愛媛県立松山商業高等学校
愛媛県立松山商業高等学校(えひめけんりつ まつやましょうぎょうこうとうがっこう、英語: Ehime Prefectural Matsuyama Commercial High School[2])は、愛媛県松山市旭町にある公立高等学校。略称は松山商業、松山商、松商。
愛媛県立松山商業高等学校 Ehime Prefectural Matsuyama Commercial High School | |
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北緯33度50分23.09秒 東経132度46分34.67秒 / 北緯33.8397472度 東経132.7762972度座標: 北緯33度50分23.09秒 東経132度46分34.67秒 / 北緯33.8397472度 東経132.7762972度 | |
過去の名称 |
愛媛県立商業学校 愛媛県立松山商業学校 愛媛県立松山東高等学校商業科 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 愛媛県 |
学区 | 愛媛県全域[1] |
校訓 | 士魂商才 |
設立年月日 | 1901年(明治34年) |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 |
全日制課程 定時制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 |
全日制商業科 全日制流通経済科 全日制国際経済科 全日制情報ビジネス科 定時制商業科 |
学校コード | D138220100082 |
高校コード | 38127G |
所在地 | 〒790-8530 |
愛媛県松山市旭町71番地 | |
外部リンク |
全日制公式サイト 定時制公式サイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
概要
編集全日制(商業科・流通経済科・地域ビジネス科・情報ビジネス科)と定時制(商業科)からなる。
大学進学率が高く、特に松山大学への進学者数が多い。
また、資格取得に力を入れており、特に日商簿記検定や全国商業高等学校協会主催の検定9種目の取得を目標としている。2012(平成24)年度には、情報ビジネス科クラスが2年生時でクラス40人全員が3種類以上1級を合格する「多種目合格」を達成しており、2年生のうちにクラス全員が達成するのはごくまれだと言われている[3]。
四国地方の高等学校で唯一、国家資格の基本情報技術者試験(FE)の午前科目免除制度の認定校に選ばれている[4][5]。
部活動ではいくつかの部で全国大会に出場している。
沿革
編集- 1901年
- 1902年4月15日 - 道後村に開校(第一回入学式)。
- 1906年4月1日 - 愛媛県立松山商業学校に改称。
- 1908年4月1日 - 所在地が松山市旭町になる。
- 1922年4月1日 - 予科を廃止。
- 1948年4月1日 - 学制改革で愛媛県立松山商業高等学校となる。
- 1949年9月1日 - 愛媛県立松山第一高等学校(後の愛媛県立松山東高等学校)に統合され、愛媛県立松山東高等学校商業科となる。
- 1952年1月25日 - 愛媛県立松山東高等学校から分離し、愛媛県立松山商業高等学校となる。
- 1969年4月1日 - 商業科、営業科、事務科、管理科を設置。
- 1971年4月1日 - 管理科を情報処理科へ改称。
- 1993年4月1日 - 学科改編。商業科、流通経済科、国際経済科、情報処理科を設置。
- 2000年4月1日 - 学科改編。商業科、流通経済科、国際経済科、情報ビジネス科を設置。
- 2017年 - 地域ビジネス科を新設[6]。
部活動
編集硬式野球
