阪和自動車道
阪和自動車道(はんわじどうしゃどう、英語: HANWA EXPWY[1])は、大阪府松原市の松原JCTを起点として、和歌山県田辺市の南紀田辺ICに至る高速道路(高速自動車国道)である。略称は阪和道(はんわどう)。
高速自動車国道 (有料) | |
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E26 / E42 阪和自動車道 | |
地図 | |
路線延長 | 約 129 km |
開通年 | 1974年(昭和49年) - 2007年(平成19年) |
起点 | 松原JCT(大阪府松原市) |
主な 経由都市 |
大阪府堺市、和歌山県和歌山市 |
終点 | 南紀田辺IC(和歌山県田辺市) |
接続する 主な道路 (記法) |
E26 近畿自動車道 E25 西名阪自動車道 E71 関西空港自動車道 E24 京奈和自動車道 E42 紀勢自動車道 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
国土開発幹線自動車道の予定路線名は近畿自動車道紀勢線、高速自動車国道の路線名は近畿自動車道松原那智勝浦線。本記事では、特記がない場合は、道路名の阪和自動車道、湯浅御坊道路及び、近畿自動車道松原那智勝浦線について述べる。
高速道路ナンバリングによる路線番号は、松原JCT - 和歌山JCT間が近畿自動車道とともに「E26」、和歌山JCT - 南紀田辺IC間が紀勢自動車道(和歌山県区間)・すさみ串本道路・那智勝浦新宮道路・新宮紀宝道路・熊野道路・熊野尾鷲道路・紀勢自動車道(三重県区間)とともに「E42」と各区間割り振られている[2]。
概要
編集大阪府(近畿自動車道と直結)と和歌山県を結ぶ主要道路であり、阪神高速4号湾岸線などとともに大阪府南部(堺市や岸和田市など)を貫いている。(阪和自動車道は山沿いを、阪神高速道路は海沿いを通っている。)
また、京阪神から関西有数の観光地である南紀白浜へのアクセス道路及び国道42号のバイパスとして、紀勢自動車道と合わせて紀伊半島の一周道路としての性格も併せ持っている。加えて、那智勝浦町などの海産物(マグロやカツオは全国有数)、みなべ町や有田川町などの農産物(梅干しやミカン、柿も全国有数)を安定して早く輸送することが可能となった。こうしたこともあり、交通量や渋滞は年々増加傾向にあり、暫定2車線の4車線化工事(後述)などが行われている。
和歌山県下においては、みなべIC - 南紀田辺IC間の開通によって、県内人口1位の和歌山市と2位の田辺市が結ばれた。
歴史的には、1974年に阪南IC - 海南IC間が4車線で開通(その名残で阪南ICの出入路は4車線で長くなっている。)しており、阪和自動車道の開通は全国的にも早い部類に入る。だが、その後は、1984年に当時の国道42号海南湯浅道路(海南IC - 有田IC間)が2車線で、1989年に松原IC - 美原北IC間が6車線で開通するなどしたが、建設は遅々として進まなかった。近畿自動車道から和歌山県へ直結されたのは関西国際空港が完成する直前の1993年のことであり、それまでは全国の高速道路ネットワークから孤立した路線であった。
例年、春季と秋季の2回、概ね1週間から10日間は保守工事を行う関係で、暫定2車線となっている印南IC - 南紀田辺IC間が20時から翌日の6時まで夜間通行止となる。
なお、キロポスト及びIC番号は、近畿自動車道と連続している。
海南湯浅道路・湯浅御坊道路
編集吉備IC(開通当初、現・有田IC) - 御坊IC間は国道42号湯浅御坊道路となっており、阪和自動車道に並行する一般国道の自動車専用道路と位置付けられている。かつて、海南IC - 吉備IC(現・有田IC)間も国道42号のバイパス道路となる海南湯浅道路という名称で、一般国道の自動車専用道路として整備された区間であったが、4車線化の整備計画が近畿自動車道松原那智勝浦線として施行されたため、2005年4月1日に阪和自動車道として高速自動車国道に編入された[3]。
起点
編集国土開発幹線自動車道の予定路線(近畿自動車道紀勢線)及び高速自動車国道の路線(近畿自動車道松原那智勝浦線)では、大阪府松原市となっている。ただ、松原市には松原JCTと松原ICがあり、国土交通省の道路交通センサスでは松原JCT - 松原IC間が近畿自動車道になっているのに対し、道路標識や市販の地図などでは同区間を阪和自動車道と位置づけしている場合がある。
元々、松原JCTの前身は西名阪自動車道(かつての西名阪道路)の松原ICであり、ジャンクションとしての機能を果たすため、(旧)松原ICが松原JCTへ改築され、(新)松原ICが現在地へ移転された。
