ジーエス・ユアサコーポレーション
日本の京都府京都市にある持株会社
(GSユアサから転送)
株式会社ジーエス・ユアサコーポレーションは、旧・日本電池と旧・ユアサコーポレーションが2004年に経営統合して誕生した純粋持株会社である。東京証券取引所プライム市場に上場。日経平均株価の構成銘柄の一つ[3]。
ジーエス・ユアサ コーポレーション京都本社(東地区) | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 |
大証1部(廃止) 6674
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本社所在地 |
日本 〒601-8520 京都府京都市南区吉祥院西ノ庄猪之馬場町1番地 |
設立 | 2004年4月1日 |
業種 | 電気機器 |
法人番号 | 6130001025374 |
事業内容 | 持株会社(グループ企業全体の統括) |
代表者 |
村尾修(代表取締役社長兼CEO) 澁谷昌弘(代表取締役専務) |
資本金 | 330億2,100万円 |
発行済株式総数 | 4億1,357万4,000株 |
売上高 |
連結:3,865億1,100万円 (2021年3月期) |
営業利益 |
連結:248億1,000万円 (2021年3月期) |
純利益 |
連結:114億5,500万円 (2021年3月期) |
純資産 |
連結:2,345億7,000万円 (2021年3月期) |
総資産 |
連結:4,319億1,300万円 (2021年3月期) |
従業員数 |
連結:13,305名 (2021年3月31日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 7.83% 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 6.39% 明治安田生命保険相互会社 3.38% トヨタ自動車株式会社 2.70% (2017年3月) |
主要子会社 | 事業会社を参照 |
関係する人物 |
西田啓(元代表取締役副社長) 中川敏幸(元代表取締役専務) |
外部リンク |
www |
特記事項:各種経営指標は2017年3月期[1] |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒601-8520 京都府京都市南区吉祥院西ノ庄猪之馬場町1番地 |
設立 | 2004年6月1日 |
業種 | 電気機器 |
法人番号 | 5130001028411 |
事業内容 | 電池等の製造、販売 |
代表者 |
代表取締役社長 村尾修 代表取締役専務 澁谷昌弘 |
資本金 | 100億円 |
売上高 |
1,816億800万円 (2024年3月期)[2] |
営業利益 |
112億8,300万円 (2024年3月期)[2] |
経常利益 |
195億1,400万円 (2024年3月期)[2] |
純利益 |
193億3,100万円 (2024年3月期)[2] |
純資産 |
1,003億1,600万円 (2024年3月期)[2] |
総資産 |
3,267億3,300万円 (2024年3月期)[2] |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 株式会社ジーエス・ユアサ コーポレーション 100% |
外部リンク |
www |
概要
編集自動車用電池、産業用電池、電力貯蔵用電池、特殊電池、燃料電池などの電池や比較的大規模の電源装置を中心に開発・製造・販売をしている。自動車・二輪車用の鉛蓄電池で国内の市場占有率は首位、世界でも第2位の市場占有率を持つ。バッテリー会社としての印象が強いが、バックアップ電源システムや無停電電源装置などのシェア率は国内首位である。
ちなみに「ジーエス(GS)」とは旧・日本電池のブランドであり、創業者である島津源蔵(Genzo Shimazu)のイニシャルに由来する。
沿革
編集GS(日本電池)
編集- 1895年 - 島津源蔵 (2代目)、日本で初めて鉛蓄電池を製造
- 1908年 - 商標「GS」を使用開始
- 1917年 - 日本電池株式会社を設立
- 1919年 - 自動車用電池の製造開始
- 1933年 - ガラス製水銀整流器の製造開始
- 1938年 - アルカリ電池の製造開始
- 1940年 - 超高圧水銀灯を開発
- 1966年 - サイアムGSバッテリー(タイ)設立