編集甲子園通算80勝(全国優勝7回)を挙げており、高校野球関連の書籍で名門校と言及されている[7]。2016年現在の春夏の成績の内訳は、夏の選手権大会で60勝[8](出場26回、全国優勝5回[注 1]、全国準優勝3回、勝利数全国2位[10])、春の選抜大会で20勝[8](出場16回、全国優勝2回、全国準優勝1回、勝利数全国20位[11])。夏の選手権大会では、公立高校として全国最多の勝利数であり、このことから「夏将軍」と呼ばれている[12]。高校野球史上で唯一、大正・昭和・平成の各元号下で全国制覇を果たしている[12]。
名試合として、
- 1969年(第51回)の三沢高校との決勝戦延長18回引き分け再試合(大会史上初)
- 1986年(第68回)準決勝での11連続安打(大会最多記録)
- 1996年(第78回)の熊本工業高校との決勝戦延長10回裏に起こった「奇跡のバックホーム」
また、野球殿堂入りOBを含め、多くのプロ野球選手を輩出している(全国高等学校野球選手権大会 (愛媛県勢)および選抜高等学校野球大会 (愛媛県勢)を参照)。
歴代監督は伝統的に同校野球部OBが務めるのが慣例であったが、教職員の人事異動に伴い2009年8月に就任した重澤和史は今治西野球部OBであり創立以来史上初めて外部出身の監督が就任する形となった[16][要出典]。しかし、現在は低迷が続いており、春は1996年(第78回)、夏は2001年(第83回)から出場がないが、21世紀枠の出場候補にも推薦されるなど復活の兆しを見せている[17]。
陸上競技
編集2016年現在、全国高等学校駅伝競走大会に10回出場している[18]。オリンピック選手の土佐礼子が卒業生である。
軟式野球
編集1987年の第32回全国高等学校軟式野球選手権大会で優勝している[19]。
2018年の第63回全国高等学校軟式野球選手権大会に出場している。
サッカー
編集2013年に第92回全国高等学校サッカー選手権大会に出場したことにより、50年ぶり6回目(前回の出場は1963年)となる全国大会出場を果たした[20]。
ラグビー
編集2010年現在、全国高等学校ラグビーフットボール大会に7回出場している[要出典]。
ハンドボール男子
編集1995年、2001年の全国高等学校総合体育大会ハンドボール競技大会に出場している[要出典]。
ソフトボール女子
編集2014年の全国高等学校ソフトボール選抜大会に出場している[21]。
卓球男子
編集2015年、2016年、2017年の全日本卓球選手権大会、2015年の全国高等学校選抜卓球大会、2015年、2016年、2017年、2018年の全国高等学校総合体育大会卓球競技大会に出場している[22]。
学校行事
編集アクセス
編集姉妹校
編集- グラント・ユニオン高等学校(Grant Union High School、アメリカ・サクラメント市)
- 台北市立松山高級商業家事職業学校
著名な出身者
編集旧制松山商業学校
編集(プロ野球)
- 藤本定義 - 元巨人・阪神監督、野球殿堂、1923年度卒
- 森茂雄 - 元阪神・大洋監督、早稲田大学元監督、野球殿堂、1924年度卒
- 中村輝夫(相原輝夫) - 元プロ野球選手、1927年度卒
- 寺内一隆 - 元プロ野球選手、1930年度卒
- 尾茂田叶 - 元プロ野球選手、後に第11代同校野球部監督、1931年度卒
- 三森秀夫 - 元プロ野球選手、1932年度卒
- 高須清 - 元プロ野球選手、1932年度卒
- 景浦將 - 草創期の大阪タイガース(阪神タイガース)の主砲・エース、野球殿堂、1932年度卒
- 坪内道典 - 元プロ野球選手、野球殿堂
- 菅利雄 - 元プロ野球選手、1935年度卒
- 筒井良武 - 元プロ野球選手、1935年度卒
- 伊賀上潤伍 - 元プロ野球選手、1935年度卒
- 筒井修 - 元プロ野球選手、1935年度卒
- 中山正嘉 - 元プロ野球選手、1936年度卒
