メフィスト (文芸誌)
概要
編集1994年創刊[1]。ミステリを中心として、伝奇小説、SF小説など広くエンターテインメント小説全般を扱うほか、それらに関連した漫画や評論なども掲載されている。『小説現代』増刊号として年3回(4月・8月・12月)発行されている。2003年には、西尾維新、佐藤友哉、舞城王太郎などのライトノベル系作品を扱う『ファウスト』が本誌から枝分かれする形で創刊された。
2006年4月から1年間休刊したが、2007年4月に再開された。
西尾維新作品のいくつかは枝分かれしたレーベルで刊行されているが、掲載作品が書籍化される際には、主に講談社ノベルスと講談社タイガから刊行されている。公式ウェブサイト『webメフィスト』では、本誌には掲載されない独自の作品配信も行われていた。
エンターテインメント小説全般を扱うユニークな新人賞であるメフィスト賞の選考・発表を行う媒体でもある。誌名は小野不由美の少女小説『メフィストとワルツ!』のタイトルに由来しており、同書籍と本誌を担当した編集者の宇山日出臣によるもの。
2015年より、電子版も同時に刊行されていたが[2]、2016年の「2016 VOL.2」以降は電子版のみの刊行となった[3]。2020年の「2020 VOL.3」にて電子版での刊行は終了し、2021年からは講談社が運営する定額会員制の読書クラブ「Mephisto Readers Club」(メフィストリーダーズクラブ)の会報誌として年4回刊行されている[4][5]。2022年現在の編集長は小泉直子[6]。
主な執筆陣
編集Mephisto Readers Club
編集Mephisto Readers Club(メフィストリーダーズクラブ)は2021年に講談社が開設した定額会員制の読書クラブ。略称はMRC[7]。会報誌として『メフィスト』を発行しているほか、オンラインイベントの開催やグッズの販売などを行っている[5]。また、会員の投票によって決めるブック・ランキングとして『MRC大賞』を2022年より開催している[7]。
脚注
編集- ^ “西尾維新氏、あさのあつこ氏等豪華執筆陣 小説誌「メフィスト」電子版配信開始のお知らせ|株式会社講談社のプレスリリース”. PR TIMES (2015年4月7日). 2022年4月9日閲覧。
- ^ 講談社 文芸第三出版部 [@kodansha_novels] (2015年4月1日). "「メフィスト」2015VOL.1は、西尾維新さん「最速」の白、「最強」の赤、豪華二作掲載! あさのあつこさん新連載など内容盛りだくさんで4月7日に発売。またこの号から電子版も同時に刊行されます。4月7日に配信開始。紙の本の「メフィスト」同様に、お楽しみください!". X(旧Twitter)より2021年11月11日閲覧。
- ^ 講談社 文芸第三出版部 [@kodansha_novels] (2016年4月7日). "西尾維新 豪華絢爛W掲載! 新連載 笠井潔「転生の魔」神林長平「フォマルハウトの三つの燭台」 最終回 恩田陸「八月は冷たい城」喜国雅彦「本格力」国樹由香「本棚探偵の日常」 座談会 他。次号より電子書籍に完全移行! 永久保存版「メフィスト」2016VOL.1 は本日、発売です!". X(旧Twitter)より2021年11月11日閲覧。
- ^ “「メフィスト」がリニューアルします!| 2021年10月「メフィスト」が変わります!”. tree. 講談社 (2021年6月1日). 2021年11月6日閲覧。
- ^ a b “エンタメ文芸誌『メフィスト』が、会員制読書クラブに。編集長が語る、前例のないサービスの狙いとは”. ダ・ヴィンチニュース (2021年11月10日). 2021年11月12日閲覧。
- ^ “「メフィスト」小泉直子編集長が語る、定額会員制の読書クラブへの挑戦 「クローズドなサークルを作りたいわけではない」”. Real Sound|リアルサウンド ブック (2022年2月20日). 2023年5月27日閲覧。
- ^ a b “MRC大賞 開催決定!”. tree (2022年10月20日). 2024年5月12日閲覧。
外部リンク
編集- メフィストリーダーズクラブ | 講談社
- メフィスト (ID:mephisto)|編集部ページ|tree
- webメフィスト|講談社BOOK倶楽部
- 講談社 文芸第三出版部 (@kodansha_novels) - X(旧Twitter)