ビッグコミックオリジナル

日本の漫画雑誌

ビッグコミックオリジナル』は、小学館発行の男性向け漫画雑誌1972年創刊。月2回(毎月5日・20日)発行。

ビッグコミックオリジナル
BIG COMIC ORIGINAL
ジャンル 男性漫画雑誌
読者対象 30代以上の男性
刊行頻度 月2回刊(毎月5日、20日)
発売国 日本の旗 日本
言語 日本語
定価 390円(税込)本体価格361円
出版社 小学館
発行人 大村信[1]
編集長 菊池一[2]
雑誌名コード 747
刊行期間 1972年 -
発行部数 224,000部(2024年4月 - 6月日本雑誌協会調べ)
ウェブサイト https://bigcomicbros.net/bigoriginal/
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概要

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発行部数は2018年時点で49万部。

1972年に『ビッグコミック』の増刊号として、『ビッグコミックオリジナル号』の誌名で刊行される。1974年に独立創刊。

40年以上続いている『三丁目の夕日』『釣りバカ日誌』を筆頭に、『浮浪雲』『あぶさん』『風の大地』『黄昏流星群』など、長寿作品が多いことが、雑誌の特徴となっている。[独自研究?]

元々、『ビッグコミック』創刊者の小西湧之助が、「ビッグコミックより1歳半上の読者層」をターゲットにして創刊した。そのため、ベテラン作家の力作が掲載されていた『ビッグコミック』との差別化を図って、より若手(当時)の漫画家たちによるエンターテインメント性の濃い作品が掲載されることになった[3]

ビッグコミックオリジナル号時代のラインナップは、ストーリー漫画が楳図かずお烈願鬼』、バロン吉元どん亀野郎』、横山光輝ウイグル無頼』、篠原とおる食虫花』。ショート枠は園山俊二つのだじろう小島功黒鉄ヒロシ。翌1973年にはジョージ秋山浮浪雲』、水島新司あぶさん』、西岸良平プロフェッショナル列伝』が連載陣に加わり、長く主力を担った。