- 千葉茂 - 元プロ野球選手・監督、野球殿堂、1937年度卒
- 高久保豊三 - 元プロ野球選手、1936年度卒
- 山田潔 - 元プロ野球選手、1937年度卒
- 沼田春雄 - 元プロ野球選手
- 渡辺絢吾 - 元プロ野球選手
- 景浦賢一 - 元プロ野球選手、1940年度卒
- 武智修 - 元プロ野球選手、1942年度卒
- 中野道義 - 元プロ野球選手、1943年度卒
(高校野球指導者)
- 近藤兵太郎 - 初代同校野球部監督、1907年度卒
(政財界)
- 藻利重隆 - 経営学者、一橋大学・山梨学院大学名誉教授
- 越智二良 - 随筆家、元松山子規会会長
- 久保喬 - 児童文学作家
- 白石春樹 - 政治家、元愛媛県知事・元愛媛県議会議員
- 伊賀貞雪 - 政治家、元愛媛県知事・元愛媛県副知事
- 豊田雅孝 - 商工次官、商工中金理事長、のち北予中学へ
- 中村時雄 - 松山市長
- 田中誠一 - 松山市長
- 崎山好春 - 大同海運社長
- 武田義孝 - 体操選手
新制松山商業高校
編集(プロ野球)
- 武内和男 - 元プロ野球選手(松山東商業科)
- 島原幸雄 - 元プロ野球選手(松山東商業科)
- 児玉泰(空谷泰) - 元プロ野球選手、1953年度卒
- 小川滋夫 - 元プロ野球選手、1953年度卒
- 千葉英二 - 元プロ野球選手、1954年度卒
- 千田啓介 - 元プロ野球選手、1961年度卒
- 山下律夫 - 元プロ野球選手、1962年度卒
- 藤原満 - 元プロ野球選手、1964年度卒
- 末永正昭 - 元プロ野球選手、1965年度卒
- 西本明和 - 元プロ野球選手、1966年度卒
- 玉井信博 - 元プロ野球選手、1967年度卒
- 谷岡潔 - 元プロ野球選手、1969年度卒
- 西本聖 - 元プロ野球選手、1974年度卒
- 沖泰司 - 元プロ野球選手、沖樹莉亜の父、1978年度卒
- 酒井光次郎 - 元プロ野球選手、1985年度卒
- 水口栄二 - 夏の甲子園最多安打記録保持者、元プロ野球選手、1986年度卒
- 佐野重樹 - 元プロ野球選手、1986年度卒
- 吉見宏明 - 元台湾プロ野球選手、1996年度卒
- 西山道隆 - 元プロ野球選手、1997年度卒
- 梅田浩 - 元プロ野球選手、2001年度卒
- 阿部健太 - 元プロ野球選手、2002年度卒
(アマチュア野球)
- 葛城弘樹 - 元社会人野球選手、1981年度卒
- 井上明 - 第51回全国高等学校野球選手権大会優勝投手、元学生野球選手(投手)、元朝日新聞記者、1969年度卒
(高校野球指導者)
- 一色俊作 - 同校野球部部長・コーチを経て第14代同校野球部監督、1955年度卒
- 窪田欣也 - 第21代同校野球部監督、1965年度卒
- 澤田勝彦 - 同校野球部コーチを経て第22代同校野球部監督、1974年度卒
- 堀内尊法 - 創価高等学校野球部監督、元創価大学硬式野球部監督・コーチ、1986年度卒
- 太田弘昭 - 同校野球部コーチを経て京都翔英高等学校などで野球部監督・コーチ、現・高知中央高等学校野球部監督、1990年度卒
(ラグビー)
- 仙波優 - 元ラグビー選手
(サッカー)
(陸上競技)
(ゴルフ)
- 曽根保夫 - プロゴルファー
(学者)
- 青野勝広 - 経済学者、松山大学学長
(マスコミ)
(漫画家)
(料理家)
- 平野寿将 - 料理研究家
(政治活動家)
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “愛媛県法規集 ○愛媛県県立高等学校の通学区域に関する規則”. 愛媛県. 2019年4月16日閲覧。
- ^ “愛媛県立松山商業高等学校 - 学校公式サイト”. 愛媛県立松山商業高等学校. 2019年4月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月16日閲覧。
