セーケシュフェヘールヴァール - ソンバトヘイ線

20号線 (ハンガリー)から転送)

セーケシュフェヘールヴァール - ソンバトヘイ線ハンガリー語: Székesfehérvár–Szombathely-vasútvonal)は、ハンガリー国鉄の鉄道線の名称である。路線番号は20

セーケシュフェヘールヴァール - ソンバトヘイ線
セーケシュフェヘールヴァール - ソンバトヘイ線の路線図
セーケシュフェヘールヴァール - ソンバトヘイ線の路線図
路線番号20
路線総延長169 km
軌間1435 mm
電圧25000 V / 50 Hz(交流
最高速度120 km/h
運行経路
ABZg+r
B-Sz線、BP-Sz線P-Sz線
BHF
0 セーケシュフェヘールヴァール
ABZglr
Sz-K線Sz-Gy線
BHF
22 ヴァールパロタ
BHF
27 ペートフュルドェー
HST
31 オェスキュ
eABZg+l
旧レプシェーニ - ヴェスプレーム線
BHF
37 ハイマースケール
BHF
45 ヴェスプレーム
ABZgr
ジェール - ヴェスプレーム線
HST
54 マールコー
BHF
59 ヘレント
BHF
65 セントガール
HST
73 ヴァーロシュロェード
BHF
75 ヴァーロシュロェード・キシュロェド
BHF
81 アイカ
HST
82 アイカ・ジャールテレプ
BHF
93 デヴェチェル
HST
98 ソムローヴァーシャールヘイ
BHF
102 テュシュケヴァール
HST
105 カラコーソェールチェック
BHF
109 ケルタ
STR+GRZq
ヴェスプレーム県 / ヴァシュ県
ABZg+l
バヤーンセニェ - ボバ線
BHF
114 ボバ
HST
117 ネメシスシュコチ
ABZgr+r
ジェール - ツェルデメルク線
BHF
125 ツェルドェモェルク
HST
128 ケメネシュミハーイファ
HST
134 ナジュマロス
BHF
137 Ostfiyasszonyfa
BHF
146 シャールヴァール
ABZg+r
ヘジェシュハロム - ソンバトヘイ線
BHF
153 ポルパーツ
BHF
162 ヴェープ
ABZg+r
K-Sz線、S-Sz線
BHF
170 ソンバトヘイ
ABZgl
Sz-StG線Sz-N線

歴史

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ドナウ川ムール川を結ぶ鉄道建設プロジェクトは1860年代に表面化されたものの、ハンガリー国内の他のプロジェクトと同じく数年後に実行された。1867年ラープ - グラーツ区間の鉄道路線が通信相ミコー伯爵の起案書で議題となった。ブダペスト方面の鉄道路線のプロジェクトが加えて、ハンガリー通信省は二つの路線について金融機関と協商した。1868年12月通信省は帝国議会の議決とともにハンガリー西部鉄道(Magyar Nyugaty Vasút, MNyV)と鉄道建設契約を締結した[1]。建設許可は本線セーケシュフェヘールヴァール - 国境線区間とジェール - キシュツェル(ツェルドェモェルク)区間について与えられて、工事はすぐに開始された。1871年10月1日に列車運行はジェール - キシュツェル区間およびキシュツェル - ソンバトヘイ区間で開始された。1872年8月9日にセーケシュフェヘールヴァール - ヴェスプレーム区間、また同年10月3日にヴェスプレーム - キシュツェル区間がそれぞれ開通された[1]

運行形態[2]

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特急「インターシティ(IC)」

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  • ゲチェイ号: ブダペスト - セーケシュフェヘールヴァール - アイカ - ザラエゲルセグ
  • ツィタデッラ号: ブダペスト - セーケシュフェヘールヴァール - アイカ - リュブリャナ
    2時間に1本の運行。セーケシュフェヘールヴァール以東は30号線に、アイカ以西はボバの短絡線経由で25号線に直通する。エシュキュ、ハイマーシュケール、デヴェチェルを通過し、ボバは経由しない。
    過去の運行形態
    2016年以前は、下記3種別に分かれていた。
    • インターシティ(IC)「ゲチェイ」号: 一日1往復の運行。ヴァールパロタとペートフュルデーを通過していた。
    • インターシティ(IC)「ヘテーシュ」号: 休日(夏季を除く)のみ、ブダペスト方面片道1本のみの運行。ハイマーシュケールとエシュキュにも停車していた。
    • 特急(O): 2時間に1本の運行。ザラエゲルセグ発着系統(現在のバコニ号)と併結していて、ハイマーシュケール、エシュキュ、デヴェチェル、ボバにも停車、ボバでザラエゲルセグ方面の車両と切り離していた。
    2016年末に、特急(O)は、原則ハイマーシュケールとエシュキュ通過となった。
    2019年末に、特急のうち、ボバ以東で併結されるそれぞれの系統が独立し、それぞれインターシティ(IC)に格上げとなった。デヴェチェルとボバが停車駅から外され、以前からあるインターシティ(IC)も停車駅が統一された。

