岡部正
日本の俳優
おかべ ただし 岡部 正 | |
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生年月日 | 1923年5月11日 |
没年月日 | 不詳年 |
出生地 | 日本 埼玉県入間郡飯能町(現・飯能市) |
職業 | 俳優 |
ジャンル | 劇映画(時代劇・現代劇、特撮映画、トーキー)、テレビドラマ |
活動期間 | 1946年 - 1973年 |
主な作品 | |
来歴・人物
編集1923年(大正12年)5月11日、埼玉県入間郡飯能町(現・飯能市)に生まれる[2]。日本大学芸術科を卒業[5]。
小学校教諭を経て東宝の専属俳優となり[7]、戦後の早い時期から1970年代前半にかけて、ジャンルを問わず多くの作品に出演した[4][5]。主に端役、時には脇役として活躍[5]。
東宝特撮映画も多く出演し、学者や医師、またはそれらの助手など白衣の役が多い[7]。また、クレージー映画の出演も多数ある。
1960年代にはテレビドラマにも出演。ウルトラシリーズでは、1966年(昭和41年)に放送された『ウルトラQ』の一の谷博士(江川宇礼雄)の助手・本多や、翌1967年(昭和42年)に放送された『ウルトラセブン』の医師・キタムラ博士を演じた。ただし、それぞれ準レギュラー出演である[8]。
1971年(昭和46年)の東宝専属俳優一斉解雇後も活動を続けたが、1973年(昭和48年)に公開された小谷承靖監督映画『夕日くん サラリーマン仁義』以降の出演記録が見当たらない。以後の消息は不明。
出演作品
編集映画
編集- 俺もお前も(1946年):菊池
- 青い山脈(1949年):高校生
- 女三四郎(1950年)
- ラッキーさん(1952年):伊賀
- ひまわり娘(1953年)
- 花の中の娘たち(1953年):テニスの青年
- 太平洋の鷲(1953年):搭乗士官2[9]
- 女心はひと筋に(1953年)
- さらばラバウル(1954年)
- 坊っちゃん社員(1954年)
- 続 坊っちゃん社員(1954年)
- 御ひいき六花撰 素ッ飛び男(1954年)
- ゴジラシリーズ
- 続 天下泰平(1955年)
- 不滅の熱球(1955年):平山
- 33号車応答なし(1955年)
- 獣人雪男(1955年):武野[9]
- 青い果実(1955年):木下
- 愛情の決算(1956年):社員
- ならず者(1956年)
- 囚人船(1956年):看守
- 天上大風(1956年)
- 婚約指輪(1956年)
- 空の大怪獣 ラドン(1956年):新聞記者B[9]
- 嵐の中の男(1957年)
- 眠狂四郎無頼控 第二話 円月殺法(1957年)
- 続・サザエさん(1957年)
- 象(1957年):新聞記者鶴見
- 三十六人の乗客(1957年):百武刑事
- 忘却の花びら 完結篇(1957年):医者
- 東北の神武たち(1957年):貞ズンム
- 善太と三平物語 風の中の子供(1957年)
- 続々大番 怒濤篇(1957年):陸軍主計中尉
- 柳生武芸帳 双竜秘剣(1958年)
- 俺にまかせろ(1958年):立石主任
- 奴が殺人者だ(1958年)
- ドジを踏むな(1958年):月田警部
- 密告者は誰か(1958年)
- 若旦那は三代目(1958年)
- すずかけの散歩道(1959年)
- 手錠をかけろ(1959年)
- 或る剣豪の生涯(1959年)
- 野獣死すべし(1959年)
- 日本誕生(1959年):大和国の民[14]
- 宇宙大戦争(1959年):副官[9]
- 非情都市(1960年)
- サラリーマン出世太閤記・完結篇 花婿部長No.1(1960年)
- 電送人間(1960年):警官(検問)[9]
- ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐(1960年)
- 大空の野郎ども(1960年):杉田
- 大坂城物語(1961年)
- 情無用の罠(1961年):刑事
- 香港の夜(1961年):田中吾郎
- モスラ(1961年):はやかぜ医師[9][注釈 2]
- 守屋浩の三度笠シリーズ 有難や三度笠(1961年):米屋の親父
- 真紅の男(1961年):医師
- 黒い画集 寒流(1961年)
- 暗黒街撃滅命令(1961年):須田刑事
- 椿三十郎(1962年):侍
- 妖星ゴラス(1962年):計算員[9]
- 愛のうず潮(1962年)
- 続・社長洋行記(1962年)
- 重役候補生No.1(1962年)
- 忠臣蔵 花の巻・雪の巻(1962年)
- クレージー映画
- 太平洋の翼(1963年)
- あの娘に幸福を(1963年)
- 国際秘密警察シリーズ
- 国際秘密警察 指令第8号(1963年):警部A
- 国際秘密警察 火薬の樽(1964年)
- のら犬作戦(1963年)
- ひばり・チエミ・いづみ 三人よれば(1964年):評論家
- 日本一シリーズ
- 宇宙大怪獣ドゴラ(1964年):ダイヤ強盗団の手下[16]
- 肉体の学校(1965年):若い父
- 陽のあたる椅子(1965年)
- 太平洋奇跡の作戦 キスカ(1965年):一水戦参謀二[9]
- フランケンシュタイン対地底怪獣(1965年):記者B[9]
- 香港の白い薔薇(1965年)
- クレージー作戦シリーズ
- 大冒険(1965年):特捜本部捜査官[要出典]
- クレージーだよ奇想天外(1966年):政府委員
- クレージー大作戦(1966年):ホテルの案内係
- クレージーだよ天下無敵(1967年):石田技術部長
- フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ(1966年):記者1[9]
- 若大将シリーズ
- アルプスの若大将(1966年):中継アナウンサー[13][注釈 1]
- フレッシュマン若大将(1969年):谷川
- ニュージーランドの若大将(1969年):横井