- 1993年 - 角形リチウムイオン電池を開発
- 1995年 - 産業用鉛蓄電池の製造・販売会社 山東華日電池有限公司 設立
- 1997年 - リチウムイオン電池の製造・販売会社「ジーエス・メルコテック」(後の三洋ジーエスソフトエナジー)を設立。産業用電源装置の製造・販売会社「北京日佳電源有限公司」設立。「GS Battery Vietnam Co., Ltd.」設立。
- 2002年 - 電気車用鉛蓄電池製造・販売会社「杰士電池有限公司」設立。
YUASA(ユアサコーポレーション)
編集- 1913年 - 12代湯浅七左衛門(早川千吉郎の弟[4])は金属の電解科学に関する研究を開始
- 1915年 - 大阪府泉北郡向井町(現堺市堺区)の湯浅鉄工所内に湯浅蓄電池製造所を設け、蓄電池の生産に着手
- 1918年 - 湯浅蓄電池製造株式会社を設立
- 1920年 - 自動車用電池を生産開始。据置電池用チュードル型極板も完成
- 1924年 - 乾電池の研究に着手。翌年生産販売を開始
- 1930年 - 国産初の電気バス(YKN型)に蓄電池を提供
- 1949年 - 再建整備計画に基づき、湯浅乾電池株式会社を分離独立
- 1950年 - 湯浅乾電池株式会社が湯浅蓄電池製造株式会社を合併し湯浅電池株式会社に商号変更
- 1963年 - ユアサバッテリー(タイ)設立
- 1966年 - 日本で初めて完全即用式液別電池を発売
- 1972年 - 超薄膜ユミクロンセパレーターによる高性能ユミクロン電池発売
- 1992年 - 商号を株式会社ユアサコーポレーションに変更
ジーエス・ユアサ コーポレーション(GSユアサ)
編集- 2004年4月 - 日本電池とユアサコーポレーションが株式移転により、持株会社である株式会社ジーエス・ユアサコーポレーションを設立。
- 2004年6月 - 日本電池とユアサコーポレーションの事業を会社分割により9社に承継(ジーエス・ユアサマニュファクチュアリング、ジーエス・ユアサバッテリー、ジーエス・ユアサパワーサプライなどを設立)[5]。
- 2005年10月 - インドのタタグループと合弁会社AutoComp GY Batteries Pvt. Ltd.を設立。
- 2005年 - ボーイング社の次世代旅客機「787」に搭載される電池をフランスのタレス社から受注。
- 2006年1月 - 日本電池がユアサコーポレーションを吸収合併し、株式会社ジーエス・ユアサインダストリーに商号変更[6]。
- 2007年1月 - ジーエス・ユアサパワーサプライが、ジーエス・ユアサマニュファクチュアリング及びジーエス・ユアサインダストリーを吸収合併[7]。
- 2007年12月 - 三菱商事、三菱自動車工業と合弁会社リチウムエナジージャパンを設立。
- 2009年4月 - 本田技研工業と合弁会社ブルーエナジーを設立。
- 2010年4月 - ジーエス・ユアサパワーサプライが、ジーエス・ユアサコーポレーションの子会社株式を含む事業管理・研究開発機能を継承するとともに、ジーエス・ユアサビジネスサポートとジーエス・ユアサインターナショナルを吸収合併し、株式会社GSユアサに商号変更[8]。
- 2013年 - GSユアサ、ロバート・ボッシュ、三菱商事の3社で合弁会社Lithium Energy and Power GmbH&Co.KGを設立。
- 2014年 - GS Yuasa Asia Technical Center Ltd.(タイ)設立。
- 2015年 - Inci Holding A.SとInci GS Yuasa Aku Sanayi ve Ticaret Anonim Sirketi をトルコに設立。
- 2016年 - パナソニック ストレージバッテリー株式会社の株式85.1%を取得し、パナソニックの鉛蓄電池事業を継承[9]。10月3日付で同社の商号をGSユアサエナジーに変更。
事業所
編集事業会社
編集- GSユアサ
- 自動車用・産業用各種電池、電源システム、受変電設備、照明機器、紫外線応用機器、特機機器、その他の電気機器の製造・販売。
- ジーエス・ユアサバッテリー
- 補修用自動車電池、自動車関連商品の販売。
- ジーエス・ユアサテクノロジー
- その他電池(宇宙から海洋で使用する特殊電池)の製造・販売。
- ジーエス・ユアサアカウンティングサービス
- 子会社ファイナンス、経理事務。
- ジーエス・ユアサフィールディングス
- 総合エンジニアリングサービス。
- ブルーエナジー