  • バコニ号: ブダペスト - セーケシュフェヘールヴァール - ソンバトヘイ
    2時間に1本の運行。セーケシュフェヘールヴァール以東は30号線に直通する。エシュキュ、ハイマーシュケール、デヴェチェルに停車する。なお、ブダペスト - ソンバトヘイ間は、ジェール経由(1号線)の列車も運行されており、そちらの方が所要時間が短い。
    過去の運行形態
    2016年以前は、特急(O)として運行していた。また、ザラエゲルセグ発着系統(現在のゲチェイ号)を併結していた。一部、ショムローヴァーシャールヘイ、カラコーセルチェク、ツェルデメルク以西の各駅に停車する列車もあった。
    2016年末に、原則としてハイマーシュケールとエシュキュ通過となった。
    2019年末に、ボバ以東で併結されるそれぞれの系統が独立し、それぞれインターシティ(IC)に格上げとなった。この時、ハイマーシュケールとエシュキュは再び停車となった。
    2023年度より、ショムローヴァーシャールヘイとカラコーセルチェクは全列車通過となり、ツェルデメルク以西も全て特急運転する様になった。

  • ケークフッラーム号: ブダペスト - ボバ - ソンバトヘイ 【夏季運行】
    夏季のみ運行。ブダペスト南駅 - ボバ - ソンバトヘイ間に、一日1往復運行する。金・土曜には西行が、土・日曜には東行が1本ずつ増発される。ボバ以東は25号線に直通する。時期によってはエクスプレス(Ex)の種別となる。
    2020年以前は区間特急(S)として、夏季は曜日によらず一日1往復運行していた。

特急「エクスプレス(Ex)」

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  • レトロイストリア号: (ブダペスト → ) ヴェスプレーム → アイカ → コペル 【夏季運行】
    夏季限定で、一日片道1本のみの運行。ヴェスプレーム以東は普通列車に併結される。アイカ以西は25号線に直通する。ヴェスプレーム以西はアイカにのみ停車し、アイカからザラセンティヴァーンまでノンストップとなる。
    2022年以前は、ボバ以東で普通列車に併結されていて、20号線内は各駅に停車していた。2023年度は、アイカ以西で普通列車に併結されていた。
  • レセンツェ号: ケストヘイ - ツェルデメルク - ソンバトヘイ 【夏季運行】
    夏季は毎日、秋は土曜・休日のみ、一日1往復の運行。ツェルデメルク以東は、ボバを通過し25号線に直通する。途中、ツェルデメルクとシャールヴァールにのみ停車する。
    過去の運行形態
    2020年以前は特急(Gy)の種別であった。
    2021年度に、区間特急(S)に種別が変更され、夏季のみ一日2往復に増発された。
    2022年度に、普通列車に格下げとなった。
    2023年度より、再び区間特急(S)として運行する様になり、一日1往復に減便となった。レセンツェの愛称名が与えられた。
    2024年4月のダイヤ改正で、種別が特急(Ex)に変更となった。

快速「インターレーギオー(IR)」

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  • ラーバ号: ソンバトヘイ → ツェルデメルク → ブダペスト 【日曜運行】
    日曜日のみ、週に片道1本のみの運行。特急と同じ停車駅で運行する。ツェルデメルク以北10号線に直通する。
    2021年以前は、現在と同じ停車駅ではあるが、普通列車として運行していた。ラーバの愛称名は2024年9月よりつけられた。

普通

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下記3系統に分かれる。

  • ブダペスト - セーケシュフェヘールヴァール - ヴェスプレーム ( - ツェルデメルク)
    平日一日4.5往復、休日一日1-3往復の運行。日曜の西行1本、土曜の東行1本を除き、セーケシュフェヘールヴァール以東は30号線に直通する。また、平日1.5往復、休日1往復がアイカまで直通し、うち東行1本はツェルデメルク始発となる。ヴェスプレーム - アイカ間ノンストップ。深夜のアイカ行片道1本は、夏季にコペル行の車両を連結し、ボバ以南25号線に直通している。
    2022年度以前は、平日一日5往復、休日一日2.5往復の運行であった。ブダペストへの直通は平日4往復、休日1.5往復であった。ヴェスプレーム以西は一日1往復がツェルデメルクまで直通し、セントガールも含めて各駅に停車していた。
  • (ヴェスプレーム - ) アイカ - ツェルデメルク
    一日5.5往復の運行。上記ブダペスト発着列車と合わせて一日6往復の運行となる。西行片道1本のみがヴェスプレーム始発となり、アイカ以東はノンストップとなる。春・夏の土曜・休日限定で、アイカ止まりのうち一日2往復がヴェスプレームまで運行し、各駅に停車する。
    過去の運行形態
    2019年以前は、ヴェスプレーム - ツェルデメルク間に、一日4往復の運行であった。セントガールも含めて各駅停車であった。
    2020年度以降、下記ツェルデメルク以西の列車と直通を開始した。
    2023年度より、一日5.5往復に増発された一方、大部分がアイカ - ツェルデメルクのみの運行となった。アイカ以東は一日片道1本(春・夏は2.5往復)となり、春・夏の2往復を除きツェルデメルク - アイカはノンストップとなった。

