森武蔵

日本のプロボクサー (1999-)

森 武蔵(もり むさし、1999年11月27日 - )は、日本プロボクサー熊本県菊池市出身。志成ボクシングジム所属。以前は薬師寺ボクシングジムに所属していた。第47代OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王者。元WBOアジアパシフィックフェザー級王者。

森 武蔵
基本情報
本名 森 武蔵
階級 フェザー級
身長 170cm
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1999-11-27) 1999年11月27日(24歳)
出身地 熊本県菊池市[1]
スタイル サウスポー[2]
プロボクシング戦績
総試合数 17
勝ち 15
KO勝ち 7
敗け 1
引き分け 1
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来歴

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幼稚園から空手を始め、小学5年生で空手を辞めた後にボクシングを始めた[3]

2011年2014年U-15全国大会で優勝した[4]

2016年12月4日、刈谷市産業振興センターあいおいホールで深井 一矢と59.5キロ契約4回戦を戦い、1回41秒KO勝ちを収めデビュー戦を白星で飾った[5]

2017年12月23日、西日本スーパーフェザー級新人王として、東軍代表のジロリアン陸と対戦し、5回3-0(49-46、49-45、50-44)の判定勝ちを収めて全日本新人王と技能賞を獲得した[6][7] 。なおこの勝利でJBCの発表した最新ランキングで初めてスーパーフェザー級日本ランク入りを果たす[8]

2018年11月25日、刈谷市産業振興センターあいおいホールでWBOアジアパシフィックフェザー級王者リチャード・プミクピックに挑戦し、プミクピックがカットしたため、5回2-1の負傷判定勝ちを収めて王座獲得に成功した[9]

2019年4月14日、熊本県の合志市総合体育館でWBOアジアパシフィックフェザー級10位のリチャード・プミクピックとダイレクトリマッチで再戦し、12回2-1判定勝ちを収めて王座の初防衛に成功した[10]

2019年9月15日、刈谷市産業振興センターあいおいホールでタイ国フェザー級1位のスントーン・パンホームと57.6キロ契約のノンタイトル戦で対戦し、3回1分41秒KO勝ちを収めた[11]

2019年12月8日、エディオンアリーナ大阪第二競技場でWBOアジアパシフィックフェザー級3位の水野拓哉と対戦し、12回3-0(115-112,116-111,117-110)で判定勝ちを収め、2度目の王座防衛に成功した[12]

2020年11月28日、後楽園ホールでWBOアジアパシフィックフェザー級6位の溜田剛士と対戦し、11回1分39秒TKO勝ちを収め、3度目の王座防衛に成功した[13]

2021年5月21日、後楽園ホールでOPBF・WBOアジアパシフィックフェザー級王座統一戦を行い、OPBF東洋太平洋フェザー級王者の清水聡と対戦し、12回0-3(112-116、110-118×2)の判定負けでプロ初黒星を喫し、WBOアジアパシフィック王座から陥落し、OPBF王座の獲得にも失敗した[14]

2021年7月29日、志成ボクシングジムへ移籍した[15]

2023年3月29日、後楽園ホールにて「LIFE TIME BOXING FIGHT 13」で渡邉卓也とOPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦で対戦し、12回0-0(114-114×3)のドロー判定でOPBF王座獲得に失敗した[16]

2023年6月24日、大田区総合体育館で渡邉卓也とOPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦で再戦し、12回3-0(117-110×3)で判定勝ちを収めOPBF王座獲得に成功した。

2023年11月2日、OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座を返上した[17]

エピソード

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  • 13歳の時、ロードワーク中に後ろから車に追突され、腰と両足骨折の重傷で半年間もの間、入退院を繰り返した。医者からは通常の生活はできても、ボクシングは無理と通告されたが、必死の努力で全国U-15ジュニアボクシング大会で優勝した[18]
  • 2020年4月6日に熊本県庁を訪れ、新型コロナウイルス感染症対策の支援として、自身のファイトマネーでマスク3000枚を寄贈した[18]

