西山美なコ
日本の現代アーティスト
西山 美なコ(にしやま みなコ、1965年 – )は、日本の現代美術家。兵庫県生まれ。
西山 美なコ | |
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生誕 | 兵庫県 |
国籍 | 日本 |
著名な実績 | 現代美術家 |
概要
編集1965年、兵庫県に生まれる。1989年、京都市立芸術大学美術学部油画専攻を卒業し、1991年、京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了[1]。
初期の作品は《ザ・ピんくはうす》のように少女文化を表象に出した立体造形で、サブカルチャーをモチーフに用いたインスタレーション作品を作り始めた初期のアーティストの一人[2]。
《♡ときめきエリカのテレポンクラブ♡》に始まるテレホンクラブのシステムをイメージ、利用した企画を作成。「社会的ピンク」の作品群、と西山自身は呼ぶ[3]。 阪神・淡路大震災後は、砂糖、卵白、ゼラチンを使い王冠を模した《シュガークラウン》や《バラ》など、シュガーアート(シュガークラフト)による繊細な作品も発表されている[4][5]。
作品の特色は「かわいい」「ソフト・キッチュ」「ピンク」「装飾的」[5]、あるいは「かわいい」系ポップ・アート[6]などであらわされる。
2018年現在は京都精華大学立体造形コース 非常勤講師。
略年表
編集- 1965年、兵庫県に生まれる。
- 1988年、初個展《西山美なコのための…》(インスタレーション)[6]
- 1989年、京都市立芸術大学美術学部油画専攻を卒業
- 1991年、京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了
- 1991年、大学院の修了制作、《ザ・ピんくはうす》[7]がメディアに取り上げられる。[6][8]
- 1992年、《よいこのステキなドレスアップルーム》[9]、《♡ときめきエリカのテレポンクラブ♡》[10]
- 1994年、「第4回アジア美術展」(福岡市美術館)参加中止[6][10]
- 1995年、《もしもしピんク》
- 1997年、シュガーアートに出会う[11]
- 2009-2010年、広瀬光治と西山美なコのコラボ展“ニットカフェ・イン・マイルーム” 金沢21世紀美術館[12][13]
書籍
編集- 西山 美なコ(著)、神戸芸術工科大学デザイン教育研究センター(編)『西山美なコ/いろいき―壁の向こう側』(神戸芸術工科大学レクチャーシリーズ) 新宿書房、2011年ISBN 978-4880084145
参考文献
編集- 世田谷美術館(企画)『デ・ジェンダリズムー回帰する身体』淡交社、1997年. NCID BN15984248
- 西宮市大谷記念美術館・中井康之(編)『西山美なコ展ーPink♥PiNk♥PinKー』西宮市大谷記念美術館、1997年. NCID BA30783261
脚注
編集- ^ 西山美なコ / drawings Yoshimi Arts
- ^ 西山美なコ 金沢21世紀美術館
- ^ “渦巻くピンクに本質を見る美術作家 西山美なコ 3/4”. ジャム・アソシエーツ. 2018年4月20日閲覧。
- ^ 《シュガークラウン》2004 金沢21世紀美術館
- ^ a b 六甲ミーツ・アート 芸術散歩2014 西山 美なコ Rokkosan.com
- ^ a b c d 中井康之「ピンクの向こう側、西山美なコ論」、『西山美なコ展ーPink♥PiNk♥PinKー』5-10ページ
- ^ The PINKÚ House
- ^ Hiroyuki Higuchi. “渦巻くピンクに本質を見る美術作家 西山美なコ”. ジャム・アソシエーツ. 2018年4月20日閲覧。
- ^ Nice Little Girl's Wonderful Dressing-up Room
- ^ a b “リカちゃん、テレクラ、シュガー・クラウン”. 「西山美なコ」展パンフレット. 浅井俊裕/水戸芸術館現代美術センター学芸員 (2002年). 2018年4月20日閲覧。
- ^ 中村千晶 (1999-06-28). “「女の子」見つめる視線 西山美なコ(ART新人類)”. AERA: 89.
- ^ “広瀬光治と西山美なコの “ニットカフェ・イン・マイルーム””. 金沢21世紀美術館. 2018年4月20日閲覧。
- ^ “渦巻くピンクに本質を見る美術作家 西山美なコ”. ジャム・アソシエーツ. 2018年4月20日閲覧。