レイエンダ:Leyenda2015年1月30日 - [1])は、日本競走馬。主な勝ち鞍は2019年エプソムカップ(GIII)。馬名の由来は「伝説(西)。父名、兄名より連想」[3]。2017年の東京優駿、2018年の天皇賞(秋)を制したレイデオロを全兄に持つ。

レイエンダ
2018年セントライト記念
欧字表記 Leyenda[1]
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 2015年1月30日(9歳)
抹消日 2022年8月25日[2]
キングカメハメハ
ラドラーダ
母の父 シンボリクリスエス
生国 日本の旗 日本北海道安平町
生産者 ノーザンファーム
馬主 (株)キャロットファーム
調教師 藤沢和雄美浦
蛯名正義(美浦)
競走成績
生涯成績 21戦4勝
獲得賞金 1億2232万円
勝ち鞍
GIII エプソムカップ 2019年
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戦績

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デビュー前

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2015年1月30日、北海道安平町ノーザンファームで誕生。一口馬主法人「キャロットクラブ」から総額7,000万円(1口17.5万円×400口)で募集された[3]。育成は全兄レイデオロと同じくノーザンファーム空港牧場のA1厩舎で行われた。デビュー前から評価は高く、「素質は兄より上」と評されていた[4]

2歳(2017年)

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兄、母と同じく美浦藤沢和雄厩舎に入厩。兄がダービー馬となった2ヶ月後の7月30日、札幌芝1800mの新馬戦でクリストフ・ルメールを背にデビューし、単勝1.2倍の支持に応えて初戦を飾る。ルメールは「このレースは去年ソウルスターリングが勝ったレース。クラシック、いけますよ」と史上3組目の兄弟ダービー制覇に太鼓判を押した[5]。しかし、レース後に軽度ながら骨折が判明し、復帰まで6ヶ月以上を要する見込みと診断された[6]

3歳(2018年)

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クラシック戦線には間に合わず、5月12日に自己条件戦の夏木立賞で復帰。9ヶ月半ぶりの出走ながらブランクを感じさせない走りを見せ、1分58秒8の好時計でデビュー2連勝とした[7]。2ヶ月後の松前特別(1000万下)も楽勝し、デビューから無傷の3連勝を果たした。ルメールは「凄くいい馬。まだまだ良くなるし、重賞も絶対に獲れる」と絶賛した[8]

初の重賞挑戦となったセントライト記念でも単勝1.9倍の断然人気に支持されたが、実績馬ジェネラーレウーノに1馬身1/4差し届かず2着に終わり、初の敗戦を喫した[9]。レース前にはセントライト記念をステップに天皇賞(秋)ジャパンカップ菊花賞のいずれかに向かうプランが明かされていたが[4]、この敗戦により予定は一旦白紙に戻された。

仕切り直しの一戦となったチャレンジカップでも1番人気に推されたが、中団追走から差を詰められずに6着に敗れた[10]

4歳(2019年)

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古馬初戦には初のマイル戦となる東京新聞杯が選ばれ、同厩舎のタワーオブロンドンに騎乗するルメールに変わって北村宏司が手綱を取った。レースではマイルの速い流れに戸惑って最後方からの追走となり、メンバー中最速の上がり3F32秒8の末脚を繰り出すも8着に終わった[11]

休養を挟み、5月18日のメイステークスで復帰。ルメールが騎乗停止中のため、ブレントン・アヴドゥラが初騎乗したが、9着と大敗を喫する[12]。これで3戦連続の掲示板外となり、二の脚がつかなくなっていたため、次戦のエプソムカップではチークピーシーズを装着。これが功を奏し、楽に2番手のポジションを確保すると、1000m通過63秒9の超スローペースを折り合い、上がり3F32.7の末脚で逃げたサラキアを交わして優勝[13]。3走ぶりのコンビで初重賞制覇に導いたルメールはGIIIながらゴール板通過後に渾身のガッツポーズを披露し、「血統、能力からG1にもいける馬だと思っています」とコメントをした[14]

重賞連勝を狙い、9月1日の新潟記念に単勝1番人気で出走したが、10着と惨敗を喫した。ルメールは「3、4コーナーで外にプッシュされてスムーズじゃなかった。最後は自分からブレーキをかけていた。冷静に走れれば良かったけど…」と敗因を述べた[15]

その後、10月19日の富士ステークスでは2着と好走するものの、11月17日のマイルチャンピオンシップでは15着に沈んだ。

5歳(2020年) - 7歳(2022年)