戦績

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  • プロボクシング - 17戦 15勝(7KO)1敗 1分
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2016年12月4日 1R 0:41 KO 深井一矢(中内)   日本 プロデビュー戦
2 2017年3月26日 1R 0:19 TKO 上岡基伸(ハラダ   日本
3 2017年9月17日 2R 0:49 TKO 照屋雄太(平仲BS)   日本 2017年中日本・西部日本スーパーフェザー級新人王対抗戦
4 2017年11月12日 2R 2:54 KO 木村テミン(グリーンツダ   日本 2017年新人王戦スーパーフェザー級西軍代表決定戦
5 2017年12月23日 5R 判定3-0 ジロリアン陸フラッシュ赤羽   日本 2017年全日本スーパーフェザー級新人王決勝戦
6 2018年4月1日 1R 1:52 TKO ワッタナチャイ・シットサイトーン   タイ
7 2018年7月15日 8R 判定2-0 アラン・バレスピン   フィリピン
8 2018年11月25日 5R 1:20 負傷判定2-1 リチャード・プミクピック   フィリピン WBOアジア太平洋フェザー級タイトルマッチ
9 2019年4月14日 12R 判定2-1 リチャード・プミクピック   フィリピン WBOアジア太平洋防衛1
10 2019年9月15日 3R 1:41 KO スントーン・パノム   タイ
11 2019年12月8日 12R 判定3-0 水野拓哉松田   日本 WBOアジア太平洋防衛2
12 2020年11月28日 11R 1:39 TKO 溜田剛士大橋   日本 WBOアジア太平洋防衛3
13 2021年5月21日 12R 判定0ー3 清水聡(大橋)   日本 OPBF・WBOアジア太平洋フェザー級王座統一戦
14 2022年7月13日 8R 判定3-0 プレスコ・カルコシア   フィリピン
15 2023年3月29日 12R 判定0-0 渡邉卓也DANGAN AOKI   日本 OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦
16 2023年6月24日 12R 判定3-0 渡邉卓也(DANGAN AOKI)   日本 OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦
17 2024年10月31日 8R 0:58 負傷判定3-0 黄朋   中華人民共和国
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獲得タイトル

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脚注

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  1. ^ 本市出身のプロボクサー、森武蔵選手がWBOアジアパシフィック王座に挑戦します! 菊池市 2018年10月2日
  2. ^ BoxRecレーティング 【国内/男子】フェザー級 (57.15 kg以下) BOXINGアンテナ
  3. ^ ボクシング界のホープ・森武蔵 刈谷から世界王者はじめの一歩 中スポ 2018年11月23日
  4. ^ 森武蔵「実力を出せば必然KO」ジム初の新人王へ 日刊スポーツ 2017年12月22日
  5. ^ 2016年12月試合結果 日本ボクシングコミッション
  6. ^ 全日本新人王決定戦 MVP下町俊貴、技能賞は森武蔵 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年12月23日
  7. ^ 森武蔵、ジロリアン陸を倒し技能賞「早く世界を」 日刊スポーツ 2017年12月23日
  8. ^ 2017年12月度ランキング 日本ボクシングコミッション
  9. ^ 森武蔵が負傷判定勝ち WBO・AP王座獲得 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年11月26日
  10. ^ 森武蔵が地元でベルト死守 因縁の再戦を制す Boxing News(ボクシングニュース) 2019年4月15日
  11. ^ 森武蔵が無傷の10連勝 新人王中日本vs西部日本 Boxing News(ボクシングニュース)2019年9月15日
  12. ^ 森武蔵が水野拓哉を破りWBOアジア王座V2 無敗の20歳「来年は世界戦をやりたい」 Boxing News(ボクシングニュース)2019年12月9日
  13. ^ 森武蔵が11回TKO勝ち WBO・APフェザー級 WBO4位「近いうちに世界の舞台に立ちたい」 Boxing News(ボクシングニュース)2020年11月28日
  14. ^ 清水聡がフェザー級アジア2冠を統一 森武蔵に貫禄勝ち Boxing News(ボクシングニュース)2021年5月21日
  15. ^ “ボクシング森武蔵、井岡一翔所属の志成ジム移籍「復活ののろしをあげます」”. nikkansports.com. (2021年7月29日). https://www.nikkansports.com/battle/news/202107290000605.html 
  16. ^ 東洋太平洋S・フェザー級王座決定戦はドロー ベテラン渡邉卓也は無念、森武蔵が追いつく Boxing News(ボクシングニュース)2023年3月39日
  17. ^ 王座返上”. JBC (2023年11月2日). 2024年9月24日閲覧。
  18. ^ a b 森武蔵 ファイトマネーで故郷熊本にマスク寄贈 日刊スポーツ 2020年4月6日

関連項目

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外部リンク

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前王者
リチャード・プミクピック
WBOアジア太平洋フェザー級王者

2018年11月25日 - 2021年5月21日

次王者
清水聡
空位
前タイトル保持者
力石政法
第47代OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王者

2023年6月24日 - 2023年11月(返上)

空位
次タイトル獲得者
坂晃典