安田翔伍

日本の調教師 (1982-)

安田 翔伍(やすだ しょうご、1982年7月8日 - )は、日本中央競馬会(JRA)・栗東トレーニングセンターに所属する調教師滋賀県出身[1]。JRA元騎手で元調教師安田隆行の次男[2]

安田翔伍
第91回東京優駿(日本ダービー)優勝時
(2024年5月26日)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 日本の旗 日本滋賀県
生年月日 (1982-07-08) 1982年7月8日(42歳)
所属団体 JRA
初免許年 2017年
経歴
所属 栗東T.C.
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来歴

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8歳の時に父・隆行がトウカイテイオー日本ダービーを制する。3年後に父が調教師転身のため騎手を引退した時には最終騎乗を観るために競馬場へ駆けつけ「自分もこの世界に入りたい」と決意[3]

中学3年生で受験した競馬学校騎手課程の試験は不合格、高校在学中に体が大きくなったことで騎手を断念。その後は父の紹介でノースヒルズの牧場で働き、アイルランドでも5ヶ月研修を行った。帰国後は3年間ノーザンファームで働き[3]2002年10月に競馬学校厩務員課程に入学。翌年1月から父の厩舎で厩務員、同年2月からは調教助手となった[1]。調教助手時代にはカレンチャンロードカナロアという短距離の名馬と巡り合う。それまでは調教師になるという意志はなかったが、ロードカナロアでの香港遠征時に「調教師という立場になって、こういう檜舞台に管理馬を送り込みたい」と考えるようになった[3]

2016年12月、3度目の挑戦で調教師試験に合格[4]。1年間の技術調教師の期間には社台ファームでも研修を積んだ[3]

2018年3月4日、阪神6R(3歳500万下)をオメガパフュームで制し、開業から3日で初勝利。同馬は社台ファームでの研修中に自ら調教に携わり、開業時に父の厩舎から譲り受けた馬である[5]。同年の皐月賞では、同じく社台ファームでの研修中に携わり、目野哲也厩舎から引き継いだケイティクレバーでGI初出走を果たした[2]。同年9月29日、オメガパフュームでシリウスステークスを制し、開業半年で重賞初勝利[6]。同馬は同年12月29日東京大賞典を優勝、GI級レース初制覇を果たした。

2023年4月12日、鮫島良太が所属騎手となる[7]。同年9月21日、厩舎所属からフリーへ。[8]

2024年3月5日の父・安田隆行調教師の定年引退による厩舎解散に伴って、重賞勝ち馬グラティアスを含む8頭が安田翔伍厩舎へと転厩[9]

2024年5月26日、東京優駿ダノンデサイルで初出走し初制覇、JRA・GⅠを初勝利する。同時にグレード制が導入された1984年以降の東京優駿の最年少制覇調教師の記録を更新した(41歳10か月19日で、それまでの最年少は池江泰寿の42歳4か月)[10][注 1]。父・安田隆行も騎手時代にトウカイテイオーで制しており父子制覇となった[10]

調教師成績

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概要

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日付 競馬場・開催 競走名 馬名 頭数 人気 着順
初出走 2018年3月3日 1回阪神3日12R 4歳上1000万下 ダノンシーザー 16頭 7 7着
初勝利 2018年3月4日 1回阪神4日6R 3歳500万下 オメガパフューム 16頭 1 1着
重賞初出走 2018年4月15日 3回中山8日11R 皐月賞 ケイティクレバー 16頭 11 11着
重賞初勝利 2018年9月29日 4回阪神8日11R シリウスステークス オメガパフューム 16頭 3 1着
GI初出走 2018年4月15日 3回中山8日11R 皐月賞 ケイティクレバー 16頭 11 11着
GI初勝利 2018年12月29日 16回大井4日10R 東京大賞典 オメガパフューム 16頭 3 1着
中央GI初勝利 2024年5月26日 2回東京12日11R 東京優駿 ダノンデサイル 17頭 9 1着

年度別成績

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安田翔伍の年度別成績(netkeiba.com)を参照

主な管理馬

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※括弧内は当該馬の優勝重賞競走、太字はGI級競走。

出典

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  1. ^ a b JRAホームページ「調教師名鑑」(2018年7月28日閲覧)
  2. ^ a b 【皐月賞】安田翔調教師、ケイティクレバーで開業46日目でのクラシック制覇を狙う. スポーツ報知(2018年4月12日付). 2018年7月28日閲覧
  3. ^ a b c d 平松さとし. 新人調教師がいきなり挑むクラシック。ケイティクレバーと安田翔伍の“縁”。. Number Web(2018年4月4日付). 2018年7月28日閲覧
  4. ^ 安田師次男、安田翔伍助手が合格「責任感と緊張感」. 日刊スポーツ(2016年12月9日付). 2018年7月28日閲覧
  5. ^ 安田翔伍師が開業3日で初勝利「関係者のおかげ」. 日刊スポーツ(2018年3月4日付). 2018年7月28日閲覧
  6. ^ 【シリウスS】オメガパフュームが古馬を破って重賞初制覇!/JRAレース結果. netkeiba.com(2018年9月29日付). 2018年9月29日閲覧
  7. ^ 鮫島良太騎手 21日から栗東・安田翔厩舎所属に - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年3月11日閲覧。
  8. ^ 鮫島 良太騎手が所属変更 JRA”. jra.jp. 2024年3月11日閲覧。
  9. ^ 木村有三. “デシエルト、ペースセッティング、グラティアスなど8頭が安田隆厩舎→安田翔厩舎へ転厩 - 競馬 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年3月5日閲覧。
  10. ^ a b 【日本ダービー】最年少41歳10か月19日勝利の安田翔伍調教師、元調教師の父・隆行氏の騎手時代Vに続く“父子制覇””. UMATOKU | 馬トク - スポーツ報知' (2024-05-27JST06:30:00+0900). 2024年5月27日閲覧。
  11. ^ ジャスティンカフェ”. JBISサーチ. 公益財団法人日本軽種馬協会. 2023年6月11日閲覧。

注釈

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  1. ^ グレード制導入の前年である1983年に松山康久が39歳8か月で制覇している。

関連項目

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