1990年モナコグランプリ
1990年モナコグランプリ(仏: 1990 Grand Prix Automobile de Monaco)は、1990年F1世界選手権の第4戦として、1990年5月27日にモンテカルロ市街地コースで決勝レースが開催された。
レース詳細 | |||
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日程 | 1990年シーズン第4戦 | ||
決勝開催日 | 5月27日 | ||
開催地 |
モンテカルロ市街地コース モナコ モンテカルロ | ||
コース | 公道サーキット | ||
コース長 | 3.328km | ||
レース距離 | 78周(259.584km) | ||
決勝日天候 | 晴(ドライ) | ||
ポールポジション | |||
ドライバー | |||
タイム | 1'21.314 | ||
ファステストラップ | |||
ドライバー | アイルトン・セナ | ||
タイム | 1'24.468(Lap 59) | ||
決勝順位 | |||
優勝 |
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2位 | |||
3位 |
予選
編集マクラーレンのアイルトン・セナは予選1回目で2位に1.2秒差をつけるアタックを決め、暫定ポールポジションを獲得。土曜日の予選2回目はタイム差こそ縮められたものの、モナコGP3年連続4回目のポールポジションを獲得した。2位はフェラーリのアラン・プロストが0.4秒差で、セナと最前列に並んだ。プロストは直線区間が短くシフト回数の多いモンテカルロに合わせて、ボタン操作でダウンシフト可能な6速セミAT仕様のマシンを持ち込んだ。開幕戦アメリカGPと同じく、ストリートコースで元気なティレルのジャン・アレジが自己最高の3番グリッドを獲得した。
予備予選結果
編集順位 | No | ドライバー | コンストラクター | タイム | 差 |
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1 | 29 | エリック・ベルナール | ローラ・ランボルギーニ | 1'27.134 | — |
2 | 30 | 鈴木亜久里 | ローラ・ランボルギーニ | 1'27.548 | +0.414 |
3 | 14 | オリビエ・グルイヤール | オゼッラ・フォード | 1'27.938 | +0.804 |
4 | 33 | ロベルト・モレノ | ユーロブルン・ジャッド | 1'28.295 | +1.161 |
DNPQ | 17 | ガブリエル・タルキーニ | AGS・フォード | 1'28.677 | +1.543 |
DNPQ | 18 | ヤニック・ダルマス | AGS・フォード | 1'30.511 | +3.377 |
DNPQ | 34 | クラウディオ・ランジェス | ユーロブルン・ジャッド | 1'33.195 | +6.061 |
DNPQ | 31 | ベルトラン・ガショー | コローニ・スバル | 1'39.295 | +12.161 |
DNPQ | 39 | ブルーノ・ジャコメリ | ライフ | 1'41.187 | +14.053 |
予選結果
編集順位 | No | ドライバー | コンストラクター | タイム | 差 | |
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1 | 27 | アイルトン・セナ | マクラーレン・ホンダ | 1'21.314 | — | |
2 | 1 | アラン・プロスト | フェラーリ | 1'21.776 | +0.462 | |
3 | 4 | ジャン・アレジ | ティレル・フォード | 1'21.801 | +0.487 | |
4 | 6 | リカルド・パトレーゼ | ウィリアムズ・ルノー | 1'22.026 | +0.712 | |
5 | 28 | ゲルハルト・ベルガー | マクラーレン・ホンダ | 1'22.682 | +1.368 | |
6 | 5 | ティエリー・ブーツェン | ウィリアムズ・ルノー | 1'22.691 | +1.377 | |
7 | 2 | ナイジェル・マンセル | フェラーリ | 1'22.733 | +1.419 | |
8 | 23 | ピエルルイジ・マルティニ | ミナルディ・フォード | 1'23.149 | +1.835 | |