- ^ “松山商業 2年生クラスが快挙 全商検定40人全員多種目合格”. 愛媛新聞: 8面. (2013年3月22日)
- ^ IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理技術者試験:午前試験免除 基本情報技術者試験(FE)
- ^ “認定免除対象講座の一覧(PDF)”. 独立行政法人 情報処理推進機構. 2021年7月28日閲覧。
- ^ 『平成29年度春 地域ビジネス科が誕生します』(プレスリリース)愛媛県立松山商業高等学校 。2017年2月1日閲覧。
- ^ 森岡浩、「高校野球全出場校大辞典」内、付録Ⅱ「名門・強豪51校徹底比較」、p473、東京堂出版、2000年、ISBN 449010541X
- ^ a b c “松山商(愛媛)”. 朝日新聞社、朝日放送. 朝日新聞デジタル. 2015年7月26日閲覧。
- ^ “第32回全国高校野球選手権大会”. 朝日新聞社、朝日放送. 朝日新聞デジタル. 2021年8月28日閲覧。
- ^ “高校野球「選手権勝利数ランキング(チーム・学校別)」”. 朝日新聞社、朝日放送. 朝日新聞デジタル. 2017年1月22日閲覧。
- ^ “高校野球「選抜勝利数ランキング(チーム・学校別)」”. 朝日新聞社、朝日放送. 朝日新聞デジタル. 2017年1月22日閲覧。
- ^ a b “松山商、記憶に残る“奇跡のバックホーム””. 夕刊フジ. 産経デジタル (2011年9月5日). 2015年7月25日閲覧。
- ^ “【高校野球100年】ファンが選ぶ甲子園名勝負 ベスト20発表”. スポニチアネックス. スポーツニッポン (2015年7月31日). 2017年1月22日閲覧。
- ^ 楊順行 (2015年7月15日). “水口栄二さん/甲子園のヒーロー その1……夏の甲子園最多安打記録”. Yahoo!ニュース. ヤフー. 2017年1月22日閲覧。
- ^ “大会小史|選手権大会”. 日本高等学校野球連盟. 2017年2月1日閲覧。
- ^ “奇跡のバックホームで日本一 松山商に帰ってきた名将の「化学反応」:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2022年7月7日). 2022年12月16日閲覧。
- ^ “【愛媛県】松山商業 21世紀枠推薦校⚡️センバツ2023年”. 高校野球ニュース. 2022年12月16日閲覧。
- ^ “松山商 過去の出場大会”. 全国高校駅伝. 2017年2月1日閲覧。
- ^ “出場校一覧(第31回~第35回大会)|軟式選手権大会”. 日本高等学校野球連盟. 2017年2月1日閲覧。
- ^ “[選手権]50年ぶり出場の松山商DF木田「一番シンドくて、一番楽しかったです」”. ゲキサカ. 講談社 (2014年1月1日). 2014年3月4日閲覧。
- ^ “愛媛県立松山商業高等学校 - ソフトボール部です!”. 愛媛県立松山商業高等学校. 2017年2月8日閲覧。
- ^ “愛媛県立松山商業高等学校 - 卓球”. 愛媛県立松山商業高等学校. 2017年2月8日閲覧。
- ^ “愛媛県立松山商業高等学校 - 松商デパート”. 愛媛県立松山商業高等学校. 2017年2月7日閲覧。
- ^ “商神祭を開催しました。”. 愛媛県立松山商業高等学校 (2012年12月12日). 2013年12月21日閲覧。
- ^ “東海商業高校との交流活動報告”. 愛媛県立松山商業高等学校 (2013年12月18日). 2013年12月21日閲覧。
参考文献
編集- 『平成24年度 松商ガイド』松山商業高等学校、2012年。
- 『平成25年度 松商ガイド』松山商業高等学校、2013年。
関連項目
編集外部リンク
編集- 愛媛県立松山商業高等学校 - 全日制公式サイト
- 愛媛県立松山商業高等学校定時制 - 定時制公式サイト