ポリ酢酸ビニル
(酢酸ビニル樹脂から転送)
ポリ酢酸ビニル(ぽりさくさんびにる、polyvinyl acetate)は酢酸ビニルをラジカル重合することで得られる無色透明の熱可塑性樹脂である。
ポリ酢酸ビニル | |
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poly(1-acetoxyethylene) | |
別称 PVAC, PVA | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 9003-20-7 |
PubChem | 7758 |
KEGG | C12282 |
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特性 | |
化学式 | (C4H6O2)n |
モル質量 | 86.09 g/mol/unit |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | MSDS |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
略号はPVAC[1][2]。略号PVAも用いられるが、ポリビニルアルコールにも同じ略号が用いられ混乱がある[3]。
用途
編集ポリビニルアルコールの中間体原料であるほか、エマルジョン系接着剤(主に木工用ボンド)、スクリーン印刷用の感光性材料、洗濯糊、チューインガムベース、乳化剤、化粧品の基材(パック等)に利用される。 略称として「酢ビ(さくび)」といえば、通常はポリマーである「ポリ酢酸ビニル」のことを指す。
脚注
編集- ^ JIS K 6899-1:2015「プラスチック-記号及び略語-第1部:基本ポリマー及びその特性」(日本産業標準調査会、経済産業省)
- ^ Jiasong He et al. (2014). “Abbreviations of polymer names and guidelines for abbreviating polymer names (IUPAC Recommendations 2014)”. Pure and Applied Chemistry (IUPAC) 86 (6): 1003-1015. doi:10.1515/pac-2012-1203.
- ^ 森田恒之「合成樹脂小史 : 文化財保存に利用されるものを中心に」『国立民族学博物館調査報告』第36巻、2003年、13-27頁、doi:10.15021/00001953。