9 | 21 | エマニュエル・ピロ | ダラーラ・フォード | 1'23.494 | +2.180 | |
10 | 20 | ネルソン・ピケ | ベネトン・フォード | 1'23.566 | +2.252 | |
11 | 12 | マーティン・ドネリー | ロータス・ランボルギーニ | 1'23.600 | +2.286 | |
12 | 22 | アンドレア・デ・チェザリス | ダラーラ・フォード | 1'23.613 | +2.299 | |
13 | 11 | デレック・ワーウィック | ロータス・ランボルギーニ | 1'23.656 | +2.342 | |
14 | 8 | ステファノ・モデナ | ブラバム・ジャッド | 1'23.920 | +2.606 | |
15 | 30 | 鈴木亜久里 | ローラ・ランボルギーニ | 1'24.023 | +2.709 | |
16 | 19 | アレッサンドロ・ナニーニ | ベネトン・フォード | 1'24.139 | +2.825 | |
17 | 25 | ニコラ・ラリーニ | リジェ・フォード | 1'24.206 | +2.892 | |
18 | 26 | フィリップ・アリオー | リジェ・フォード | 1'24.294 | +2.980 | |
19 | 24 | パオロ・バリッラ | ミナルディ・フォード | 1'24.334 | +3.020 | |
20 | 35 | グレガー・フォイテク | オニクス・フォード | 1'24.367 | +3.053 | |
21 | 3 | 中嶋悟 | ティレル・フォード | 1'24.371 | +3.057 | |
22 | 10 | アレックス・カフィ | アロウズ・フォード | 1'25.000 | +3.686 | |
23 | 16 | イヴァン・カペリ | レイトンハウス・ジャッド | 1'25.020 | +3.706 | |
24 | 29 | エリック・ベルナール | ローラ・ランボルギーニ | 1'25.398 | +4.084 | |
25 | 7 | デビッド・ブラバム | ブラバム・ジャッド | 1'25.420 | +4.106 | |
26 | 36 | J.J.レート | オニクス・フォード | 1'25.508 | +4.194 | |
DNQ | 9 | ミケーレ・アルボレート | アロウズ・フォード | 1'25.622 | +4.308 | |
DNQ | 14 | オリビエ・グルイヤール | オゼッラ・フォード | 1'25.785 | +4.471 | |
DNQ | 15 | マウリシオ・グージェルミン | レイトンハウス・ジャッド | 1'26.192 | +4.878 | |
DNQ | 33 | ロベルト・モレノ | ユーロブルン・ジャッド | 1'26.604 | +5.290 | |
出典[1] |
決勝
編集スタートを決めたセナを先頭に、プロスト、アレジ、ベルガーが続いて1コーナーをクリア。下り坂のミラボーコーナーへの入り口で、アレジが果敢にプロストのインを突いて2位に進出。これに乗じて後方のベルガーもプロストのインを狙ったが接触し、ミラボーを塞ぐ形で2台がストップ。後続車が行き場を失い、玉突き事故も起こり、ただちに赤旗レース中断となった。プロストとベルガーはお互いのチームメイト用にセッティングされているスペアカーに乗り換えた。
再スタートでは混乱は起きず、セナがプロスト以下を引き離して独走状態に持ち込んでいく。31周目、2位プロストがバッテリートラブルでリタイア。35周目、ロウズヘアピンでスピンしたピケがマーシャルの押し掛けでレースに戻ったが、今回から採用されたルールで失格(レース除外)となった。
セナは2位のアレジに20秒あまりの差をつけていたが、レース終盤はエンジンの異変を感じてペースダウン。アレジの背後にベルガーが迫り、2位争いがヒートアップすると、セナとのギャップが縮まっていく。しかし、セナは冷静に走り切り、アレジに1秒差をつけてモナコGP3勝目のトップチェッカーを受けた。フリー走行1回目のトップタイムをアレジに奪われた以外、予選1回目からウォームアップランまで全てのセッション1位、決勝レースも全周回1位・ファステストラップ獲得と、ほぼ完璧なレースウィークを締めくくった。
アレジと同じフランス人で、国際F3000時代からライバルだったベルナールは6位でフィニッシュし、F1デビューから6戦目で初入賞。完走扱いは7位のフォイテクまでというサバイバルレースになった。
決勝結果
