2010年の東北楽天ゴールデンイーグルス

2010年の東北楽天ゴールデンイーグルスでは2010年シーズンについての東北楽天ゴールデンイーグルスの動向をまとめる。

2010年の東北楽天ゴールデンイーグルス
成績
パシフィック・リーグ6位
62勝79敗3分 勝率.440
本拠地
都市	宮城県仙台市宮城野区
球場	クリネックススタジアム宮城
球団組織
オーナー	島田亨
経営母体	楽天
球団社長	立花陽三
監督	マーティ・ブラウン
選手会長	岩隈久志
スローガン
Smart & Spirit 2010 Eagle Fire!
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この年の東北楽天ゴールデンイーグルスは、マーティ・ブラウンが1年だけ監督を務めたシーズンである。チームスローガンは「Smart & Spirit 2010 Eagle Fire!」。

このシーズン終了後、岩隈久志がポスティングシステムでMLB移籍を試みたが、落札したオークランド・アスレチックスとの交渉が不調に終わり、翌年もチームに残留した。

概要

開幕4連敗し、シーズン序盤から低迷した。交流戦に入ると12チーム中5位と健闘したが、パ・リーグのチームが上位6位までを独占したため、交流戦の好調によってリーグ順位を上げる事はできなかった。交流戦明けのリーグ戦においては再び負けが先行するようになり、6月26日に最下位に転落すると、そのまま浮上できずシーズンを6位で終えた。シーズン終了後、ブラウン監督の退任が決定し、後任に星野仙一が就任することが決定した。また、エースの岩隈がポスティングによるメジャーリーグ移籍を目指したが、落札したアスレチックスとの交渉が不調に終わり、来シーズンも残留することが決定した。

チーム成績

レギュラーシーズン

開幕オーダー

1	中	聖澤諒
2	遊	渡辺直人
3	右	鉄平
4	指	山﨑武司
5	一	フィリップス
6	左	リンデン
7	三	中村紀洋
8	二	高須洋介
9	捕	藤井彰人
	投	岩隈久志

2010年パシフィック・リーグ順位変動

順位	4月終了時		5月終了時		6月終了時		7月終了時		8月終了時		最終成績
1位	ロッテ	--	ロッテ	--	西武	--	ソフトバンク	--	ソフトバンク	--	ソフトバンク	--
2位	西武	0.0	西武	0.5	ロッテ	2.0	西武	2.0	西武	1.0	西武	0.0
3位	ソフトバンク	0.5	ソフトバンク	2.5	ソフトバンク	3.0	ロッテ	3.5	ロッテ	2.0	ロッテ	2.5
4位	オリックス	4.5	オリックス	7.5	オリックス	7.0	オリックス	5.5	オリックス	5.5	日本ハム	3.0
5位	楽天	6.5	楽天	8.5	日本ハム	7.5	日本ハム	7.5	日本ハム	6.5	オリックス	7.5
6位	日本ハム	9.5	日本ハム	10.5	楽天	10.5	楽天	12.5	楽天	12.5	楽天	15.0

2010年パシフィック・リーグ最終成績

順位	球団	勝	敗	分	勝率	差
1位	福岡ソフトバンクホークス	76	63	5	.547	優勝
2位	埼玉西武ライオンズ	78	65	1	.545	0.0
3位	千葉ロッテマリーンズ	75	67	2	.528	2.5
4位	北海道日本ハムファイターズ	74	67	3	.525	3.0
5位	オリックス・バファローズ	69	71	4	.493	7.5
6位	東北楽天ゴールデンイーグルス	62	79	3	.440	15.0

日本生命 セ・パ交流戦2010

日本生命セ・パ交流戦2010 最終成績

順位	球団	勝	敗	分	勝率	差
1位	オリックス・バファローズ	16	8	0	.667	優勝
2位	埼玉西武ライオンズ	14	10	0	.583	2.0
3位	福岡ソフトバンクホークス	13	10	1	.565	2.5
4位	千葉ロッテマリーンズ	13	10	1	.565	2.5
5位	東北楽天ゴールデンイーグルス	13	10	1	.565	2.5
6位	北海道日本ハムファイターズ	12	11	1	.522	3.5
7位	読売ジャイアンツ	12	12	0	.500	4.0
8位	阪神タイガース	11	12	1	.478	4.5
9位	中日ドラゴンズ	11	13	0	.458	5.0
10位	広島東洋カープ	10	12	2	.455	5.0
11位	東京ヤクルトスワローズ	9	14	1	.391	6.5
12位	横浜ベイスターズ	6	18	0	.250	10.0