- 続・何処へ(1967年):秘書A
- 佐々木小次郎(1967年)
- 東宝8.15シリーズ
- 連合艦隊司令長官 山本五十六(1968年):富岡第一課長[9]
- 激動の昭和史 軍閥(1970年)
- 兄貴の恋人(1968年)
- 新選組(1969年)
- 悪魔が呼んでいる(1970年):文芸社 重役二
- 父ちゃんのポーが聞える(1971年):こまどり学園の医局員
- 夕日くん サラリーマン仁義(1973年)
テレビドラマ
編集- 木曜観劇会(フジテレビ)
- 顔(1959年8月27日放送)
- ウルトラシリーズ(TBS)
- ウルトラQ:本多助手[8]
- 第3話「宇宙からの贈り物」(1966年1月16日放送)
- 第25話「悪魔ッ子」(1966年6月19日放送)[注釈 3]
- 第27話「206便消滅す」(1966年7月3日放送)
- 第28話「あけてくれ!」(1967年12月14日放送)
- ウルトラセブン(TBS):キタムラ博士[17][5]
- 第22話「人間牧場」(1968年3月3日放送)
- 第27話「サイボーグ作戦」(1968年4月7日放送)
- 第33話「侵略する死者たち」(1968年放送)
- 第48話「史上最大の侵略(前編)」(1968年9月1日放送)
- 第49話「史上最大の侵略(後編)」(1968年9月8日放送)
- 帰ってきたウルトラマン 第1話「怪獣総進撃」(1971年4月2日放送):医師
- ウルトラQ:本多助手[8]
- 怪奇大作戦 第11話「ジャガーの眼は赤い」(1968年11月24日放送、TBS) - 刑事[注釈 4]
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c
- 東宝特撮映画全史 1983, p. 528, 「怪獣・SF映画俳優名鑑」
- ゴジラ大百科 1993, p. 116, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
- モスラ映画大全 2011, p. 37, 「脇役俳優辞典11」
- 初代ゴジラ研究読本 2014, p. 111, 「オール初代ゴジラ俳優大図鑑」
- ^ a b
- 東宝特撮映画全史 1983, p. 528, 「怪獣・SF映画俳優名鑑」
- モスラ映画大全 2011, p. 37, 「脇役俳優辞典11」
- 初代ゴジラ研究読本 2014, p. 111, 「オール初代ゴジラ俳優大図鑑」
- ^ a b c d e 野村宏平、冬門稔弐「5月10日 / 5月11日」『ゴジラ365日』洋泉社〈映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、129頁。ISBN 978-4-8003-1074-3。
- ^ a b c 東宝特撮映画全史 1983, p. 528, 「怪獣・SF映画俳優名鑑」
- ^ a b c d e 初代ゴジラ研究読本 2014, p. 111, 「オール初代ゴジラ俳優大図鑑」
- ^ “岡部正”. 著者情報. 実業之日本社. 2017年11月25日閲覧。
- ^ a b モスラ映画大全 2011, p. 106, 「大部屋俳優のスターたち」
- ^ a b
- 東宝特撮映画全史 1983, p. 528, 「怪獣・SF映画俳優名鑑」
- モスラ映画大全 2011, p. 106, 「大部屋俳優のスターたち」
- 初代ゴジラ研究読本 2014, p. 111, 「オール初代ゴジラ俳優大図鑑」
- ^ a b c d e f g h i j k l 東宝特撮映画全史 1983, pp. 535–537, 「主要特撮作品配役リスト」
- ^ “ゴジラの逆襲”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2022年3月2日閲覧。
- ^ “モスラ対ゴジラ”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2022年3月2日閲覧。
- ^ “怪獣大戦争”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2022年3月2日閲覧。
- ^ a b ゴジラ大百科 1993, p. 116, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 39, 「『日本誕生』作品解説/俳優名鑑」
- ^ モスラ映画大全 2011, p. 46, 聞き手・中村哲 友井健人「インタビュー 本編助監督 針生宏」
- ^ “宇宙大怪獣 ドゴラ”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2022年3月2日閲覧。
- ^ モスラ映画大全 2011, p. 37, 「脇役俳優辞典11」
参考文献
編集- 『東宝特撮映画全史』監修 田中友幸、東宝出版事業室、1983年12月10日。ISBN 4-924609-00-5。
- 『ENCYCLOPEDIA OF GODZILLA ゴジラ大百科 [メカゴジラ編]』監修 田中友幸、責任編集 川北紘一、Gakken〈Gakken MOOK〉、1993年12月10日。
- 洋泉社MOOK 別冊映画秘宝(洋泉社)
- 『別冊映画秘宝 モスラ映画大全』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2011年8月11日。ISBN 978-4-86248-761-2。
- 『別冊映画秘宝 初代ゴジラ研究読本』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2014年8月24日。ISBN 978-4-8003-0452-0。
- 『東宝特撮映画大全集』執筆:元山掌 松野本和弘 浅井和康 鈴木宣孝 加藤まさし、ヴィレッジブックス、2012年9月28日。ISBN 978-4-86491-013-2。