サイドカーに犬
2001年の長嶋有の短篇小説
『サイドカーに犬』(サイドカーにいぬ)は長嶋有の短篇小説。及び、同作を原作とした2007年6月に公開された日本映画。
サイドカーに犬 | |
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作者 | 長嶋有 |
国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
初出情報 | |
初出 | 『文學界』2001年6月号 |
出版元 | 文藝春秋 |
刊本情報 | |
収録 | 『猛スピードで母は』 |
出版元 | 文藝春秋 |
出版年月日 | 2002年1月 |
ウィキポータル 文学 ポータル 書物 |
母親が家出した家庭に突如入り込んできた主人公・ヨーコと、10歳の少女・薫の心の交流を描いた作品である。長嶋有は本作で第92回文學界新人賞を受賞しデビューした。『文學界』2001年6月号に掲載され、第125回芥川賞の候補になった。『猛スピードで母は』(文藝春秋、2002年1月刊)に収録。
映画
編集サイドカーに犬 | |
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監督 | 根岸吉太郎 |
脚本 |
田中晶子 真辺克彦 |
原作 | 長嶋有 |
製作 | 田辺順子(プロデューサー) |
製作総指揮 | 大木達哉 |
出演者 |
竹内結子 松本花奈 谷山毅 ミムラ 鈴木砂羽 トミーズ雅 山本浩司 寺田農 温水洋一 伊勢谷友介 樹木希林 椎名桔平 古田新太 |
音楽 | 大熊ワタル |
主題歌 | YUI「Understand」 |
撮影 | 猪本雅三 |
編集 | 小島俊彦 |
製作会社 | ビーワイルド |
配給 |
ビターズ・エンド CDC |
公開 | 2007年6月23日 |
上映時間 | 94分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
根岸吉太郎によって映画化。2007年6月23日に公開された。
キャスト
編集- ヨーコ - 竹内結子
- 近藤薫 - 松本花奈、ミムラ(20年後)
- 近藤透 - 谷山毅、川村陽介(20年後)
- 近藤良子 - 鈴木砂羽
- 浜口 - トミーズ雅
- 渡辺寿男 - 山本浩司
- 釣堀屋主人 - 寺田農
- マンションの下見に来る客 - 松永京子、伊勢谷友介
- 増田治五郎 - 温水洋一
- 増田トメノ - 樹木希林
- 吉村 - 椎名桔平
- 近藤誠 - 古田新太
スタッフ
編集- 監督:根岸吉太郎
- 脚本:田中晶子・真辺克彦
- 音楽:大熊ワタル
- 主題歌:「Understand」YUI (Sony Music Records、STUDIOSEVEN Recordings)
- 挿入歌:「いい事ばかりはありゃしない」RCサクセション(キティレコード)
- 撮影:猪本雅三
- 編集:小島俊彦
- 美術:三浦伸一
- 録音:横溝正俊
- 照明:金沢正夫
- 自転車技術指導:森幸春
- 技斗:劔持誠
- 合成・タイトル:マリンポスト
- 現像:IMAGICA
- スタジオ:日活撮影所
- プロデューサー:田辺順子
- 製作協力:エンタテインメント・フューチャーズ・ファンド、フェイス
- 製作者:若杉正明、細野義朗、柳田和久
- 製作プロダクション:ビーワイルド
ストーリー
編集1980年代の夏。キャリアウーマンとして精力的に不動産会社で働く薫は、父と暮らしていた弟に自分の結婚式に出てくれと頼まれる。ふと、憧れの女性、ヨーコを思い出す。20年ほど前、家出していった母と入れ違いのように家にやって来たヨーコは、ドロップハンドルの自転車を駆り、タバコをふかす、母とは正反対の豪快な女性だった。彼女は薫のために食事を作り、コカ・コーラの味や流行りの音楽を教えてくれた。犬を見て、犬がいいのか飼い主がいいのかという不思議な問いをしてくる。そして、互いに尊敬しあう友情の存在も…。だが、父との諍いのすえ家にいられなくなったヨーコは、最後の夏休みにつきあってくれ、と薫を誘うのだった。
受賞
編集- 作品
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- キネマ旬報ベスト・テン 日本映画 第6位 第81回
- 朝日ベストテン映画祭 日本映画 第6位
- ヨコハマ映画祭 第7位
- 映画芸術ベストテン 第8位
- 主演女優賞(竹内結子)
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- 山路ふみ子映画賞 女優賞 第31回
- 日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞 最優秀主演女優賞 第20回
- 大阪映画記者クラブ2007年ベストムービー賞 日本映画最優秀女優賞
- キネマ旬報ベスト・テン 最優秀主演女優賞 第81回
- 日本映画批評家大賞 最優秀主演女優賞 第17回