永田美絵
永田 美絵(ながた みえ)は、日本のプラネタリウム解説者。コスモプラネタリウム渋谷チーフ解説員[1][2]。
ながたみえ 永田美絵 | |
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生誕 | 日本・東京都品川区 |
職業 | プラネタリウム解説者 |
肩書き | コスモプラネタリウム渋谷チーフ解説員 |
経歴
編集東京都品川区生まれ[3]、神奈川県川崎市育ち[3]。東京理科大学理学部物理学科[4]の1年生時[4]から東急まちだスターホールにてプラネタリウム解説に携わり[4]、大学卒業と同時に天文博物館五島プラネタリウムの解説員に採用される[4][5]。その後、東急まちだスターホール[6]、五藤光学研究所[6]など[† 1]を経て、渋谷区五島プラネタリウム天文資料[9]に移籍。2010年11月の開館時よりコスモプラネタリウム渋谷解説員、2017年4月より同館チーフ解説員を務める。
人物
編集2000年[11]よりNHKラジオ第一『子ども科学電話相談』の「天文・宇宙」の回答者を務める[12][† 2]。
特殊切手の『星座』シリーズ[14]と『星の物語』シリーズ[15]のリーフレットに星空解説を執筆[16][17]。
2020年4月、新型コロナウイルス禍で全国のプラネタリウム施設が休館を余儀なくされるなか[† 3]、永田がビクセンの都築泰久に相談したことがきっかけで、全国のプラネタリウム解説者や天文・宇宙の関係者がTwitter上で動画のバトンをつなぐ「ソラツナギ」が立ち上がった[18][19][20][21][22]。4月15日に発案者の永田が初投稿[23]し、まずは明石市立天文科学館の井上毅[24]から星つむぎの村の高橋真理子[25]、阿智村の星兄[26]へとバトンが渡され、その後も各地の「星や宇宙が大好きな皆さん」が登場した。72組目で井上がマネージャーを務めるブラック星博士が登場[27]、11月19日には73組目を永田が締めくくって大団円を迎えた[28]。
串田嘉男と村松修(元 天文博物館五島プラネタリウム解説員、コスモプラネタリウム渋谷初代主任解説員)が発見した小惑星(11528)が、永田の名前をとって Mie と名づけられている[29]。
著書
編集- (執筆)『科学ブック(12) ちきゅうとうちゅう』(世界文化社、1994,1998) ISBN 4418938125 ISBN 4-418-98815-7
- 藤本正樹、永田美絵『四季の星座ガイド : 星の正体を探る』(新星出版社、1998) ISBN 4405106460
- 永田美絵、八板康麿(写真)、村山定男(監修)『星と宇宙のふしぎ109 : プラネタリウム解説員が答える天文のなぜ』(偕成社、2010) ISBN 9784035278900
- 永田美絵、廣瀬匠『ときめく星空図鑑』(山と溪谷社、2012) ISBN 9784635202220
- 永田美絵『星座の見つけ方と神話がわかる星空図鑑』(成美堂出版、2013) ISBN 9784415314778
- (監修)『星座のはなし : もっと夜空が好きになる魅惑の星座伝説47篇 : 星空観察ガイド&全88星座DATAつき』(宝島社、2014) ISBN 9784800227553
- 永田美絵『星は友だち!はじめよう星空観察』(NHK出版、2015) ISBN 9784140113400
- (監修)『宙(そら)ガールバイブル : 星空観察に出かけよう☆』(双葉社、2015) ISBN 9784575309744
- 永田美絵、八板康麿(写真)、高柳雄一(監修)『太陽系のふしぎ109 : プラネタリウム解説員が答える身近な宇宙のなぜ』(偕成社、2016) ISBN 9784035285106
- 永田美絵『カリスマ解説員の楽しい星空入門』(ちくま新書、2017) ISBN 9784480069719
- (日本語版監修)『Why?星と星座のふしぎ』(世界文化社、2019) ISBN 9784418198139
- (監修)『子ども科学電話相談 天文・宇宙スペシャル!』(NHK出版、2021) ISBN 978-4-14-011371-4
- 永田美絵、廣瀬匠『ときめく図鑑Pokke! ときめく星空図鑑』(山と溪谷社、2021) ISBN 9784635049153
- 永田美絵『星座と神話大じてん』(成美堂出版、2022) ISBN 9784415331171
- (総監修)『角川の集める図鑑GET! 星と星座』(KADOKAWA、2022) ISBN 9784041118511
- (監修)『小学館の図鑑NEO まどあけずかん うちゅう』(小学館、2022) ISBN 9784092174191
- (監修)永田美絵『季節をめぐる 星座のものがたり 春』[30](汐文社、2022) ISBN 9784811329956
脚注
編集註釈
編集- ^ 東急まちだスターホールのほか、サンシャインプラネタリウム[7]、ベネッセ・スター・ドーム、プラネターリアム銀河座で解説を担当した[8]。
- ^ 天文博物館五島プラネタリウムの先輩である國司眞の推薦による[8]。
- ^ コスモプラネタリウム渋谷は2020年3月27日から6月8日まで休館した。