なお、松原JCTの隣にある松原ICや近畿自動車道の長原ICで乗り降りし、松原JCTを利用する場合(西名阪自動車道と相互利用する場合も含む。)は、松原IC - 松原JCT間または松原JCT - 長原IC間の末端区間の料金は請求されない。これは、阪和自動車道及び近畿自動車道が松原JCTを境に均一制の料金制度を採用しているためである。料金制度上は松原JCTが起点である。但し、松原IC - 長原IC間のみを利用する場合は特定料金(普通車220円)がかかる。また阪神高速14号松原線と相互利用する場合も松原IC - 松原JCT間または松原JCT - 長原IC間の末端区間の特定料金が請求される。(松原IC - 松原JCT間は普通車220円、松原JCT - 長原IC間は普通車190円)
規格
編集インターチェンジなど
編集- IC番号欄の背景色が■である区間は既開通区間に存在する。施設欄の背景色が■である区間は未供用施設に該当する。未供用施設の名称は全て仮称である。
- スマートインターチェンジ (SIC) は背景色■で示す。
- (数字)は、他路線の番号。<数字>は、予定番号。
- 英略字は以下の項目を示す。
- 未開通区間のJCT/IC名は仮称。
- BS(バス停留所)のうち、○は運用中、◆は休止中の施設。無印はBSなし。
- 有田IC - 御坊IC(■の区間)は、湯浅御坊道路。
IC 番号 |
施設名 | 接続路線名 | 起点 から (km) |
BS | 備考 | 所在地 | ||
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E26 近畿自動車道 | ||||||||
10 | 松原JCT | E25 西名阪自動車道 阪神高速14号松原線 |
0.0 | 大阪府 | 松原市 | |||
11 | 松原IC | 府道2号大阪中央環状線 | 0.9 | 近畿道・西名阪道方面出入口 | ||||
12 | 美原北IC | 府道36号泉大津美原線 | 3.9 | 松原方面出入口 | 堺市 | 美原区 | ||
12-1 | 美原JCT | E91 南阪奈道路 | 4.4 | |||||
13 | 美原南IC | 府道36号泉大津美原線 | 6.1 | 田辺方面出入口 | ||||
- | 堺TB | - | 10.3 | 松原方面のみ設置 | 中区 | |||
14 | 堺JCT | E90 堺泉北道路 | 12.4 | 松原方面出入口 | ||||
15 | 堺IC | 府道61号堺かつらぎ線 | 13.2 | 南区 | ||||
16 | 岸和田和泉IC | 府道230号春木岸和田線 | 23.3 | 和泉市 | ||||
- | 岸和田TB | - | 24.6 | 田辺方面のみ設置 | 岸和田市 | |||
- | 岸和田SA | - | 28.2 | |||||
17 | 貝塚IC | 府道40号岸和田牛滝山貝塚線 | 32.4 | 貝塚市 | ||||
18 | 泉佐野JCT | E71 関西空港自動車道 | 38.7 | E71 関西国際空港連絡橋 阪神高速4号湾岸線最寄り |
泉佐野市 | |||
19 | 泉南IC | 府道63号泉佐野岩出線 | 44.6 | 松原方面出入口 | 泉南市 | |||
20 | 阪南IC/BS | 府道256号東鳥取南海線 府道257号自然田鳥取荘停車場線 |
46.3 | ◆ | 田辺方面出入口 BS廃止時期不明 |
阪南市 | ||
20-1 | 和歌山JCT (松原方面) |
E24 京奈和自動車道 紀淡連絡道路(計画) |
52.6 | 和歌山県 | 和歌山市 | |||
- | 紀ノ川SA | - | 55.0 | 京奈和道利用車は利用不可 | ||||
20-1 | 和歌山JCT (田辺方面) |
E24 京奈和自動車道 紀淡連絡道路(計画) |
55.8 | |||||
- | 紀伊BS | (県道7号粉河加太線) | - | ◆ | 廃止時期不明 | |||
20-2 | 和歌山北IC | 県道139号小豆島船所線 | 58.7 | 松原方面出入口 | ||||
21 | 和歌山IC | 国道24号(和歌山バイパス) | 60.6 | |||||
- | 鳴神BS | 国道24号(和歌山バイパス) | ○ | 2014年供用再開[5] | ||||
- | 紀州岡崎BS | (県道13号和歌山橋本線) | - | ◆ | 廃止時期不明 | |||
21-1 | 和歌山南SIC | 県道13号和歌山橋本線 | 65.0 | |||||