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2020年は東京新聞杯から始動するも8着。4月のダービー卿チャレンジトロフィーでは3着となるが、その後は惨敗が続き、翌2021年4月のダービー卿チャレンジトロフィーのレース後に去勢手術を行った。去勢手術から復帰後のレースでも未勝利に終わった。2022年2月28日の藤沢和雄厩舎解散に伴い、新規開業の蛯名正義厩舎へ移籍する。4月に障害試験に合格したが、8月24日に左膝の骨折が判明し、現役を引退することになり[16]、翌25日付で競走馬登録を抹消された。引退後は乗馬となる予定だが、繋養先は未定である[2]

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.comの情報に基づく[17]

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2017.07.30 札幌 2歳新馬 芝1800m(良) 7 7 7 001.20(1人) 01着 R1:51.4(34.5) -0.2 0C.ルメール 54 (ラソワドール) 474
2018.05.12 東京 夏木立賞 500万下 芝2000m(良) 9 4 4 002.10(1人) 01着 R1:58.8(33.6) -0.3 0C.ルメール 56 (ドミナートゥス) 484
0000.07.22 函館 松前特別 1000万下 芝2000m(良) 11 3 3 001.40(1人) 01着 R1:59.3(34.1) -0.3 0C.ルメール 54 (エルリストン) 486
0000.09.17 中山 セントライト記念 GII 芝2200m(良) 15 8 15 001.90(1人) 02着 R2:12.3(34.6) -0.2 0C.ルメール 56 ジェネラーレウーノ 486
0000.12.01 阪神 チャレンジC GIII 芝2000m(良) 12 6 8 002.10(1人) 06着 R1.59.3(34.3) -1.0 0C.ルメール 55 エアウィンザー 482
2019.02.03 東京 東京新聞杯 GIII 芝1600m(良) 15 8 15 009.90(5人) 08着 R1:32.5(32.8) -0.6 0北村宏司 56 インディチャンプ 490
0000.05.18 東京 メイS OP 芝1800m(良) 15 8 15 002.60(1人) 09着 R1:46.6(33.7) -0.8 0B.アヴドゥラ 56 ダイワキャグニー 486
0000.06.09 東京 エプソムC GIII 芝1800m(稍) 13 6 9 008.60(5人) 01着 R1:49.1(32.7) -0.1 0C.ルメール 56 サラキア 486
0000.09.01 新潟 新潟記念 GIII 芝1800m(稍) 18 5 9 003.30(1人) 10着 R1:58.4(34.7) -0.9 0C.ルメール 57 ユーキャンスマイル 492
0000.10.19 東京 富士S GIII 芝1600m(稍) 18 5 9 008.90(3人) 02着 R1:33.1(33.0) -0.1 0C.スミヨン 57 ノームコア 486
0000.11.17 京都 マイルCS GI 芝1600m(良) 17 8 17 021.70(8人) 15着 R1:34.3(34.4) -1.3 0C.ルメール 57 インディチャンプ 484
2020.02.09 東京 東京新聞杯 GIII 芝1600m(良) 16 3 6 017.40(7人) 08着 R1:33.5(34.6) -0.5 0丸山元気 57 プリモシーン 496
0000.04.04 中山 ダービー卿CT GIII 芝1600m(良) 16 3 6 011.80(5人) 03着 R1:33.1(35.2) -0.3 0丸山元気 57 クルーガー 494
0000.06.14 東京 エプソムC GIII 芝1800m(不) 18 8 17 006.40(3人) 10着 R1:49.4(36.8) -1.7 0C.ルメール 57 ダイワキャグニー 486
0000.07.19 函館 函館記念 GIII 芝2000m(良) 16 1 1 005.30(2人) 11着 R2:00.9(38.1) -1.2 0C.ルメール 57 アドマイヤジャスタ 488
0000.10.24 東京 富士S GII 芝1600m(良) 12 5 6 026.4(10人) 07着 R1:34.3(35.4) -0.9 0池添謙一 56 ヴァンドギャルド 494
2021.01.10 中山 ポルックスS OP ダ1800m(良) 16 1 2 016.70(7人) 13着 R1:55.4(38.1) -1.4 0横山武史 59 ダノンスプレンダー 506
0000.02.14 阪神 京都記念 GII 芝2200m(良) 11 6 6 077.6(10人) 09着 R2:11.6(35.9) -1.2 0団野大成 56 ラヴズオンリーユー 494
0000.04.03 中山 ダービー卿CT GIII 芝1600m(良) 15 3 6 030.70(9人) 15着 R1:54.9(50.1)
22.3
0丸山元気 57 テルツェット 494
0000.09.12 中山 京成杯AH GIII 芝1600m(良) 16 3 6 158.2(15人) 06着 R1:32.3(33.8) -0.3 0津村明秀 57 カテドラル 488
0000.12.11 中京 中日新聞杯 GIII 芝2000m(良) 18 8 18 019.80(9人) 18着 R2.01.6(35.8) -1.8 0C.ルメール 57 ショウナンバルディ 486

