岡豊
日本の元俳優(1925−2000)
おか ゆたか 岡 豊 | |
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生年月日 | 1925年7月11日 |
没年月日 | 2000年7月27日(75歳没) |
出生地 | 日本 東京府東京市(現在の東京都) |
職業 | 元俳優 |
ジャンル | 劇映画(時代劇・現代劇、特撮映画)、テレビドラマ |
活動期間 | 1951年 ‐ 1971年 |
配偶者 | 記平佳枝 |
主な作品 | |
『空の大怪獣 ラドン』 |
人物
編集東京府東京市(現在の東京都)出身[1][6]。早稲田大学卒業[6]。
東宝ニューフェイス第1期として東宝に所属[7][5]。クレジットされる作品は少ないが、ジャンルを問わず数多くの映画に出演。特に特撮映画では新聞記者を演じていることが多い[1][7]。アナウンサー役もいくつか演じており、記平は特にアナウンスを学んだことはなく、東京出身で訛りがないため選ばれたのではないかと述べている[8]。
俳優の中島春雄とは両夫婦で新婚旅行に行くほど仲が良かった[8]。
1971年(昭和46年)、専属俳優一斉解雇の際に俳優を引退[1][6]。記平によると、引退後はビル管理会社に勤務していたという[6]。
出演作品
編集映画
編集- 女ごころ誰か知る(1951年) - 井村
- 四十八人目の男(1952年) - 岡部金右衛門
- 港へ来た男(1952年)
- 花の中の娘たち(1953年) - フロントのボーイ
- 太平洋の鷲(1953年) - 搭乗士官1[9]
- 愛人(1953年) - ホールの客
- 赤線基地(1953年) - 吏員
- さらばラバウル(1954年) - 葉山中尉
- 宮本武蔵(1954年) - 役人
- ゴジラシリーズ
- 透明人間(1954年) - NTVアナウンサー[7][12][5]、銀座の通行人 [2役][要出典]
- 顔役無用 男性No.1(1955年) - こけ政
- 不滅の熱球(1955年) - 中島治康
- 宮本武蔵 完結篇 決闘巌流島(1956年) - 細川忠利
- 乱菊物語(1956年)
- 暗黒街(1956年) - 土屋
- あの娘が泣いてる波止場(1956年) - 政
- 兄とその妹(1956年) - 社員
- 日蝕の夏(1956年) - コーチ
- 空の大怪獣 ラドン(1956年) - パイロット・北原[1][2][3]
- 目白三平物語 うちの女房(1957年) - 巡査
- 「動物園物語」より 象(1957年) - 高橋(豹係)
- 恐怖の弾痕(1957年) - 高城の乾分
- 青い山脈(1957年) - 男
- 地球防衛軍(1957年) - 自衛隊員[要出典]
- 変身人間シリーズ
- 大番 完結篇(1958年) - 社員
- 大怪獣バラン(1958年) - P2V-1(爆撃機)攻撃手[要出典]
- 裸の大将(1958年) - 電車の乗客
- 孫悟空(1959年)
- 潜水艦イ-57降伏せず(1959年) - 足立中尉(通信長)[9]
- 日本誕生(1959年) - 高天原の神[14]
- 宇宙大戦争(1959年) - スピップ号乗員二号機[15]
- 女が階段を上る時(1960年) - 圭子の夫(写真出演)
- 羽織の大将(1960年) - 放送プロデューサー
- ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐(1960年) - 西原大尉[9]
- 駄々っ子亭主 続姉さん女房(1960年) - 新聞記者
- 独立愚連隊西へ(1960年) - 憲兵
- 顔役暁に死す(1961年) - カジノバーの客、倉岡署の警官 [2役]
- 社長シリーズ
- モスラ(1961年) - 大型輸送機機長[9](第一攻撃隊隊長[16])
- 世界大戦争(1961年) - 東京ミサイル防空司令部計算員[17]
- 二人の息子(1961年) - 中古車のセールスマン
- 妖星ゴラス(1962年) - 南極基地作業員[要出典]
- 重役候補生No.1(1962年) - 田島
- 香港の星(1962年) - 雑誌社のカメラマン
- 無責任シリーズ
- 若い季節(1962年) - 宣伝課長
- 太平洋の翼(1963年) - 村上一飛曹[9]
- にっぽん実話時代(1963年) - バー「ゆき」の客
- あの娘に幸福を(1963年) - 秋山
- 青島要塞爆撃命令(1963年) - 楊白麗をからかう水兵[要出典]
- 若大将シリーズ
- ハワイの若大将(1963年) - 審判員
- フレッシュマン若大将(1969年) - 赤木係長
- ニュージーランドの若大将(1969年) - 高橋
- 海底軍艦(1963年) - 警官に怒鳴る三原山の観光客[1]
- 君も出世ができる(1964年) - 羽田空港到着出口から出て来る男
- 狸シリーズ
- 天才詐欺師物語 狸の花道(1964年) - 運転手
- 狸の大将(1965年) - 空港オトリの男
- 宇宙大怪獣ドゴラ(1964年) - 運搬会社主任[9]
- クレージー映画(時代劇)
- ホラ吹き太閤記(1964年) - 織田家の武将
- 花のお江戸の無責任(1964年)
- クレージーの無責任清水港(1966年) - 野次馬[注釈 1]
- 日本一シリーズ
- 太平洋奇跡の作戦 キスカ(1965年) - 宮本水警隊長[9]
- 戦場にながれる歌(1965年) - 基地の少佐
- 香港の白い薔薇(1965年) - 日宝の社員
- クレージー作戦シリーズ
- 大冒険(1965年) - 隊員C[18]
- クレージーだよ奇想天外(1966年) - 大聖本社の社員(警備係)