• 同率の場合は前年の順位で上位のチームが上位にランクされる

個人成績

主な投手成績

• 色付きは規定投球回数（144イニング）以上の選手
• 太字はリーグ最高

選手	登 板	先 発	完 投	完 封	無 四 球	勝 利	敗 戦	セ 丨 ブ	ホ 丨 ル ド	勝 率	投 球 回	被 安 打	被 本 塁 打	与 四 球	与 死 球	奪 三 振	暴 投	ボ 丨 ク	失 点	自 責 点	防 御 率	W H I P
いわくま/岩隈久志	28	28	4	1	2	10	9	0	0	.526	201.0	184	11	36	12	153	1	1	68	63	2.82	1.09
なかい/永井怜	27	27	4	1	0	10	10	0	0	.500	182.2	173	20	69	3	125	4	0	82	76	3.74	1.33
らすな/ラズナー	26	26	1	0	0	5	11	0	0	.313	152.2	154	13	58	9	118	7	0	83	76	4.48	1.39
たなか/田中将大	20	20	8	1	2	11	6	0	0	.647	155.0	159	9	32	5	119	1	0	47	43	2.50	1.23
かわい/川井貴志	17	12	0	0	0	3	7	0	0	.300	66.2	81	7	28	2	28	2	0	39	34	4.59	1.64
はせへ/長谷部康平	10	8	0	0	0	3	5	0	0	.375	43.2	49	10	23	2	30	3	0	42	38	7.83	1.65
いさか/井坂亮平	7	7	1	0	0	2	4	0	0	.333	35.1	50	5	12	2	17	0	0	24	20	5.09	1.76
とむら/戸村健次	4	4	0	0	0	0	1	0	0	.000	17.1	23	3	10	1	13	2	0	15	14	7.27	1.91
ふしわら/藤原紘通	4	4	0	0	0	1	3	0	0	.250	14.1	30	6	6	1	8	0	0	25	19	11.93	2.52
まつさき/松崎伸吾	9	3	0	0	0	1	2	0	0	.333	24.0	37	4	13	2	16	0	0	27	19	7.13	2.08
きくち/菊池保則	2	2	0	0	0	1	1	0	0	.500	11.0	7	3	5	2	10	0	0	5	5	4.09	1.09
かたやま/片山博視	53	1	0	0	0	1	2	0	10	.333	62.1	45	3	26	2	59	3	0	15	13	1.88	1.14
あおやま/青山浩二	41	1	0	0	0	5	1	1	15	.833	52.1	48	2	14	0	63	1	0	13	10	1.72	1.19
こやま/小山伸一郎	55	0	0	0	0	5	4	11	15	.556	59.2	49	5	23	3	54	2	0	18	16	2.41	1.21
かわきし/川岸強	49	0	0	0	0	2	5	13	4	.286	50.0	67	8	18	3	46	0	0	35	34	6.12	1.70
やまむら/山村宏樹	36	0	0	0	0	0	2	1	4	.000	43.1	49	5	11	3	22	0	0	21	17	3.53	1.39
さたけ/佐竹健太	20	0	0	0	0	0	1	0	0	.000	21.2	24	1	6	1	20	2	0	13	11	4.57	1.39
からしま/辛島航	12	0	0	0	0	0	1	0	5	.000	12.2	15	2	5	0	11	3	0	8	7	4.97	1.59
やふ/藪恵壹	11	0	0	0	0	0	0	0	2	----	11.0	9	2	6	2	6	0	0	6	6	4.91	1.36
まつもと/松本輝	8	0	0	0	0	0	1	0	0	.000	15.2	27	2	7	1	7	0	0	16	14	8.04	2.18
きたに/木谷寿巳	7	0	0	0	0	1	0	0	0	1.00	15.2	10	2	8	0	11	0	0	6	6	3.45	1.15