22 | 海南東IC | 県道18号海南金屋線 | 70.8 | 松原方面出入口 | 海南市 | |||
- | 海南東BS | (県道18号海南金屋線) | - | ◆ | 廃止時期不明[注 1] | |||
23 | 海南IC | 国道42号(現道) | 73.6 | |||||
24 | 下津IC | 県道166号興加茂郷停車場線 | 75.9 | 松原方面出入口 | ||||
25 | 有田IC | 県道22号吉備金屋線 国道42号(現道) |
83.0 | 松原方面出入口 | 有田郡 | 有田川町 | ||
26 | 有田南IC | 84.0 | 田辺(御坊)方面出入口 | |||||
- | 吉備湯浅PA | - | 85.6 | |||||
27 | 湯浅IC | 86.6 | 松原(有田)方面出入口 | 湯浅町 | ||||
28 | 広川IC | 国道42号(現道) | 89.1 | 広川町 | ||||
28-1 | 広川南IC | 県道176号井関御坊線 | 93.6 | 松原(有田)方面出入口 | ||||
29 | 川辺IC | 県道190号玄子小松原線 | 97.5 | 日高郡 日高川町 | ||||
30 | 御坊IC | 県道27号日高印南線 | 101.7 | 松原(有田)方面出入口 | 御坊市 | |||
31 | 御坊南IC | 県道25号御坊中津線 | 103.1 | 田辺方面出入口 | ||||
32 | 印南IC | 県道28号印南原印南線 | 111.5 | 日高郡 | 印南町 | |||
- | 印南SA/BS | - | 113.9 | ○ | ||||
33 | みなべIC | 国道424号 | 123.1 | みなべ町 | ||||
34 | 南紀田辺IC | 国道42号(田辺西バイパス) | 128.9 | 本線料金所併設 | 田辺市 | |||
E42 紀勢自動車道(無料区間) |
歴史
編集- 1974年(昭和49年)10月25日 : 阪南IC - 海南IC間 開通(全線4車線)。
- 1984年(昭和59年)3月28日 : 一般国道42号海南湯浅道路の海南IC - 吉備IC(現・有田IC)間 開通(当時は完成2車線)。
- 1989年(平成元年)3月29日 : 松原IC - 美原北IC間 開通(全線6車線)。
- 1990年(平成2年)3月29日 : 岸和田和泉IC - 阪南IC間 開通(全線4車線)。
- 1991年(平成3年)12月7日 : 美原北IC - 堺IC間 開通(美原北IC - 堺JCTは全線6車線、堺JCT - 堺IC間は全線4車線)。
- 1993年(平成5年)9月25日 : 堺IC - 岸和田和泉IC間 開通(全線4車線)。
- 1994年(平成6年)7月11日 : 一般国道42号湯浅御坊道路の吉備IC(現・有田IC) - 広川IC間 開通(当時は完成2車線)。
- 1996年(平成8年)3月30日 : 一般国道42号湯浅御坊道路の広川IC - 御坊IC間 開通(当時は完成2車線)。
- 1998年(平成10年)12月25日 : 一般国道42号海南湯浅道路の4車線化施行命令により、海南IC - 吉備IC(現・有田IC)間が完成2車線から暫定2車線になった。
- 2003年(平成15年)12月14日 : 御坊IC - みなべIC間 開通(暫定2車線)。
- 2004年(平成16年)10月16日 : 一般国道42号湯浅御坊道路の広川南IC 開通。
- 2005年(平成17年)4月1日 : 「一般有料道路海南湯浅道路」を高速自動車国道の「阪和自動車道」に編入。
- 2006年(平成18年)2月8日 : 堺本線料金所(和歌山方面)、岸和田本線料金所(松原方面) 廃止。
- 2007年(平成19年)
- 2009年(平成21年)10月9日 : 前原誠司国土交通相(当時)が補正予算で計上された御坊IC - 南紀田辺IC間の4車線化事業を凍結すると表明。
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)5月21日 : 午前6時より海南IC - 有田IC間の上り線(松原方面)も2車線化[7]。
- 2013年(平成25年)6月11日 : 有田IC - 御坊IC間の4車線化工事について国土交通省より事業許可を受ける[8][9]。
- 2015年(平成27年)7月12日 : 紀勢自動車道・南紀田辺IC - 南紀白浜IC間 開通に伴い紀勢道と平面接続[10]。
- 2016年(平成28年)6月8日 : 御坊IC - 印南IC間の4車線化工事について国土交通省より事業許可を受ける[11]。
