薬院駅
福岡県福岡市中央区にある西日本鉄道・福岡市交通局の駅
薬院駅(やくいんえき)は、福岡県福岡市中央区白金一丁目にある西日本鉄道(西鉄)・福岡市地下鉄の駅。西鉄の天神大牟田線と地下鉄の七隈線の2路線が乗り入れるほか、天神大牟田線から博多駅・六本松方面へのバス乗換え駅として機能するなど交通の結節点となっている。
薬院駅 | |
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やくいん Yakuin | |
所在地 | 福岡市中央区白金一丁目 |
所属事業者 |
西日本鉄道(駅詳細) 福岡市交通局(駅詳細) |
歴史
編集- 1927年(昭和2年)6月1日:九州鉄道(現西鉄)薬院駅開業。1927年3月26日に開業した九州水力電気(後の福博電車)城南線の城東橋電停に接続。
- 1968年(昭和43年):駅舎改築。
- 1975年(昭和50年)11月2日:西鉄福岡市内線城南線廃止。
- 1985年(昭和60年)11月:高架化工事着工。
- 1995年(平成7年)3月25日:福岡 - 平尾間の高架化工事完成に伴い高架化[1]。全列車の停車駅となる[2]。
- 1996年(平成8年)3月:現駅舎完成。
- 2005年(平成17年)2月3日:地下鉄七隈線薬院駅開業。開業時から業務委託駅[3]。
- 2011年(平成23年)3月2日:地下鉄薬院駅に駅ナンバリングを導入。
- 2017年(平成29年)2月1日:西鉄薬院駅に駅ナンバリングを導入[4]。
駅構造
編集西日本鉄道
編集西日本鉄道 薬院駅 | |
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西日本鉄道 薬院駅の駅舎(2014年9月) | |
やくいん Yakuin | |
◄T01 西鉄福岡(天神) (0.8 km) (1.0 km) 西鉄平尾 T03► | |
所在地 | |
駅番号 | T 02 |
所属事業者 | 西日本鉄道 |
所属路線 | ■天神大牟田線 |
キロ程 | 0.8 km(西鉄福岡(天神)起点) |
駅構造 | 高架駅[1] |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
[西鉄 1]39,786人/日 -2023年- |
開業年月日 | 1927年(昭和2年)6月1日 |
相対式ホーム2面2線を有する高架駅である[1]。全列車が停車する[2]。駅番号はT02。ホーム有効長は10両分ある[1]。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | ●天神大牟田線 | 下り | 二日市・久留米・柳川・大牟田方面 |
2 | 上り | 福岡(天神)方面 |
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中央改札口(2022年12月)
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北改札口(2022年12月)
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ホーム(2022年12月)
福岡市地下鉄
編集福岡市地下鉄 薬院駅 | |
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福岡市地下鉄 薬院駅1番出入口(2022年12月) | |
やくいん Yakuin | |
◄N13 薬院大通 (0.6 km) (0.5 km) 渡辺通 N15► | |
所在地 | |
駅番号 | ○N14 |
所属事業者 | 福岡市交通局 |
所属路線 | 七隈線 |
キロ程 | 10.8 km(橋本起点) |
駅構造 | 地下駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
13,368人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 2005年(平成17年)2月3日 |
備考 | 業務委託駅 |
島式ホーム1面2線を有する地下駅。城南線の地下に位置する。エレベーターは七隈線の改札階から西鉄の改札階まで直通している。駅番号はN14。
駅のシンボルマークは空港線・箱崎線のシンボルマークをデザインした西島伊三雄が2001年に死去したため、それ以前に描かれていた原案を元に、息子で同じくグラフィックデザイナーの西島雅幸が完成させた。モチーフは「薬院」に因んだ乳鉢と乳棒。
天神南駅が管理し、日本通運福岡支店が駅業務を受託する業務委託駅である[6]。
地階 | 出入口 | 出入口 |
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地下1階 | コンコース階 | コンコース、案内所、自動券売機、自動改札口 |
トイレ(改札内) | ||
地下2階 | 1番ホーム | ■七隈線 博多方面(渡辺通駅)→ |
島式ホーム,右側のドアが開く | ||
2番ホーム | ←■七隈線 橋本方面(薬院大通駅) |
