西島大介
西島 大介(にしじま だいすけ、1974年10月5日[1] - )は、日本の漫画家、イラストレーター、ライター、映像作家、音楽家。
西島 大介 | |
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本名 | 西島 大介 |
生誕 |
1974年10月5日(50歳) 日本 東京都三鷹市 |
国籍 | 日本 |
職業 | 漫画家、挿画家、映像作家、著作家、音楽家 |
活動期間 | 1990年代中盤 - |
ジャンル |
青年漫画 SF漫画 セカイ系 |
代表作 |
『世界の終わりの魔法使い』 『ディエンビエンフー』 |
受賞 | 第35回星雲賞 アート部門 |
公式サイト | 西島大介 - Jimdo |
西島 大介 | |
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別名 | DJまほうつかい、ひめとまほう |
生誕 | 1974年10月5日(50歳) |
出身地 | 日本 東京都三鷹市 |
ジャンル |
エレクトロニカ テクノポップ 電子音楽 |
職業 | 音楽家、漫画家、イラストレーター、映像作家 |
活動期間 | 2005年 - |
共同作業者 | 姫乃たま |
公式サイト | DJまほうつかい - Jimdo |
概要
編集1990年代中盤から、「コミッカーズ」(美術出版社)などでイラストレーターとして活躍。2004年に『凹村戦争』で漫画家デビュー。以降、「SFマガジン」「ファウスト」など、サブカル系の文芸誌を仕事の舞台にしている。2015年3月に公開した映画『世界の終わりのいずこねこ』の共同脚本を手がけ、自らの手でコミカライズした同名作『世界の終わりのいずこねこ』がwebマガジン「ぽこぽこ」にて連載された[4]。さらに、DJまほうつかい名義で、エレクトロニカの楽曲を発表、姫乃たまとの音楽ユニットひめとまほうとしても活動していた。
略歴
編集父親の仕事の関係で、各地を転々として育つ。幼稚園と中学・高校は広島育ち[2]。広島市立井口中学校〜広島県立広島観音高校卒業後、上京[2]。ライターの松谷創一郎は高校の同級生。
1993年 ソニー・ミュージック主催のDEPにマリオペイントで作った短編映像『SF旅行記』で入選。1997年 ウェブ上にてキョンシー・ビデオを扱った連載コラム『カムカム! キョンシーズ』を発表。1998年 MTVステーションIDコンテストに映像作品を応募し、入賞。
1999年8月 大塚ギチ、菊崎亮、コヤマシゲト、宮昌太朗とUNDERSELL ltd.設立。
2000年、『巨人のドシン解放戦線チビッコチッコ大集合』のゲーム・ムービー『巨人以上』の、監督・シナリオ・絵コンテ・キャラクターデザインなどすべてを担当。ラップにはまる。
2003年7月31日 UNDERSELL ltd.を退社しフリーランスとしての活動を始める。
2004年、『凹村戦争』を描き下ろしで早川書房より刊行。第35回星雲賞アート部門受賞。
2009年 漫画『世界の終わりの魔法使い』シリーズの描き下ろし原稿が、出版社により紛失されたという事件の経緯を漫画化した『魔法なんて信じない。でも君は信じる。』を刊行。夏に講談社BOX主催の漫画家養成企画「西島大介のひらめき☆マンガ学校」開始。
2013年、『すべてがちょっとずつ優しい世界』が第3回広島本大賞コミック部門で大賞を受賞。『すべてがちょっとずつ優しい世界』展を東京 AI KOKO GALLERYにて開催。
2018年、さやわか監修 マンガ家育成スクール「ゲンロン ひらめき☆マンガ教室」の“ひらめき☆プロデューサー”に就任[5]。
2019年、西島大介プロデュース・原作によるアイドルプロジェクト「迷ゐゴ」が始動[6]。2020年、個人電子出版レーベル「島島」を設立し、自作品の電子配信を開始。また、設立に至る経緯をエッセイ本「電子と暮らし」として刊行[7]。
人物
編集- 趣味はREPHLEXの音源収集。
- 『新世紀エヴァンゲリオン』に多大な影響を受けたことから、自身をエヴァ世代と称する。また、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』では、「無数の精子のように泳ぐ綾波」のシーンのCGモデリングを担当していた。