主な打撃成績

• 色付きは規定打席（446打席）以上の選手
• 太字はリーグ最高

選手	試 合	打 席	打 数	得 点	安 打	二 塁 打	三 塁 打	本 塁 打	塁 打	打 点	盗 塁	盗 塁 死	犠 打	犠 飛	四 球	敬 遠	死 球	三 振	併 殺 打	打 率	出 塁 率	長 打 率	O P S
/山﨑武司	141	598	540	58	129	26	1	28	241	93	1	0	0	6	45	1	7	147	10	.239	.303	.446	.749
/聖澤諒	135	577	517	72	150	25	4	6	201	43	24	6	24	1	32	0	3	96	4	.290	.335	.389	.723
/鉄平	127	555	481	86	153	29	7	9	223	64	13	6	5	7	53	2	9	57	3	.318	.391	.464	.855
/中村紀洋	129	521	473	51	126	23	0	13	188	64	0	1	1	2	44	2	1	84	18	.266	.329	.397	.726
/嶋基宏	127	485	422	33	133	17	0	3	159	43	9	5	17	1	45	1	0	90	15	.315	.380	.377	.757
/渡辺直人	115	425	355	43	94	14	1	0	110	26	12	3	20	1	39	1	10	43	8	.265	.353	.310	.663
/高須洋介	102	421	369	27	99	16	0	6	133	48	1	1	12	3	30	0	7	44	10	.268	.333	.360	.693
/草野大輔	111	378	346	33	89	25	1	5	131	48	0	4	1	2	23	0	6	43	7	.257	.313	.379	.692
/ルイーズ	81	312	282	35	75	16	0	12	127	38	0	0	0	1	26	1	3	114	6	.266	.333	.450	.784
/内村賢介	111	270	230	43	70	5	2	0	79	12	10	7	14	2	23	0	1	32	3	.304	.367	.343	.710
/牧田明久	81	190	182	22	53	15	3	6	92	16	2	0	1	1	4	0	2	26	3	.291	.312	.505	.818
/リンデン	53	189	162	18	30	5	0	5	50	18	1	0	0	2	21	0	4	64	3	.185	.291	.309	.600
/フィリップス	26	92	81	11	16	2	0	2	24	12	0	0	0	1	9	0	1	21	2	.198	.283	.296	.579
/宮出隆自	34	88	78	9	12	5	0	0	17	4	0	0	0	0	10	0	0	21	4	.154	.250	.218	.468
/枡田慎太郎	17	54	48	7	10	3	0	0	13	1	0	0	0	0	6	0	0	13	0	.208	.296	.271	.567
/西村弥	73	48	42	14	9	1	1	0	12	3	5	1	3	0	3	0	0	16	0	.214	.267	.286	.552
/中村真人	26	41	40	2	9	2	0	0	11	2	0	1	0	0	1	0	0	2	3	.225	.244	.275	.519
/憲史	28	39	36	3	6	0	0	0	6	2	0	0	0	0	2	0	1	8	1	.167	.231	.167	.397
/平石洋介	28	38	33	4	8	3	0	0	11	0	0	0	0	0	4	1	1	5	0	.242	.342	.333	.675
/井野卓	14	38	34	2	7	0	0	0	7	2	0	0	4	0	0	0	0	9	1	.206	.206	.206	.412
/中川大志	7	27	27	0	3	0	0	0	3	2	0	1	0	0	0	0	0	12	1	.111	.111	.111	.222
/藤井彰人	8	19	18	1	4	1	0	0	5	2	0	0	0	0	1	0	0	4	0	.222	.263	.278	.541
/中谷仁	11	16	15	1	1	0	0	0	1	0	0	0	0	0	1	0	0	3	0	.067	.125	.067	.192

できごと

1月

• 1月13日 - 新外国人選手のアンディ・フィリップスとの契約合意を発表

3月

• 3月16日 - 前監督の野村克也の名誉監督への就任を発表
• 3月31日 - 高須洋介が対ロッテ戦（千葉マリン）で球団新記録の1試合5安打

4月

• 4月3日 - 監督のマーティー・ブラウンが対ソフトバンク戦（Kスタ宮城）で2回裏に本塁打での判定を巡って審判に抗議し、審判への侮辱行為で監督として通算9度目の退場処分。通算自身の持つ記録を更新、楽天では初
• 4月8日 - 山﨑武司が対日本ハム戦でNPB史上46人目の通算3000塁打

5月

• 5月8日 - 中村紀洋が対日本ハム戦でNPB史上55人目の通算300二塁打
• 5月11日 - 一軍の内野守備走塁コーチの福原峰夫と、二軍の内野守備走塁コーチの永池恭男が交代することを発表
• 5月20日 - 新外国人選手のランディー・ルイーズとの契約合意を発表 サイト

6月

• 6月5日 - 岩隈久志が対横浜戦でNPB史上128人目の通算1000奪三振
• 6月14日 - 渡邉恒樹とヤクルトの鎌田祐哉の交換トレードが発表

7月

• 7月25日 - 一軍打撃コーチ補佐の安部理と、二軍育成打撃担当コーチの礒部公一が交代することを発表
• 7月26日 - 朝井秀樹と巨人の栂野雅史の交換トレードが発表
• 7月31日 - 元阪神の藪恵壹との契約合意を発表