血統表

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レイエンダ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミスタープロスペクター系
[§ 2]

キングカメハメハ
2001 鹿毛
父の父
Kingmambo
1990 鹿毛
Mr.Prospector Raise a Native
Gold Digger
Miesque Nureyev
Pasadoble
父の母
*マンファス
Manfath
1991 黒鹿毛
*ラストタイクーン *トライマイベスト
Mill Princess
Pilot Bird Blakeney
The Dancer

ラドラーダ
2006
青鹿毛
シンボリクリスエス
1999 黒鹿毛
Kris S. Roberto
Sharp Queen
Tee Kay Gold Meridian
Tri Argo
母の母
*レディブロンド
1998 鹿毛
Seeking the Gold Mr. Prospector
Con Game
*ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
母系(F-No.) 2号族(FN:2-f) [§ 3]
5代内の近親交配 Mr.Prospector3×4=18.75%Northern Dancer5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ レイエンダ 5代血統表2019年6月28日閲覧
  2. ^ レイエンダ 5代血統表2019年6月28日閲覧
  3. ^ レイエンダ 5代血統表2019年6月28日閲覧
  4. ^ レイエンダ 5代血統表2019年6月28日閲覧

出典

編集
  1. ^ a b レイエンダ|JBISサーチ(JBIS-Search)
  2. ^ a b レイエンダが競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2022年8月25日). 2022年8月25日閲覧。
  3. ^ a b レイエンダの新馬データ”. netkeiba.com. 2019年6月28日閲覧。
  4. ^ a b 【セントライト記念】レイエンダ無傷4連勝だ”. サンケイスポーツ (2018年9月10日). 2019年6月28日閲覧。
  5. ^ レイエンダ完勝、兄弟ダービーVへ好発進/新馬戦”. 日刊スポーツ (2017年7月31日). 2019年6月28日閲覧。
  6. ^ 骨折判明のレイエンダが両前膝を手術 復帰まで6カ月以上か”. 競馬ラボ (2017年8月16日). 2019年6月28日閲覧。
  7. ^ 【夏木立賞】レイデオロ全弟・レイエンダが復活V”. サンケイスポーツ (2018年5月13日). 2019年6月18日閲覧。
  8. ^ 【松前特別】レイエンダ無傷3連勝 レイデオロの全弟 ルメール太鼓判「重賞獲れる」”. スポーツニッポン (2018年7月22日). 2019年6月28日閲覧。
  9. ^ 【セントライト記念】レイエンダ、無念の2着 追い込み届かず”. スポーツニッポン (2018年9月18日). 2019年6月28日閲覧。
  10. ^ 1番人気レイエンダ馬場に泣いて6着/チャレンジC”. 日刊スポーツ (2018年12月1日). 2019年6月28日閲覧。
  11. ^ 【東京新聞杯】レイエンダ、上がり最速も8着 北村宏「流れに乗れなかった」”. サンケイスポーツ (2019年2月3日). 2019年6月28日閲覧。
  12. ^ 【メイS】(東京11R)〜ダイワキャグニーが得意の東京で久々の勝利”. ラジオNIKKEI (2019年5月18日). 2019年6月28日閲覧。
  13. ^ 【エプソムC・後記】重賞初Vレイエンダを覚醒させた“厩舎力””. 東京スポーツ (2019年6月10日). 2019年6月28日閲覧。
  14. ^ 【エプソムC】ダービー馬の全弟レイエンダが待望の重賞初制覇飾る”. サンケイスポーツ (2019年6月9日). 2018年6月28日閲覧。
  15. ^ 【新潟記念】1番人気レイエンダはまさかの10着 ルメール「自分からブレーキをかけていた」”. スポーツ報知 (2019年9月1日). 2019年9月1日閲覧。
  16. ^ 17年ダービー馬レイデオロの全弟レイエンダ引退 左膝を骨折”. スポーツニッポン (2022年8月24日). 2022年8月24日閲覧。
  17. ^ レイエンダ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2019年6月28日閲覧。

外部リンク

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