- 2017年(平成29年)3月18日 : 和歌山JCT開通により京奈和自動車道と接続[12]。
- 2019年(平成31年/令和元年)
- 2020年(令和2年)
- 2021年(令和3年)
開通予定年度
編集- 未定 : 印南IC - 南紀田辺IC 4車線化
路線状況
編集2010年7月16日に海南IC - 有田IC間の下り線のみ2車線化された事により、下り線の渋滞については長峰トンネル付近先頭から広川IC付近先頭に移ったと共に、最高速度が60 km/hから80 km/hに引き上げられ有田ICまでは快適に走れるようになった。上り線は、下り線2車線化後も改修工事により最高速度が50 km/hに規制されていたため長峰トンネルを先頭に渋滞が多発していたが、2011年5月21日午前6時に有田IC - 海南IC間の上り線2車線化改修工事が完了した。これにより上り線の渋滞も激減した。
現在、交通量増大により、湯浅御坊道路である有田IC - 御坊IC間が都市計画変更により4車線化にむけて動き出し、御坊IC - 南紀田辺IC間(用地確保済み)は先行して4車線化の事業中であったが、予算の執行は民主党政権時代前原誠司国土交通相(当時)により凍結された。その後、2013年(平成25年)6月11日に国土交通省より有田IC - 御坊IC間の4車線化事業許可が下り[8]、2016年6月8日には御坊IC - 印南IC間の4車線化の事業許可が下りた[11]。完成2車線であった有田IC - 御坊IC間については追加2車線分の用地買収を進め[9]、有田IC - 印南IC間は2021年12月18日に4車線化された[27]。
なお、南紀田辺ICより南側の新直轄区間に関しては、「紀勢自動車道」として供用されることとなったため、阪和自動車道の南端は南紀田辺ICで確定した[28]。
車線・最高速度
編集区間 | 車線 | 最高速度 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
上下線 | 上り線 | 下り線 | |||
松原JCT - 堺JCT | 6 | 3 | 3 | 80 km/h | |
堺JCT - 阪南IC | 4 | 2 | 2 | ||
阪南IC - 和歌山JCT | ※2 | ||||
和歌山JCT - 御坊IC | |||||
御坊IC - 印南SA | ※3 | ||||
印南SA - 南紀田辺IC | 2 | 1 | 1 | 70 km/h | ※1 ※3 ※4 ※5 |
- ※1 : 暫定2車線
- ※2 : 上下線に登坂車線あり。
- ※3 : 2009年4月27日の第4回国土開発幹線自動車道建設会議(国幹会議)にて着工の前提となる整備計画変更が了承され、4車線化事業中であったが、民主党の2009年度補正予算の執行見直しにより、当路線の御坊IC - 南紀田辺IC間を含む高速道路6路線6区間の予算凍結。その後、2016年6月8日に御坊IC - 印南ICの4車線化が事業許可された。残りの区間も印南IC - みなべICが2020年3月31日に、みなべIC - 南紀田辺ICが2021年3月30日に4車線化が事業許可された[注 2]。
- ※4 : 印南IC - 南紀田辺IC間は4車線化優先整備区間[14][15][16]
- ※5:みなべIC付近とその南部の一部区間は4車線となっている。
道路照明灯は松原JCT - 和歌山ICに設置されている。
道路施設
編集サービスエリア・パーキングエリア
編集売店はすべてのサービスエリア (SA)・パーキングエリア (PA) に設置されている。このうち岸和田SA、紀ノ川SA、吉備湯浅PA下り線のファミリーマートが24時間営業を行っている。ガソリンスタンド、レストランは岸和田SAと紀ノ川SAに設置されていてガソリンスタンドは紀ノ川SA上り線以外は24時間営業。なお、阪和自動車道(湯浅御坊道路区間も含む)はPAよりもSAの数が多い珍しい高速道路である。
主なトンネルと橋梁
編集- それぞれ括弧内の数は不明あるいは未確定、名称は仮称、長さは計画時のものである。
- 未開通区間の名称は仮称。
- 暫定2車線の区間のトンネルと橋梁は上下線で1本。
- 有田IC - 御坊IC(■の区間)は、湯浅御坊道路。
区間 | 数 | 名称 | 長さ (m) |
備考 | |||
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トンネル | 橋梁 | ||||||
上 | 下 | 上 | 下 | ||||
