第12普通科連隊
第12普通科連隊(だいじゅうにふつうかれんたい、JGSDF 12th Infantry Regiment)は、鹿児島県霧島市の国分駐屯地に駐屯する、陸上自衛隊第8師団隷下の普通科連隊である。
第12普通科連隊 | |
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輸送艦おおすみに乗船する第3中隊 | |
創設 | 1954年(昭和29年)7月1日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 陸上自衛隊 |
部隊編制単位 | 連隊 |
兵科 | 普通科 |
所在地 | 鹿児島県 霧島市 |
編成地 | 鹿屋 |
上級単位 | 第8師団 |
担当地域 | 鹿児島県(一部を除く) |
概要
編集連隊長は、1等陸佐(二)をもって充てられ、国分駐屯地司令を兼ねる。連隊本部、本部管理中隊、4個普通科中隊および重迫撃砲中隊から編成される。
管区内には多数の離島、および活火山を有することから、73式装甲車が配備され[1]、2006年(平成18年)度は1個中隊を米国海兵隊に派遣、離島潜入や奪還の訓練を実施している。警備区域は薩摩川内市・奄美大島・喜界島を除く鹿児島県全域(本土・大隅諸島・甑島列島・吐噶喇列島・奄美群島の一部)[2]
沿革
編集第12連隊
第12普通科連隊
- 1954年(昭和29年)7月1日:陸上自衛隊発足により、第12普通科連隊に称号変更。
- 1955年(昭和30年)11月21日:鹿屋駐屯地から国分駐屯地に移駐し、連隊長が国分駐屯地司令に職務指定。
- 1956年(昭和31年)
- 1962年(昭和37年)8月15日:第8混成団の第8師団への改編により、連隊再編。連隊本部、本部管理中隊、4個普通科中隊及び重迫撃砲中隊編成となる。
- 第8対戦車隊の廃止に伴い、対戦車中隊を新編。
- 120mm迫撃砲 RTが重迫中隊に、各中隊に81mm迫撃砲 L16、高機動車、89式5.56mm小銃が配備。
- 2005年(平成17年)3月28日:部隊改編。
- 師団近代化への改編により、軽装甲機動車、01式軽対戦車誘導弾が配備。
- 後方支援体制変換に伴い、整備部門を第8後方支援連隊第2整備大隊第1普通科直接支援中隊へ移管。
部隊編成
編集整備支援部隊
編集- 第8後方支援連隊第2整備大隊第1普通科直接支援中隊「8後支‐2‐1普」(国分駐屯地):2005年(平成17年)3月28日から
主要幹部
編集官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
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第12普通科連隊長 兼 国分駐屯地司令 |
1等陸佐 | 村山正人 | 2023年 | 8月29日陸上幕僚監部運用支援・訓練部訓練課総括班長 |
代 | 氏名 | 在職期間 | 前職 | 後職 |
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1 | 高尾恭三 (2等警備正) |
1951年 | 5月 1日 - 1951年10月15日警察予備隊総隊総監部勤務 | |
2 | 衛藤武 (2等警備正) |
1951年12月12日 - 1952年 | 6月10日第一幕僚監部第3部附 | 第4管区総監部人事部長 |
3 | 菅谷義夫 (1等保安正) |
1952年 | 6月11日 - 1954年 6月30日第1管区総監部管理部長 | 第1管区総監部付 |
4 | 畦地清春 | 1954年 | 7月 1日 - 1955年 3月15日陸上自衛隊富士学校普通科部教育課長 | |
5 | 島貫重節 | 1955年 | 3月16日 - 1956年 8月15日陸上幕僚監部監理部附 | 陸上幕僚監部所属 統合幕僚会議事務局派遣勤務 |
6 | 益田兼利 | 1956年 | 8月16日 - 1958年 7月31日陸上幕僚監部第4部企画班長 | 陸上幕僚監部第3部防衛班長 |
