サンライズバッカス(欧字名:Sunrise Bacchus2002年4月30日 - )は、日本競走馬種牡馬[1]

サンライズバッカス
第9回ジャパンカップダートパドック
(2008年12月7日)
欧字表記 Sunrise Bacchus[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 2002年4月30日(22歳)[1]
抹消日 2009年12月9日JRA[2]
2012年1月26日NAR[3]
ヘネシー[1]
リアルサファイヤ[1]
母の父 リアルシャダイ[1]
生国 日本の旗 日本北海道門別町[1]
生産者 ヤナガワ牧場[1]
馬主 松岡隆雄[1]
調教師 音無秀孝栗東
村上頼章大井
[1]
厩務員 内徳典行(音無厩舎)[4]
競走成績
生涯成績 38戦6勝[1]
獲得賞金 4億1147万6000円[1]
勝ち鞍
GI フェブラリーS 2007年
GIII 武蔵野S 2005年
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2007年フェブラリーステークスGI)優勝馬である。その他の勝ち鞍に、2005年武蔵野ステークスGIII)。

戦績

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2004年10月23日、京都競馬場での2歳新馬戦でデビューし、15着。続く3戦は芝レースを使われて未勝利に終わったが、2005年4月17日の福島競馬場でのダートの未勝利戦で初勝利を挙げる。500万下条件特別のインディアトロフィー、1000万下条件特別の鶴見特別を連勝して8月小倉競馬場でのオープン特別阿蘇ステークスを格上挑戦で制して4連勝でオープン入りした[6]。重賞初出走となる盛岡競馬場ダービーグランプリでもカネヒキリの2着に入り、続く武蔵野ステークスではカネヒキリの追撃を封じて重賞初制覇を遂げた[6]。11月のジャパンカップダートでもカネヒキリの5着に入って2005年シーズンを終えたが、4歳となった2006年は5戦して武蔵野ステークス2着が最高の成績に終わる。2007年は1月の平安ステークスから始動しメイショウトウコンの2着に入ると、続くフェブラリーステークスでは2着ブルーコンコルドに1馬身2分の1差つけてG1初勝利をおさめた[7]。その後は帝王賞JBCクラシックなどで3着の成績を積み重ね、2008年2009年は勝ち星を挙げられないまま2009年12月9日付けでJRAの登録を抹消され[2]大井競馬場村上頼章厩舎に移籍した。移籍後は2010年に5走したものの勝ち星はおろか掲示板に入ることもままならず、2010年11月9日の大井競馬場の準重賞ムーンライトカップ10着が最後のレースとなり、それから1年余りののちの2012年1月26日付で地方競馬の登録を抹消された。抹消までの間はヤナガワ牧場で過ごしていた[8]

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[5]、netkeiba.com[9]地方競馬全国協会[3]に基づく。