松原JCT - 堺IC | 0 | 0 | (?) | この区間は高架橋が連続している。 | |||
堺IC - 岸和田和泉IC | 2 | 2 | (?) | 檜尾トンネル | 169 | 103 | |
信太山トンネル | 118 | 121 | |||||
岸和田和泉IC - 岸和田SA | 2 | 2 | (1) | 内畑第1トンネル | 243 | 204 | |
内畑第2トンネル | 97 | 127 | |||||
牛滝川橋 | (?) | ||||||
岸和田SA - 貝塚IC | 0 | 0 | (3) | 津田川橋 | (?) | ||
河合第一橋 | (?) | ||||||
河合第二橋 | (?) | ||||||
貝塚IC - 泉佐野JCT | 0 | 0 | (1) | 大井関橋 | (?) | ||
泉佐野JCT - 泉南IC | 1 | 1 | (1) | 市場橋 | (?) | ||
高倉山トンネル | 989 | 915 | |||||
泉南IC - 阪南IC | 1 | 1 | (?) | 雨山トンネル | 277 | 254 | |
阪南IC - 紀ノ川SA | 1 | 1 | (?) | 雄の山トンネル | 265 | 288 | |
紀ノ川SA - 和歌山北IC | 0 | 0 | (?) | - | - | ||
和歌山北IC - 和歌山IC | 0 | 0 | (1) | 紀の川大橋 | 650 | ||
和歌山IC - 海南東IC | 0 | 0 | (?) | - | - | ||
海南東IC - 海南IC | 0 | 0 | (?) | - | - | ||
海南IC - 下津IC | 1 | 1 | (?) | 藤白トンネル | 1,805 | 2,136 | 上り線が1期線 |
下津IC - 有田IC | 2 | 2 | (1) | 下津トンネル | 1,243 | 1,287 | |
長峰トンネル | 3,831 | 4,047 | 上り線が1期線 下り線は和歌山県の 道路トンネルで最長 | ||||
(有田川橋) | (?) | ||||||
有田IC - 有田南IC | 0 | 0 | (?) | - | - | (湯浅御坊道路) | |
有田南IC - 吉備湯浅PA | 0 | 0 | (?) | - | - | ||
吉備湯浅PA - 湯浅IC | 0 | 0 | (?) | - | - | ||
湯浅IC - 広川IC | 2 | 2 | (1) | 湯浅トンネル | 600 | 601 | |
柳瀬トンネル | 160 | 130 | |||||
(広川橋) | (?) | ||||||
広川IC - 広川南IC | 2 | 2 | (?) | 井関トンネル | 732 | 730 | |
鳥松山トンネル | 1,856 | 1,840 | |||||
広川南IC - 川辺IC | 1 | 1 | (?) | 川辺第1トンネル | 2,641 | 2,682 | |
川辺IC - 御坊IC | 1 | 1 | (1) | 川辺第2トンネル | 570 | 560 | |
(日高川橋) | 340 | 340 | |||||
御坊IC - 御坊南IC | 1 | 1 | (?) | 御坊トンネル | 360 | 342 | |
御坊南IC - 印南IC | 2 | 2 | (?) | 塩屋トンネル | 270 | 270 | |
青垣内山トンネル | 847 | 828 | |||||
印南IC - 印南SA/BS | 1 | 1 | (?) | 印南トンネル | 374 | 400 | |
印南SA/BS - みなべIC | 4 | (1) | 島田トンネル | 956 | 暫定2車線 4車線化事業中 | ||
西岩代トンネル | 598 | ||||||
東岩代トンネル | 979 | ||||||
高田山トンネル | 1,709 | ||||||
(南部川橋) | (?) | ||||||
みなべIC - 南紀田辺IC | 2 | 8 | (南部橋) | (26.2) | |||
(南部高架橋) | (660.0) | ||||||
(下谷池橋) | (46.0) | ||||||
梅の郷トンネル | 906 | ||||||
(高津山橋) | (75.5) | ||||||
(奥池橋) | (88.5) | ||||||
(芳養橋) | (52.0) | ||||||
(芳養高架橋) | (455.8) | ||||||
(芳養川橋) | (101.7) | ||||||
南紀田辺トンネル | 987 | ||||||
