朝月希和
朝月 希和(あさづき きわ、1月6日[1] - )は、日本の女優。元宝塚歌劇団雪組トップ娘役[2][3]。
あさづき きわ 朝月 希和 | |
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生年月日 | 1月6日 |
出身地 | 日本 東京都世田谷区 |
身長 | 163cm |
血液型 | B型 |
職業 | 女優 |
ジャンル | 舞台 |
活動期間 | 2010年 - |
活動内容 |
2010年:宝塚歌劇団入団、花組配属 2017年:雪組へ異動 2019年:花組へ異動 2020年:雪組へ異動 2021年:雪組トップ娘役就任 2022年:宝塚歌劇団退団 2023年:芸能活動再開 |
公式サイト | 朝月希和オフィシャルファンクラブ |
主な作品 | |
宝塚歌劇 『マスカレード・ホテル』 『CITY HUNTER』 舞台 『シェルブールの雨傘』 『王様と私』 | |
備考 | |
宝塚歌劇団卒業生 |
東京都世田谷区[4][5]、昭和女子大学附属昭和高等学校出身[4][6]。身長163cm[1]。血液型B型[7]。愛称は「ひらめ」、「きわ」[8]。
来歴
編集2008年、宝塚音楽学校入学。
2010年、音楽学校卒業後、宝塚歌劇団に96期生として入団[9][8]。入団時の成績は23番[9]。月組公演「THE SCARLET PIMPERNEL」で初舞台[9]。その後、花組に配属[9][8]。
2013年の「愛と革命の詩」で新人公演初ヒロイン[10][11][12]。
2015年の「新源氏物語」で2度目の新人公演ヒロイン[13]。
2017年の「MY HERO」(TBS赤坂ACTシアター・ドラマシティ公演)で、音くり寿と東上公演ダブルヒロイン[8]。同年8月28日付で雪組へと組替え[14]。
2019年11月11日付で、2年ぶりに古巣の花組へと組替え[15]。
2020年の「マスカレード・ホテル」(ドラマシティ・日本青年館公演)で、東上公演単独初ヒロイン[16][8]。同年11月16日付で再び雪組へ組替えとなる[17]。
2021年4月12日付で雪組トップ娘役に就任[18]。入団12年目でのトップ就任は、近年では元星組トップ娘役・渚あきの14年目に次ぐ記録となり、極めて異例の遅咲きとなった[8][18]。彩風咲奈の相手役として、同年の「CITY HUNTER/Fire Fever!」でトップコンビ大劇場お披露目[12][5]。
2022年12月25日、「蒼穹の昴」東京公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を退団[19][8]。
退団後は舞台を中心に活動を続けている[20]。
人物
編集宝塚初観劇は月組公演「螺旋のオルフェ/ノバ・ボサ・ノバ」[7]。
学生時代はフルートに憧れ、吹奏楽部に所属していた[7]。
進路を決めかねていた中学時代に、母に連れられて東京宝塚劇場で月組公演「パリの空よりも高く」を観劇[6]。2階の端の席にまで届くパワーに圧倒され、音楽学校受験を決意[6]。
芸名は、音楽学校に続く宝塚大橋に浮かぶ早朝の奇麗な月に感銘を受け、「一晩経っても空に月が残っているように、自分も時間が経ってもお客様の心に残るような存在でありたい」と「朝月」に決めた[6]。
愛称の「ひらめ」は、音楽学校時代に同期から「魚顔だから」とつけられたことに由来する[21]。
宝塚歌劇団時代の主な舞台
編集初舞台
編集- 2010年4 - 5月、月組『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』(宝塚大劇場のみ)
花組時代
編集- 2010年7 - 10月、『麗しのサブリナ』『EXCITER!!』
- 2011年2 - 4月、『愛のプレリュード』『Le Paradis!!(ル パラディ)』
- 2011年6 - 9月、『ファントム』 - 団員女、新人公演:幼いエリック(本役:実咲凜音)
- 2011年10 - 11月、『カナリア』(ドラマシティ・日本青年館)
- 2012年1 - 3月、『復活-恋が終わり、愛が残った-』『カノン』
- 2012年5月、『近松・恋の道行』(バウホール・日本青年館) - おせん
- 2012年7 - 10月、『サン=テグジュペリ』 - 新人公演:ポーレット(本役:桜咲彩花)『CONGA!!』
- 2012年11 - 12月、蘭寿とむコンサート『Streak of Light-一筋の光…-』(日本青年館・ドラマシティ)
- 2013年2 - 5月、『オーシャンズ11』 - 新人公演:エメラルド(3ジュエルズ)(本役:仙名彩世)
- 2013年6月、『フォーエバー・ガーシュイン』(バウホール) - モーリン/Note
- 2013年8 - 11月、『愛と革命の詩(うた)-アンドレア・シェニエ-』 - ユディット、新人公演:マッダレーナ・ド・コワニー(本役:蘭乃はな)『Mr. Swing!』 新人公演初ヒロイン[10][11]
- 2013年12月、『New Wave!-花-』(バウホール)
- 2014年2 - 5月、『ラスト・タイクーン -ハリウッドの帝王、不滅の愛-』 - 新人公演:セシリア・ブレーディ(本役:桜咲彩花)『TAKARAZUKA ∞ 夢眩』
- 2014年6 - 7月、『ノクターン-遠い夏の日の記憶-』(バウホール) - ソフィア