7 | 小林忠男 | 1958年 | 8月 1日 - 1960年 5月31日自衛隊山口地方連絡部長 | 第12普通科連隊付 |
8 | 穂村春利 | 1960年 | 6月 1日 - 1962年 3月15日第3教育団本部訓練科長 | 第4管区総監部幕僚長 |
9 | 木下西舟 | 1962年 | 3月16日 - 1963年12月11日陸上自衛隊幹部候補生学校学生隊長 | 第4師団司令部付 |
10 | 太田貞保 | 1964年 | 3月16日 - 1966年 7月15日陸上自衛隊業務学校人事教育課長 | 東部方面総監部付 |
11 | 岡元功 | 1966年 | 7月16日 - 1969年 3月16日陸上自衛隊富士学校 機甲科教育部副部長 兼 教務課長 |
福岡駐とん地業務隊長 |
12 | 志垣大吉 | 1969年 | 3月17日 - 1970年 7月15日陸上自衛隊富士学校勤務 | 陸上自衛隊幹部学校学校教官 |
13 | 楠木宏 | 1970年 | 7月16日 - 1972年 7月16日真駒内駐とん地業務隊長 | 陸上自衛隊少年工科学校生徒隊長 |
14 | 時任純一郎 | 1972年 | 7月17日 - 1974年 7月15日西部方面総監部業務室長 | 西部方面総監部監察官 |
15 | 六反園敏男 | 1974年 | 7月16日 - 1976年 3月15日防衛研修所所員 | 第2師団司令部幕僚長 |
16 | 南敏彌 | 1976年 | 3月16日 - 1977年 7月31日陸上幕僚監部第2部保全班長 | 第13師団司令部幕僚長 |
17 | 山本英一 | 1977年 | 8月 1日 - 1979年 3月15日陸上自衛隊富士学校普通科部 教育課長 |
第1師団司令部幕僚長 |
18 | 橋口茂 | 1979年 | 3月16日 - 1981年 3月15日陸上幕僚監部防衛部運用課 運用第2班長 |
防衛研修所所員 |
19 | 谷希夫 | 1981年 | 3月16日 - 1983年 3月15日自衛隊京都地方連絡部募集課長 | 陸上幕僚監部人事部人事計画課 予備自衛官班長 |
20 | 林大八 | 1983年 | 3月16日 - 1985年 8月 7日陸上自衛隊少年工科学校 第1教育部長 |
陸上自衛隊調査学校研究員 |
21 | 渡邊信利 | 1985年 | 8月 8日 - 1987年 7月 6日陸上幕僚監部人事部補任課 人事第1班長 |
東部方面総監部幕僚副長 (陸将補昇任) |
22 | 中島攻 | 1987年 | 7月 7日 - 1989年 3月31日陸上自衛隊化学学校研究員 | 陸上幕僚監部装備部武器・化学課 化学室長 |
23 | 奥村修一 | 1989年 | 4月 1日 - 1991年 7月31日西部方面総監部人事部人事課長 | 海田市駐屯地業務隊長 |
24 | 橋本和夫 | 1991年 | 8月 1日 - 1993年11月30日第12師団司令部第3部長 | 陸上幕僚監部防衛部研究課 分析室長 |
25 | 林直人 | 1993年12月 | 1日 - 1995年 6月29日陸上幕僚監部人事部人事計画課 企画班長 |
陸上幕僚監部防衛部運用課長 |
26 | 岩崎康夫 | 1995年 | 6月30日 - 1998年 6月30日陸上幕僚監部防衛部研究課 総括班勤務 |
自衛隊鳥取地方連絡部長 |
27 | 沼沢満 | 1998年 | 7月 1日 - 2001年 1月10日陸上自衛隊富士学校主任教官 | 陸上自衛隊幹部候補生学校学生隊長 |
28 | 吉田明生 | 2001年 | 1月11日 - 2002年12月 1日陸上幕僚監部防衛部運用課 予備自衛官運用室長 |
西部方面総監部防衛部長 |
29 | 川久保源映 | 2002年12月 | 2日 - 2004年 3月28日陸上幕僚監部調査部調査課 調査運用室勤務 |
陸上幕僚監部調査部調査課 調査運用室長 |
30 | 保坂一彦 | 2004年 | 3月29日 - 2006年 3月26日第1師団司令部第3部長 | 陸上自衛隊研究本部主任研究開発官 |