年月日 競馬場 競走名


オッズ
(人気)
着順 騎手

(kg)
距離(馬場) タイム
(上り3F
時計
勝ち馬/(2着馬)
2004 10. 23 京都 2歳新馬 15 8 14 046.5(11人) 15着 池添謙一 55 芝1400m(良) 1:25.9 (37.0) -2.7 ブライトトゥモロー
11. 6 京都 2歳未勝利 11 7 9 131.4(11人) 6着 本田優 55 芝1600m(良) 1:37.5 (35.2) -1.1 アドマイヤワシ
2005 3. 20 中京 3歳未勝利 16 7 13 017.70(7人) 7着 安部幸夫 56 芝1800m(良) 1:50.4 (35.9) -0.7 パッショナルダンス
4. 3 阪神 3歳未勝利 15 5 9 016.40(6人) 6着 小林徹弥 56 芝2000m(良) 2:05.8 (35.1) -0.8 コンラッド
4. 17 福島 3歳未勝利 13 7 11 005.70(4人) 1着 小林徹弥 56 ダ1700m(良) 1:47.2 (37.8) -1.0 (ナカヤマスナイパー)
6. 11 中京 インディアT 500 16 8 16 003.20(1人) 1着 佐藤哲三 56 ダ1700m(重) 1:45.7 (38.5) -0.7 (ハギノプレシャス)
7. 10 阪神 鶴見特別 1000 16 1 1 004.50(2人) 1着 佐藤哲三 53 ダ1400m(重) 1:22.4 (35.7) -0.1 (カイシュウマックス)
8. 27 小倉 阿蘇S OP 13 8 12 002.40(1人) 1着 佐藤哲三 51 ダ1700m(良) 1:44.7 (36.5) -0.0 (タイギャラント)
9. 19 盛岡 ダービーグランプリ GI 12 8 14 000.00(2人) 2着 佐藤哲三 56 ダ2000m(良) 2:04.2 (00.0) -0.4 カネヒキリ
10. 29 東京 武蔵野S GIII 16 2 4 012.50(2人) 1着 佐藤哲三 54 ダ1600m(良) 1:35.2 (36.2) -0.3 (カネヒキリ)
11. 26 東京 ジャパンCダート GI 16 2 3 016.90(5人) 5着 佐藤哲三 55 ダ2100m(良) 2:08.2 (36.1) -0.2 カネヒキリ
2006 1. 29 東京 根岸S GIII 16 3 6 003.60(1人) 4着 佐藤哲三 56 ダ1400m(良) 1:24.1 (36.5) -0.4 リミットレスビッド
2. 19 東京 フェブラリーS GI 16 8 16 013.00(6人) 12着 柴田善臣 57 ダ1600m(良) 1:36.6 (37.1) -1.7 カネヒキリ
3. 26 中山 マーチS GIII 13 6 8 006.20(4人) 8着 北村宏司 57 ダ1800m(良) 1:52.3 (37.3) -0.9 ヒシアトラス
10. 28 東京 武蔵野S GIII 13 6 8 013.50(6人) 2着 後藤浩輝 57 ダ1600m(良) 1:35.4 (35.9) -0.1 シーキングザベスト
11. 25 東京 ジャパンCダート GI 15 7 12 006.90(3人) 5着 安藤勝己 57 ダ2100m(良) 2:09.1 (36.2) -0.6 アロンダイト
2007 1. 21 京都 平安S GIII 16 6 12 007.40(3人) 2着 安藤勝己 56 ダ1800m(良) 1:51.0 (35.6) -0.0 メイショウトウコン
2. 18 東京 フェブラリーS GI 16 6 12 005.90(3人) 1着 安藤勝己 57 ダ1600m(不) 1:34.8 (35.0) -0.2 ブルーコンコルド
5. 2 船橋 かしわ記念 JpnI 14 8 14 002.60(2人) 5着 安藤勝己 57 ダ1600m(稍) 1:38.3 (37.0) -0.9 ブルーコンコルド
6. 27 大井 帝王賞 JpnI 15 4 6 005.50(3人) 3着 安藤勝己 57 ダ2000m(良) 2:04.7 (37.5) -0.4 ボンネビルレコード
10. 8 盛岡 マイルCS南部杯 JpnI 14 7 12 004.30(3人) 5着 安藤勝己 57 ダ1600m(重) 1:37.7 (00.0) -0.9 ブルーコンコルド
10. 31 大井 JBCクラシック JpnI 16 1 2 006.60(4人) 3着 安藤勝己 57 ダ2000m(良) 2:05.7 (38.0) -0.9 ヴァーミリアン
11. 24 東京 ジャパンCダート GI 16 1 1 017.80(7人) 3着 安藤勝己 57 ダ2100m(良) 2:07.5 (36.8) -0.8 ヴァーミリアン
2008 1. 30 川崎 川崎記念 JpnI 10 5 6 安藤勝己 57 ダ2100m(稍) 出走取消 フィールドルージュ
4. 27 京都 アンタレスS GIII 16 7 13 014.40(5人) 3着 安藤勝己 58 ダ1800m(良) 1:50.8 (35.5) -0.3 ワンダースピード
5. 25 中京 東海S GII 16 1 1 005.10(3人) 11着 佐藤哲三 58 ダ2300m(重) 2:24.6 (36.0) -0.6 ヤマトマリオン
7. 13 阪神 プロキオンS GIII 13 5 7 008.90(4人) 3着 佐藤哲三 58 ダ1400m(良) 1:22.3 (34.6) -0.3 ヴァンクルタテヤマ
9. 23 船橋 日本テレビ盃 JpnII 14 8 14 005.40(3人) 3着 佐藤哲三 57 ダ1800m(不) 1:48.9 (37.0) -1.1 ボンネビルレコード
11. 8 東京 武蔵野S GIII 16 7 13 010.40(4人) 2着 佐藤哲三 58 ダ1600m(良) 1:36.1 (36.1) -0.1 キクノサリーレ
12. 7 阪神 ジャパンCダート GI 15 2 3 022.40(6人) 4着 佐藤哲三 57 ダ1800m(良) 1:49.6 (36.3) -0.4 カネヒキリ
2009 1. 25 京都 平安S GIII 16 5 9 007.50(2人) 8着 岩田康誠 58 ダ1800m(稍) 1:51.8 (35.9) -1.4 ワンダースピード
2. 22 東京 フェブラリーS GI 16 2 3 035.10(8人) 15着 三浦皇成 57 ダ1600m(稍) 1:36.7 (36.6) -2.1 サクセスブロッケン
7. 12 阪神 プロキオンS GIII 16 3 5 008.60(4人) 6着 佐藤哲三 58 ダ1400m(良) 1:23.6 (36.0) -0.9 ランザローテ
9. 21 新潟 エルムS GIII 14 5 9 028.00(6人) 12着 佐藤哲三 58 ダ1800m(良) 1:52.5 (36.6) -1.4 マチカネニホンバレ
2010 5. 5 船橋 かしわ記念 JpnI 14 2 2 225.9(10人) 9着 真島大輔 57 ダ1600m(良) 1:39.8 (37.9) -3.0 エスポワールシチー
5. 19 大井 大井記念 SII 16 7 13 027.60(6人) 6着 真島大輔 58 ダ2600m(良) 2:49.2 (38.9) -1.9 セレン
6. 30 大井 帝王賞 JpnI 15 4 6 191.6(10人) 13着 真島大輔 57 ダ2000m(稍) 2:06.9 (40.1) -3.5 フリオーソ
7. 28 大井 サンタアニタT SIII 16 1 2 042.20(9人) 11着 山田信大 56.5 ダ1600m(良) 1:40.4 (39.2) -1.7 カキツバタロイヤル
11. 9 大井 ムーンライトC 準重賞 13 7 10 031.80(9人) 10着 山田信大 57 ダ1600m(良) 1:41.5 (38.6) -1.9 ロイヤルボス