- 2014年8 - 11月、『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』 - 女官、新人公演:黒天使
- 2015年1月、『風の次郎吉-大江戸夜飛翔-』(ドラマシティ・日本青年館) - 湯女のきわ
- 2015年3 - 6月、『カリスタの海に抱かれて』 - 新人公演:イザベラ・ブリエンヌ(本役:仙名彩世)『宝塚幻想曲(タカラヅカ ファンタジア)』
- 2015年7 - 8月、『スターダム』(バウホール) - ジェラルディン
- 2015年10 - 12月、『新源氏物語』 - 女三の宮、新人公演:藤壺の女御(本役:花乃まりあ)『Melodia-熱く美しき旋律-』 新人公演ヒロイン[13]
- 2016年4 - 7月、『ME AND MY GIRL』 - 新人公演:ランベス・クイーン(本役:鳳月杏/水美舞斗)/夜の女(本役:新菜かほ)
- 2016年8月、『Bow Singing Workshop〜花〜』(バウホール)
- 2016年9月、『アイラブアインシュタイン』(バウホール) - ヨハン
- 2016年11 - 2017年2月、『雪華抄(せっかしょう)』『金色(こんじき)の砂漠』 - 砂の女、新人公演:第二王女ビルマーヤ(本役:桜咲彩花)
- 2017年3 - 4月、『MY HERO』(TBS赤坂ACTシアター・ドラマシティ) - クロエ・スペンサー 東上Wヒロイン[8]
- 2017年6 - 8月、『邪馬台国の風』 - トヨ『Santé!!』 トリプルエトワール
雪組時代
編集- 2017年11 - 2018年2月、『ひかりふる路(みち)〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』 - ガブリエル・ダントン『SUPER VOYAGER!』
- 2018年3 - 4月、『誠の群像』 - 明里『SUPER VOYAGER!』(全国ツアー)
- 2018年6 - 9月、『凱旋門』 - ルート・ゴールドベルク夫人『Gato Bonito!!』
- 2018年11 - 2019年2月、『ファントム』 - ベラドーヴァ/レミー/マリアの影[2]
- 2019年3 - 4月、『20世紀号に乗って』(東急シアターオーブ) - ヒラリー
- 2019年5 - 9月、『壬生義士伝』 - みつ『Music Revolution!』[2]
- 2019年10 - 11月、『はばたけ黄金の翼よ』 - ロドミア・ルッカ『Music Revolution!』(全国ツアー)
花組時代
編集- 2020年1月、『マスカレード・ホテル』(ドラマシティ・日本青年館) - 山岸尚美 東上ヒロイン[16]
- 2020年7 - 11月、『はいからさんが通る』 - 花乃屋吉次[2][12]
雪組時代
編集- 2021年1 - 4月、『fff-フォルティッシッシモ-』 - エレオノーレ・フォン・ブロイニング(ロールヘン)『シルクロード〜盗賊と宝石〜』[4]
雪組トップ娘役時代
編集- 2021年6月、『ヴェネチアの紋章』 - リヴィア『ル・ポァゾン 愛の媚薬-Again-』(全国ツアー) トップお披露目公演[4][19]
- 2021年8 - 11月、『CITY HUNTER』 - 槇村香『Fire Fever!』 大劇場トップお披露目公演[8][6]
- 2022年3 - 6月、『夢介千両みやげ』 - お銀『Sensational!』[8]
- 2022年7 - 8月、『ODYSSEY(オデッセイ)-The Age of Discovery-』(梅田芸術劇場) - セレネ[22]
- 2022年10 - 12月、『蒼穹の昴』 - 李玲玲 退団公演[8][19]
出演イベント
編集- 2011年5月、壮一帆ディナーショー『Bright-ブライト-』[23]
- 2011年11月、第51回『宝塚舞踊会』
- 2013年6 - 7月、『宝塚巴里祭2013-La Chanson de Paris 99-』[24]
- 2014年12月、タカラヅカスペシャル2014『Thank you for 100 years』
- 2016年2月、第7回『マグノリアコンサート・ドゥ・タカラヅカ』
- 2016年12月、タカラヅカスペシャル2016『Music Succession to Next』
- 2017年12月、タカラヅカスペシャル2017『ジュテーム・レビュー-モン・パリ誕生90周年-』
- 2018年5月、『凱旋門』前夜祭
- 2018年12月、タカラヅカスペシャル2018『Say!Hey!Show Up!!』
- 2019年12月、タカラヅカスペシャル2019『Beautiful Harmony』
- 2022年11月、朝月希和ミュージック・サロン『La Lumière〜朝の月のように〜』 主演[25]
宝塚歌劇団退団後の主な活動
編集舞台
編集- 2023年10月、『Greatest Dream』(東京建物 Brillia HALL)[26]
- 2023年11 - 12月、『シェルブールの雨傘』(新橋演舞場・大阪松竹座・広島文化学園HBGホール) - ジュヌヴィエーヴ[27]
- 2024年4 - 5月、『王様と私』(日生劇場・梅田芸術劇場) - タプティム[28]
- 2024年8 - 9月、『ライムライト』(シアタークリエ・ドラマシティ・別府コンベンションセンター) - テリー[20]