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改札口(2022年12月)
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ホーム(2022年12月)
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駅名標(2017年2月)
利用状況
編集- 西日本鉄道 - 2023年度の1日平均乗降人員は39,786 人であり[西鉄 1]、西鉄の駅では3番目に多い[7]。当駅は2012年度に西鉄久留米駅を抜いて2番目の乗降人員となったが、2020年度に入って大橋駅に抜かれ、順位を一つ落とした。2023年度現在、大橋駅を抜いて2番目に浮上した。
- 福岡市交通局 - 2023年度の1日平均乗車人員は13,368人であり、七隈線の駅では博多駅、天神南駅に次いで3番目に多い[8]。
年度 | 西日本鉄道[9] [10] | 福岡市交通局[11] | |
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1日平均 乗降人員 |
1日平均 乗車人員 |
1日平均 乗車人員 | |
1996年(平成 | 8年)31,844 | 15,921 | 未開業 |
1997年(平成 | 9年)31,973 | 15,910 | |
1998年(平成10年) | 31,907 | 15,847 | |
1999年(平成11年) | 31,926 | 15,836 | |
2000年(平成12年) | 31,452 | 15,685 | |
2001年(平成13年) | 30,847 | 15,834 | |
2002年(平成14年) | 30,332 | 15,142 | |
2003年(平成15年) | 31,145 | 15,585 | |
2004年(平成16年) | 31,364 | 15,644 | [注釈 1][12] 3,784 |
2005年(平成17年) | 33,277 | 16,608 | 4,883 |
2006年(平成18年) | 34,137 | 17,088 | 6,040 |
2007年(平成19年) | 34,770 | 17,429 | 6,661 |
2008年(平成20年) | 34,733 | 17,537 | 7,063 |
2009年(平成21年) | 34,645 | 17,482 | 6,770 |
2010年(平成22年) | 35,124 | 17,701 | 7,068 |
2011年(平成23年) | 35,657 | 17,959 | 7,427 |
2012年(平成24年) | 35,656 | 17,973 | 7,473 |
2013年(平成25年) | 36,656 | 18,469 | 7,632 |
2014年(平成26年) | 38,310 | 19,309 | 8,083 |
2015年(平成27年) | 39,513 | 20,020 | 7,870 |
2016年(平成28年) | 39,891 | 20,079 | 8,819 |
2017年(平成29年) | 40,912 | 20,619 | 9,330 |
2018年(平成30年) | 41,756 | 21,024 | 9,797 |
2019年(令和元年) | [西鉄 2]42,239 | 21,306 | 10,189 |
2020年(令和 | 2年)[西鉄 3]29,871 | 6,718 | |
2021年(令和 | 3年)[西鉄 4]32,366 | 8,239 | |
2022年(令和 | 4年)[西鉄 5]35,012 | 9,528 | |
2023年(令和 | 5年)[西鉄 1]39,786 | 13,368 |
連絡定期券の取り扱い
編集西鉄天神大牟田線と地下鉄七隈線では連絡定期券が発売されており、両社の定期券を1枚として購入できる。当駅を乗換え駅とする経路のほか、天神〔西鉄福岡(天神)駅と地下鉄天神南駅〕を乗換え駅とする経路の連絡定期券も購入できる。通勤定期券のみならず通学定期券についても同様の取扱いとなっている。
駅周辺
編集天神の南側に位置する。駅名の「薬院」は駅周辺にある地区名であるが、駅そのものは白金地区に位置しており、駅前の道路(城南線)を約50m西側に進んで橋を渡った先が薬院地区となる。 駅自体が西鉄薬院駅ビルとして、書店や喫茶店などが入居している。
周辺は大規模な店舗は少なく、事業所、事務所、大手企業の支店などが比較的多い。
- 交通
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- 城南線
- 高宮通り(県道31号)
- 渡辺通り(県道602号)
- 西鉄バス「薬院駅前」停留所
- ホテル
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- クインテッサホテル福岡天神南
- グランドキャビン天神南
- 福岡東映ホテル
- ホテルニューガイア薬院