引退後

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2012年よりレックススタッドで種牡馬として供用され[8][10]2013年6月15日にレックススタッドを退厩し再びヤナガワ牧場へと戻った[11]。その後2018年7月1日付で用途変更となり、2019年引退名馬繋養展示事業の助成対象馬となった[12]

種牡馬としては3シーズンの供用で血統登録頭数15頭、出走頭数はそのうちの14頭、勝馬頭数は8頭を記録した[13]

血統表

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サンライズバッカス血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ストームバード系
[§ 2]

*ヘネシー
Hennessy
1993 栗毛
父の父
Storm Cat
1983 黒鹿毛
Storm Bird Northern Dancer
South Ocean
Terlingua Secretariat
Crimson Saint
父の母
Island Kitty
1976 栗毛
Hawaii Utrillo
Ethane
T. C. Kitten Tom Cat
Needlebug

リアルサファイヤ
1986 黒鹿毛
*リアルシャダイ
Real Shadai
1979 黒鹿毛
Roberto Hail to Reason
Bramalea
Desert Vixen In Reality
Desert Trial
母の母
ワールドサファイヤ
1979 栗毛
サーペンフロ Sir Ivor
Running Blue
トビノボリ ジルドレ
クニノボリ
母系(F-No.) ダイシング(USA)系(FN:7-c) [§ 3]
5代内の近親交配 アウトブリード [§ 4]
出典
  1. ^ [14]
  2. ^ [15]
  3. ^ [14]
  4. ^ [14][15]

脚注

編集
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o サンライズバッカス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年5月2日閲覧。
  2. ^ a b サンライズバッカスが大井に移籍”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2009年12月9日). 2021年5月2日閲覧。
  3. ^ a b c サンライズバッカス 出走履歴”. 地方競馬全国協会. 2021年5月2日閲覧。
  4. ^ インディチャンプ春秋マイルG1連覇へ”. 日刊スポーツ. 2023年1月14日閲覧。
  5. ^ a b サンライズバッカス 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年5月2日閲覧。
  6. ^ a b 武蔵野S、サンライズバッカスがカネヒキリ破る”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年10月29日). 2021年5月2日閲覧。
  7. ^ フェブラリーS、サンライズバッカス初GI制覇”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2007年2月18日). 2021年5月2日閲覧。
  8. ^ a b サンライズバッカスがスタッドイン| 馬産地ニュース | 競走馬のふるさと案内所ウェブサイト”. 社団法人日本軽種馬協会 (2011年12月9日). 2011年12月14日閲覧。
  9. ^ サンライズバッカスの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年5月2日閲覧。
  10. ^ [種馬]新種牡馬サンライズバッカス号が入厩いたしました。”. 株式会社レックス (2011年12月13日). 2012年12月14日閲覧。
  11. ^ サンライズバッカスがレックススタッドを退厩| 馬産地ニュース | 競走馬のふるさと案内所ウェブサイト”. 社団法人日本軽種馬協会 (2013年6月18日). 2014年12月27日閲覧。
  12. ^ 2018年の供用停止種雄馬一覧”. 軽種馬登録ニュース. 公益社団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2019年2月19日). 2021年5月2日閲覧。
  13. ^ サンライズバッカス 種牡馬情報:世代・年次別(サラ系総合)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年5月2日閲覧。
  14. ^ a b c サンライズバッカス 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年5月2日閲覧。
  15. ^ a b サンライズバッカスの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年5月2日閲覧。
  16. ^ サンライズバッカスが引退、種牡馬入り”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2011年12月14日). 2021年5月2日閲覧。

外部リンク

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