31 | 高橋正州 | 2006年 | 3月27日 - 2008年 3月31日第10師団司令部第3部長 | 防衛大学校訓練部訓練課長 |
32 | 岩村公史 | 2008年 | 4月 1日 - 2009年 3月23日陸上幕僚監部防衛部防衛課 編成班長 |
陸上幕僚監部防衛部防衛課 防衛調整官 |
33 | 前田忠男 | 2009年 | 3月24日 - 2010年 7月25日統合幕僚監部運用部運用第1課 防衛警備班長 |
陸上幕僚監部装備部装備計画課長 |
34 | 堀井泰蔵 | 2010年 | 7月26日 - 2012年 1月30日陸上幕僚監部装備部装備計画課 後方計画班長 |
陸上幕僚監部運用支援・情報部 運用支援課長 |
35 | 照沼敏 | 2012年 | 1月31日 - 2014年 3月25日東部方面総監部防衛部訓練課長 | 陸上自衛隊研究本部主任研究開発官 |
36 | 若松純也 | 2014年 | 3月26日 - 2015年 8月 3日陸上幕僚監部運用支援・情報部 運用支援課企画班長 |
陸上幕僚監部人事部募集・援護課長 |
37 | 根本正之 | 2015年 | 8月 4日 - 2018年 3月26日第12旅団司令部第3部長 | 陸上自衛隊教育訓練研究本部 主任訓練評価官 |
38 | 渡辺亘紀 | 2018年 | 3月27日 - 2020年 3月15日北部方面総監部防衛部訓練課長 | 陸上自衛隊教育訓練研究本部 主任訓練評価官 |
39 | 今井健太 | 2020年 | 3月16日 - 2022年 3月22日陸上幕僚監部防衛部防衛課 業務計画班長 |
陸上幕僚監部装備計画部装備計画課長 |
40 | 古川琢弥 | 2022年 | 3月23日 - 2023年 8月28日陸上幕僚監部装備計画部装備計画課 企画班長 |
陸上総隊司令部運用部副部長 |
41 | 村山正人 | 2023年 | 8月29日 -陸上幕僚監部運用支援・訓練部訓練課 総括班長 |
主要装備
編集- 73式装甲車[1]
- 軽装甲機動車
- 高機動車
- 1/2tトラック / 73式小型トラック
- 1 1/2tトラック / 73式中型トラック
- 3 1/2tトラック / 73式大型トラック
- 89式5.56mm小銃
- 5.56mm機関銃MINIMI
- 84mm無反動砲
- 01式軽対戦車誘導弾
- 87式対戦車誘導弾
- 中距離多目的誘導弾
- 81mm迫撃砲 L16
- 120mm迫撃砲 RT
警備隊区
編集この節の加筆が望まれています。 |
霧島市、鹿児島市、鹿屋市、枕崎市、阿久根市、出水市、指宿市、西之表市、垂水市、日置市、曽於市、いちき串木野市、南さつま市、志布志市、南九州市、伊佐市、姶良市、鹿児島郡(三島村、十島村)、薩摩郡さつま町、出水郡長島町、姶良郡湧水町、曽於郡大崎町、肝属郡(東串良町、錦江町、南大隅町、肝付町)、熊毛郡(中種子町、南種子町、屋久島町)、大島郡(徳之島町・天城町・伊仙町・和泊町・知名町・与論町)[2]
廃止部隊
編集- 第12普通科連隊対戦車中隊「12普-対戦」:2018年(平成30年)3月27日廃止。
関連項目
編集脚注
編集- ^ a b 柘植優介(月刊PANZER編集長) (2018年5月5日). “噴火時も出動、陸自75式ドーザのひみつ 「頑丈、速い、力持ち!」を実現する工夫とは”. 乗り物ニュース プレミアム. mediavague. 2018年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月5日閲覧。
- ^ a b “防衛省防災業務計画(令和6年3月28日)”. pp. 76-77. 2024年12月20日閲覧。
- ^ 鹿屋市資料 基地のまち
- ^ 十八万十三個師団への道 檜六郎 株式会社ジャパンミリタリー・レビュー 軍事研究 1985年4月号 P152-165
- ^ 第43普通科連隊HP
- ^ 自衛隊法施行令の一部を改正する政令(昭和30年政令第218号)『官報』本紙第8601号(昭和30年9月1日)
- ^ 第8師団ウェブサイト 第12普通科連隊部隊紹介
出典
編集“防衛省人事発令”. 2015年8月4日閲覧。