- 『土曜日の実験室―詩と批評とあと何か』のインタビューでは、『凹村戦争』は岡崎京子の影響が強いと述べている。また、読売新聞の「マイヒーロー&ヒロイン」のコーナーでは、『ヘルタースケルター』のりりこについて書いたことがあった。
- 実家は広島市にあり、2011年東日本大震災以降、同市西区へ家族で転居している[2]。
作品リスト
編集- 単行本
- 凹村戦争(早川書房、2004年/ハヤカワ文庫JA、2010年)
- 世界の終わりの魔法使い(九龍COMICS、河出書房新社、2005年)
- ディエンビエンフー(ニュータイプ100%コミックス、角川書店、2005年)
- 土曜日の実験室―詩と批評とあと何か(INFASパブリケーションズ、2005年)
- アトモスフィア 上・下(ハヤカワSFシリーズ Jコレクション、早川書房、2006年)
- All aboutマンガっち(INFASパブリケーションズ、2007年)
- アトムちゃん(角川書店、2009年)
- 魔法なんて信じない。でも君は信じる。(大谷能生の論考を付属、太田出版、2009年)
- I Care Because You Do(KCピース、講談社、2012年)
- すべてがちょっとずつ優しい世界(KCピース、講談社、2012年)
- Young, Alive, in Love(ヤングジャンプコミックスDIGITAL、集英社、2013年 - 2014年、全3巻)
- All those moments will be lost in time(ハヤカワSFシリーズ Jコレクション、早川書房、2013年)
- 夏の彗星 西島大介コミックス未収録作品集(単行本コミックス、角川書店、2014年) - 以下の作品を収録(掲載順)
- 夏の彗星(『新現実』Vol.3、角川書店、2004年)
- サーフィン・オン・サイン・ウェーブ(『新現実』Vol.1、角川書店、2002年)
- ジョージ・アダムスキー連続体(早川書房『S-Fマガジン』2003年7月号)
- 宇宙(そら)色のブーケ(早川書房『S-Fマガジン』2005年7月号)
- きみが僕のこと好きになってほしい(幻冬舎『ポンツーン』2001年11月号 - 2006年1月号に連載、全3回)
- おりんとこりん(『新現実』Vol.2、角川書店、2003年)
- むさしのジョギング日記(『モーニング・ツー』12号、講談社、2008年)
- ふらんすジョギング日記(『モーニング・ツー WEB』2009年8月22日公開、講談社)
- 世界の終わりのいずこねこ(太田出版、2015年)
- コムニスムス(rn press、2023年)
- 単行本未収録漫画
- 空飛ぶリス(早川書房『S-Fマガジン』2001年1月号 - 12月号に連載、全12回)
- くもはち。(講談社『メフィスト』2003年5月号 - 2005年1月号に連載、全6回、原案:大塚英志)
- 妖怪小戦争(角川書店『エース特濃』Vol.9に掲載、原作:大塚英志、2004年)
- あたらしいうた(単行本未収録だが、画集『くらやみ村のこどもたち』に収録)
- 美術は静かに無題さんに語りかける。(広島市現代美術館ニュースレター『Untitled』Vol.2[8] - Vol.9) - 広島市現代美術館のnoteでも公開
- コロナくんの追憶(QJWeb、2022年、全6回)
- Me,Myself and I(comipo・DLsite comipo、2023年11月10日[9] - )
- 画集
- 絵本
- イラストコラム
- 遊星からの物体SEX(『ファウスト』Vol.1 - Vol.6 SIDE-Bに連載、講談社、2003年 - 2005年)
- X-JAPAN復活東京ドーム3DAYS「破壊の夜」完全レポート『破壊の夜は断じて勝ち組っ!?』(『ファウスト』Vol.7、講談社、2008年)
- イラストカット
他多数
- 表紙イラスト
- 定本 物語消費論(大塚英志 角川文庫:2001年)
- くもはち(大塚英志 角川書店:2003年)