8月

• 8月31日 - 岩隈久志が対ロッテ戦でNPB史上127人目の通算100勝

9月

• 9月22日 - 山﨑武司が対日本ハム戦でNPB史上42人目の通算2000試合出場
• 9月24日 - 福盛和男が今季限りで現役引退することを発表
• 9月29日 - 監督のマーティー・ブラウンと来季の契約をしないことを発表
• 9月30日 - 二軍内野守備走塁コーチの福原峰夫から退団の申し入れを受理したことと、二軍育成コーチの米田慶三郎と来季の契約をしないことを発表

10月

• 10月1日 - 二軍打撃コーチの星野おさむと来季の契約をしないことを発表
• 10月1日 - 石川賢、小坂誠、憲史に戦力外通告したことを発表
• 10月1日 - 中村紀洋に戦力外通告したことを発表
• 10月4日 - 小坂誠の今季限りでの現役引退を発表
• 10月7日 - 打撃コーチの古屋英夫とバッテリーコーチの山田勝彦からの退団の申し入れを受理したことを発表
• 10月27日 - 二軍打撃コーチのルイス・ロペスの退任を発表
• 10月27日 - 藪恵壹、宮出隆自、トッド・リンデン、アンディ・フィリップスに戦力外通告したことを発表
• 10月27日 - 新監督に星野仙一が就任

11月

• 11月19日 - 元西武で今季KBOLGツインズに在籍した岡本真或と契約に合意したことを発表
• 11月25日 - 元西武で今季MLBヒューストン・アストロズに在籍した松井稼頭央と契約合意したことを発表

12月

• 12月6日 - 塩川達也の背番号を1から6、同じくランディ・ルイーズを42から3へ変更することを発表
• 12月9日 - 渡辺直人が横浜へ金銭トレードされることが発表
• 12月17日 - 新外国人選手のケルビン・ヒメネスと契約合意したことを発表

入団・退団

シーズン開幕前

本節では、前シーズン終了から本シーズン開幕までの入退団について記述する。

入団 選手名 背番号 前所属 備考 投手 戸村健次 22 立教大学 ドラフト1位 高堀和也 24 三菱自動車岡崎 ドラフト4位 土屋朋弘 40 シティライト岡山 ドラフト5位 モリーヨ 50 ミネソタ・ツインズ 新外国人 捕手 小関翔太 29 東筑紫学園高 ドラフト3位 内野手 フィリップス 5 広島東洋カープ 西田哲朗 55 関西大学第一高 ドラフト2位 育成選手 松井宏次（内野手） 121 長崎セインツ 育成ドラフト1位

退団 選手名 去就 投手 愛敬尚史 楽天のジュニアコーチに転身 林恩宇 台湾・兄弟と契約 吉崎勝 日本ハムの打撃投手に転身 グウィン チルダース 内野手 セギノール 米独立リーグ・ニューアーク・ベアーズ リック 米・ダイヤモンドバックススカウト 西谷尚徳 多摩大学付属聖ヶ丘中学校野球部コーチ 外野手 礒部公一 二軍育成コーチ（打撃担当） 山崎隆広 球団職員

シーズン開幕後

本節では、本シーズン開幕から本シーズン終了までの入退団について記述する。

入団 選手名 背番号 前所属 備考 投手 鎌田祐哉 34 東京ヤクルトスワローズ 6月14日、渡邉恒樹とトレード 栂野雅史 62 読売ジャイアンツ 7月28日、朝井秀樹とトレード 藪恵壹 64 サンフランシスコ・ジャイアンツ傘下 7月31日入団、日本球界復帰 内野手 ルイーズ 42 トロント・ブルージェイズ 5月28日入団、新外国人

退団 選手名 去就 投手 渡邉恒樹 6月14日、鎌田祐哉とトレードでヤクルトに移籍 朝井秀樹 7月28日、栂野雅史とトレードで巨人に移籍

選手・スタッフ

背番号変更 中島俊哉 64→8 福盛和男 62→11

ドラフト

→詳細は「2010年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)」を参照

順位	選手名	ポジション	所属	結果
1位	塩見貴洋	投手	八戸大学	入団
2位	美馬学	投手	東京ガス	入団
3位	阿部俊人	内野手	東北福祉大学	入団
4位	榎本葵	外野手	九州国際大学付属高	入団
5位	勧野甲輝	内野手	PL学園高	入団
育成選手ドラフト
順位	選手名	ポジション	所属	結果
1位	加藤貴大	投手	富山サンダーバーズ	入団
2位	木村謙吾	投手	仙台育英学園高	入団
3位	川口隼人	内野手	滋賀・高島ベースボールクラブ	入団