編集順位 | No | ドライバー | コンストラクター | 周回 | タイム/リタイア | グリッド | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 27 | アイルトン・セナ | マクラーレン・ホンダ | 78 | 1:52'46.982 | 1 | 9 |
2 | 4 | ジャン・アレジ | ティレル・フォード | 78 | +1.087 | 3 | 6 |
3 | 28 | ゲルハルト・ベルガー | マクラーレン・ホンダ | 78 | +2.073 | 5 | 4 |
4 | 5 | ティエリー・ブーツェン | ウィリアムズ・ルノー | 77 | +1 Lap | 6 | 3 |
5 | 10 | アレックス・カフィ | アロウズ・フォード | 76 | +2 Laps | 22 | 2 |
6 | 29 | エリック・ベルナール | ローラ・ランボルギーニ | 76 | +2 Laps | 24 | 1 |
7 | 35 | グレガー・フォイテク | オニクス・フォード | 72 | 接触 | 20 | |
Ret | 11 | デレック・ワーウィック | ロータス・ランボルギーニ | 66 | スピン | 13 | |
Ret | 2 | ナイジェル・マンセル | フェラーリ | 63 | バッテリー | 7 | |
Ret | 24 | パオロ・バリッラ | ミナルディ・フォード | 52 | ギアボックス | 19 | |
Ret | 36 | J.J.レート | オニクス・フォード | 52 | ギアボックス | 26 | |
Ret | 26 | フィリップ・アリオー | リジェ・フォード | 47 | ギアボックス | 18 | |
Ret | 6 | リカルド・パトレーゼ | ウィリアムズ・ルノー | 41 | ディストリビューター | 4 | |
Ret | 22 | アンドレア・デ・チェザリス | ダラーラ・フォード | 38 | エンジン | 12 | |
Ret | 3 | 中嶋悟 | ティレル・フォード | 36 | スピン | 21 | |
DSQ | 20 | ネルソン・ピケ | ベネトン・フォード | 34 | 失格(押し掛け) | 10 | |
Ret | 1 | アラン・プロスト | フェラーリ | 30 | バッテリー | 2 | |
Ret | 19 | アレッサンドロ・ナニーニ | ベネトン・フォード | 20 | ギアボックス | 16 | |
Ret | 7 | デビッド・ブラバム | ブラバム・ジャッド | 16 | トランスミッション | 25 | |
Ret | 16 | イヴァン・カペリ | レイトンハウス・ジャッド | 13 | ブレーキ | 23 | |
Ret | 25 | ニコラ・ラリーニ | リジェ・フォード | 12 | ディファレンシャル | 17 | |
Ret | 30 | 鈴木亜久里 | ローラ・ランボルギーニ | 11 | ステアリング | 15 | |
Ret | 23 | ピエルルイジ・マルティニ | ミナルディ・フォード | 7 | 電気系 | 8 | |
Ret | 12 | マーティン・ドネリー | ロータス・ランボルギーニ | 6 | ギアボックス | 11 | |
Ret | 8 | ステファノ・モデナ | ブラバム・ジャッド | 3 | トランスミッション | 14 | |
Ret | 21 | エマニュエル・ピロ | ダラーラ・フォード | 0 | エンジン | 9 | |
出典[2] |
レース後の選手権順位
編集
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- 注:ランキング上位5位まで記載。
脚注
編集- ^ “Monaco Grand Prix - OVERALL QUALIFYING”. Formula1.com. 2020年4月24日閲覧。
- ^ “Monaco Grand Prix - RACE RESULT”. Formula1.com. 2020年4月22日閲覧。
- ^ a b “Monaco 1990 - Championship STATS F1”. www.statsf1.com. 2020年4月24日閲覧。
前戦 1990年サンマリノグランプリ |
FIA F1世界選手権 1990年シーズン |
次戦 1990年カナダグランプリ |
前回開催 1989年モナコグランプリ |
モナコグランプリ | 次回開催 1991年モナコグランプリ |