  • ツェルデメルク - ソンバトヘイ
    平日1-2時間に1本、休日2時間に1本の運行。平日の一部はポルパーツとヴェープを通過する。西行一日1本に限り、10号線から直通する。
    過去の運行形態
    2019年以前は、5往復が、ツェルデメルク以北10号線に直通していた。
    2020年度以降、ヴェスプレームへ一日4往復が直通する様になった。10号線との直通は取りやめられた。
    2021年度に、10号線との直通列車が、西行一日1本に限り復活した。この列車は、特急と同じ停車駅で運行していた。
    2023年度より、再びツェルデメルクで系統が分離された。また、6月より、ジェール始発の列車が各駅停車となった。


過去の運行種別

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  • 特急(O)
    • ブダペスト - セーケシュフェヘールヴァール - ヴェスプレーム
      2時間に1本運行していたが、時間帯により4時間間隔が空くこともあった。セーケシュフェヘールヴァール以東は30号線に直通していた。各駅に停車していた。
      2017-2019年に運行していた。2019年末、ブダペスト - ボバ間の実質的な増発に伴い、インターシティ(IC)バコニ号に吸収される形で消滅した。

駅一覧

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以下では、ハンガリー国鉄20号線の駅と営業キロ、停車列車、接続路線などを一覧表で示す。

  • 種別
    • IC:特急「インターシティ」  ※ブダペスト行「イストリア」号を含む
    • IR:快速「インターレーギオー」  ※ブダペスト行「イストリア」号を含む
    • Sz:普通   ※コペル行「イストリア」号、および10号線直通列車を含む
  • 停車駅
    • 印:全列車停車
    • 印:大部分停車、一部通過
    • 印:半数停車、半数通過
    • 印:大部分通過、一部停車
    • |印:全列車通過
路線名 駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ IC IR Sz 接続路線 所在地
20 セーケシュフェヘールヴァール駅 - 0  

5号線(コマーロム方面)
29号線(タポルツァ方面)、30号線(バラトンセントジェルジ方面)
44号線(プスタサボルチ方面)、45号線(シャールボガールド方面)

フェイェール県 セーケシュフェヘールヴァール郡
ヴァールパロタ駅 22 22     ヴェスプレーム県 ヴァールパロタ郡
ペートフュルデー駅 5 27    
エシュキュ駅 4 31    
ハイマーシュケール駅 6 37     ヴェスプレーム郡
ヴェスプレーム駅 8 45   11号線(ジェール方面)
マールコー駅 9 54    
ヘレンド駅 5 59    
セントガール駅(休止中 *1)   (65)    
ヴァーロシュレード駅 14 73     アイカ郡
ヴァーロシュレード・キシュレード駅 2 75    
アイカ駅 6 81    
アイカ・ジャールテレプ駅 1 82    
デヴェチェル駅 11 93    
ショムローヴァーシャールヘイ駅 5 98    
テュシュケヴァール駅 4 102    
カラコーセルチェク駅 3 105    
ケルタ駅 4 109    
ボバ駅 5 114 25号線(ザラエゲルセグ方面) ヴァシュ県 ツェルデメルク郡
ネメシュコチ駅 3 117  
ツェルデメルク駅 8 125 10号線(ジェール方面)
ケメネシュミハーイファ駅 3 128  
ナジシモニ駅 6 134  
オシュトフャシュソニファ駅 3 137   シャールヴァール郡
シャールヴァール駅 9 146  
ポルパーツ駅 7 153 16号線(ブダペスト方面)
16 ヴェープ駅 9 162   ソンバトヘイ郡
ソンバトヘイ駅 8 170

15号線(ショプロン方面)、17号線(ペーチ方面)
18号線(ケーセグ方面)、21号線(セントゴトハールド方面)

(*1): 2022年12月より休止[3]

出典

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  1. ^ a b Joseph Gonda (1898) (ドイツ語). Das Eisenbahnwesen in Ungarn seit 1867. Geschichte der Eisenbahnen der Österreichisch-Ungarischen Monarchie. Band 3. Wien / Teschen / Leipzig: K. Prochaska. p. 395. https://archive.org/details/geschichtedereis03aust/page/n5/mode/2up 
  2. ^ 2015-2016. évi vasúti menetrend (ハンガリー語)
  3. ^ Szentgál