小計 | 26 | 26 | (19) |
信号機設置箇所
編集海南IC - 有田IC間は、長距離トンネルが3本続いており、これまで本線上に設置されていなかったが海南IC - 有田IC間の2車線化に伴いトンネル内で車両事故・火災・故障車両発生などの緊急時に備え設置された。通常は青色の現示しており進行できるが、トンネル内で異常事態が発生した場合は赤色を現示しトンネル手前の停止線で緊急停止するように知らせる。
- 上り車線(松原方面) - 長峰トンネル入口
- 下り車線(田辺方面) - 藤白トンネル入口
道路管理者
編集ハイウェイラジオ
編集- 堺(美原南IC - 堺JCT)
- 紀ノ川(阪南IC - 和歌山北IC)
- 藤白・下津トンネル(海南IC - 有田IC)
- 長峰トンネル(下津IC - 有田IC)
料金
編集- 長原IC(近畿道) - 岸和田和泉IC :区間料金制
- かつては均一制であったが、2017年(平成29年)6月3日、ETC利用を基本とする対距離制に変更された。なお、事業許可上は区間料金制とされており、既存の対距離制区間とは利用距離を通算せず、個別に料金を算定する。
- 近畿道の長原ICより北の区間または西名阪道と連続して通行する場合、松原JCTを境にそれぞれの道路の料金を合算する。なお、近畿道と連続して通行するETC車に限り、合算後の料金に対しても上限がある(普通車の場合1,040円)。
- 非ETC車は、原則として最長区間の料金になる。同じ区間・車種でも方向によって料金が異なる場合がある[29]。
- 料金水準は大都市近郊区間のものを基本とするが、上限料金(普通車の場合760円)が設定されている。また、中型車の車種間料金比率は、普通車 1 に対し本来 1.2 のところ、2022年3月までは 1.07 となる。
- 岸和田和泉IC - 有田IC、御坊IC - 南紀田辺IC : 対距離制・普通区間
- 有田IC - 御坊IC : 一般有料道路(同区間全線利用時で普通車680円)
交通量
編集24時間交通量(台) 道路交通センサス
- 有田IC - 御坊IC(■の区間)は、湯浅御坊道路。
区間 | 平成17(2005)年度 | 平成22(2010)年度 | 平成27(2015)年度 | 令和3(2021)年度 |
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松原JCT - 松原IC | 116,662 | 123,144 | 121,902 | 116,494 |
松原IC - 美原北IC | 74,284 | 84,070 | 90,844 | 96,155 |
美原北IC - 美原JCT | 63,819 | 74,267 | 80,591 | 82,893 |
美原JCT - 美原南IC | 59,465 | 64,836 | 72,375 | 65,671 |
美原南IC - 堺JCT | 66,832 | 73,868 | 80,300 | 71,443 |
堺JCT - 堺IC | 50,096 | 49,684 | 53,801 | 47,571 |
堺IC - 岸和田和泉IC | 34,883 | 37,395 | 40,353 | 34,686 |
岸和田和泉IC - 貝塚IC | 25,859 | 30,529 | 30,763 | 25,221 |
貝塚IC - 泉佐野JCT | 25,941 | 30,483 | 30,558 | 24,870 |
泉佐野JCT - 泉南IC | 31,687 | 38,952 | 39,650 | 34,311 |
泉南IC - 阪南IC | 24,374 | 29,882 | 29,405 | 26,115 |
阪南IC - 和歌山JCT(北) | 28,990 | 34,997 | 33,584 | 28,542 |
和歌山JCT(北) - 和歌山JCT(南) | 26,043 | |||
和歌山JCT(南) - 和歌山北IC | 35,254 | |||
和歌山北IC - 和歌山IC | 29,712 | 27,074 | 27,974 | |
和歌山IC - 和歌山南SIC | 18,761 | 24,383 | 25,524 | 27,410 |
和歌山南SIC - 海南東IC | 26,870 | |||
海南東IC - 海南IC | 15,633 | 21,812 | 21,482 | 23,187 |
海南IC - 下津IC | 21,322 | 28,323 | 30,695 | 31,093 |
下津IC - 有田IC | 20,567 | 27,411 | 29,744 | 30,074 |