動物をテーマにした表紙イラストは、村松誠が担当している。

増刊号として、『ビッグコミックオリジナル増刊』、『ビッグコミックONE』(ビッグコミックの増刊としても刊行、2009年休刊)がある。

単行本はビッグコミックスレーベルで発売されている。

2016年6号から、デジタル版(電子版)の配信を開始した。

連載作品

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現在連載中の作品

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2024年21号現在。

通常連載以外の作品

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連載コラム

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連載終了作品

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終了したデジタル版限定連載

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映像化

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実写化

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テレビドラマ
作品 放送年 制作 備考
浮浪雲 1978年(テレビ朝日制作版) テレビ朝日
1990年 - 1991年(TBS制作版) TBS(東京放送)
女かじきEXP 1982年 日本テレビ タイトルは「女かじき特急便」
人間交差点 1984年(日本テレビ制作版 特番) 日本テレビ、STAFFアズバーズ タイトルは「盲点 吹雪が消した心中事件の謎」
1987年(TBS制作版第1作 特番) TBS(東京放送) タイトルは「ベスト・フレンド「人間交差点」より」
1994年(TBS制作版第2作 特番) TBS(東京放送)、ホリプロ タイトルは「人間交差点「冬の遊園地」」
2006年(NHK制作版) NHK タイトルは「新・人間交差点」
家栽の人 1993年 - 1996年(TBS制作版第1作&特番) TBS(東京放送)
2004年(TBS制作版第2作)
2020年 - 2021年(テレビ朝日制作版 特番)
STATION 1995年 日本テレビ
龍-RON- 1995年 NHK大阪放送局
黄昏流星群 1997年(NHK制作版) NHK タイトルは「黄昏流星群 -恋をもう一度-」
2011年 - 2012年(関西テレビ制作版 特番) 関西テレビ タイトルは第1作が「黄昏流星群 〜C-46星雲〜」
第2作が「黄昏流星群〜星降るホテル〜」
2018年(フジテレビ制作版) フジテレビ タイトルは「黄昏流星群〜人生折り返し、恋をした〜」
じんべえ 1998年 フジテレビ
火消し屋小町 2000年(関西テレビ制作版 特番) 関西テレビ、IMO タイトルは「ブッチギリ女消防士!火消し屋小町」
2004年(NHK制作版) NHKMMJ
壁ぎわ税務官 2001年 - 2006年(特番) フジテレビ、彩の会
アイ'ム ホーム 2004年(NHK大阪放送局制作版) NHK大阪放送局 タイトルは「アイ’ム ホーム 遥かなる家路」
2015年(テレビ朝日制作版) テレビ朝日 タイトルは「アイムホーム」
弁護士のくず 2006年 TBS(東京放送)
PS -羅生門- 2006年 テレビ朝日、東映 タイトルは「PS羅生門 警視庁東都署」
あんどーなつ-江戸和菓子職人物語- 2008年 TBSテレビドリマックス・テレビジョン タイトルは「あんどーなつ」
深夜食堂 2009年(国内ドラマ第1期) アットムービー・クリエイティヴ
2011年(国内ドラマ第2期) アミューズ映像製作部、ギークサイト タイトルは「深夜食堂 2」
2014年(国内ドラマ第3期) タイトルは「深夜食堂 3」
国内シリーズは次作からはWebドラマとなる
2015年(韓国ドラマ SBS DVD邦題は「深夜食堂 from ソウル」
2017年(中国ドラマ 北京衛視 DVD邦題は「深夜食堂 中国版」
高橋留美子劇場 2012年 NHK大阪放送局
ゴーストママ捜査線 2012年 日本テレビ タイトルは「ゴーストママ捜査線〜僕とママの不思議な100日〜」
釣りバカ日誌 2015年(第1期) テレビ東京松竹 タイトルは「釣りバカ日誌〜新入社員 浜崎伝助〜」
2017年(特番第1弾&第2期)
2019年(特番第2弾)
刑事ゆがみ 2017年 フジテレビ
フルーツ宅配便 2019年 テレビ東京、オフィス・シロウズ
前科者 2021年 日活テレビマンユニオン タイトルは「前科者 -新米保護司・阿川佳代-」
映画版の前作となる
定年退食 2023年 NHKエンタープライズ 藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ」の1作としてドラマ化
ミワさんなりすます 2023年 NHK
Webドラマ
作品 放送年 制作 備考
深夜食堂 2016年(国内ドラマ第4期) アミューズ映像製作部、ギークサイト タイトルは「深夜食堂-Tokyo Stories Season-」
国内シリーズの前作まではテレビドラマだった
2019年(国内ドラマ第5期) タイトルは「深夜食堂-Tokyo Stories Season2-」
実写映画
作品 公開年 配給 備考
釣りバカ日誌 1988年 - 2009年 松竹 タイトルは第2作目以降はナンバリングや
副題があり
人間交差点 1993年 パイオニアLDC タイトルは第1作目が「人間交差点 不良」
第2作目は「人間交差点 雨」
第3作目は「人間交差点 道」
三丁目の夕日第1作第2作第3作 2005年 - 2012年 東宝 タイトルは第1作目が「ALWAYS 三丁目の夕日」
第2作目は「ALWAYS 続・三丁目の夕日」
第3作目は「ALWAYS 三丁目の夕日'64」
岳 みんなの山 2011年 東宝 タイトルは「岳 -ガク-」
深夜食堂 2015年 - 2016年(国内映画) 東映 タイトルは第1作目は副題なし
第2作目は「続・深夜食堂」
2019年(中国映画 梧州電影配給有限公司 日本未公開
前科者 2022年 日活、WOWOW ドラマ版の続編

アニメ化

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テレビアニメ
作品 放送年 アニメーション制作 備考
三丁目の夕日 1990年 - 1991年 グループ・タック
MASTERキートン 1998年 マッドハウス
釣りバカ日誌 2002年 - 2003年 東映アニメーション
人間交差点 2003年 A.C.G.T
高橋留美子劇場 2003年 トムス・エンタテインメント
MONSTER 2004年 - 2005年 マッドハウス
Webアニメ
作品 配信年 アニメーション制作 備考
PLUTO 2023年 スタジオM2
劇場アニメ
作品 公開年 アニメーション制作 備考
浮浪雲 1982年 東映動画
OVA
作品 発売年 アニメーション制作 備考
魔物語 愛しのベティ 1986年 ビッグバン アダルトアニメ
あじさいの唄 2004年 ソフト・オン・デマンド

歴代編集長

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付記した年は、在任が確認できた年。

  • 小西湧之助(創刊号、1972年)
  • 林洋一郎(1985年、1986年)
  • 奥山豊彦
  • 吉野彰浩(2009年)
  • 御木基宏(? - 2013年6月[12]
  • 堀靖樹(2013年7月[13] - 2016年7月[14]
  • 中熊一郎(2016年8月[1] - )
  • 菊池一(現職)※2023年1月現在[2]

