2014年のスーパーフォーミュラ
2014年のスーパーフォーミュラ | |||
前年: | 2013 | 翌年: | 2015 |
2014年のスーパーフォーミュラは、2014年4月12日 - 13日に鈴鹿サーキットで開幕し、11月8日 - 9日に鈴鹿サーキットで閉幕した全7戦によるシリーズ[1]。
前年からの主な変更点
編集マシン
編集前年まで使用されたスウィフト・017.n(SF13)+3.4L V型8気筒自然吸気エンジンの組み合わせ(TOYOTA RV8KもしくはHONDA HR12Eの選択)に代わり、新たにダラーラ・SF14+2.0L 直列4気筒ターボエンジン(TOYOTA RI4AもしくはHONDA HR-414Eの選択)の組み合わせが導入される。
なおエンジンの切替に伴い、エンジンの出力制限方法として新たに燃料リストリクターが導入された。通常は燃料流量の上限が100kg/hとなるが、安全性を考慮して一部のサーキット(本年はツインリンクもてぎ、オートポリス、スポーツランドSUGOの3箇所)においては上限を90kg/hに落としている[2]。
オーバーテイクシステムは、従来の「エンジンの最高回転数を上げるシステム」から「20秒間×5回 燃料流量を増やすシステム」へ変更された[3]。
レース日程
編集全7戦のシリーズ戦は当初の計画通りだが、前年に開催が計画されていた韓国ラウンドについては開催予定が組まれておらず、代わりに富士スピードウェイのレースが1戦増やされた。レース距離は全レース220〜250kmとされるほか、第2戦(富士)と第7戦(鈴鹿)が2レース制。予選は全戦ノックアウト方式を採用。
前年まで行われたノンタイトル戦のJAFグランプリの開催が終了[4]。それに代わる特別戦は行われないが、第7戦が「第13回 JAF鈴鹿グランプリ」と冠して開催された[3]。
エントラント
編集Team LeMansは、ル・マン24時間のフリープラクティス中にクラッシュしたロイック・デュバルに代わり、第3戦にアンドレア・カルダレッリを起用[5]。
TOM'Sは、F1の第12戦・ベルギーGPに出場するアンドレ・ロッテラーに代わり、第4戦にアンドレア・カルダレッリを起用[6]。
第6戦より、道上龍率いる新チーム「DRAGO CORSE(ドラゴコルセ)」が参戦。ドライバーには伊沢拓也を起用。ホンダエンジンを使用し、マシンもホンダが保有するスペアモノコックを借りるほか、マシンメンテナンスはARTAと同じセルブスジャパンに委託[7]。
その他
編集フォーミュラ・ニッポンから使われなくなったカーネームが今シーズンから採用されることになり、各ドライバーのマシンに呼称が付いた。
プロモーションパートナーに新たに日立オートモティブシステムズ、スカパーJSATの2社が加わる。これに伴い、スカパーJSATの協力でインドネシアでのテレビ生放送が行われることになった[3]。
エントリーリスト
編集Car-No. | ドライバー | チーム | カーネーム | エンジン |
---|---|---|---|---|
1 | 山本尚貴 | TEAM 無限 | TEAM 無限 SF14 | HONDA HR-414E |
2 | 中山友貴 | TEAM 無限 SF14 | ||
3 | ジェームズ・ロシター | KONDO RACING | フジ・コーポレーション KONDO SF14 | TOYOTA RI4A |
7 | 平川亮 | KYGNUS SUNOCO Team LeMans | ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14 | TOYOTA RI4A |
8 | ロイック・デュバル(Rd.1,2,4-7) アンドレア・カルダレッリ(Rd.3) |
Team KYGNUS SUNOCO SF14 | ||
10 | 塚越広大 | HP REAL RACING | HP SF14 | HONDA HR-414E |
11 | ヴィタントニオ・リウッツィ | HP SF14 | ||
18 | 中山雄一 | KCMG | KCMG Elyse SF14 | TOYOTA RI4A |
19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | LENOVO TEAM IMPUL | LENOVO TEAM IMPUL SF14 | TOYOTA RI4A |
20 | ナレイン・カーティケヤン | LENOVO TEAM IMPUL SF14 | ||
31 | 中嶋大祐 | NAKAJIMA RACING | NAKAJIMA RACING SF14 | HONDA HR-414E |
32 | 小暮卓史 | NAKAJIMA RACING SF14 | ||
34 | 伊沢拓也(Rd.6-7) | DRAGO CORSE | DRAGO CORSE SF14 | HONDA HR-414E |
36 | アンドレ・ロッテラー(Rd.1-3,5-7) アンドレア・カルダレッリ(Rd.4) |
PETRONAS TEAM TOM'S | PETRONAS TOM’S SF14 | TOYOTA RI4A |
37 | 中嶋一貴 | PETRONAS TOM’S SF14 | ||