- クレージーの大爆発(1969年) - 金塊責任者の側近
- フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ(1966年) - 記者4[9]
- お嫁においで(1966年) - レストランのボーイ
- キングコングの逆襲(1967年) - エクスプロアー号乗員
- 乱れ雲(1967年)
- 100発100中 黄金の眼(1968年) - クラブマネージャー
- 東宝8.15シリーズ
- 連合艦隊司令長官 山本五十六(1968年) - 飛行長(赤城)[19]
- 日本海大海戦(1969年) - 白襷隊指揮官[要出典]
- 緯度0大作戦(1969年) - 記者
- 大日本スリ集団(1969年) - 医者
- 頑張れ! 日本男児(1970年) - 山田
- 悪魔が呼んでいる(1970年) - 重役
- 走れ! コウタロー 喜劇・男だから泣くサ(1971年) - 西川伸造
テレビドラマ
編集脚注
編集注釈
編集- ^ ノンクレジット。
出典
編集- ^ a b c d e f g h i 東宝特撮映画全史 1983, p. 528, 「怪獣・SF映画俳優名鑑」
- ^ a b c d e ゴジラ大百科 1993, p. 116, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
- ^ a b c d
- モスラ映画大全 2011, p. 35, 「脇役俳優辞典10」
- 初代ゴジラ研究読本 2014, p. 114, 「オール初代ゴジラ俳優大図鑑」
- ^ a b c d e f g h i j k l 野村宏平、冬門稔弐「7月11日」『ゴジラ365日』洋泉社〈映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、187頁。ISBN 978-4-8003-1074-3。
- ^ a b c d e f 初代ゴジラ研究読本 2014, p. 114, 「オール初代ゴジラ俳優大図鑑」
- ^ a b c d 初代ゴジラ研究読本 2014, p. 116, 「オール初代ゴジラ俳優大図鑑」
- ^ a b c モスラ映画大全 2011, p. 106, 「大部屋俳優のスターたち」
- ^ a b 初代ゴジラ研究読本 2014, pp. 88–91, 取材・文 友井健人「俳優インタビュー 記平佳枝」
- ^ a b c d e f g h i j k l m 東宝特撮映画全史 1983, pp. 535–536, 「主要特撮作品配役リスト」
- ^ “怪獣大戦争”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2022年3月1日閲覧。
- ^ “ゴジラ対ヘドラ”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2022年3月1日閲覧。
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 9, 「『透明人間』作品解説/俳優名鑑」
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 71, 「『マタンゴ』作品解説/俳優名鑑」
- ^ “日本誕生”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2022年3月1日閲覧。
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 43, 「『宇宙大戦争』作品解説/俳優名鑑」
- ^ モスラ映画大全 2011, p. 35, 「脇役俳優辞典10」
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 59, 「『世界大戦争』作品解説/俳優名鑑」
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 99, 「『大冒険』作品解説/俳優名鑑」
- ^ “連合艦隊司令長官 山本五十六”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2022年3月1日閲覧。
参考文献
編集- 『東宝特撮映画全史』監修 田中友幸、東宝出版事業室、1983年12月10日。ISBN 4-924609-00-5。
- 『ENCYCLOPEDIA OF GODZILLA ゴジラ大百科 [メカゴジラ編]』監修 田中友幸、責任編集 川北紘一、Gakken〈Gakken MOOK〉、1993年12月10日。
- 洋泉社MOOK(洋泉社)
- 『別冊映画秘宝 モスラ映画大全』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2011年8月11日。ISBN 978-4-86248-761-2。
- 『別冊映画秘宝 初代ゴジラ研究読本』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2014年8月24日。ISBN 978-4-8003-0452-0。
- 『東宝特撮映画大全集』執筆:元山掌 松野本和弘 浅井和康 鈴木宣孝 加藤まさし、ヴィレッジブックス、2012年9月28日。ISBN 978-4-86491-013-2。
外部リンク
編集- 岡豊 - 日本映画データベース
- 岡豊 - allcinema
- 岡豊 - KINENOTE
- 岡豊 - 映画.com
- Yutaka Oka - IMDb