有田IC - 有田南IC | 11,031 | 14,615 | 15,618 | 15,397 |
有田南IC - 湯浅IC | 12,553 | 17,978 | 17,989 | 18,112 |
湯浅IC - 広川IC | 12,227 | 17,591 | 17,522 | 17,456 |
広川IC - 広川南IC | 12,648 | 18,052 | 17,896 | 17,391 |
広川南IC - 川辺IC | 12,526 | 17,808 | 17,570 | 17,030 |
川辺IC - 御坊IC | 10,256 | 14,907 | 14,300 | 13,673 |
御坊IC - 御坊南IC | 6,343 | 10,221 | 9,861 | 9,030 |
御坊南IC - 印南IC | 7,321 | 12,363 | 11,999 | 11,274 |
印南IC - みなべIC | 6,874 | 12,106 | 11,832 | 10,907 |
みなべIC - 南紀田辺IC | 調査当時未開通 | 10,977 | 10,782 | 10,006 |
(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」・「令和3年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
2002年度 区間別平日平均交通量(台)
- 松原JCT - 岸和田和泉IC(総交通量) : 76,680(前年度比97.0%)
- 岸和田和泉IC - 海南IC(区間平均) : 29,614
地理
編集通過する自治体
編集接続する高速道路
編集- 阪神高速14号松原線(松原JCTで接続)
- E25 西名阪自動車道(松原JCTで接続)
- E26 近畿自動車道(松原JCTで直結)
- E91 南阪奈道路(美原JCTで接続)
- E90 堺泉北道路(堺JCTで松原方面のみ接続)
- E71 関西空港自動車道(泉佐野JCTで接続)
- E24 京奈和自動車道(和歌山JCTで接続)
- E42 紀勢自動車道(南紀田辺ICで直結)
道路の位置関係
編集- 近畿自動車道紀勢線
- (大阪・和歌山方面) - E26 E42 阪和自動車道 - ※E42 湯浅御坊道路 - E42 阪和自動車道 - E42 紀勢自動車道(新直轄) - ※E42 すさみ串本道路(無料) - ※E42 串本太地道路(無料) - ※E42 那智勝浦新宮道路(無料) - ※E42 新宮道路(無料) - ※E42 新宮紀宝道路(無料) - ※E42 紀宝熊野道路(無料) - ※E42 熊野道路(無料) - ※E42 熊野尾鷲道路(無料) - E42 紀勢自動車道(尾鷲北IC - 紀伊長島IC 新直轄) - (津・名古屋方面)
※は並行する一般国道自動車専用道路を示す。
その他
編集有田~印南ICが4車線化した際の完成式典が2021年12月26日に行われた際には、仁坂吉伸和歌山県知事や4車線化を推進した立役者の二階俊博衆議院議員[33](和歌山3区選出)、同じく4車線化の当該地域の和歌山2区選出の石田真敏衆議院議員、参議院和歌山選挙区選出の鶴保庸介や世耕弘成だけでなく、本区間が含まれない和歌山第1区選出で国民民主党の岸本周平衆議院議員(当時、現・和歌山県知事)も参加する[34]など、和歌山県選出の国会議員全員が参加した。後に岸本は二階の支援を受けて2022年の和歌山県知事選挙で圧勝した(二階俊博#2022年和歌山県知事選挙を参照)。
関連項目
編集脚注
編集注記
編集- ^ 白浜エクスプレス大阪号の停留所として開設されたが、利用者不振により廃止。上り車線(和歌山・大阪方面)には2011年2月現在も待合室が残っているが、道路外から待合室への通路は閉鎖されており本線車道からのみ見ることができる。
- ^ 2022年4月1日現在、第4回国幹会議で4車線化が決定した区間6路線6区間のうち、当路線の印南IC - 南紀田辺IC間のみ暫定2車線区間のままとなっている(それ以外の区間は2022年3月17日までに完了)。
出典
編集- ^ “Japan's Expressway Numbering System” (PDF). Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism. 2022年4月4日閲覧。
- ^ “高速道路ナンバリング一覧”. 国土交通省. 2017年2月26日閲覧。
- ^ 浅井建爾 2015, p. 92.
