関口 時正(せきぐち ときまさ、1951年12月 - )は、日本文学者翻訳家。 専門は、ポーランド文学文化論比較文学東京外国語大学名誉教授。「ポーランド文学古典叢書」の主要な訳者のひとり。

略歴

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受賞・受章

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  • 1981年 ポーランド共和国文化大臣より《ポーランド文化功労章》受章
  • 2007年 《ポーランド外務大臣表彰》
  • 2009年  ポーランド共和国大統領より《ポーランド共和国功労勲章オフィツェルスキ十字勲章》受章
  • 2015年 ポーランド共和国文化・国家遺産大臣より《文化功労章グロリア・アルティス》銀メダル受章
  • 2018年 『人形』(ボレスワフ・プルス作)で第69回読売文学賞および第4回日本翻訳大賞
  • 2018年 《ポーランド舞台藝術作家・作曲家連盟ZAiKS賞》受賞(ポーランド文学の日本語翻訳におけるすぐれた功績に対して)
  • 2019年 ポーランド《フリデリク・ショパン協会賞》受賞(フリデリク・ショパンの作品と人物を世に紹介普及した優れた功績に対して)
  • 2020年 ポーランド共和国大統領より《ポーランド共和国功労勲章コマンドルスキ十字勲章》受章
  • 2021年 《トランスアトランティック賞》受賞(国外におけるポーランド文学の素晴らしいアンバサダーに対してThe Polish Book Institute (Instytut Książki)から贈られる最高賞)
  • 2021年 ポーランド科学アカデミー国語審議会の推挙にもとづき、ポーランド共和国上院議長より「在外ポーランド語大使(Ambasador Polszczyzny poza Granicami Kraju)」の名誉称号授与。

著書

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共編著

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  • 『白水社ポーランド語辞典』(石井哲士朗,木村彰一,工藤幸雄,小原雅俊,塚本桂子,吉上昭三共編、白水社) 1981
  • 『ポーランド文学の贈りもの』(編、恒文社) 1990
  • 『チェスワフ・ミウォシュ詩集』(沼野充義共編、成文社) 2011
  • 『ポーランド声楽曲選集 第1巻 ショパン歌曲集』(訳詞と解説、小早川朗子、寺門祐子解説、ハンナ)2014
  • 『ポーランド声楽曲選集 第2巻 ポーランドのクリスマス聖歌 12のコレンダ』(小早川朗子共編、ハンナ)2015
  • 『ポーランド声楽曲選集 第5巻 シマノフスキ歌曲選集 I 』(重川真紀、小早川朗子共著・編集、ハンナ)2018
  • 『ポーランド声楽曲選集 第6巻 ポーランド語《詩篇》のための音楽』(ミコワイ・ゴムウカ (著), 黄木千寿子、小早川朗子共編、ハンナ)2020
  • 『ポーランド声楽曲選集 第7巻 シマノフスキ歌曲選集Ⅱ』(重川真紀、小早川朗子共著、ハンナ)2022

翻訳

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西成彦,沼野充義,長谷見一雄,森安達也共訳
  • 「ショパン全書簡」(岩波書店)
    ゾフィア・ヘルマン,ズビグニェフ・スコヴロン,ハンナ・ヴルブレフスカ=ストラウス編、重川真紀,平岩理恵,西田論子,木原槙子共訳
    『ショパン全書簡 1816~1831年 ポーランド時代』 2012
    『ショパン全書簡 1831~1835年 パリ時代 上』 2019
    『ショパン全書簡 1831~1835年 パリ時代 下』 2020
  • 『挽歌』(ヤン・コハノフスキ、未知谷、ポーランド文学古典叢書1) 2013
  • 『バラードとロマンス』(アダム・ミツキェーヴィチ、未知谷、ポーランド文学古典叢書3) 2014
  • 『ディブック / ブルグント公女イヴォナ』(S・アン=スキ / ヴィトルト・ゴンブローヴィチ西成彦編、未知谷、ポーランド文学古典叢書5) 2015 -「ディブック」は赤尾光春訳
  • 『ヴィトカツィの戯曲四篇』(スタニスワフ・イグナツィ・ヴィトキェーヴィチ、未知谷、ポーランド文学古典叢書6) 2015
  • 『短篇ベスト10』(スタニスワフ・レム、国書刊行会、レム・コレクション 2015)
沼野充義,久山宏一,芝田文乃と共訳
  • 『主の変容病院 / 挑発』(スタニスワフ・レム、国書刊行会、レム・コレクション)2017
  • 『人形』(ボレスワフ・プルス、未知谷、ポーランド文学古典叢書7) 2017
  • 『祖霊祭 ヴィリニュス篇』(アダム・ミツキェーヴィチ、未知谷、ポーランド文学古典叢書8) 2018
  • 『インヴィンシブル』(スタニスワフ・レム、国書刊行会、レム・コレクション第2期) 2021
  • 『歌とフラシュキ』(ヤン・コハノフスキ、未知谷、ポーランド文学古典叢書10)2022
  • 『ヘルベルト詩集』(ズビグニェフ・ヘルベルト、編訳、未知谷)2024

関連項目

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