- 2024年12月、『RUNWAY』(梅田芸術劇場・KAAT神奈川芸術劇場)[29]
- 2025年2月、『其噂妖狐譚 -そのうわさだっきものがたり-』(春秋座・あうるすぽっと) - 妲己[30]
TV出演
編集- 2019年7月、フジテレビ『2019 FNSうたの夏まつり』
受賞歴
編集脚注
編集出典
編集- ^ a b PROFILE 朝月希和オフィシャルファンクラブ。
- ^ a b c d 宝塚歌劇雪組、次期トップコンビは彩風咲奈&朝月希和 ステージナタリー。
- ^ 宝塚歌劇 雪組次期トップコンビに彩風咲奈&朝月希和 Sponichi Annex。
- ^ a b c d <華宝塚>陽だまりのような存在に 朝月希和(雪組) 東京新聞。
- ^ a b 12年目の真夏の大冒険!宝塚雪組新トップ娘役・朝月希和「わき目も振らずに」 スポーツ報知。
- ^ a b c d e 雪組・朝月希和 遅咲き娘役トップの強みは経験値 いつか「朝の月」のように輝く存在に スポニチAnnex。
- ^ a b c 『To The Future/宝塚GRAPH 2013年10月号』 阪急コミュニケーションズ、2013年、101頁。
- ^ a b c d e f g h i j k 宝塚雪組トップ娘役・朝月希和、12月に退団 昨年入団12年目で就任 遅咲き大輪の花「ひらめ」ちゃん スポーツ報知。
- ^ a b c d 100年史(人物) 2014, p. 122.
- ^ a b 100年史(舞台) 2014, p. 320.
- ^ a b “元阪急山沖氏長女 花組新人公演で主演”. デイリースポーツ. (2013年9月3日) 2019年10月23日閲覧。
- ^ a b c 朝月希和 男役に寄り添う…だけじゃない「娘役芸」 日刊スポーツ。
- ^ a b “柚香光、光源氏を麗しく 宝塚花組新人公演「新源氏物語」”. 産経WEST. (2015年10月22日) 2019年10月23日閲覧。
- ^ “花組2番手スター芹香斗亜が10.30付で宙組へ”. 日刊スポーツ. (2017年7月7日) 2019年10月23日閲覧。
- ^ “宝塚歌劇大量トレード!永久輝せあが雪組→花組 愛月ひかるは専科→星組へ”. スポーツ報知. (2019年8月2日) 2019年10月23日閲覧。
- ^ a b 宝塚版「マスカレード・ホテル」開幕 瀬戸かずや「刑事もホテルマンも…二度おいしい」 スポーツ報知。
- ^ a b 『2020年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2021年、55頁。ISBN 978-4-86649-159-2。
- ^ a b 宝塚雪組 次期トップスター・彩風咲奈、トップ娘役・朝月希和の就任発表 デイリースポーツ。
- ^ a b c 雪組トップ娘役 朝月希和 退団記者会見 エフエム宝塚。
- ^ a b 音楽劇「ライムライト」朝月希和(元宝塚歌劇団)インタビュー〜バレリーナ役に挑戦。舞台に生きる思いをお客様へ届けたい バレエチャンネル。
- ^ 『NEW GENERATIONⅢ』 阪急コミュニケーションズ、2013年、50頁。ISBN 978-4-484-13514-4。
- ^ 彩風咲奈たちが極上の船旅へ誘う雪組「オデッセイ」開幕 Lmaga.jp。
- ^ 壮一帆ディナーショー「Bright」('11年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- ^ 宝塚巴里祭2013-La Chanson de Paris 99-('13年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- ^ 宝塚雪組トップ娘役・朝月希和の卒業記念ミュージックサロン、1日限定で開催へ スポーツ報知。
- ^ 宝塚歌劇 雪組 pre100th Anniversary「Greatest Dream」 ステージナタリー。
- ^ “SIXTONSE京本大我が全編音楽のミュージカル「シェルブールの雨傘」主演!10年ぶり日本公演「音楽で紡ぐ」”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2023年7月31日) 2023年7月31日閲覧。
- ^ 北村一輝・明日海りお主演「王様と私」朝月希和・竹内將人らの出演明らかに ステージナタリー。
- ^ “宝塚歌劇100周年メンバーが集結するショー「RUNWAY」ビジュアル解禁”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年8月21日). 2024年8月22日閲覧。
- ^ “藤間勘十郎が立ち上げる、金毛九尾の狐の物語「其噂妖狐譚」に白石加代子・朝月希和ら”. ステージナタリー. ナターシャ. 2024年9月13日閲覧。
参考文献
編集- 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(舞台編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14600-3。
- 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14601-0。
外部リンク
編集- 朝月希和オフィシャルファンクラブ
- 朝月希和 (@asazuki_kiwa) - Instagram