧。
- ^ “2024年 ドバイターフ”. jra.jp. 日本中央競馬会 (2024年3月30日). 2024年6月20日閲覧。
- ^ “2024年 ドバイシーマクラシック”. jra.jp. 日本中央競馬会 (2024年3月30日). 2024年6月20日閲覧。
- ^ 谷川善久 (2024年6月20日). “2024年 大阪杯”. jra.jp. 日本中央競馬会. 2024年3月31日閲覧。
- ^ 谷川善久 (2023年4月28日). “2024年 天皇賞(春)”. 日本中央競馬会. 2024年6月20日閲覧。
- ^ “2024年 目黒記念”. 日本中央競馬会 (2024年5月26日). 2024年6月20日閲覧。
- ^ “2024年 鳴尾記念”. 日本中央競馬会 (2024年6月1日). 2024年6月20日閲覧。
- ^ “2024年06月23日のWIN5”. netkeiba.com. 2024年6月23日閲覧。
- ^ “【2024年6月の実況担当】夏が来る!今年も小林アナが函館第一声。上半期の締めくくり宝塚記念は大関アナが初担当!”. ラジオNIKKEI (2024年5月31日). 2024年6月21日閲覧。