東唐津駅

佐賀県唐津市松南町にある九州旅客鉄道の駅

東唐津駅(ひがしからつえき)は、佐賀県唐津市松南町にある、九州旅客鉄道(JR九州)筑肥線である。駅番号JK18

東唐津駅
北口(2016年8月)
ひがしからつ
Higashi-Karatsu
JK17 虹ノ松原 (1.8 km)
(1.6 km) 和多田 JK19
地図
所在地 佐賀県唐津市松南町108-3
北緯33度26分23秒 東経129度59分52秒 / 北緯33.43972度 東経129.99778度 / 33.43972; 129.99778 (東唐津駅)座標: 北緯33度26分23秒 東経129度59分52秒 / 北緯33.43972度 東経129.99778度 / 33.43972; 129.99778 (東唐津駅)
駅番号 JK  18 
所属事業者 九州旅客鉄道(JR九州)
所属路線 筑肥線
キロ程 39.3 km(姪浜起点)
電報略号 ラツ
駅構造 高架駅
ホーム 1面2線[1]
乗車人員
-統計年度-
669人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1925年大正14年)6月15日[2]
備考 無人駅
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東唐津駅
旧駅舎(1983年1月)
ひがしからつ
Higashi-Karatsu
虹ノ松原 (3.0 km)
(3.5 km)
所在地 佐賀県唐津市東唐津4-9-20
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 筑肥線
キロ程 3.0 km(虹ノ松原起点)
電報略号 ヒカラ
駅構造 地上駅スイッチバック
ホーム 1面2線及び貨物用
開業年月日 1925年大正14年)6月15日[2]
廃止年月日 1983年昭和58年)3月22日[2]
備考 車両基地(東唐津気動車区)併設、一般駅
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1983年昭和58年)3月22日、現在地に移転された[2][3]

歴史

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現在の東唐津駅は2代目で、初代駅は現在地より1km程北西の松浦川右岸河口付近の唐津市東唐津に位置していた。筑肥線の開業当初は松浦川の広い河口への架橋が技術的に不可能だったため、筑肥線は当駅でスイッチバックを行い、松浦川の右岸を遡って川を渡り、山本駅唐津線と接続する線形を取っていた。

当時、唐津市の代表駅である唐津駅は唐津線の途中駅に過ぎず、博多駅方面から市の中心部に行く場合は当駅からバスやタクシーを利用するのが一般的だったため、当駅は唐津市の事実上の中心駅として賑わっていたが、1983年に筑肥線が一部電化及びルート変更した際に当駅を含む虹ノ松原駅 - 山本駅間旧ルートが廃止され、虹ノ松原駅 - 唐津駅間の新ルート上に新たに開設したのが現在の当駅である。

旧駅跡には現在、Hotel & Resorts SAGA-KARATSUが建っている。

唐津市#筑肥線の電化と新線開業」も参照のこと。

年表

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駅構造

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島式ホーム1面2線を有する[1]高架駅。改札口からホームまでは階段とエレベータが設置されている。高架下が駅舎・コンコースとなっている。売店は2010年秋頃に閉鎖され、跡地に自動販売機が移設された。

無人駅SUGOCA対応簡易改札機等の設備を備える。

初代の当駅は頭端式ホーム1面2線を有するスイッチバック構造の地上駅で、駅弁も売られていた他、みどりの窓口、観光案内所、荷物取扱窓口があり、駅構内には貨物ホームや貨物ヤード、東唐津気動車区(車両所属標記 / 門ヒカラ)、唐津保線区、博多車掌区東唐津支区などが存在していた。

のりば

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のりば 路線 方向 行先
1   筑肥線 上り 筑前前原天神博多空港方面
2 下り 唐津西唐津方面

利用状況

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2022年度の1日平均乗車人員669人である[9]

年度 1日平均
乗車人員
出典
2000年 784 -
2001年 780
2002年 597
2003年 586
2004年 545
2005年 524
2006年 527
2007年 656
2008年 860
2009年 833
2010年 852
2011年 841
2012年 835
2013年 830
2014年 830
2015年 833
2016年 821 [10]
2017年 850 [11]
2018年 852 [12]
2019年 850 [13]
2020年 628 [14]
2021年 634 [15]
2022年 669 [9]

駅周辺

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松浦川の右岸近くに位置しており、対岸は唐津市街地である。駅周辺にはアパート・マンションが多く建てられている。

南口

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南口駅前(2009年7月)

北口

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旧東唐津駅周辺

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旧東唐津駅跡地に建つHotel & Resorts SAGA-KARATSU(2019年4月)

その他

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  • 紀行作家の宮脇俊三は1975年年末に唐津線未乗区間だった唐津駅 - 西唐津駅間に乗車した際、博多駅から乗車した列車が当駅でのスイッチバックと山本駅での接続待ちで時間が掛かることに目を付けて、東唐津駅からタクシーで西唐津駅に移動して唐津線列車に乗り、当駅で一度降りた後筑肥線列車に山本駅で再び乗込む、と言う芸当をやっている。時刻表の愛読者だった宮脇はこのような絶妙な乗継は多く行っていたが、このエピソードは処女作となった「時刻表2万キロ」の第3章で数ページを割いて詳しく書いている。
  • 唐津競艇場最寄り駅で、当駅から無料バスが運行されている。また列車片道払戻サービスの対象駅で、競艇従事員に切符を渡しスタンプを押してもらい競艇の窓口へ持参することで、片道分の運賃が返還されていたが、2011年4月限りで廃止された。

隣の駅

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九州旅客鉄道(JR九州)
  筑肥線
快速
浜崎駅 (JK16) - 東唐津駅 (JK18) - 和多田駅 (JK19)
普通
虹ノ松原駅 (JK17) - 東唐津駅 (JK18) - 和多田駅 (JK19)

かつて存在した路線

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日本国有鉄道
筑肥線(旧線)
虹ノ松原駅 - 東唐津駅 - 鏡駅

脚注

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  1. ^ a b 『週刊 JR全駅・全車両基地』 08号 博多駅・伊万里駅・西戸崎駅ほか81駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年9月30日、26頁。 
  2. ^ a b c d e f g h 石野 1998, p. 726.
  3. ^ a b c 石野 1998, p. 725.
  4. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、101頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  5. ^ 国鉄監修『交通公社の時刻表』1983年4月号
  6. ^ 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (2010年3月16日) 
  7. ^ 『JR時刻表』2014年2月号、交通新聞社
  8. ^ a b 駅体制の見直しについて』(PDF)(プレスリリース)九州旅客鉄道、2021年12月23日。オリジナルの2021年12月23日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20211223064144/https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2021/12/23/211223_ekitaisei_minaoshi.pdf2021年12月24日閲覧 
  9. ^ a b 駅別乗車人員上位300駅(2022年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2024年3月1日閲覧。
  10. ^ 駅別乗車人員上位300駅(平成28年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2017年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月1日閲覧。
  11. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2017年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2019年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月1日閲覧。
  12. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2018年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2020年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月1日閲覧。
  13. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2019年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2020年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月1日閲覧。
  14. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2020年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2021年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月1日閲覧。
  15. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2021年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2022年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月1日閲覧。

参考文献

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  • 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6 

関連項目

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外部リンク

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