1997年ウィンブルドン選手権
1997年 ウィンブルドン選手権(1997ねんウィンブルドンせんしゅけん、The Championships, Wimbledon 1997)は、イギリス・ロンドン郊外にある「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ」にて、1997年6月23日から7月6日にかけて開催された。
シード選手
編集男子シングルス
編集- ピート・サンプラス (優勝、2年ぶり4度目)
- ゴラン・イワニセビッチ (2回戦)
- エフゲニー・カフェルニコフ (4回戦)
- リカルド・クライチェク (4回戦)
- マイケル・チャン (1回戦)
- トーマス・ムスター (大会開始前に棄権)
- マーク・フィリプーシス (1回戦)
- ボリス・ベッカー (ベスト8)
- マルセロ・リオス (4回戦)
- カルロス・モヤ (2回戦)
- グスタボ・クエルテン (1回戦)
- パトリック・ラフター (4回戦)
- アンドレイ・メドベデフ (3回戦)
- ティム・ヘンマン (ベスト8)
- ウェイン・フェレイラ (3回戦)
- ペトル・コルダ (4回戦)
- ヨナス・ビョークマン (1回戦) [第6シード・ムスターが棄権のため繰り上げ]
女子シングルス
編集- マルチナ・ヒンギス (初優勝)
- モニカ・セレシュ (3回戦)
- ヤナ・ノボトナ (準優勝)
- イバ・マヨリ (ベスト8)
- リンゼイ・ダベンポート (2回戦)
- アマンダ・クッツァー (2回戦)
- アンケ・フーバー (3回戦)
- アランチャ・サンチェス (ベスト4)
- マリー・ピエルス (4回戦)
- コンチタ・マルチネス (3回戦)
- メアリー・ジョー・フェルナンデス (4回戦)
- イリナ・スピールリア (4回戦)
- キンバリー・ポー (1回戦)
- ブレンダ・シュルツ=マッカーシー (3回戦)
- ルクサンドラ・ドラゴミル (1回戦)
- バルバラ・パウルス (2回戦)
大会経過
編集男子シングルス
編集準々決勝
- ピート・サンプラス vs. ボリス・ベッカー 6-1, 6-7, 6-1, 6-4
- トッド・ウッドブリッジ vs. ニコラス・キーファー 7-6, 2-6, 6-0, 6-4
- ミヒャエル・シュティヒ vs. ティム・ヘンマン 6-3, 6-2, 6-4
- セドリック・ピオリーン vs. グレグ・ルーゼドスキー 6-4, 4-6, 6-4, 6-3
準決勝
- ピート・サンプラス vs. トッド・ウッドブリッジ 6-2, 6-1, 7-6
- セドリック・ピオリーン vs. ミヒャエル・シュティヒ 6-7, 6-2, 6-1, 5-7, 6-4
女子シングルス
編集準々決勝
- マルチナ・ヒンギス vs. デニサ・クラドコワ 6-3, 6-2
- アンナ・クルニコワ vs. イバ・マヨリ 7-6, 6-4
- ヤナ・ノボトナ vs. ヤユク・バスキ 6-3, 6-3
- アランチャ・サンチェス vs. ナタリー・トージア 6-2, 7-5
準決勝
- マルチナ・ヒンギス vs. アンナ・クルニコワ 6-3, 6-2
- ヤナ・ノボトナ vs. アランチャ・サンチェス 6-4, 6-2
決勝戦の結果
編集- 男子シングルス
- ピート・サンプラス vs. セドリック・ピオリーン 6-4, 6-2, 6-4
- 女子シングルス
- 男子ダブルス
- マーク・ウッドフォード& トッド・ウッドブリッジ vs. ヤッコ・エルティン& ポール・ハーフース 7-6, 7-6, 5-7, 6-3
- 女子ダブルス
- ジジ・フェルナンデス& ナターシャ・ズベレワ vs. ニコル・アレント& マノン・ボーラグラフ 7-6, 6-4
- 混合ダブルス
- シリル・スーク& ヘレナ・スコバ vs. アンドレイ・オルホフスキー& ラリサ・ネーランド 4-6, 6-3, 6-4
みどころ
編集- 女子シングルスで、大会前年優勝者のシュテフィ・グラフが全仏オープン終了後に受けた左膝の手術のため出場断念を余儀なくされた。最年少世界ランキング1位になったマルチナ・ヒンギスが、「16歳9ヶ月」でウィンブルドン初優勝を達成。大会黎明期の1887年にロッティ・ドッド(1871年 - 1960年)が「15歳9ヶ月」で優勝した記録が残っているが、1968年に実施された「オープン化措置」(4大大会にプロテニス選手の出場を解禁すること)以後はヒンギスが最年少の女子シングルス優勝者となった。これをテニス用語では「オープン化時代」(The Open Era)以後と表現する。
- 男子シングルス優勝者のピート・サンプラスは、全豪オープンに続く年間2冠獲得で4大大会通算「10勝」の大台に乗せた。準優勝者のセドリック・ピオリーンは、フランス人の男子テニス選手として1946年のイボン・ペトラ(1916年 - 1984年)以来51年ぶりとなるウィンブルドン優勝のチャンスを逃した。
- 男子ダブルスで、「ウッディーズ」ことマーク・ウッドフォード&トッド・ウッドブリッジ組(ともにオーストラリア)が大会5連覇を達成。混合ダブルスではシリルとヘレナのスーク家(チェコ、姉と弟)が2連覇を達成した。
- 大会第1週に雨が多く、試合日程の消化が大幅に遅れたため、日曜日の休養日「ミドル・サンデー」(6月29日)を返上して試合が行われた。ウィンブルドン選手権でミドル・サンデーに試合が行われたのは、1991年以来6年ぶり2度目となる。
外部リンク
編集- 国際テニス連盟トーナメントリンク(男子、女子)
- テニスサーバー(英語) (シード選手に関する情報)
先代 1997年全仏オープンテニス |
テニス4大大会 1997年 |
次代 1997年全米オープンテニス |
先代 1996年ウィンブルドン選手権 |
ウィンブルドン選手権 1997年 |
次代 1998年ウィンブルドン選手権 |