- 龍太のとんでもない日々(2005年 - 2006年 学習研究社)
- 小説 アトム大使(大塚英志 角川つばさ文庫:2009年)
- アトムの命題――手塚治虫と戦後まんがの主題(大塚英志 角川文庫:2009年)
- 「自衛隊のイラク派兵差止訴訟」判決文を読む(大塚英志 ・川口創 角川グループパブリッシング:2009年)
- インシテミル(米澤穂信、文藝春秋、2007年)
- 科学と神秘のあいだ(菊池誠、筑摩書房、2010年)
- 陽だまりの彼女(越谷オサム、新潮文庫、2011)
- いとみち(越谷オサム、新潮文庫、2013)
- オールスイリ(文藝春秋、各号表紙)
- 全滅脳フューチャー! ! !(海猫沢めろん、幻冬舎文庫、2013)
- かにみそ(倉狩聡、KADOKAWA、2013/角川ホラー文庫、2015)
- セカイ系とは何か(前島賢、星海社文庫、2014)
- ファンタズマゴーリア(岡崎祥久、講談社、2014)
- なりすまし(Team-J、TO文庫、2014)
- 絞首台の黙示録(神林長平、早川書房、2015)[10]
- 今日はいぬの日(倉狩聡、KADOKAWA、2015/角川ホラー文庫、2016)
- 渦森今日子は宇宙に期待しない。(最果タヒ、新潮文庫nex、2016)
- カロリーが足りません 終末食べあるきガイドブック 魔物グルメ編in池袋(大場鳩太郎、レジェンドノベルス 2020)
- 顔出しパネルのイラスト
- レモン(2019年、瀬戸田町観光案内所)
- ラジオ
- キャラクター
- シノビー&ニン丸[11][12](読売テレビキャラクター)
- ベネッセコーポレーション、進研ゼミ高2講座のキャラクター
- ビュフェくん(ベルナール・ビュフェ美術館45周年キャラクター)
- 映画
- トムソーヤーとハックルベリーフィンは死んだ(2013)
- 世界の終わりのいずこねこ(2015)
- エッセイ
- 電子と暮らし(双子のライオン堂、2020年)
脚注
編集- ^ “西島大介 - コミックナタリー”. ナタリー. 2019年4月5日閲覧。
- ^ a b c d 中国新聞2012年7月27日
- ^ 中国新聞から取材をうけました|せかいまほうBLOG
- ^ 世界の終わりのいずこねこ - ぽこぽこ作品紹介ページ
- ^ “「ひらめき☆マンガ教室」2期生募集中、新ゲスト講師に田中圭一や古屋兎丸ら”. コミックナタリー (2018年3月14日). 2019年4月8日閲覧。
- ^ “西島大介プロデュースのアイドル企画「迷ゐゴ」が始動、メンバーをマンガ化”. コミックナタリー (2019年2月14日). 2019年4月8日閲覧。
- ^ “西島大介が発見した“資産”とは?漫画家の可能性を広げる『電子と暮らし』(大森望)”. QJWeb クイック・ジャパン ウェブ. 2023年6月2日閲覧。
- ^ “西島大介、広島市現代美術館の休館中限定ニュースレターで新連載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年5月7日) 2021年5月7日閲覧。
- ^ “ウイルスが蔓延する閉塞的世界で少年は闘う「Me,Myself and I」西島大介の新連載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年11月10日) 2023年11月10日閲覧。
- ^ “西島大介が神林長平の小説「絞首台の黙示録」で装画担当、原画はF50サイズ”. コミックナタリー (2015年10月20日). 2015年10月20日閲覧。
- ^ “シノビー&ニン丸”. 読売テレビ. 2019年8月4日閲覧。
- ^ “西島大介が読売テレビの新キャラをデザイン、神出鬼没な忍者シノビー登場”. コミックナタリー. ナタリー (2018年4月2日). 2019年8月4日閲覧。
外部リンク
編集- 西島大介 - Jimdo
- 島島[リンク切れ](アーカイブ)
- DJ Mahoutsukai - Myspace
- STUDIO VOICE ONLINE
- KOBO CAFE
- 西島大介 (@DBP65) - X(旧Twitter)