38 | 石浦宏明 | P.MU/CERUMO・INGING | P.MU/CERUMO·INGING SF14 | TOYOTA RI4A |
39 | 国本雄資 | P.MU/CERUMO·INGING SF14 | ||
40 | 野尻智紀 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | DOCOMO DANDELION M40T SF14 | HONDA HR-414E |
41 | 武藤英紀 | DOCOMO DANDELION M41Y SF14 | ||
62 | 嵯峨宏紀 | TOCHIGI Le Beausset Motorsports | DENSO Le Beausset SF14 | TOYOTA RI4A |
スケジュール及び勝者
編集開催日 | 開催サーキット | 距離・形式 | 優勝者 | ポールポジション | ファステストラップ | 備考 | ||
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Rd1 | 4月12〜13日 | 鈴鹿サーキット | 250km | ロイック・デュバル | アンドレ・ロッテラー | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | ||
Rd2 | 5月17〜18日 | 富士スピードウェイ | 2レース | 114km | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | |
160km | アンドレ・ロッテラー | アンドレ・ロッテラー | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | |||||
Rd3 | 7月12〜13日 | 富士スピードウェイ | 250km | 中嶋一貴 | アンドレア・カルダレッリ | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | ||
Rd4 | 8月23〜24日 | ツインリンクもてぎ | 250km | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | ||
Rd5 | 9月13〜14日 | オートポリス | 215km | アンドレ・ロッテラー | 山本尚貴 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | ||
Rd6 | 9月27〜28日 | スポーツランドSUGO | 250km | 野尻智紀 | 山本尚貴 | 中山雄一 | ||
Rd7 | 11月8〜9日 | 鈴鹿サーキット | 2レース | 120km | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | アンドレ・ロッテラー | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | |
160km | 中嶋一貴 | 中嶋一貴 | ロイック・デュバル |
シリーズポイントランキング
編集- ポイントシステム
ラウンド | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | PP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1,3-6 | 10 | 8 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 1 |
2 | 5 | 4 | 3 | 2.5 | 2 | 1.5 | 1 | 0.5 | 1 |
7 | 8 | 4 | 3 | 2.5 | 2 | 1.5 | 1 | 0.5 | 1 |
ドライバー部門
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太字 - ポールポジション |
ルーキー・オブ・ザ・イヤー
編集チーム部門
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太字 - ポールポジション |
脚注
編集- ^ 2014年日本選手権カレンダーについて - JAFモータースポーツニュース・2013年11月8日
- ^ 15年へ改良進むSFエンジン。琢磨ならではの貢献も - オートスポーツ・2014年12月16日
- ^ a b c SFの今季開催概要発表会開催。新たな取組みも多数 - オートスポーツ・2014年3月25日
- ^ スーパーGT、今季の特別戦開催を見送り。全8戦に - オートスポーツ・2014年2月14日
- ^ デュバル、ルマンでの事故の影響でスーパーフォーミュラ第3戦を欠場…代走はカルダレッリ- レスポンス(2014年7月30日)2014年9月15日閲覧
- ^ SF、ロッテラーの欠場発表。第5戦に復帰の予定- オートスポーツ(2014年8月21日)2014年9月15日閲覧
- ^ SF第6戦から参戦の『ドラゴコルセ』の全貌は!? - オートスポーツ・2014年8月30日