青木野枝
1958-, 彫刻家、版画家
青木 野枝(あおき のえ、1958年 - )は、東京都出身の彫刻家、版画家。多摩美術大学客員教授。
青木野枝 | |
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生誕 | 1958年 |
教育 | 武蔵野美術大学大学院造形研究科(彫刻コース、1983年) |
出身校 | 武蔵野美術大学 |
著名な実績 | 彫刻 |
受賞 |
芸術選奨 2000年 新人賞 |
公式サイト |
www |
活動期間 | 1990年 - |
鉄を媒介にした空間表現が特徴とされる。
重量感のある彫刻とは対照的に、軽やかで繊細、流れるような彫刻で知られている—artscapeレビュー 青木野枝[1]
また、「鉄という見た目よりもずっと重い素材を使いながら、時には藤の籠のような、また時には草花のシルエットのような重量を感じさせない彫刻を作り出している[2]。」
鉄は通常、美術作品の素材としてではなく工業材料として使われるものであるが[独自研究?]、青木は自分で切って加工をすると新しく生まれ変わるような感覚がすごく好きと述べている[3]。
経歴
編集- 1981年 - 武蔵野美術大学造形学部彫刻学科を卒業
- 1983年 - 同校大学院造形研究科の彫刻コースを修了
- 1990年 - 第12回神戸須磨離宮公園現代彫刻展に参加
- 1995年 - 国立国際美術館で個展開催
- 2000年 - 芸術選奨新人賞受賞、東京都目黒区で個展
- 2005年 - 「創造のさなかに」展、練馬区立美術館[4]
- 2010年 - 「女性アーティストと、その時代 : 資生堂ギャラリー開廊90周年記念」展[5]
- 2012年 - 「青木野枝 | ふりそそぐものたち」展、豊田市美術館、名古屋市美術館[6]
- 2014年 - 富山県入善町で展覧[7]
- 2019年 - 「青木野枝ふりそそぐものたち」展、長崎県美術館[8]
- 2019年 - 「空間に線を引く : 彫刻とデッサン」展、平塚市美術館ほか[9]
受賞歴・栄典
編集- 第20回記念 現代日本彫刻展下関市立美術館賞(植木茂記念)
- 第19回 公益信託タカシマヤ文化基金タカシマヤ美術賞 2009年
- 第55回(2013年度)毎日芸術賞 2014年[10]
- 第40回中原悌二郎賞(2017年)
- 令和2年度(第71回)芸術選奨文部科学大臣賞(2021年)
主な作品収蔵先
編集50音順。
主な展覧会
編集- 「ユーロパリア1989ジャパン現代日本彫刻展」ミデルハイム野外彫刻美術館(ベルギー)(1989年)[16]
- 「第1回北九州国際ビエンナーレ」(北九州)(1990年)
- 「近作展-19 青木野枝」国立国際美術館(大阪)(1995年)
- 個展「青木野枝展-軽やかな、鉄の森」目黒区美術館(東京)(2000年)
- 2003年
- 個展「熊と鮭に」国際芸術センター青森(青森)
- 「越後妻有アートトリエンナーレ2003」新潟県越後妻有
- 個展「空の水」入善町下山芸術の森発電所美術館(富山)(2004年)[7]
- 個展 上海美術館(中国)(2008年)
- 「瀬戸内国際芸術祭」(豊島)(2010年)
- 個展「ふりそそぐものたち」豊田市美術館、名古屋市美術館(愛知)(2012年)
- 2013年
- 個展「ふりそそぐものー有隣荘」大原美術館(岡山)
- 「あいちトリエンナーレ」(愛知)
- 「ロジカルエモーション」(スイス、ポーランド、ドイツ)(2014年)[2][17]
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “artscapeレビュー 青木野枝”. 福住廉. 2018年3月10日閲覧。
- ^ a b 浅井俊裕 水戸芸術館現代美術センター編『現代美術事典90s』水戸芸術館現代美術センター、1997年、11頁。ISBN 4-943825-31-1。