- ホテルエルビー福岡
- なお、福岡市初のシティホテルとして1968年(昭和43年)に開業したタカクラホテル福岡は、2020年以降、新型コロナウイルスの流行の影響により稼働率が低下し、2021年1月末で自主廃業となった[13]。
- 企業等
- 商店
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- にしてつストア薬院店
その他
編集- 当駅と平尾駅の間は直上高架化で対応した[1]が、当駅と西鉄福岡(天神)駅の間は、西鉄イン天神や天神バスセンター及びソラリアターミナルビル駐車場に繋がるスロープ部分が旧地平時代の線路跡である。
- 西鉄福岡市内線廃止前は城南線と平面交差しており、デッドセクションがあった。この平面交差部分が、タモリを鉄道ファンの道へと引き込んだ契機(「線路に興味を持つきっかけ」)であったと、本人がタモリ倶楽部内で告白している(2007年4月13日放送「来てよし!見てよし!休んでよし!今夜決定!三ツ星ステーション」)。なお、最寄り電停は城東橋電停。
- 西鉄天神大牟田線の上り線は、次の駅が終点でしかも距離が800mしか離れていないためか、乗車のために利用する人はあまり多くはない。上りホームには、電光掲示板は設置されていない。
- 西鉄天神大牟田線の全列車が停車するようになったのは1995年のダイヤ改正時からであるが、これは、福岡(天神)駅の工事がきっかけで、混雑を緩和し乗客を分散させる狙いがあった(ただし、それ以前にも朝の上り列車は全停車していた)。天神の重心が南下した影響も加わり、工事が終わった今も従前同様に乗客を分散し、且つ地下鉄七隈線や博多駅方面行きバス利用客への利便を図るため[要出典]、引き続き全列車が停まる。
- 吉田初三郎の鳥瞰図ではやくゐんと表記している。
隣の駅
編集- 西日本鉄道
- ■天神大牟田線
脚注
編集注釈
編集- ^ 2005年2月3日開業。開業日から同年3月31日までの計57日間を集計したデータ。
出典
編集- ^ a b c d e “25日から使用開始 西鉄大牟田線 福岡-平尾の連続立交化”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1995年3月8日)
- ^ a b “薬院駅に全電車停車 西鉄、大牟田線のダイヤ改正”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1995年3月22日)
- ^ “福岡市地下鉄事業概要 令和2年度”. 福岡市交通局. p. 61. 2021年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月3日閲覧。
- ^ 『西鉄電車の全駅に駅ナンバリングを導入します!』(PDF)(プレスリリース)西日本鉄道、2017年1月24日 。2017年3月20日閲覧。
- ^ a b 川島令三『【図説】日本の鉄道 四国・九州ライン 全線・全駅・全配線』講談社、2013年8月19日、10頁。
- ^ 入札結果表(天神南) (PDF) - 福岡市交通局公式ウェブサイト、2021年7月3日閲覧。
- ^ 順位は西日本鉄道#鉄道事業の項目を参照の事
- ^ 令和6年度 地下鉄概要パンフレット (PDF) - 福岡市交通局
- ^ 福岡市統計書 (運輸・通信) 私鉄各駅乗降人員
- ^ 5.鉄道・軌道及び索道の現況 - 令和元年度版 九州運輸要覧、2020年9月2日閲覧
- ^ 高速鉄道3号線の計画等について (PDF) - 福岡市交通局 p.7
- ^ 福岡市統計書 (運輸・通信) 市営地下鉄各駅乗降人員
- ^ 「老舗「タカクラホテル福岡」廃業へ コロナ禍で売上高8割減、1月末まで」『西日本新聞』2021年1月12日。2023年6月15日閲覧。
- 西日本鉄道の1日平均利用客数
- ^ a b c 西日本鉄道株式会社. “駅別乗降人員(2023年度1日平均、単位:人)”. 2024年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月12日閲覧。
- ^ 西日本鉄道株式会社. “駅別乗降人員(2019年度1日平均、単位:人)”. 2021年1月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月21日閲覧。
- ^ 西日本鉄道株式会社. “駅別乗降人員(2020年度1日平均、単位:人)”. 2021年9月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月21日閲覧。
- ^ 西日本鉄道株式会社. “駅別乗降人員(2021年度1日平均、単位:人)”. 2022年11月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月20日閲覧。
- ^ 西日本鉄道株式会社. “駅別乗降人員(2022年度1日平均、単位:人)”. 2023年6月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月20日閲覧。