出典
編集- ^ “【開催終了】『星空ラジオ』”. コスモプラネタリウム渋谷 (2019年12月11日). 2020年11月3日閲覧。
- ^ 林公代 (2020年4月24日). “「落ち込んだ時は空を見上げて」 みえちゃん先生こと永田美絵さんと楽しむ星空”. 三菱電機. 2020年11月3日閲覧。
- ^ a b “特集① 星を見上げると、世界が広がる☆”. 関塾タイムス (2019年6月). 2020年11月3日閲覧。
- ^ a b c d “「地球に住む私たちってすごい存在なんだ!」と伝えたい。星空解説員・永田美絵さん”. カルク (2020年2月18日). 2020年11月3日閲覧。
- ^ “星空解説員 永田美絵さん”. 子供の習い事.net (2020年2月18日). 2020年11月3日閲覧。
- ^ a b “カリスマ解説員の楽しい星空入門 / 永田美絵 著”. 筑摩書房 (2017年7月). 2020年11月3日閲覧。
- ^ “サンシャインプラネタリウムが6月1日で閉館”. アストロアーツ (2003年3月6日). 2021年4月3日閲覧。
- ^ a b 永田美絵、高橋真理子 (16 March 2021). 全国一斉フライングプラネタリウム#14 永田美絵さんとおしゃべり - YouTube. 星つむぎの村.
- ^ “渋谷区五島プラネタリウム天文資料”. 2015年5月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月3日閲覧。
- ^ “解説員紹介 - コスモプラネタリウム渋谷”. 2020年11月3日閲覧。
- ^ “永田美絵”. 偕成社. 2020年11月3日閲覧。
- ^ “答えてくれる先生 - 子ども科学電話相談”. NHK. 2020年11月3日閲覧。
- ^ “生解説で感じる「星の物語」あす永田美絵さんらユーチューブで配信”. 東京新聞 (2020年5月9日). 2020年10月29日閲覧。
- ^ “特殊切手「星座シリーズ 第1集」の発行”. 日本郵便 (2011年7月7日). 2020年11月4日閲覧。
- ^ “販売品「星の物語シリーズ 完結編セット」の発売”. 日本郵便 (2017年1月10日). 2020年11月3日閲覧。
- ^ CHIKU:種村千明. “Works”. 2020年10月29日閲覧。
- ^ “<新型コロナ>自宅でプラネタリウム気分 解説員らが#ソラツナギ”. 東京新聞 (2020年5月24日). 2020年10月29日閲覧。
- ^ “宙フェスの予習③星を楽しむ「ニューノーマル」とは? ソラツナギ誕生秘話と、これからの星空案内のカタチ。”. 宙と生活 (2020年9月13日). 2020年11月4日閲覧。
- ^ 井上毅、永田美絵、唐崎健嗣 (9 May 2020). のんびりプラネタリウム第一回 - YouTube.
- ^ “ソラツナギ (@soratsunagi) / Twitter” (2020年11月4日). 2020年11月4日閲覧。
- ^ “ソラツナギリスト” (2020年11月4日). 2020年11月4日閲覧。
- ^ @earthtomie (2020年4月15日). "心が上向になるように宙(ソラ)を見上げてほしい☆ 星や宇宙が大好きな皆さんと星の話を繋ぐ「ソラツナギ」はじめました!". X(旧Twitter)より2020年11月3日閲覧。
- ^ @INOUE_Takeshi_ (2020年4月17日). "プラ寝たリウムをどうぞ~。BGMはGentle Jena です。". X(旧Twitter)より2020年11月3日閲覧。
- ^ @malicosmos (2020年4月18日). "今こそ宙を見上げましょう。#ソラツナギ ですべての人と星空を。". X(旧Twitter)より2020年11月3日閲覧。
- ^ @hoshiani (2020年4月19日). "ちょっと うたつなぎ かっ!!って言うボケも含め". X(旧Twitter)より2020年11月3日閲覧。
- ^ @DrBkStar (2020年11月15日). "愛媛県総合科学博物館の鈴木裕司さんからバトン受け取りまSTAR! 次はソラツナギにバトンを繋ぎMars!". X(旧Twitter)より2020年12月8日閲覧。
- ^ @soratsunagi (2020年11月19日). "これまでソラツナギを支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。". X(旧Twitter)より2020年12月8日閲覧。
- ^ “11528 Mie (1991 XH)”. JPL Small-Body Databese Browser. JPL. 2020年10月29日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “春 おおぐま座 のろいでくまの姿になった美女ほか”. 汐文社. 2022年10月5日閲覧。
外部リンク
編集- 永田美絵 (@earthtomie) - X(旧Twitter)
- コスモプラネタリウム渋谷