- ^ “青木野枝「溶断の向こう側に鉄の別姿を求めて」”. マウジン. 2018年3月10日閲覧。
- ^ 『「創造のさなかに」展 : 図録』荻太郎、岡崎乾二郎、建畠覚造、青木野枝、吉田亜世美、井上尚子、練馬区立美術館(編)、練馬区立美術館〈現代美術の手法 ; 7〉、2005年、国立国会図書館書誌ID:000007694420、全国書誌番号:20762045。会期は2005年2月19日-3月31日。
- ^ 『女性アーティストと、その時代 : 資生堂ギャラリー開廊90周年記念展』青木野枝、イワタルリ、北原愛、キム・スージャ、サム・テイラー・ウッド、辰野登恵子、西山美なコ、ピピロッティ・リスト、森万里子、米田知子、ローラ・オーエンズ、資生堂企業文化部、2010年。国立国会図書館書誌ID:000010789762、全国書誌番号:21731478。
- ^ 青木野枝(作)『青木野枝|ふりそそぐものたち』北谷正雄、豊田市美術館、名古屋市美術館、中日新聞社 (編)、青木野枝展実行委員会〈豊田市美術館・名古屋市美術館連携企画〉、2012年。国立国会図書館書誌ID:024118920、全国書誌番号:22189313、英語併記、参考文献一覧あり。会期は2012年10月13日-12月24日(豊田市美術館)、名古屋市美術館における展示もあり。別題『Aoki Noe|all that floats down』
- ^ a b 青木野枝ほか(作)『空の水 : 青木野枝』、入善町 : 入善町文化振興財団、2004年頃。国立国会図書館書誌ID:000009989149、全国書誌番号:21535859。30cm、8枚。
- ^ 青木野枝(作)『青木野枝ふりそそぐものたち = Aoki Noe: all that floats down : 展覧会図録』長崎県美術館(編集・デザイン)、長崎県美術館、2019年。国立国会図書館書誌ID:029647295、全国書誌番号:23228027英語併記。会期は2019年2月9日-3月24日。別題『Aoki Noe: all that floats down』。
- ^ 土方明司、江尻潔(企画・監修)、木本文平, 髙木貞重(監修)『空間に線を引く : 彫刻とデッサン展』彫刻とデッサン展実行委員会、東京:アルテヴァン(発売)、2019年、国立国会図書館書誌ID:030406295、全国書誌番号:23443198。会期は2019年4月20日-6月9日(平塚市美術館)ほか。
- ^ “毎日芸術賞:受賞の6氏決まる 贈呈式は29日”. 毎日新聞. (2014年1月1日) 2014年8月26日閲覧。
- ^ “青木野枝 公式ページ”. 2018年3月10日閲覧。
- ^ 『官報』第250号、令和3年11月4日
- ^ “秋の褒章808人・22団体 スケボーの西矢椛さんら”. 日本経済新聞 (2021年11月2日). 2023年5月6日閲覧。
- ^ 青木野枝ほか(作)『インサイド/アウトサイド : 日本現代彫刻の8人』長岡 : 新潟県立近代美術館、1998年。別題『Inside/outside』。国立国会図書館書誌ID:000002781272全国書誌番号:99097833。展覧会の会期は1998年9月5日-10月11日。
- ^ 青木野枝(作)『青木野枝展 : 軽やかな、鉄の森』目黒区美術館(編)、目黒区美術館、2000年。展覧会の会期は2000年11月23日-12月27日。国立国会図書館書誌ID:000002972903、全国書誌番号:20144397。年譜と参考文献一覧あり。
- ^ 『ユーロパリア89ジャパン写真集』東京 : ユーロパリア日本委員会、1990年3月。会期は1989年9月から10月。図録は非売品。
- ^ “NEWS&EXHIBITION”. 青木野枝 客員教授. 多摩美術大学 彫刻学科研究室. 2018年3月10日閲覧。