発行部数

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  • 2004年(2003年9月 - 2004年8月) 1,030,000部[15]
  • 2005年(2004年9月 - 2005年8月) 958,958部[15]
  • 2006年(2005年9月 - 2006年8月) 905,500部[15]
  • 2007年(2006年9月 - 2007年8月) 859,333部[15]
  • 2008年(2007年10月 - 2008年9月) 832,375部[15]
発行部数(2008年4月以降)(一般社団法人 日本雑誌協会
1〜3月 4〜6月 7〜9月 10〜12月
2008年 828,333 部 819,334 部 814,000 部
2009年 801,667 部 784,834 部 767,167 部 754,000 部
2010年 733,667 部 720,834 部 710,500 部 699,500 部
2011年 687,500 部 673,000 部 677,167 部 672,834 部
2012年 664,334 部 663,167 部 665,500 部 664,667 部
2013年 651,000 部 643,334 部 633,167 部 628,167 部
2014年 617,500 部 610,000 部 589,500 部 566,667 部
2015年 552,500 部 539,500 部 530,000 部 521,167 部
2016年 517,333 部 509,333 部 504,333 部 500,000 部
2017年 500,000 部 500,000 部 500,000 部 497,500 部
2018年 492,500 部 487,500 部 482,500 部 471,667 部
2019年 465,833 部 453,333 部 446,667 部 435,000 部
2020年 425,000 部 408,833 部 403,000 部 400,000 部
2021年 400,000 部 390,833 部 380,000 部 371,667 部
2022年 350,850 部 323,167 部 307,500 部 292,500 部
2023年 277,833 部 265,500 部 252,500 部 240,333 部
2024年 231,833 部 224,000 部 211,500 部

主催賞

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オリジナル新作賞
2013年[16]に創設された新人賞[16]。2014年1月31日応募締め切り、同年4月発表。[16]

掲載漫画のデータ

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2014年3月20日発売の同年第7号(4月5日号、JAN 4910274710443)において、創刊40周年となった。これにちなんで、この号に「40年間の作品データを完全網羅!!!! オリジナルデータバンク」という記事が掲載されており、「連載コミック全データ201作品」がリスト化されている。タイトル・作家名・開始号と終了号・内容解説を列挙し、1972年の『世露の暗殺者』から2014年(連載中)の『冷馬記』までを紹介している。

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b 「奥付」『ビッグコミックオリジナル』第43巻第21号、小学館、2016年8月5日。 
  2. ^ a b “あの話題作からマンガ賞受賞作まで!厳選チョイスの27作品”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年1月29日). https://natalie.mu/comic/column/508611 2023年1月29日閲覧。 
  3. ^ 滝田誠一郎『ビッグコミック創刊物語』(プレジデント社
  4. ^ 細野不二彦がデリヘル店で働く人妻たちを描く、シリーズ新連載がBCオリジナルで”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年8月20日). 2024年8月20日閲覧。
  5. ^ 渋谷直角「サテン de サザン」『ビッグコミックオリジナル』2024年13号、小学館、2024年6月20日、143頁。 
  6. ^ 食と人生を振り返る旅、西炯子の新シリーズ「さよならごはん」がBCオリジナルで”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年8月5日). 2024年8月11日閲覧。
  7. ^ 「フルーツ宅配便」の鈴木良雄、新シリーズはもやつくショート「ひがレッスン」”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年1月19日). 2024年8月11日閲覧。
  8. ^ ビッグコミックオリジナル新年第2号”. ビッグコミックBROS.NET. 小学館. 2024年1月4日閲覧。
  9. ^ “かつては凶暴だった父を怒らせたい、病でおとなしくなった父に娘があの手この手尽くす”. コミックナタリー (ナターシャ). (2024年1月4日). https://natalie.mu/comic/news/555798 2024年1月4日閲覧。 
  10. ^ “へっぽこ奇術師と妖怪。飛頭蛮の物語、「4分間のマリーゴールド」キリエの短期連載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年1月20日). https://natalie.mu/comic/news/509679 2023年1月20日閲覧。 
  11. ^ 『ビッグコミックオリジナル』2024年5号、小学館、2024年2月20日。 表紙より。
  12. ^ 「奥付」『ビッグコミックオリジナル増刊』第40巻第17号、小学館、2013年6月12日。 
  13. ^ 「奥付」『ビッグコミックオリジナル』第40巻第18号、小学館、2013年7月5日。 
  14. ^ 「奥付」『ビッグコミックオリジナル』第43巻第20号、小学館、2016年7月20日。 
  15. ^ a b c d e 社団法人日本雑誌協会JMPAマガジンデータによる該当期間中に発売された雑誌1号当たりの平均印刷部数。
  16. ^ a b c 「オリジナル40周年企画新作賞募集のお知らせ」『ビッグコミックオリジナル』第41巻第1号、小学館、2013年12月20日、34-35頁。 

外部リンク

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