君も出世ができる

1964年に公開された日本の映画

君も出世ができる』(きみもしゅっせができる)は、東宝1964年に製作したミュージカル映画

君も出世ができる
You Can Succeed, Too
監督 須川栄三
脚本 笠原良三
井手俊郎
製作 藤本真澄
出演者 フランキー堺
高島忠夫
雪村いづみ
音楽 黛敏郎
撮影 内海正治
配給 東宝[1]
公開 日本の旗 1964年5月30日[1]
上映時間 100分[1]
製作国 日本
言語 日本語
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概要

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鴛鴦歌合戦』と並ぶ和製ミュージカル映画の代表作。須川監督らは事前にアメリカのミュージカルを視察したといい、出来上がった映画はスケールにおいてもセンスにおいても本家に引けを取らないものとなった。

日本でも戦後、本格ミュージカル映画を作る動きは様々な形であったが、その成功した数少ない例として名前が知られる作品である。しかし興行的には失敗だった為、後に続く作品が出てこなかった。

その後カルト映画としてリバイバル上映などで人気を呼び、須川監督の代表作として挙げられるようになった。1994年に東宝からレーザーディスクが発売され、2008年に同時期の作品と共にDVDが発売された。

本編中盤を盛り上げるミュージカル・ナンバー「アメリカでは」は、2001年1月1日発売のピチカート・ファイヴのCDアルバム『さ・え・ら ジャポン』にて、雪村いづみセルフカバー)とデュークエイセスフィーチャリング小西康陽マンボ調のアレンジにしたものが収録されている。同曲にはバンドの元メンバーである高浪敬太郎がコーラスアレンジとして参加している。

同時上映は『ただいま診察中』。当初は『モスラ対ゴジラ』との同時上映が予定されていたが、本作品の制作が遅れ『蟻地獄作戦』に差し替えられた[2]

あらすじ

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日本を代表する観光会社(旅行代理店)・東和観光[3]の外人旅行課に勤務する山川善太(フランキー堺)は、仕事の後輩である中井剛(高島忠夫)と一緒にマイカーで通いながら出世の糸口を見つけようと励む、手段を選ばない高度成長時代の日本の典型的サラリーマンである。山川の音頭で海外出張を派手に見送られたあと、飛行機の都合で戻ってきた社長(益田喜頓)は、自分の愛人であるクラブのホステス・紅子(浜美枝)に金を渡すよう、空港に一人残っていた中井に依頼する。山川は中井に、紅子と仲良くなって「社長の弱みを握ること」(サラリーマン出世三ヶ条の第三条)を勧めるが、真面目で善人な中井は積極的になれない。そこへ、アメリカへ出張中だった社長の娘・陽子(雪村いづみ)が日本に帰国し、アメリカ的合理主義経営術で外人旅行課を運営しようとする。そして、陽子は中井の人柄に強く惹かれるようになる。

スタッフ

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以下のスタッフ名は特に記載のない限り東宝に従った[1]

キャスト

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※映画クレジット順

※以下、ノンクレジット出演者

挿入歌

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  • 唄 フランキー堺[1]
    • 君も出世ができる[1]
    • バンザイ屋の唄
    • サラリーマン出世三ヶ条
  • 唄 高島忠夫[1]
    • タクラマカン[1]
  • 唄 中尾ミエ
    • いなかにおいで[1]
  • 唄 雪村いづみ[1]
    • アメリカでは
    • 鏡をみつめるとき[1]
  • 唄 植木等
    • これが男の生きる道

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 君も出世ができる”. 東宝WEB SITE. 2016年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月30日閲覧。
  2. ^ 「プロジェクト『モスラ対ゴジラ』」『モスラ対ゴジラコンプリーション』ホビージャパン、2022年10月4日、81 - 86頁。ISBN 978-4-7986-2946-9 
  3. ^ 「キネマ旬報映画データベース」その他には「千代田観光」と記述されているが、映像を確認する限りでは「東和観光」である。
  4. ^ 君も出世ができる”. 日本映画データベース. 2024年10月30日閲覧。
  5. ^ 君も出世ができる”. allcinema. 2024年10月30日閲覧。
  6. ^ 君も出世ができる”. KINENOTE. 2024年10月30日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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