- 自動車向け高性能リチウムイオン電池の製造・販売。
- リチウムエナジージャパン
- 大型リチウムイオン電池の開発・製造・販売。
- GSユアサエナジー
- 自動車用、電動車両用および産業用鉛蓄電池の製造・販売。
その他
編集F1との関わり
編集イギリスに拠点を置くF1チーム、マクラーレンに1991年よりバッテリー供給を行っている[10]。
ボーイング787のバッテリー問題
編集詳細はボーイング787のバッテリー問題を参照
宇宙開発との関わり
編集人工衛星や国際宇宙ステーション(ISS)などで使用されているバッテリーを供給している[11]。2015年8月19日に打ち上げられたH-IIBロケット5号機、及び搭載された宇宙ステーション補給機「こうのとり5号機」にも使用された[12]。
バレーボールとの関わり
編集イタリアセリエAに2024-25シーズンに初昇格したユアサバッテリー・グロッタッツォリーナのスポンサーを2023年から務めている[13]。
脚注
編集- ^ 株式会社GSユアサ 第13期有価証券報告書
- ^ a b c d e f 株式会社GSユアサ 第20期決算公告
- ^ 構成銘柄一覧:日経平均株価 Nikkei Inc. 2021年10月8日閲覧。
- ^ 湯浅七左衛門『人事興信録. 第11版(昭和12年) 下』
- ^ 株式会社 ジーエス・ユアサ コーポレーションの設立、業績予想、およびグループ企業再編に関するお知らせ
- ^ 子会社の異動に関するお知らせ
- ^ 子会社の異動に関するお知らせ
- ^ グループ事業体制の再編および子会社の商号変更に関するお知らせ
- ^ “パナソニック株式会社の鉛蓄電池事業譲受に関する株式譲渡契約等締結について”. 株式会社ジーエス・ユアサ コーポレーション. 2021年10月9日閲覧。
- ^ 21年目のパートナーシップGSユアサ、F1世界選手権の強豪、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスチームにリチウムイオンバッテリーを開発・供給2012年3月16日 GSユアサニュースリリース
- ^ 国際宇宙ステーション用リチウムイオン電池を受注2012年11月30日 GSユアサニュースリリース
- ^ H-ⅡBロケット5号機と宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機に ジーエス・ユアサ テクノロジー製の高性能リチウムイオン電池を搭載2015年10月20日 GSユアサニュースリリース
- ^ “【バレーボール】セリエA開幕秒読み 初昇格「ユアサバッテリー」ってどんなチーム?9/29開幕戦はモンツァと”. Pen&Sports[ペンスポ]スポーツ特化型メディア (2024年9月29日). 2024年10月3日閲覧。
参考文献
編集- GSとYUASAの歴史 ジーエス・ユアサ バッテリー
関連項目
編集- ユアサ商事 - ユアサコーポレーション(旧 湯浅電池)による蓄電池の製造は、ユアサ商事の源流となる金属問屋「炭屋」直営の湯淺鉄工所(大阪府堺市)に設けられた湯浅蓄電池製造所(1915年開設)に端を発し、1918年に湯浅蓄電池製造として独立した。
- ブルーエナジー - ジーエス・ユアサコーポレーションの100%出資子会社ジーエス・ユアサ パワーサプライと本田技研工業との共同出資(出資比率 ジーエス・ユアサ パワーサプライ51%、ホンダ49%)により2009年4月1日に設立されたハイブリッド車(Honda IMAシステム)用リチウムイオン電池の製造・販売、及び研究開発会社。本社工場はGSユアサ長田野事業所内にあり、2011年2月に量産販売を開始。
- 同志社大学新町キャンパス - 創業地である旧日本電池本社跡地に設置。
- 西京極球場 - かつてのフェンス広告。
- 湘南モールフィル - 土地を保有。元日本電池藤沢工場。
- 宮崎交通 - 鉄道線で1950年代に活躍した蓄電池動車チハ101-103に湯浅電池製のバッテリーが使用された。
- 悦ちゃん(日本テレビ系列) - 日本電池時代の一社提供番組。
- 新吾十番勝負(日本テレビ系列) - 同上。
- 竜巻小天狗(関西テレビ制作・フジテレビ系列) - 湯浅電池時代の一社提供番組。
- エフエム京都 - 土曜14時の交通情報スポンサー。
- 前述のボーイング787のトラブルのため2013年1月26日よりCM放送を自粛しACジャパンに差し替えていたが同年5月よりCM放送を再開、翌6月より提供アナウンスも復活した。