- ^ 和歌山県の道路の現状 和歌山県
- ^ “5月16日(金)から横浜・東京行き夜行高速バスが、和歌山市内からもご乗車できます。”. 明光バス (2014年4月22日). 2014年5月31日閲覧。
- ^ “阪和自動車道(みなべインターチェンジ〜南紀田辺インターチェンジ)が平成19年11月11日(日)に開通します。” (PDF). 国土交通省近畿地方整備局、西日本高速道路株式会社. p. 4 (2007年8月10日). 2014年4月2日閲覧。
- ^ 阪和自動車道(海南IC〜有田IC)の4車線化工事の完成について NEXCO西日本
- ^ a b “湯浅御坊道路4車線化、スマートインターチェンジの事業許可について”. 西日本高速道路株式会社 (2013年6月11日). 2021年6月1日閲覧。
- ^ a b 「有田・南紀田辺4車線化着手式」行われる 和歌山放送ニュース 2013年6月22日
- ^ 紀勢自動車道(田辺〜すさみ) 7月12日(日) 南紀田辺IC〜南紀白浜ICが開通します! 〜夏の観光シーズンに大きな効果を期待〜 国土交通省近畿地方整備局 紀南河川国道事務所 2015年6月12日掲載・閲覧
- ^ a b “4車線化、付加車線試行設置の事業許可について”. 西日本高速道路株式会社 (2016年6月8日). 2021年6月1日閲覧。
- ^ “京奈和自動車道 紀北西道路 3月18日(土)岩出根来IC〜和歌山JCTが開通します! 〜今回の開通により、阪和自動車道・京奈和自動車道が接続〜” (PDF). 国土交通省近畿地方整備局 和歌山河川国道事務所 (2017年1月13日). 2017年1月13日閲覧。
- ^ “E42 阪和自動車道「和歌山南スマートインターチェンジ」が3月10日(日曜)に開通します - あわせて、そのアクセス道路となる主要地方道和歌山橋本線、一般県道三田海南線が開通 -”. 和歌山県・西日本高速道路株式会社 (2019年2月12日). 2019年2月12日閲覧。
- ^ a b “暫定2車線区間における優先整備区間選定について” (PDF). 国土交通省 (2019年9月4日). 2020年12月15日閲覧。
- ^ a b “各IC間の課題の評価一覧” (PDF). 国土交通省. 2020年12月15日閲覧。
- ^ a b “国交省、「暫定2車線」を「4車線化」する優先整備区間。道東道、秋田道、常磐道、東海北陸道、東九州道など約880km”. トラベル Watch (2019年9月6日). 2021年3月18日閲覧。
- ^ “高速道路の暫定2車線区間の4車線化について” (PDF). 国土交通省 道路局 (2020年3月10日). 2020年12月15日閲覧。
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- ^ “暫定2車線高速の4車線化が加速 財政投融資活用15区間 2020年度から事業着手”. 乗りものニュース編集部 (2020年3月10日). 2021年3月18日閲覧。
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- ^ “暫定2車線高速の4車線化が加速 2021年度から新たに14区間 財政投融資活用”. 乗りものニュース編集部 (2020年3月8日). 2021年3月18日閲覧。
- ^ “E42 阪和自動車道 (印南IC~南紀田辺IC)で夜間通行止めを実施いたします ― 令和3年3月27日(土曜)朝6時からみなべIC付近を4車線で走行いただけます ―”. 西日本高速道路株式会社 (2021年3月5日). 2023年7月5日閲覧。
- ^ “高速道路会社への事業許可について” (PDF). 国土交通省 道路局 (2021年3月30日). 2021年3月30日閲覧。
- ^ “E42 阪和自動車道 印南ICを含む前後3.0km区間の4車線化工事が完成します - 令和3年4月10日(土曜)6時から4車線で走行いただけます -”. 西日本高速道路株式会社 (2021年4月2日). 2021年4月10日閲覧。
- ^ a b “令和3年12月18日(土曜)朝6時にE42 阪和自動車道・E42 湯浅御坊道路(有田IC〜印南IC)の4車線化工事が完成します - E42 阪和自動車道・E42 湯浅御坊道路(有田IC〜印南IC)夜間通行止めを実施いたします -”. 西日本高速道路株式会社 (2021年11月24日). 2021年11月24日閲覧。
- ^ 近畿自動車道紀勢線(田辺〜すさみ) 南紀田辺ICから白浜までが7月に先行開通! 〜夏の観光シーズンに大きな効果を期待〜 〜あわせて路線名称、IC名称が決定〜 国土交通省近畿地方整備局 紀南河川国道事務所 2015年5月28日掲載・29日閲覧
- ^ 堺IC - 岸和田和泉IC間。
- ^ “料金の額及びその徴収期間” (PDF). 協定に基づく事業許可(平成31年3月29日) 別紙3. 西日本高速道路. pp. 2-3. 2019年10月14日閲覧。
- ^ 「「新たな高速道路料金」について」(PDF)『新たな高速道路料金について 添付資料』、東日本高速道路、中日本高速道路、西日本高速道路、2014年3月14日 。2019年10月14日閲覧。
- ^ “令和2年度全国道路・街路交通情勢調査の延期について” (PDF). 国土交通省 道路局 (2020年10月14日). 2021年4月30日閲覧。
- ^ “みなべ―田辺が事業化 阪和道の4車線化推進”. わかやま新報 (2021年3月6日). 2021年12月28日閲覧。
- ^ “有田―印南ICの4車線化完成祝う 高速道、田辺で式典”. 紀伊民報AGARA (2021年12月27日). 2021年12月28日閲覧。
参考文献
編集- 浅井建爾『日本の道路がわかる辞典』(初版)日本実業出版社、2015年10月10日。ISBN 978-4-534-05318-3。